2024年8月14日 (水)

☆≡≡更新情報≡≡☆

■ オキモチ ■
Birthday has come.
生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答えと同じ年月を生きた男の惑い。
不惑から始まるミラクル。

Dsc05324




※ 「絢辻さんSSリンク集」 のお気に入り登録について ※

  リンク先がおかしくなってる場合があります。詳しくは↑の記事をご覧下さい。

 ◎『アマガミ』 絢辻さん SS リンク目次
 ◎『アマガミ』 絢辻さんシナリオ解読企画 「手帳の中のダイヤモンド」目次

 
■感想とか、ご意見とか。========================================
 ●長き放浪のシンフォニー~オデッセイに向けて~
         『ドラクエXI』『マリオ3Dワールド』『サガスカーレットグレイス』の話~

   『ドラゴンクエストXI』、発売。やっぱすげえね。

 ●四十路のヨソ行きワル巧み~『有頂天家族2』OP・「成るがまま騒ぐまま」に思う~
   四十路男の葛藤。人生に、波風立てるか、立てないか。

 ●酷評するカド~2017年春・4月期アニメの感想~
   2017年・4月から6月アニメの感想。『有頂天家族2』、『ID-0』が面白かった。

 ●ボギー、調子はどうだい?~映画『勝手にしやがれ』を見る~はじめてのゴダール~
   厚木で初めて見た、ゴダール映画の感想。ジュリー!

 ●心に忍び寄る、まだ見ぬ歌の風景~Englishman in Katharinen~
   ふと思い出したように、笠原弘子さんのうたのこと。
 

■日記 / 旅 =====================================================
 ◆おなかにTポイントカードがいます。
   伊勢丹で買い物したら、ポイントカードがどうのこうのってうるさいのなんの、みたいな話。

 ◆ご注文はうさぎ丼、千夜ダクで。
   吉野家に小銭入れを忘れた……その中には!!
  
 ◆些伽巳日記~Sagami-Nikki~マッケンロー VS ファースト・フレディ
   ウインブルドンの解説が大変上品だった、みたいなことだけ。

 ◆些伽巳日記~Sagami-Nikki~世田谷散歩マン!
   世田谷は道が狭く、そして憧れのドラマの町である。

 ◆裾野に根付く~甲州・昇仙峡ぶらり旅
    GWの旅、甲州・昇仙峡編をつぶさにお届け。 いかに凄まじい出会いの旅であったのか。
     その一 / その二 / その三 / その四
 

■創作・SS====================================================

 ▼渡りビトの遠いなわばり~SS『けものフレンズ』より~
   アニメ『けものフレンズ』より。あの好奇心旺盛なフレンズが、
   フレンズの、そしてヒトのある習性について、知りたいここがあるらしい……。
   「カクヨム」、『けものフレンズ』SSコンテストエントリー作品。
   
 ▼沢の踏み跡
   『ヤマノススメ』より。 「お漬け物の家」(↓)の続編

 ▼お漬け物の家 前篇 / 後篇 / あとがき 
   『ヤマノススメ』より。ルリビタキを見たいここなちゃん、お漬け物お弁当で発進!

 ▼あやとりのソラ、夏海のストーン・ヘンジ (1) / (2) / (3) / (4)
   『のんのんびより』より、ひとり帰りのバスに乗りそびれた夏海が見つけたものとは。

 『GJ部』SS・コタツじかけのオみかん~みかんのすじは俺のすじ~ その(1)その(2)その(3) Interval
   ある年のお正月、うるさい家を抜け出して、こっそり部室に潜伏に来た真央。

 稜・線・鼎・話 ~『アマガミ』SS・絢辻さん・薫・中多さん~ 前編 / 後編
    『アマガミ』より、輝日東高校・放課後の美術室で出会った三人。

 ▼a white day~ミューズの座布団 
その一 / その二 / その三 / その四 / その五 / その六
  『ひだまりスケッチ』から、なずなと宮子、ある日曜の一幕。
  



 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月22日 (火)

