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2017年7月 8日 (土)

■些伽巳日記~Sagami-Nikki~世田谷散歩マン! -更新第1133回-

今日は、今年初めて蝉の声聞いたな。
オイサンです。


何かのラジオで、パーソナリティがガタイのゴツいゲストに、

「あんたのカラダじゃ経堂辺りは走れないからw!
 それに引き替え先週の××くんは小粒w! 世田谷向きww!」


とネタにしていたのを聞いて
……これは勿論アレですよ、
  オシゴトのスケール的な話もひっくるめて皮肉ってる言いっぷりですよw?……
大変ユカイに笑っておりましたところ、
先々週の土曜日、いつもの4紳士の集まりが新宿であったので、
経堂で途中下車し、豪徳寺、梅ヶ丘まで歩いてみた。

  「なぜそんな寄り道をするのか」だって?
  休みの日に、ただ新宿に行って帰るのってなんか癪に障るんだよw
  新宿以外に目的地が欲しいわけです。

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「セタガヤ」とは、関西生まれの関西育ちのオイサンは、言葉やその響きは知っていたものの、
関東に暮らして20年近くになるのにワリと最近まで具体的にどのへんかは
未だにちゃんと把握してなかった。

経堂へは以前一度だけ、小田急の忘れ物を受け取りに来たことがあり
(小田急では何故か、遺失物・忘れ物は最終的に経堂の忘れ物センターに集められるのです。
なぜこんな中途半端な駅に……?)、
その時に印象に残っていた白山陶舎といううつわ屋さんを覗いて、
特になんてことのない道を選びつつ豪徳寺へ向かう。
するとまあ、どうでしょう。なんとも閑静ではありませぬか。
なるほど、休日の午前中! っていう感じする。

細くて不規則に入り組んだ道に、これまた不規則な形の土地と家が並んでいるが、
嫌な密集の仕方じゃなく、いくらかゆとりを感じさせる立ち並び方をしている。
上品な気配がある。
かといって、あからさま豪邸が建っているわけでもない。イヤ、中には豪邸もありますが。
マときどきぶっ壊れた家とかもあるんだけど、全体としては不思議と、荒んだ感じ、
やさぐれた印象を受けなかった。
強いて言うなら、「絵になる」というか、「絵に描いたような」住宅街であって、
ドラマに出てきそうな風なんであった。

  江の島の北の方、ちょっと山の方も似た感じの場所があるのだけど、
  あそこともちょっと違う感じでしたね。
  あっちには……ゆとりが感じられなかったな。

……ていうか、ドラマで見てきた住宅街が、多分こんな雰囲気をお手本にして作られていたのだろう。
この辺でロケをしたりもそこそこされているのではなかろうか。

……マどっちが先なのか分からんけども。
こういう風景が、視聴者のシンパシーを呼ぶからこの辺が代々舞台にされてきたのか、
この辺がドラマにフィーチャーされたから、人々はこの風景にシンパシーを感じるのか……。
ただまあ何となく、「素敵な東京ぐらし」に憧れを抱く人々のモデルのような風景が
ここからジェネレートされている、ということは、田舎者のオイサンにもなんとなく伝わってきた。
ロクにドラマも見て育ってきてないけど。

  ウェイが「素敵な湘南ライフ」に憧れを抱くのと同じだ。
  確かにこれは、千葉にはないものだ(よけいなおせわだ)。

いずれにしても、歩きながら「なるほど世田谷、こういうことか」
とよく分からないナットクをしてしまった。
確かにここは、ガタイの良いマッチョマンは上手く歩けない気がする。道幅的な意味で。

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豪徳寺から梅ヶ丘に向かう分岐のところにコーヒー屋があったので
気まぐれにそこでテイクアウトしてみようとアイスコーヒーを頼んだら、
ヒゲ面コワモテ細マッチョのにーちゃんが
「カフェラテがおすすめなのですが……」と、
店を開くときに1000万借りた金持ちの後輩を
                        殺して埋めた
ような声
(どんな声だ ※著しく偏った個人の感性です)で言うので、おとなしく要求を呑むことにした。
エスプレッソがご自慢なんですねわかります。良いエゴだ。

デその殺人カフェラテ(ひどいあだ名をつけるな)、美味しかったです。
エスプレッソをダブルにすれば良かったな。
けど牛乳は、普通にお店で売ってる低温殺菌牛乳なんすね。
あと、あの分量で500円はちょっと高いとは思う。しかしそれも、ナットクの世田谷プライスなのだろう。
美味しかったは美味しかった。

しかし世田谷、
住宅密集ジグザグみちを歩いてたら突然結構な広さの砂利敷いただけの雑な駐車場が現れ、
その真ん中に井戸の遺構があったりと、
なかなかこころときめく風景も内包しておられる。
確かにこれは、ドラマの発生を予感させるものではある。
なんていうか、小諸の都会版、みたいな趣。

「閑静な住宅街」なんていう冠を与えられていて、
いやいやいや、言うても都会の真ん中でしょ、東京でしょ?
そんな静かなはずないやん、そこそこうるさいんでしょ? て思ってましたが、本当にしずかでやんの。
ブッ殺すぞ(どうした急に)。

そうして梅が丘までトボトボ歩き(どうした元気を出せ)、
駅の北側にあった羽根木公園とやらをひと巡り。
そこで眠っていたツラ構えの良いネコスケをぱちりと撮ってツイッターに上げれば、
ネコ好きのヨ氏から即座に反応が返ってくる。ホントにネコ好きだな!! 隊長もだけど。

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ヨ氏が
「美登里寿司が食いてえ」
などと言うので、なんだそれはと尋ねれば、
どうやら駅前を通ったときゲロみたいに行列していた店がそうだったらしい。
なるほどアレには並びたくないな。安くて美味しいらしいのだけど。

新宿での集まりまではまだ随分時間があったので
梅が丘周辺をぐるっと回って見つけた適当な店でとろろなどを食べ、駅前で古い喫茶にしけこんだ。
するとまあ、本当に古くから親しまれた地元のお店だったご様子で、
結構な年老い系マスターが、若いご夫婦と、でっぷりと風格を身にまとった常連と思しきデb
……巨漢の御仁と談笑しておられる。
子どもが生まれたばかりの若夫婦が、その報告に来ておられたようだ。
ホンマブッ殺すぞ(なんでや)。

マスターの、いちいち歌うような
「いらっしゃ~ぃ♪」「ごっ注文は~?♪」「ありがとうございま~っす♪」
という応対が大変心安いお店でありました。
心がルンルンする。

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というワケでなるほど、
世田谷にはトレンディドラマが憧れた、暮らしの空気があったように思われる。
まあトレンディドラマ見たことのないオイサンにはあまり関係ないけども。
同系統のアニメが参考にしているテンプレな町並みってのも、
日本のどこかに転がっているのだろうか。

しかしどうであろう、住みたいか? と問われたら……まあ、あんまりだな。
幼き自分の原風景とはあまりにかけ離れている。
が、自分の原風景など追い求めていては、
いつまで経っても、自分の今いる風景でさえも借り物以上のものにはならないであろう。

こちらへ出てきて、今年ではや20年。
しかしオイサンにはこの住まいも、この町も、この風景も、
未だ借り物、骨を埋める場所だとは、到底思えずにいるのだった。
覚悟を決めるに足るような、確固たるものが見つからない。


 

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