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2017年8月 6日 (日)

■長き放浪のシンフォニー~オデッセイに向けて~『ドラクエXI』『マリオ3Dワールド』『サガスカーレットグレイス』の話~ -更新第1140回-

ニンテンドースイッチを買ったものの、まだテレビに繋いでいないし、立ち上げてもいない。
しかしソフトは2本ある。『ゼルダ』と『聖剣コレクション』。
やるなら大きな画面で据え置きプレイしたいのだが、
まだWiiUに心残りがあるから繋ぎかえられないのだった。
今更ながら、WiiUで『スーパーマリオ3Dワールド』をやっているからであった。

 ▼『スーパーマリオ3Dワールド』
 


吾が輩はマリオが好きだ。
マリオが好きだ、ということに気付いたのは、
『マリオ64』を経て『スーパーマリオサンシャイン』をクリアした時だった。
『マリオサンシャイン』の終盤で、
「あれっ、これもう少ししたら終わっちゃうな、終わりたくないなコレ」
と思ったときに、自分のマリオ好きをはっきりと自覚した。
ああ、自分は『ゼルダ』よりもマリオが好きなんだと。

『マリオ』には系統があるらしく、
先に書いた『マリオ64』『マリオサンシャイン』などの「箱庭探索型」の系譜と、
『スーパーマリオBros.U』『マリオ3Dランド』『マリオギャラクシー』などの、
とりあえずコースをクリアしていけば次には進める「コースクリア型」の系譜があって、
吾が輩はどうやら前者の方が好きなようだ。
言われてみれば確かに後者にはあまり手を出していないし、
『マリオギャラクシー』も、1作目はクリアしたが2作目は途中でやめてしまった。

スイッチを買ったのも、『ゼルダ』が面白そうだというのもあったけど、
主目的は、ラインナップされていた『マリオオデッセイ』が目当てだ。
『マリオサンシャイン』以来の箱庭系マリオという位置づけらしいので期待せざるを得ない。

話を現在進行形の『3Dワールド』に戻すが、
一週間に1WORLDくらいの深度で進めている。
サボりさえしなければボリューム的・時間的にそれは全然可能で、随分コンパクトに作ってある印象だ。
数えてないけど、1WORLDにコースは10ないくらいで、
1コースにスターが3つ隠されており、それをいくつかずつは集めて行かないと先に進めなくなる
(コースクリア自体は、スターを取らなくても走り切れればクリアになる)。
土日にちょっとがんばったら、
1コースで星を2つずつ拾っていくくらいのプレイをしても、
その1、2日で1WORLDクリア余裕。
平日に、オシゴトから帰って1時間弱で2、3ステージ遊ぶ、という余裕もあるくらい。
現在WORLD6のラストステージ(城)なので、これまでのマリオの文脈に則るなら
あと2WORLDで終わりであろう。
プレイすると頭が休まる。
オシゴトから帰って、眠いのにちょっと長めにやってしまうくらいである。
子どもか。

WiiUゲームパッド(液晶ついたデカいやつ)ではなく、
Wiiリモコン+ヌンチャクのスタイルでプレイしているが、ちょっと奥行きが把握しづらい。
知らないうちに奥に入っていて転落死する、ということがよくある。
カメラを自分で動かせたらいいのだが、それは出来ない仕様になっている。くそう。
この奥行きの視認しにくさと、それをカバーしえない操作性の安定しなさは、
正直任天堂らしからぬマズさである。すごくデキがいいとはお世辞にも言えぬ。
まヨソが作るものに比べれば、同種のゲームとしてはよっぽど良いのだろうが。

しかしなんというか、各ステージに仕込まれたギミックの豊富さは、
相変わらず舌を巻かざるを得ない発想の豊かさで、
一体この採用されたギミックの陰でどれだけのアイディアが没になっていったのか、
思いを馳せるとめまいがする。
マ中にはちょっと、奇をてらい過ぎというか、派手にまとめ過ぎた物もあったりして
首を傾げることもあるが、
目の覚めるようなものに出会うとすべて帳消しにされる心持がする。

好きなコースは、上の動画の「ワイルドサバンナ」と「キラー列車」。

  


