☆≡≡更新情報≡≡☆

セプテンバーー!!
……人はなぜ、9月になると叫びたがるのか……(一部のインターネッツマンだけです)。
映画を見たり、かつ丼を食べたり、また性懲りもなく北海道に行ったりしている間に
夏が過ぎ去ろうとしていますが、今年の夏は昨年までほどは暑くはなかった印象です。

皆さんの夏はどんなだったでしょうね。
まだまだ台風とか来たりしてますが、これ以上何もなく過ぎてもらえるといいなあと思います。

Dsc05736


 ◆『アマガミ』 絢辻さん SS リンク目次
   http://ikas2nd-special.cocolog-nifty.com/ybsk/2010/05/ss-3711.html
 ◆『アマガミ』 絢辻さんシナリオ解読企画 「手帳の中のダイヤモンド」目次
   http://ikas2nd-special.cocolog-nifty.com/ybsk/2009/04/-01--200--7529.html


---- ●日記的なこと --------------------
 ○玉で心の鬼を鎮めても、帰るまでに新しい鬼が芽生えてしまう話
  ~杉田さんゆかりの地をめぐる嵐山・小川町の巻~
   http://ikas2nd-special.cocolog-nifty.com/ybsk/2022/08/post-278f02.html
 ○神楽坂でお蕎麦を啜れば、ハイスペック異文化交流の味がする話
   http://ikas2nd-special.cocolog-nifty.com/ybsk/2022/08/post-70846d.html
 ○フォルクスワーゲンGolfには、カレーを入れても走らない。
   http://ikas2nd-special.cocolog-nifty.com/ybsk/2022/06/post-8f7f38.html


---- ●ご意見・感想など --------------------
 ○まじめな女たちと、ふまじめな男たちのアウトドアについて。
   ~劇場版『ゆるキャン△』・『神々の山嶺』感想~

   http://ikas2nd-special.cocolog-nifty.com/ybsk/2022/09/post-ee544f.html

 ○わたしの恋は鉄山靠~22年4月期・アニメの感想
   前編:http://ikas2nd-special.cocolog-nifty.com/ybsk/2022/07/post-492bb3.html
   後編:http://ikas2nd-special.cocolog-nifty.com/ybsk/2022/07/post-4f8897.html

 ○緑のおじさんは地球の平和より姪っ子のお迎えを貴ぶ
   ~劇場版『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』感想

   http://ikas2nd-special.cocolog-nifty.com/ybsk/2022/07/post-dd2f2e.html


---- ●2次創作・SSなど --------------------
 ▼はーふぼいるど・異端審問 (1) (2) (3) (4) (5)
  アニメ『となりの吸血鬼さん』より。
  吸血鬼の古い記憶と、オタクと渋谷の関係がほんのり重なる暁語り。

 渡りビトの遠いなわばり~SS『けものフレンズ』より~
  アニメ『けものフレンズ』より。好奇心旺盛なあのフレンズが、フレンズの、
  そしてヒトのある習性について知りたいコトがあるらしい?

 ▼お漬け物の家 前篇 / 後篇 / あとがき
  アニメ『ヤマノススメ』より。ルリビタキを見たいここなちゃん、
  お漬け物弁当で発進!

 ▼沢の踏み跡
  アニメ『ヤマノススメ』より。「お漬け物の家」の続編。

 ▼あやとりのソラ、夏海のストーン・ヘンジ (1) / (2) / (3) / (4)
  アニメ『のんのんびより』より。学校帰り、ひとりバスに乗りそびれた
  夏海が見つけたものとは。

 ▼コタツじかけのオみかん~みかんのすじは俺のすじ~
   その(1)その(2)その(3) Interval
  アニメ『GJ部』より。ある年のお正月。うるさい家を抜け出して
  部室に潜伏に来た真央と紫音のナイショ話。

 ▼稜・線・鼎・話  前編 / 後編
  ゲーム『アマガミ』より。放課後の美術室で出会った絢辻さん、棚町、
  紗江ちゃんの三人が、一枚の絵とハンカチをめぐってちぐはぐなおしゃべり。

 ▼a white day~ミューズの座布団
   その一 / その二 / その三 / その四 / その五 / その六
  『ひだまりスケッチ』より、なずなと宮子、ある日曜の一幕。


 

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2022年9月24日 (土)