■夏を欺いて。~2017年夏、帰省の日記~ -更新第1145回-

2017年、夏休みの後半戦を……去年と同じ北海道は旭川にあります、
朱鞠内湖の湖畔で過ごして来ましたオイサンです。

Dsc06040


前半戦は前半戦であって、先日まで奈良の実家で過ごしておりました。
今回の主題はこちらの奈良のハナシなんだけど。

サテ23回目の渡道となります今回の朱鞠内、また別で詳しく書くとして、
大体のコースは

 旭川 →(電車で西へ30分弱)→ 深川 →(バスで北へ2時間)→ 朱鞠内

のヨテイ。復路はそのまま折り返しで、最終日に、恒例の美瑛をうろつくくらい。
しかし、旭川に着いてすぐに向かったcafe・花みずきさんが盆休みだったり(去年はちがったのに!)、
深川の駅前のコインロッカーを前もって調査もし、「ある!」ことをアテにして行ったのに撤去されていて
荷物を持ったままうろつくことになったりと、
冒頭からなかなかの荒れ模様です。マ大したこっちゃないけど。

花みずきさんのお休みについてはさすがにどうしようもなかった
(サイトやブログはチェックしてたのに……もしや、Facebookとか別で更新されてるんだろうか……)が、
荷物の方は、実は何とかなった。
昼ゴハンを食べた、深川の「ふじ屋」さんというお店で、
出しなに「どこか近場に、荷物を預けられそうな施設はないか」と尋ねてみたら
「うちの事務所で預かってもいい」と言ってもらえたので、お言葉に甘えさせてもらった。

だが、今日はそれで良いが、明後日も深川をぶらつく予定であるので、
その時もふじ屋さんでゴハンを食べて……というワケにはいかない。
「自分の道は自分で切り開かなければ!」と一念を発起し、某所でチョイと交渉。
あることを条件に、明後日、少しの時間だけ荷物を預かってもらう算段をつけた。

  クックック、この程度、西奈良きってのタフ・ネゴシエーターと呼ばれた吾が輩には造作もないことよ。
  異方から来たというザシュニナとかいう若造との交渉も、私に任せていれば万事うまく運んだものを……

妄想はさておき、駅コインロッカー撤去の理由は、
「利用者数が少ないから」だそうで、マそんなら仕方ないわと思いはすれど決してゼロではなかろうので、
ゼロでない部分の救済策は考えておいてもらいたかったと思う。
マそれも「取りこぼしても仕方がない、そのくらいなら惜しくない」と思える程度に
観光客がにぎわっているのなら、こちらから言えることは何もないんですけどね。
オイサンの様な、一人歩きのロンリーウォーカー旅人マンにとって、
「荷物を預ける場所がない」というのは致命的、
もうそこは訪れる対象から外さざるを得ないも同然なので、
出来ることなら何か考えておいてもらいたい所存である。

尚、旭川のエキナカのコインロッカーは、大多数のコインロッカーが
「そんなこと簡単に想像がつくはずなのに恐らく何らかの理由があってその条件を満たせていない案件」
No.1であるところの、
「コインロッカーコーナーに両替機があるととても便利」
を満たしてくれたので最高に最高であると言わざるを得ない。
イヤね、ホント少ないんスよ。両替機が設置されてるコインロッカー。
マ管理する側にしてみれば、ただでも管理が面倒なのにこれ以上余計な手間が増やせるか!
ってなモンなんでしょうけれども、それがあるだけで利用者はそこそこ増えると思うんですけどね……。
しかし、「小銭を作るために近隣の店舗・自販機で買い物をする」ことを見込んでいる、
それを常識としているような面が、きっとあるのだと思います。

うーん、勘弁してほしいなあ。

ちなみに、荷物を預かってもらう交渉相手に、これからドコ行くか尋ねられた。

  オイサン「これからバスに乗って、(深川から)朱鞠内湖まで行き、2泊して戻ってくる」
  おばさん「あー、じゃあ深名線(深川~名寄を結ぶJRバス路線)に乗るのね。
       うちの息子が運転手やってるわw」


と、なんかよくわかんないほっこり情報を得た。なんなんだ。

お宿は昨年と同じ、レークハウスしゅまりないさん。
ダッチオーブン料理と朝晩のゴハンのおいしさ、
スタッフさんのキャラの面白さや宿の謎ギミックの数々が忘れられずに投宿。
しかし、ところどころマイナーチェンジしててツッコミどころは随分減ってしまった……。
本棚の本のラインナップとか、廊下に突然現れるパットゴルフのナゾ加減とか、
廊下の壁に、デカい虫みたいに貼りついてるルーターとか。
イヤいいんだけどさ。