WiiUゲームパッドは、重たいのと充電切れになるのが嫌でWiiリモコンを使ってたけど、
WiiUゲームパッドの方がやりやすいかも知れんな……。
ヌンチャクの3Dスティックがあんまり良くない。
やはり3Dスティックは、元祖ニンテンドウ64のものが一番だ。
押し返してくるフォースフィードバックの強さがちょうどいい。

宮本茂さんは開発の現場からは一歩身を引いている感じで、
実際的な制作・ディレクションなんかは完全に後進に任せているご様子だけれども、
完全に引退されてしまう前に、どうにか1本、
オール宮本茂テイスト、ザ・宮本茂オリエンテッドの『スーパーマリオ』を作ってもらいたい。
『ドラゴンクエスト』、『スターソルジャー』、『ときめきメモリアル』と
自分の人生に記念碑的作品は多々あれど、
なんのかんの言っても、二次元の世界に吾が輩を最も深く呼び込んだのは、
あなたに違いないのだから。


■『ドラゴンクエストXI』

サテ、いま世間でゲームと言ったら……そうだね、『グラブル』だね。
何の略か知らないけど。
……ソシャゲなんでしょ? 知らんけど。
……ケッ!あんなモンゲームじゃねえ! ← あっ

イヤそういうことではなく。
いま世間でゲームと言ったら……そうだね、『スプラトゥーン2』だね。やってないけど。
だからそうではないのです。

『ドラクエXI』の話がしたいのです。
「そういやそろそろ出るな」ぐらいに思っていて、
気付いたらなんの準備もないまま発売日当日になっており、
フラッとヨドバシ行ったら普通に売られていたので買ってきた。
3DS版。
本当は据え置き機で、広い世界とガッツリ向かい合って堪能したいところだけど、
据え置き版はSwitch版まで待とうかという所存です。

 ▼ドラゴンクエストXI OP映像
 


発売日当日に行っても品切れとか大行列とかは全然なく、
まあレジ前が少し並んではいましたけれども、4、5分のことでした。
あと、PS4版を、本体と一緒に買っていく人が結構いて、ああすごいなと思った。
自分もアレになってもよかったのだが。PS4も買わないとなあ。『Rez』がやりたいんよ。

デ、3DS版の『ドラゴンクエストXI』ですよ。
結構ちゃんとやってます。
まだ7時間程度ですが、仲間が出来て、旅への動機が出来て(ツラい動機だけど)、
ようやく話が面白くなってきたな、っていうくらい。

今回の『ドラクエ』、マご存知の方も多い通り、
PS4版と3DS版で、物語は同じでも見た目が全然異なるゲームを作ったという
モノすごい力技仕様。
さらに3DS版では、
SFCほどのクオリティの2Dモードと、DSのゲームくらいのクオリティの3Dモードとが収録されるという
コレまたとんでもないパワー仕様。よく作ったなこんなモン。

発表当時は「上画面で3Dが、下画面で2Dが! なんと同時進行!」
という謳われておって、輪をかけてバケモノじみた仕様であったのが、
確かに序盤はその通りになっていたけれども、
ちょっと先へ進んだらどちらかを選ぶことになったのでちょっと残念。
なんだよオマケ程度じゃねえかよ(そんでも充分すごいが……)。

  ※ただし、教会に行けばモードを切り替えることが出来ます。

自分の携帯機での『ドラクエ』歴は、
クリアしたもので言えば『Ⅳ』以来だが、
諦めてしまった『Ⅸ』や(やり直す気はない)、
途中で止まっている『Ⅵ』(つまり終わらせる気である)、
買っただけで手を付けていない『Ⅶ』(やるかどうかわからないが、『Ⅶ』は何らかの形でもう一回やりたいとは思っている)
などを考えると、そこそこやっている。

 ▼ドラゴンクエストXI 色んな予告編動画
 

『Ⅸ』の操作性があまりに悪かったので、
その質の低さから個人的に「あれはドラクエではなかった」としている(身勝手)が、
つまり3Dで操作する携帯の『ドラクエ』には、まだ良い印象がない。