■台風と曼殊沙華 -更新第1500回-


よーやく気温が下がり始めたと思ったら、雨風の当たりがキビシイ日が続きますな。オイサンです。例年のこととはいえ、台風さんの荒れ狂い具合には困ったものです。

Atrdsc07079oil
先日の台風のとき。部屋からの風景がモロバレなので油彩調に加工してますけど。

とはいえ人類の方もシタタカになってきて、近年では台風さんが遊びに来られるとなると、前もって電車止めたり飛行機止めたりと、すっかり長い物に巻かれるムーブが板についてまいりました。結構なこってす。そりゃそうですよ、勝てるワケないんだから。てかなんで今までギリギリのギリまで粘って抵抗するのが当たり前だったのかワカリマセン。アレ、誰が一体良しとしてたの? バカじゃないの?

ホンの少し前までは、そんな雨風ン中でもオシゴト行ってものごとをグリグリ動かすのがエライ! カッコイイ! っていうメンタリティが世の中の大勢を占めていたのに、えらい人たちもアッサリ宗旨替えしてしまって、いまやそんなトンチキは白眼視されポリコレスティックでポカポカ殴られるんですから、まあ世論とか常識なんてものが如何に一過性でアテにならん物なのかがよくわかります。皆さんもまともに信用しない方がいいかもしれませんね。知らんけど。

Atrr7208182

マ人間ごとき、少々利口だからといって、お天道さまにはそうそうかないやしないというワケです。スゴイですからね、お天道さまのご威光たるや? 少し照れば濡れてた道がもう渇くし、ちょっと陰るだけでもう寒いし。こんなに離れたところにあるのに、ホントどうなってんだってカンジです。何食ったらあんな風になれるんでしょう? もうじき五十になりますが、改めて驚かされっぱなしです。サンバルカンは間違ってなかった。


■バルパンサーは彼岸花色

 
お天道さまの恩恵に与るのはなにも人間ばかりじゃないっていうかむしろ他の動物や草花の皆さんの方が、素直にその恵みを一身に感じておられますな。オイサンも、心がすっかり老人になってしまったせいか、雨に濡れた道ばたの草花をみるだけで、なんだか少し嬉しそうにしているように見えてしまいます。病気でしょうか。

イヌネコみたいに毛の多い動物の皆さんは、濡れるとやっぱりちょっと惨めっぽく見えてしまいますけど、鳥類の皆さんくらいですと、雨の中でもテンテンと歩いてらっしゃる分には、ちょっと元気そう・嬉しそうですもんね。

それにしても著しいのはやはり植物、とりわけ草花の皆さんで……雨が降って日が照ると、なんかもうびっくりするくらい一瞬でワッサワッサと生え繁りますよね。ホントびっくりする。私のジョギングコースなんかでも、雨が降って1日走るのを休み、次の日ビッカビカに日が照ったりしようものなら、夕方走りに出たとき、え、この道こんなに草ボーボーだったっけ!? と驚くことも稀ではありません。1日と言わず、数時間でもう生えられるだけ生えたるでえええええ!! という、繁茂する意欲に満ち満ちていらっしゃる。そこには何の迷いも感じられません。

先日……台風の来る2日ほど前でしたか、早朝に走りに出た時も、この間までは気付かなかったところに曼殊沙華……ヒガンバナさんが花を咲かせておられ、その様子があまりに鮮やかだったので、ウチに帰ってからカメラを持って、被写体になってもらいに出直しました。

Atrdsc07072c

台風さんがきたあとでは、もうお花が見られるかどうかわかりませんでしたからね。どーにかなってしまう前に収めておこうと思った次第です。

デそのまた2日後に、雨の合間を縫って走りに出ると、アレ!? あなたこの間からそこにいらした?? っていうくらい立派な、今度は白い曼殊沙華さんが咲いておられまして、コレマタびっくりさせられました。

Atrr7208188

なかなか見逃すようなお姿ではなかったので、この2日のうちに新たに咲かれたんだと思いますけど、イヤほんと、ちょっと目を離したスキにきれいになられるんで、侮れないなあと思った次第です。マその分、美しい時期も短いと言いますけれども、それはそれでいーんじゃないですかね。

いまさら、だからなんだっちゅうワケでもないお話ですが。
今回でこのブログも1500回を数えたわけですが、これからも雨と日照りにホンローされてオロオロするおじさんの姿を変わらず皆さんにお届けしようと、そのように思った次第ですよ。ザマミロ(なにがだ。誰にだ)。