■夏休み前半戦、帰省中の出来事 in 奈良



2017年・夏の帰省が終わった。
なんだろか、何かしらやったけど、何にもしなかったような気もする。
そんなフシギな、5日間の日記。



================================================================
■1日目 8月11日(金・祝)
----------------------------------------------------------------
帰省の新幹線は、14時半頃。
本当は早朝にしたかったのだが、出遅れてしまってとれなかったのです。
新横浜には12時半頃に着いてしまって、いつもの如く新横浜のポティエコーヒーに潜伏して時を待つ。
もう少し早く出て、お昼ゴハンはエキナカのコロラドで本格的にゴハンを食べてしまえばよかった。
どうもこの店の存在をいつも忘れてしまう。ワリといい位置にあるのだが。
新横に着くなり、イヤなアナウンスが耳に入った。

  「本日はたいへん混雑しており、自由席に乗り切れない。
             なので特別に指定席車輛にも立つことを許す」

だと。バカを言うな。乗車規制せえよ。
指定席の快適さを維持するのがスジではないのか、なんのための指定料金だ。
あんなモンにウロウロされたら鬱陶しくてかなわん。
……と、腹立たしい気持ちで待ち時間を過ごし、色々策を考える。

ポティエコーヒーにはゴハンメニューはあんまりないと思っていたが、
サンドイッチやスパゲッティなどそこそこあった。
サンドイッチが高いうえにもう一つっぽかったのでスパゲッティにしたが、
ランチメニューではないレギュラーメニューの方のサンドは良さゲだったのに気付けなかった。
次回はそっちにしよう。

サテ出発直前、自由席難民の流入を恐れてグリーン車への変更を試みるも、
夕方までは何もかもが満席だという。これは本格的な帰省ラッシュのはじまりだ。
オノレ愚民どもめ、いっぺんに移動し過ぎだ。
大した用事があるわけでもなかろうに、関東でじっとしておられんのか。私の邪魔をするな。

  マ結果的には、自由席難民がオイサンの車両まではやってくることは全然なかったんですけども。
  あーハラハラした。余計な心配をさせるな、メンドクサイ。

京都で降りた際、西日本のクワッとした西日の暑さに思わずうなってしまう……が、
フム、普段の関東の不快な湿気に比べれば、全然どうということはない。
尚、この日は関東が随分涼やかだったらしく、
同日から始まっていたコミケ(11日(金)~13日(日))に参加していた隊長からは
「物足らん、試練が足らん!」と声が上がるほどであったが、
関西も、普段のあの嫌らしい気持ちの悪いザ・関東湿気熱に比べれば可愛いものである。
若干カラッとしているくらいだと思うぞ。

京都からは在来線に乗り換えて小一時間。最寄駅で降り、ホーム上からいくらか写真を収める。

Dsc04860

Dsc04872


地元の町の、小中学生の自分か、母に誘われてよく行っていた駅前のテナントビルの2階に、
ボンボニエールという喫茶があった。
その店がとうに無くなっているのは知っていたが、
その跡がどうなったかがなんとなく気になっていたのでそれを見に行き、
ついでに明後日行くつもりにしているラーメン屋の盆休みスケジュールを確かめ、
地元スーパーの中のおもちゃ売り場はいまどうなっていたっけ? などなど、
ナワバリの巡回+ポチポチと写真におさめながら家路をたどる。
我ながらよく通報されたりしないなーと感心する。ワリと怪しいと思うんだけど(自分で言うかよ)。

  ところで、今回の帰省では、写真がなんかイマイチだったなと感じる。
  具体的に何がということはないけれども。
  自分のアウトプットに、最近ちょっとご不満です。どうしたんだろう。

Dsc04879

Dsc04886

Dsc04896

Dsc04898


町並みに大きな変化はなかったが、駅前に二階建てのロソーンが出来てたり、
母校である小学校の前を通る細い通りの奥まったところに
突然こじゃれた感じのレストランが出来てたりしたのが更新ポイントだろうか。
他には、新しくたこ焼き屋が出来ていたりして、実家に帰るなり母が
「ドコソコに新しくたこ焼き屋が出来たけどちっとも営業していない」などと言われても、
「そこやったら帰ってくるときやってたで」と即座に対応出来てしまって驚かれたりもした。
ここは私のナワバリだからな。
家への到着は18時過ぎで、他には何もできず。父も母も、マ元気そうである。
家の中は特に
晩ゴハンはスズキの塩焼き。ンマかった。