今回も、3Dの操作性にはモ一つな感じがしており、
3Dモードである程度進めたら、また戻って同じ道のりを2Dで歩く、というやり方をしておる。
時間はかかるが、どうせ吾が輩はちょっと過剰なくらい探索をし、
レベルが上がり過ぎるくらいののプレイスタイルなのでこれでも丁度良い。
どちらかといえば2Dモードの方がお気に入りだが、
さすがに2Dモードをメインに遊んでる人はそんなに多くないのだろうな……と思っていたところ、
ネット上で聞く限りでは2Dモードシンパもそこそこの数いる様で驚いている。
ウム、いいぞ世間。お前ら思ったより話がわかるやないか(えらそう)。

とはいえ、2Dモードは2Dモードで……ナンボ何でも先祖返りしすぎやろ、と思う部分がある。
戦闘シーン、敵がアニメーションしないじゃないの!
SFCの『ドラクエⅥ』ではアニメーションしてただろ!!
PS版やDS版の『Ⅳ』でもしてただろ!! そこはしろよ!
……と思った次第。PS版の『Ⅳ』レベルではアニメしてほしかった……。

  ……しかし俺は、『ドラクエⅣ』だけは、ファミコンでも、PSでも、DSでもやってるんだな。
  イヤ確かに好きだけど。

個人的には、『ドラクエ』にマッチするグラフィックレベルというのは、
PS2版の『Ⅴ』が最高だと思っている。
これは多分、アルテピアッツァさんの仕事が素晴らしいんだと思うけど。
フィールド画面にはもう少し工夫があっても良いかと思うが、
町やダンジョンにおけるスケール感の表現においては、
あれが最も世界の広さを実感できるベストなバランスだったと思う。

  ▼PS2版『ドラゴンクエストⅤ』
  
  この、エルヘブンの町の造形、異界感が最高なのですよ。是非体験してほしい。
  アルテピアッツァさんは最高です。


あと、『ドラクエXI』は、2Dモードだと、文字フォントが妙に細くて……
読みにくいとまではいかないまでも、なんか「落ち着かない」。
字が小さく見えるのだった。老人にはきついかもね。
……とまあ、世紀の名作相手になんとも文句の多いオッサンで恐縮であるが、
久方ぶりの冒険に、胸を躍らせているのでゴザルよ。


 ▼胸躍る、冒険の世界へ


そう、『ドラクエ』は胸が躍るのである。おっぱいぶるんぶるん(違う)。
『ドラクエ』シリーズ作品の発売日が近付くと、
電気屋へ行くとあのオープニングテーマが必ずどこかから聞こえてきて、
ああ、祭りが近いのだなと感じる。今回もそうだった。

オープニングをトバす気にはならないので、ゲーム開始前に必ずあの映像を見ることになる。
子どもの時分は、音楽の方にはそこまで感銘を受けることはなかったのだが
……というか、音楽への感銘は、長い時間を経て染みついた感慨によるところが大きいのだろう、
  当時からあのテーマを聴いて胸を高鳴らせてはいた……
今よりもずっと、まだ見ぬ冒険の世界への期待を大きく膨らませていた。
それは多分、他の新しいゲームに出会った時も(『ドラクエ』に向けるほどではないにせよ)、
同じ心持ちであったろう。

オープニングの映像を見ていて気が付いたのは、

「冒険の世界への胸の高鳴りが昔ほどではなくなったのは、
 自分の人生には、この先こんな冒険のときは訪れないと知っている、
 或いは知っていると思っている、からなのだろうな」

ということだった。
自分はもういいオッサンなので、自分の足が、残された時間でどこまで歩けるかを知っている……
と、思っているというのだ。
だからこの映像を見ても、こんな風景に出会う時間がこの先の人生に待っていない、
この映像世界は、もはや自分のモノではないと思っているから、
トキメキや高鳴りに変わらないのだろう、ということだ。

しかしそれはまた翻って……トシを取ると利口さも増すもので、
今度は「イヤ本当にそうか?」と思い始めてきた。

この世界には、自分の知らんコト・見ていないモノなど、まだまだ山とあるではないか。
ぜんたい、何をもって「自分は自分の世界を知っている」などと思ったのか。
そりゃ世界の有名な風景や現象は、あるコトは知っているし、名前も知っているし、
大体の見た目も知っているし、細かいことも調べれば何となくは出てくる。
しかしそんなモンが知ったうちに入らないことは、これまでの時間でしっかりと学んできたではないか。
その場に赴く行程を経て、自分の足で立たなければドラマは生まれない、
その場所も風景も、自分の物になりはしない。