ヒガンバナには黄色い方もおられるんだそうで、機会があればぜひお目にかかってみたいと思うオイサンでした。
 
 
 

| | | コメント (0)

2022年9月19日 (月)

■Sick for North-edge~北へ。33rd シカと風のまち(3) 2日目の2 -更新第1499回-


オイサンです。

恋を夢見るアラフォーが、33度目の北海道・稚内で、大切な何かを失い、そして新しい何かを手に入れる話。その第3回。4泊5日中のまだ2日目の朝8時です。
前回は、稚内公園・百年開基記念塔フットパスコースに挑もうとして、なにやらアヤシイ気配を感じて引き返したところまで。今回はいよいよ旅のハイライト(早いよ)、宗谷丘陵フットパスコースで、あまりの絶景に笑い死ぬところです(ワリと本当)。

Atrdsc04916



■宗谷丘陵フットパスコースに関する予備知識とプラン

先ずは、こちらの地図をご覧いただきたい。




これが、稚内フットパス・宗谷丘陵コースの全容である。コースガイドによると、総延長11km弱、見込み時間は4時間弱とある。時間をちょっと長く見積もりすぎな気もしますが、景色を眺めたりのんびり歩けばマそんなモンでありましょう。

 ▼稚内フットパス・宗谷丘陵コース [稚内フットパス]
  http://www.wakkanai-cci.or.jp/wakkanai-footpath/course_guide/course_souya/index.html

「スタート⇔ゴール」は「宗谷岬⇔宗谷郵便局のあたり(最寄りバス停:宗谷)」。無論、順路などないタダの道なのでどっちをスタートにしてもゴールにしてもいい。なんだったら途中まで歩いて引き返したっていい。コース設計者の意図としては、岬側から歩き始めてもらって、ゴール手前の"白い道"の下り坂から、青い海と空の向こう側に利尻富士を臨んで感動的にゴールさせることを狙っているようではある(と、昨日観光案内所のおばさんも言っていたし、公式サイトのマップにもそのように書いてある)。


 ○宗谷岬とバス

路線バスで片道約50分、1420円。往復パスになっている記念乗車券は2560円(片道1280円)なのでちょっぴしお得。

 ▼宗谷岬へ行くには [宗谷バス株式会社]
  http://www.soyabus.co.jp/routebus/souyacape

宗谷岬へのバスにはもう一種類あります。それが「日本のてっぺんアクティブバス」。

 ▼日本のてっぺんアクティブバス
  http://www.soyabus.co.jp/active-bus

こちらは季節限定で、運行期間もダイヤも、発着場所も運行経路も、上の路線バスとは別設定なので注意が必要。そして価格設定も片道2000円となかなか強気。「チャリを積める便がある」「自由乗降区間が設けられていて途中で乗り降りできる」など、観光向け設定アリアリですが、この価格差はなんなんだ? あんまりじゃないか。

なお自由乗降区間は、「宗谷岬~道道889号~889号が国道238号に合流してからバス停"宗谷"まで(※)」となっていて、宗谷丘陵フットパスコースの見どころは大部分通らないのでコレマタ注意が必要。

 ※上の地図の、「宗谷岬~珊内~238号の海岸」の間、ということである

ちなみに、上のリンク先にあるチラシには「自由乗降できるけど、満員の場合は乗車をお断りする場合がある」と、乗る者をワザワザ不安にさせる文言が刻まれているが、事前に電話で確認したところ、「もう何年か運行しているが、正直言って人がそんなに 乗ってるトコ見たことない」と、職員さんからは歯に衣を着せぬコメントを頂いている。まあお値段が高いのも、その辺の事情があるのやもしれぬ。


  ○宗谷丘陵フットパスコース完全攻略

フツーだと、岬近辺で過ごす時間は、あの有名なモニュメントで写真を撮ってみやげ物屋を冷やかす20分程度か、長くても丘の上に上がってぶらぶらする1時間くらいのもの……であるらしい。なので、朝イチの路線バスで宗谷岬に向かってフットパスコースを歩いたとして、

 ▼健常者向けプラン
  09:40 稚内駅前 発
  10:30 宗谷岬 着
  11:00 宗谷岬からフットパススタート
  15:00 バス停"宗谷"着  → 駅前にもどる

ぐらいが、健全なプランなのであろう。しかし自分は、宗谷岬周りで3、4時間はのんびりしたいのである。のんびりしすぎだろ。岬で3時間過ごし、フットパスのコースを3時間チョイ歩き、帰りのバス……15時くらいと考えると、どちらから歩き始めるにせよ、9時にはスタート地点におらねばならず、バスはそんな時間になど出てはおらぬのである。つまりこうだ。