Dsc04916

Dsc04915



================================================================
■2日目 8月12日(土)
----------------------------------------------------------------

この日は、父が事前予約してくれていたおそば屋さんへおそばを食べに行く。
そばごときに予約とは大仰なと思われるやもしれませぬが、十割そばは予約分しか打たないのだそうな。
そのあとついでに、私の誕生日プレゼントを見繕ってくれるというので、
近隣のデカい百貨店+イオンの複合施設へ赴くことに相成った。

Dsc04940

Dsc04945


「そのそば屋のおばちゃんは愛想が悪い」と母親から聞いていたが、特段悪い感じでもなかった。
やはり関西では、愛想悪い、ノリ悪いと判定される閾値が低いのだろうか。
求められるサービス精神の高さ(サービスの質の高さではなく、あくまでおサービス精神の高さである)が
ハイである気はする。

  愛想の悪さで言えば、オイサンがこっち(関東)で馴染みにしている
  世界一うまいカレー屋の主人の方が百倍愛想がないと思う。
  しかしそれでも、それを分かった上でその店のカレーが美味いのでその店に行くのだ。
  「そのカレー屋は、食べログに書かれるくらい愛想が悪いぞ」と母に自慢したが、
  このそば屋のおばさんも食べログに書かれているらしいw くそうw 引き分けかw(競うな)

おそばの他に、そば屋のサイドメニューで定番の野菜天ぷらと出し巻き卵をご注文。
パプリカの天ぷらがことのほかうまかった。
出し巻きもなかなか。大根おろしが辛いのはポイント高い(謎のポイントシステム)。

  しかしまあ、こんなところで生意気にも「なかなか」とか言ってしまうから、
  「外食してるから舌が肥えてる」とか言われてしまうのだろう。
  イヤ、ぜんぶ美味しいんですよ?

肝心のおそばは、……まあまあ、普通でした。これは後日、車で二人になった時に父自身も言ってた。
「モ一つパンチがきいてない」というのが一致した見解。
マ父は、日本のザ・そばどころ・島根出身(出雲ではないけれども)なので致し方ない。
出雲そばのパンチ力は、日本の他のそばどころと比べてもアタマ一つ抜けてるからのう。

   ……誤解のないように申し上げておくと、「一番うまい」と言っているわけでなく、
   あくまでも「パンチ力」というパラメータが突出してる、と言ってるだけですからね。
   繊細さとか、香り高さとか、他は他で優れてるおそばがある、と思いますよ。
   危ないアブナイ。戦争になるところだった。


Dsc04954

Dsc04955

Dsc04957

店の駐車場が2台分、しかも縦に停めるレイアウトであってコレマタなかなか利便性が高くなく(婉曲表現)、
父の停め方がセンタリングが利いていた感じ(超婉曲表現)であったため、
後から来た人が停められず、停め直すことになった。
マそれ自体は特に問題ではないのだが、その際、

  ウチのクルマを一旦出す
     → 後から来たクルマを先に(奥に)入れる
         → ウチのクルマをあとから(前に)入れる

という形になって、マそれも別に普通だな、と私は思っていたのだが、母はコレを
「どうしてウチのを先に出す前提で考えたのか?」
と、微妙に納得がいっていないご様子であった。
「さっさと食べて出て行く、という父の意志表示か?」と受け取ったらしい。
母はゆっくりしたい派の人なので、人となりも理解した上ではわからないではないが、
一般的に考えたら「先に来た人が先に出ていく」としておくのが、
万人と相対して一番ケンカにならんで済む考え方ではあろう。
なんとなく「なるほど」と思った一幕であった。