 ▼狂人向けプラン
  08:00過ぎ 稚内駅前 発
  09:00 バス停"宗谷"着 → フットパススタート
  11:30 宗谷岬着
  15:30 バスに乗って駅前に戻る

なので自分はもうすっかり、「駅前からはタクシーを使い、早い時間に宗谷郵便局側からスタートする」プランで肚を決めていた。タクシーで40分といえば、お幾らかかるかは推して知るべしである。観光案内所のおばさんには軽くヒかれたまであるが、これを譲ってバスの時間に合わせるのは、旅の純度や満足度が下がってよろしくない。己の道を貫くのが、旅を自分の物にするコツである。

ただ、歩く方向に関しては、岬側からスタートして郵便局側でゴールするのはやはりアリかもと思う。日の入りがもう少し早い時期に、ゴールで利尻富士の向こうに日が落ちるのを見られるくらいで歩けば、よりカンドー的であるかもしれないので、そういうのが好きな人は狙ってみるとよろしかろう。

こちらのサイト ↓ によれば、10月半ばくらいなら程よく狙えるのではなかろうか。それより先の時期になると、多分もう雪とかでそれどころではないっていうかコースが閉鎖されると思われる。

 ▼北海道 稚内市 - 日の出日の入り(日没)時刻サイト
  https://www.hinode-hinoiri.com/12149.html


■I'am タクシードライバー


プランは決まった。身支度を整えて8時前に駅前へ出、タクシーが待機しているのを確認する。3時間はぶっ続けで歩くことになるので、コンビニで飲み物や食べ物を調達するのと同時にトイレも済ませておくことが肝要だ。人間、渇きや空腹、便意に見舞われると、風景を楽しむ余裕なんか一瞬で吹っ飛んでしまう。

実はこの時、もう一つ目論見があったのだが、それは見立て不足によってアッサリ失敗してしまった。内容はヒミツ。

Dsc04891
Atrdsc04901

さて、タクシーである。今回乗せてもらった運転手さんはアタリの部類で、色々と面白い話をしてくれる方だった。おコロナ様がワッショイしている昨今、車内でよくしゃべる運転手をアタリと呼んでいいかは戸惑うところではあるけれども、時間としては楽しかった。ただ、話すときに結構平気で後ろを向いてくるのは恐ろしかったです。北海道のベテラン運ちゃんにアリガチ。

いい天気で良かったですねとか、今年は暑いですか涼しいですか、なんていう当たり障りのない話題から始まり、本州が暑いの寒いのの話題になったあたりで運転手さんが「私、渋谷にいたことあるんすよ」と、ちょっと得意げに話してくれる。え、急になんですか。それはまたどういった経緯で? かのんちゃんですか? ラブライブ?

「実家がすし屋でね。修行に出てこいっていうんで、渋谷のすし屋に出されました」

なぜすし屋で渋谷なんだ。確か、ツテか何かがあったみたいな話だったと思う。時期的にはPARCOができる前だか後だか、井上陽水がヒットし始めた頃って話だったんで、4~50年前の話であろう。住み込みで働いていたすし屋の近くに有名なライブハウスがあり、そこに井上陽水が来ていたりしたんだという。タクシードライバーの、謎の青春時代の思い出を聞くのも、旅の楽しい醍醐味である……そうか? 尚そのライブハウスの名前はジァン・ジァン、すし屋の名前はキラク(喜楽? 吉楽?)というらしい。

何も、車中でずっとジジイの昔話を聞いていたワケではない。左手に延々広がるオホーツクの浜に干されている昆布の話や、宗谷丘陵で回っている風車の話なんかも教えてもらった。風車は現在57基あって、稚内市全体の電力を賄えるくらいは電気が取れているんだそうな。「土地と風だけはいくらでもありますからね」と、自虐なんだか誇らしげなんだか、笑っておられた。ちなみにこの風力発電、6割はTOYOTAの出資らしい。立派なモンである。


■宗谷丘陵フットパスコースを堪能する


8時半を少し回ったくらいに、目的の宗谷郵便局あたりに到着する。お値段は\7,000くらいだったろうか。運転手さんにお礼を述べて別れる。

Dsc04908
Dsc04907
Atrdsc04911b


なるほど、しょっぱなから素晴らしい眺めだ。利尻富士のシルエットがバッチリである。こうまで好天の稚内は2005年以来ではなかろうか。恵まれている。しばし青い山と海の眺めを楽しんだら、早速フットパスコースへと向かう。

近くに宗谷公園というのがあったようで、そこにも立ち寄ってくれば良かったといま後悔している……マ心残りにするほど立派な公園ではないご様子だが、こういうのがいいんだよ。

Dsc04920
Dsc04909


  ○コース序盤

まずは結構な登りが続く。かといって、ツライ・苦しいといったほどではない。振り返れば視界がグングン広がり、さっき見たオホーツクの海と利尻富士の景色がタンノーできる。ムウ、こんなにいい景色でいいのか、日本海。どんよりして煙ってナンボじゃないのか(偏見)。

Atrdsc04945
Atrdsc04969
Dsc04978


何台かのクルマやバイクに抜かれる。バイクが多かった。チャリはいなかったと思うけど……1台くらいいたっけなあ。宗谷岬の方からはチャリがレンタルできたのだが、こっちサイドにも拠点を設けて、岬で借りたのを返したりできれば利用率はもっと上がるであろう。マ途中でパンクしたりしたら地獄だと思うが。あんまり観光ルートとして整備され過ぎないでほしいとは思う。

坂を上りきって丘の上に出ると、ほぼ平らな丘陵地帯になる。ここからが本番だが、ここまででもう十分元を取ったくらいの気持ち良さ。気分は最高である。笑いしかでなかった。周りに人なんかいないモンだから、マスクもいらないし笑い放題である。ものすごい解放感。これだから北海道はやめられない。自分とそれ以外、それで一対一の世界だ。

Dsc04958
Dsc04987


  ○コース中盤

視界から海が消える。代わりに、緑色と枯草の色が、延々うねってグラデーションを繰り広げている。その向こうにたくさんの風車が、まだまだ小さく見えている。そんな中をずんずん歩いていく。『北へ。 Diamond Dust』の世界に魅せられてここへ連れてこられたのを思い出し、『なんとなく北へ』を聞いてみたりする。ところどころに設けてあるベンチで持ってきたコーヒーをすすり、お菓子を食べたりする。楽しい楽しい。遠くに謎の建物が現れたりして、案外ドラマチックでもある。アップダウンがそこそこある。

勝手に宗谷のモン・サン・ミッシェルと命名する。

Dsc05005
Dsc05066
Dsc05045

風車の群れがどれも勢いよく回っていて分かる通り、風は結構な強さで、絶え間なく吹いている。見ての通りの快晴で、日差しを遮るものは何もなかったけれど、暑さを感じることもなかった。実際、気温も25℃に届くかどうかというくらいであったろう。道は快適そのものだった。

  ○コース終盤

遠くに見えていた風車が近づいてきて、その大きさを実感するようになる。遠くにあった物が近くに来ることで、広かった空間が少しばかり密度感を感じさせるものに変わってくる。かと思えば、今まで見えていなかった眼下に下っていく斜面が広がるようになり、新しい広がりも感じさせる。視界に海が帰ってくる。ひと気はやはりないので、大声でSTART!! True dreamsを歌ったりしても何の問題もない。追い抜いていくバイクの自撮り装備がおかしくて、変な妄想をしたりする。

行き交うバイク乗りさんたちの多くは、撮影用のカメラをどこかにくっつけている。ヘルメットにアクションカメラを乗せていたり、生やしたポールの先に360度カメラを立てていたり。中には、車体の前に大ーーきくのばしたポール先に長方形の板(たぶんスマホ)をくっつけている人もいて、「あの板は実はスマホなどではなく大好物のじゃこ天か何かで、走り続けるモチベーションをああして保っているのだ」などと一人で失礼な妄想をして笑っていたりした(ヤベエやつ)。

Atrdsc05134
Dsc05101
Dsc05094
後半も半ばを過ぎると、牧場や牛舎などがある人里に出る。車通りがそこそこある一般道にも出る。ここまできて、ようやく気付く。

「……このコース、歩いてんの俺だけじゃね?」

徒歩はおろか、自転車などの人力マスィーンも見ていないと思う。フットパスというくらいだから、人がもっとわらわら歩いてるモンかと思っていたのに! 見知らぬ人たちと笑顔で挨拶をしたり談笑したりしたかったのに! ごめん嘘です!! 誰もいないの超快適! 俺以外来るな!! マ、バスが発着する時間帯を外した効果かもしれないが。だとするなら目論見は大成功である。人の大勢いる中、こんな気持ちの良い道をマスクして歩くのはまっぴらゴメンであるからして。