あとこの店はトイレも奥に長い間取りになっており、
座って用を足していたらノックされても手が届かない怪物くん仕様であった。
縦長のスペース構成が好きなのだろうか。

サテ食事も済んで買い物へ向かう。
2、3駅ほどの距離をクルマで走ると、同じ道を以前ジョギングで走ったときにも感じた、
奈良という県・市は、あまり潤沢に儲かっていないのだろうか、という話題になる。
そう、道がよくないのである。
マこれまであまり商売っ気がなく、宿泊する場所が少ないことは知っていたが、
そこそこ稼いではいるものだと思い込んでいた。
最近は宿泊施設の増強にもチカラを入れていると聞いてはいるが、どうなのだろうか。

Dsc04948

Dsc04963


  関係ないが以前京都でタクシーに乗ったとき、運転手に奈良から来たことを告げたら、
  「奈良はリニアも通る言うのに、泊まるとこもありませんですやろ、やる気があるんかねえ」
  と悔し紛れにかイヤミを言われたことがある。
  そんなもん吾輩に言われたかて困る。

買い物は……めぼしいアイテムが見当たらず、本来の目的は失敗に終わった。
母の誕生日も近いのでそのリサーチも兼ねて母の動向を観察してもいたのだが、
クツの売り場に吸い寄せられていくからクツが欲しいのかな? と思えば、
今度は陶器の売り場に吸い寄せられ、
挙げ句にカワウソの形をした涼感抱きマクラに吸い寄せられていくもんだから、
結局何が欲しいのかは分からずじまいであった。何でも欲しいだけだろう。

しかし奈良は、ただの駐車場でも景色がいい。安心する。

Dsc04972


買い物を終えたところで、ちょっとひとりで奈良(駅の方)まで行きたい、
ついてはここで分かれて単独で行動すると告げたところ、奈良駅までは乗せて行ってもらえることになった。
目的は……コレを撮りたかったのである。

Dsc04980

Dsc04982


以前、ツイッターのフォロワーさんに存在教えてもらってから、
場所のアタリは大体ついていて、行けない場所では全くないのに
見逃していたコトがなんとなく悔しかったのである。

奈良駅へ向かう途中の交差点で停まった時に、
角にあったパチンコ屋に老人が何人も吸い込まれていくのを、母が物珍し気に見ていた。
オイサン的には珍しくもなんともないが、母はそういうのを見慣れていないらしい。
まあ縁がないからな。

三条通を東進し、猿沢の池のほとりでおろしてもらうと……
この炎天下に、まあ人が多い。
ホリデーシーズンに日本有数、否、世界でも有数の観光地に降り立ったのだから無理もないが。
しかしさすがにこの暑さに異人さんたちも辟易されているようである。
堪能して帰れ、そして郷里の知人に喧伝するがいい。奈良は暑い、蒸し暑いと。
そういえば父母から聞いていたが、この一週間、奈良の夜は燈花会としてお祭りになっているらしい。
そりゃまあ人も多いか。

Dsc04976


目当ての物は2分も歩かず見つかった。
ウーン、前見たときは、こんな雑な置かれ方してたっけなあ。
よく盗まれないもんだな。

目的はアッサリと達成したが、このまま帰るのももったいない。
て言うか、両親よりも家に先に着いてしまう可能性がある。鍵を持っていない。
ので、近場で目についた大乗院庭園と、鷺池の浮見堂を見て帰ることにする。
不審ヶ辻子(ふしんがづし、と読むらしい)などという怪しげな小道を抜けて大乗院庭園へ至り、
一回り&一休みしてから瑜伽神社を経由して浮見堂へ至った。
瑜伽は「ゆうが」と読み、サンスクリットに由来するそうな。ヨーガと語源が同じ、とも。
燈花会の準備なのだろう、赤いTシャツを着た準備団体が忙しく動き回っている。
ご苦労様です。

Dsc04988

Dsc05025

Dsc05026

Dsc05031

Dsc05049


ほどほどの時間になったので、駅の方へ向けて折り返す。
奈良公園の中を仔ジカの姿をめでたりしつつ歩き、多少店屋でも覗いて行くかと
方角を再び猿沢の池へと向けた。
そこで目についたのが……坂の上から猿沢の池を見下ろすことの出来そうな、潜まった間口のお茶屋さん。
わらび餅やら氷やらと、火照った体を誘惑していらっしゃる。
思えば奈良に暮らして20年、観光客の気分を知るようなことは一切してこなかった。