そんなことを考えながら、ボチボチ暑さとおしっこしたさでソワソワし始めた頃、ゴール地点のゲストハウス・アルメリアに到着。8時50分くらいにスタートして12時ジャストに着いたので、ほぼ3時間である。まあこんなものであろう。何だったら、ジョギング装備で走ったって楽しいくらいの道のりである。


■宗谷岬


15時半のバスに乗ったので、3時間半ほどここにいたことになる。そんなに、宗谷岬で何をしていたかと言えば、まあフツーである。

まずは例の超有名な三角形のモニュメンと周りをブラブラし、最北のおみやげ物屋とか、昔はなかったレンタルチャリ屋さんとかを冷やかした後、丘の上に戻って、望楼や、平和祈念がらみのモニュメント類を眺めて回った。ゲストハウスで昼ゴハンにバタテのホター焼きを食べた後は、また海沿いまで降りて港の方をぶらつき、バスを待って帰ったくらいである。なんも変わったことはしてない。それで3時間半。超楽しい。

Dsc05254
Dsc05300

丘の上のモニュメント群は、まじめに見るのは今回が初めてだった。人工物にほぼ興味のない人。名物の望楼は、初めて訪れた時に比べるとずいぶん整備されてしまった。前はもっとゴテゴテと出っ張ってたり、危なそうな階段が残ってたりしたもんだが。写真に撮ると見知らぬオタクが写り込んで楽しい。そんな楽しみある?

岬も、細部は整備されたりなんだりでマイナーチェンジしているが、やはりここは日本最北端というあまりに強力で不変のアイデンティティを誇るゆえ、ゆるぎなさを感じる。何があろうとここはここである。

Dsc05328
Dsc05271

帰りは、上で紹介した稚内アクティブバスの方にご厄介になった。
30分前の路線バスにも乗れたが、15分前からバス停に行列がずらっと形成されていて乗る気が失せた。路線バス大人気である、っていうか、バスで来てる人も結構いるのだなと感心した、多くはレンタカーかマイカーだと思っていた。弊社はあの密集の中に50分間立ちっぱはゴメン被る、皆さん存外タフでいらっしゃる。普段ならそれもアリかもだが、このおコロナ情勢の只中である、どうあっても「北海道旅行中におコロナちょうだいして帰ってきた」という不名誉は避けなければならぬゆえ。

Dsc05365
Dsc05318


そうそう、おコロナと言えば。
この前の日の空港から宿までのバスにあった貼り紙に、「稚内市内でもコロナ患者が増えています! なんとこれまでの3倍に!!」と書かれており、あーこっちでもかーと思ったのだけど、その下に書かれていた「17名 → 51名!!!」という数値(うろ憶えだけどほぼこんなもん)の牧歌具合に、東京モンとしては、自然とホッコリしてしまうのを止められなかった……イヤ、ほっこりしてたらアカンけども。

あとからやってきたアクティブバスの方は、先発バスが軒並み乗っけて行ってくれたせいもあってかガラガラであった……が、まあお値段の差を考えれば、むべなるかな。片道料金に500円足せば、路線バスの往復チケット買えちゃうもんな……。だが、既に片道7000円払った私にはものの誤差だ。それに、路線バスでは走らない道道889号の風景も確かめておきたかったのである。マ大したモンはありませんでしたが。

Dsc05268
Dsc05244

バスが駅前に着くと、空がとても美しいことになっていて思わず見惚れてしまった。このくらいの空なら東京でも見られると考えてしまいそうだが、どこか趣が異なる。透明感の高さを強く感じる。東京と奈良でも、夕暮れ時の空の面差しは違うので、空気のキレイさは言わずもがな、光の加減、雲のでき方、そんなことが影響しているのではないだろうかと思う。
 
Dsc05438

 
2日目は、だいたいこんな感じ。
この後はおべんとうを買って帰って、9時過ぎには寝くたばってしまった。拙者、寝るの早すぎ侍と申す!

Dsc05456_20220919181401


オイサンでした。
あ、ちなみに、宗谷岬でシカを一頭みかけたので、+1して現在シカ観測数・10頭です(そこ大事?)。 
 

 

| | | コメント (0)

«■Sick for North-edge~北へ。33rd シカと風のまち(2) 2日目の1 -更新第1498回-