Dsc05052

Dsc05061


せっかくだからここはおノボリさん気分を出してみるか、これも何かの縁だと、
到底格別な味を出してなどいそうもない、雰囲気重視ゲなその店ののれんをくぐってみた。

  ……などと失礼な書き方をしてますが、
  決してチャラついてもいない、なんなら結構な歴史のあるお店だと思われます、
  立地的に。

わらび餅とアイスコーヒーを注文しましたが、
アイスコーヒーよりも、最初に出てきた冷茶の方が美味しかったような気がする。
おかわり用のちいさなポットもついてくるし、大変良い雰囲気でした。
あと、眺めも良い。
後から入ってきたカップルさんの黒づくめの女性が大変良い前髪パッツンわがままボディで
ちょっとうらやましかったです。
くそう。
この後京都のホテルで、そのわがままボディをほしいままにするのか!!(下品)
お会計が1100円だったか……小銭を探したが見つからず、
2000円出したところ
「100円玉があったりは……しないんですよねw! そうw!
 ごめんなさい、2000円出されてるんですもの、ないんですよねw!
 ホントごめんなさい変なこと聞いちゃってww 気にしないで下さいねww」
と、なんだか猛烈にフォローされてしまった。スマヌ、本当になかったんだ。

くだらないおみやげを探して、三条通りのおみやげ物屋を物色すると……
あったあった、くだらないのがw
とりあえず「シカ飛び出し注意」のクリアファイルなどをゲット。他にもいくつか。
このテのは初めて見た気がするけど、最近出始めたんだろうか?
「熊出没注意」に随分とおくれを取ったな。オイサンもこの発想はなかったけど。

しかしそれより驚いたのは……この、5つの塩シリーズ!

Photo

2



それの、奈良県限定バージョンが売られていたこと!!
な、なんだってー!!
……イヤ、そんなビックリするようなことかと思われそうですが。
そして確かにその通りなんですが。
これにはちょっとマクラがありまして、
上の画像をツイッターに上げたときにやたら喜んでくれた食いつきのイイ関西人がおられ、
「そんなん関西にはないw!」と喜んでくれたのですが、
その彼と最初にお会いしたのが猿沢池だった、という、なんというか、
奇跡のような冗談のようなめぐりあわせ。灯台もと暗し。モッてるなあ。

デそのお塩5点セット、
買いもしない物の写真を撮るわけにもいかず、かといって、
買うかっつったらネタのためにそれもどうやねんっていうのもあって買わなかったので
証拠はないんですけれども。
うーん……。次行った時もあるかなあ……。
お疑いの方は、奈良の三条通り、猿沢池から4、5軒目あたりにあるおみやげ屋さんに行って
お確かめいただければ。
そもそも、奈良の塩5点セットて。そんなに塩なんかあるんかい。
シカの汗から乾かしてとった塩とか?

くだらない衝撃を受けた後は、アニメイト奈良に寄って帰ります。
母が「『白暮のクロニクル』の10巻だけ、どこ行ってもない!」と嘆いていたので、
あれば買って帰ろうと思ってましたがなかった。

近鉄奈良の駅前に着くころには、時刻は17時。
夜にはお祭りとあって、人の数も指数関数的に、天文学的に増えてきました。
さっさと退散しないと死んでしまう。
しかし、近鉄奈良駅の中の様子を見るにつけ、昔に比べれば、奈良もワリカシ商売っ気が出てきた気がする。
ゆるキャラも、「せんとくん」みたいなシルクロード博の出がらしみたいなキャラじゃなく、
「しかまろくん」なんていう……中途半端に媚をうったキャラを打ち立ててきたようです。
……どこのバカだ!! こんな何のエッジも利いてない、ねむたいキャラにゴーサイン出したのは!!
センスのかけらもねえな! これだったらせんとくんの方が、周り見えてない感高い分、710倍マシだよ!
ヨソの県が多少しょうもないキャラを打ち出してても腹は立ちませんが、
自分トコのキャラがこう、中途半端にセンスないと……恥ずかしいし、腹が立ちますな……。
まったく。

この日の晩ゴハンは、島根生まれの父が郷里からわざわざ取り寄せてくれた鰻。
マ昨今のアレやコレやもありまして、なかなかおおっぴらには喜べないところもありますが……
やっぱうめえわ。

Dsc05081

Dsc05085

Dsc05086


昔食べた天然モノに比べると、養殖物は脂のノリ方がちょっとわざとらしいというか、
CGみたいだけど。
「天然モノはとてもじゃないけど手が出ない」とは、
仕入れてもらった業者さんの弁だとか。仕入れることも出来ないんだね。
そりゃまあ、絶滅危惧種だもんね。
ありがたやありがたや。これが最後になるかも知れんのだなあ。



一旦ここまで。3日目~5日目は後日。
オイサンでした。



| | コメント (0)

2017年8月14日 (月)

■賢者のいた夏 -更新第1143回-

 前の日の晩、『ドラゴンクエストXI』でロリババア的天才こましゃくれ魔術少女のベロニカと、王道おっとり系癒し手美女・セーニャの姉妹が仲間になったのだが、その正式なパーティ参入の場面で彼女たちは主人公であるプレイヤーの分身の前に跪き、「私たちは勇者であるあなたを守ります、最後までお供します」と誓うように言い、そのあまりに電撃的なシナリオに、この数十年ですっかり飼いならされふやけてしまっていた私の心は痺れてしまった。RPGのシナリオといえばキチンとした動機や説明可能な状況があって、理路整然と導かれる流れの上で大変親切に仲間になるのだろう、そういうモノだと飽き飽きし、正直に告白すると、今回の『ドラクエXI』の事前情報の殆どすべてであったオープニングのPVを見た時点で既に、無意識にその流れの様なものを思い描いてしまっていたのである。『自分は、否、お前はそうだったのだ』と、跪く姉妹を見せ付けられて気が付いた。今思い出しても、その快感と背徳感にゾクゾクする、私のRPG歴において屈指の名シーンであった。

 そんな電撃的な体験の中でショックのあまり眠りに落ちた翌朝、そんなこともサテおき、私は郷里の実家に帰省していたのだが、十年間も眠らせていた金融的な手続きのためにポストオフィスへ赴かなければならなかった。世間はおりしも盆休みの真っただ中である、地元の小さな局は老人や普段訪れることの難しい勤め人たちでさぞごった返しているに違いないという私の読みに反して窓口は大変よく空いており、手続きはスムーズに終わった。お金ほしい。


Dsc05243


 夏空は鮮やかだった。少年の日、走りも転びもしないのにいつの間にか拵えていたひざ小僧のすりキズを、今は亡き祖母が消毒してくれるとき使っていた脱脂綿に似たカタマリの雲がポカポカと浮かび、郵便局の建つ大きくもない川沿いの国道の上をはしっていた。


Dsc05251


 その川沿いの道に私の通った小学校があり、タバコ屋があった。タバコ屋にはあるじがいる。古い店構えに似つかわしく外に向けた窓口があって、あるじはそこに座っていた。あるじには、客に備えじっと外と相対しているような殊勝さはなく、冷房がなくて暑いのか、ランニング一枚の背中を向けて、新聞を読んでいた。思えばあのあるじは私が小学生のときからずっとあの店にいる。店は、昔はタバコ屋であり、駄菓子屋であった。通学路にあるから、小学校に上がると同時に、私がひとりで活動可能な行動範囲の一部になった。それは即ち、私という人間の、外社会の一部になることだった。私はあの店で、ベビースターラーメンやあやしいラムネ菓子を、バカで品のない友人たちと買って食べ、今では我が父もすっかり禁煙してしまっているが、父や祖父に、昔はいまみたく子ども一人には売れないことも、年齢確認が必要でトラブルになるようなこともなかったから、タバコを買いに行かされたものだった。あるじは私というちいさな社会のほとんどはじめに組み込まれた、経済の人だった。


Dsc05259


 店は今では少し鞍替えをして扱う品をタバコ一本にしぼり、それも店内ではどうやらカートン売りしかしておらず、小分けに買うなら外の自販機を使わせる、あとはそれと並んで外にジュースの自販機が外にあるきりというものらしかった。窓口から見えるのは、あるじの白いランニング一枚の背中と、頭頂部から髪が撤退して出来た、30年前と同じ落ち武者風の禿げアタマ、そして堂々と二面分を広げて読む新聞だけだった。あるじの風貌も、佇まいも、店構えと同じで30年間変わらないように私には見えた。私はあるじの声を知っていただろうか。幼い頃、買い物をしたときに聞いた「30円」「50円」などと、まだ消費税が始まる前の、今ではすっかり珍しくなったキリのいい値段を告げるおぼろげな声の記憶しかない。それさえもあとから風貌を見て付け足した不確かな印象でしかないのかもしれない、どころか、その可能性の方が高かった。そもそもあの商い……仕事は、儲かるのだろうか。自分や誰かを養うに足る収入が上がるのか……もしかすると他にも仕事を持っていて、タバコ店のあるじは一種の道楽か刺身のツマ程度の物であるのかもしれない、否、そうある可能性の方が高い気がするが、翻って否、道楽であれば尚のこと、この暑い日なかにグンゼ一枚の背中を晒し、狭い小屋に、世間から居場所を追われる続ける不健康商品の山とともに立て篭もり続けることなどあるだろうか。欠かすべからず糧であるか、職務に高い誇りを持てばこそ、ああして長い時間を粘り続けているのではなかろうか……。


 そんな風に考えていると……衝動的に、あるじと話がしたい気持ちが抑えがたく湧き上がってくるのを、私は胸に感じた。30年。30年、30年……あるじも又、一人の賢者であったのだ。私はこの先の小学校を出た者で、幼い自分、40年近く昔からあなたを知っている。この店でも何度も買い物をした。あるじよ、あなたはどうなのだ。体は大丈夫なのか? 歳は、いまいくつなのか? ずっとここにいるのか? ずっとずっとここにいるのか? 奥さんはあるのか、子どもは? これだけで暮らしているのか? 友だちはいるか? 他に趣味は? 好きな食べ物は? ずっとなのか? ずっとずっとなのか? いつからいつまで、どうなのか? あるじよ、あなたはどうなのか? 最近どうなのか。あなたの世の中は最近どうなのか。どんな気持ちで何を考え、何を望んで何を厭い、明日もここに座るのか。あなたはいつからいつまで、こうしてあなたであるのか。こうしてあり続けた時間の全てが、あるじよ、あなた自身であることには、もはや何の疑いもないだろう、あなたを作り上げた時間にあなたは感謝するのか、それとも憎しみを抱いているのか、そこに滲んだあきらめはあなたの友だちなのか。タバコは好きなのか?


Dsc05329



 冷房もない聖域にランニング一枚で座る、たかがそのたたずまいをことさら持ち上げるつもりはない。オッサンだ。爺さんだ。子どもに言わせりゃはげジジイ、その通り、大したモンじゃない。あるじもまた、ありふれ切った世界にひとつだけの、誰もがそうであるように、とるに足らない花であった。

 私はあるじに話しかけたかった。こんにちは、僕はそこの小学校を卒業したんですよ……尋ねたかった? 違う、ただ伝えたかったのだと思う。私はあなたを知っている、三十数年間、あなたを知っていたのだと伝えたかったのだと思う。しかし私は考えてしまって、そんなことを聞かれたり言われたりして困ったり怒ったりしてしまわないだろうかと考えてしまって、その奥に隠れているかも知れない自分の本当の気持ちもよく捉えられないまま衝動に囚われ、30年前の小学生に還ることが、ついに出来なかった。自分でさえ困ってしまうことなのだから。「帰ったら近場のケーキ屋に誕生日のお祝いをしに行こう」と言った父母を待たせないため、その時は店の前を通り過ぎ、夕方、もう一度訪れたときには、店はもう閉まっていた。まだ五時にもなっていなかったというのに。降りたシャッターに閉ざされた、まるでムーミン谷の釣り小屋のようなタバコ屋を見て、私は少しホッとしていた。これでもう、おかしな衝動に悩まされないで済む。

 ――と、そんなことを四十二回目の誕生日の今日、惟った。次の機会に保留しただけとも言えるかもしれない。次の機会。人はあっけない。あるじは幾つなのだろうか。からだは、大丈夫なのだろうか。賢者のいた夏。知恵は失われ、クエストはもう終わらない。


Dsc05370




オイサンでした。
 
 
 
▼セシルのいた夏 笠原弘子 
 
良い歌なのに、なんなんだこの動画。

 
 

| | コメント (0)

«■『ガンバード』のこと。 -更新第1142回-