幼い頃・若い頃には、そこまで遠くに踏み出さなくとも、日々がまだまだ新しく、
少し踏み出すだけで新しい空間があり、出会いも転がっていた。半歩先は未知の世界だった。
今はさすがにそうはいかない。
日常の間合いは広がり切って、踏み越えるための一歩が遠い。
広げに広げたつもりのその先だから、やはりそこはもう自分の領域ではない、
と思ってしまうのも無理はない。
しかしその一歩の先には、やはりまだ知らない幻の大地が広がっていることに変わりはなく、
時間、空間、お金に体力……
見えるようになったのは現実的な限界であって、世界の姿ではなかったのではないか。


Dq11


『ドラゴンクエストXI』のOP映像のワンカット……
海の底らしき神殿で、人魚の女王のような者から、何か輝くものを受け取る主人公のその映像は、
『ドラゴンクエスト』のみならず、ファンタジーRPGの世界ではもはやありきたりなワンカットに過ぎない、
見慣れたものだ。
けれども思ったのです。

  「あーコレさんざん見慣れた画だけど、
   オレまだ実際には、海の底の神殿で女王様から魔法の珠を受け取ったコトないわ」


と。
そんなことが現実には起こらないのは知っている、知っているけれども。
それと似たようなこと、似た気持ちになるデキゴトと舞台、
この現実の世界でそれと引き換えになるようなロマンが、
まだ自分が手を付けていない現実のワールドマップにスタンバイされてない、
なんてことがあるだろうか。

たかが山梨県の山奥にさえ、
       いっぱしの仙女が住まっていたというのにだ。


まあ、またバカなこと言ってるわと思われるだろうし、
自分だってワリと思うけれども。
だってなー。
ピラミッドでさえ見たことないんだもんなー。
子どものころからあれだけネタにし口にしてる、
アフリカ、アマゾン、サハラ砂漠、北極、南極、なんならハワイですら見たことないんだぞ?
それでどうして「自分の世界はここまでだ」なんて思うのか……
笑っちゃうよなー。

あ? 「そんなことよりさっさと童貞を卒業しろ」?
あんだとコノヤロウ馬鹿にしてんのかすみませんでした。



■『サガ・スカーレットグレイス』

さらに厄介なことに。
買ったきり、あまりキチンと手を付けていなかった『サガ・SCARLET GRACE』にも気持ちが乗ってきてしまった。
このゲーム、なぜか予感がして、本編と同時にサントラを購入していたんだけども、
そのサントラが異様に良い。ていうかつまり、音楽がイイ。

伊藤賢太郎氏の音楽は世間での評判は良いモノの、個人的にピンとくることはあんまりなくて
これまで首をかしげていたのだけれども、
今回の、特にタイトル曲『スカーレットグレイス序曲』はもう、たまらなく好きな楽曲である。
ロングバージョンが欲しい。

  ▼スカーレットグレイス序曲
  


まだゲームは序盤も序盤、
買ってすぐに始めはしたものの、正直どう楽しんだらいいか分からなくて
さぐりさぐりで触ってはおったのだけれども、
序盤のバトルを繰り返しやっているうちになんとなく楽しさがつかめてきて、
そこへこの『スカーレットグレイス序曲』である。
お話の全貌なんかまだ何にも見えていないのに、
これから謳われる物語が心に非常に深くしっとりと貼りつき馴染んでくることを、
無理なく予感させるようなそんな旋律なのである。

それは美しく壮大なばかりでなく、ひどく卑近な人の営みを感じさせる、
そんなメロディーだ。素晴らしい。
しっかり最後まで遊んでいきたい。



■Closing



マそんな感じで、エース級のタイトルを同時進行させているわけですけれども。
あな楽しや。

ひと昔……否、90年代後半~2000年代前半頃だから、もうふた昔前か、
そんな頃は、『マリオ』と『ドラクエ』と『ゼルダ』と『FF』の新作が
同年とか一年違いでリリースされるなんて、その年はもうドリームイヤーで、
ああもうどうやって時間とお金をやりくりしよう!! っていう贅沢な身悶えをしたものだけど、
今じゃそれも当たり前みたいになってしまったね。

『ドラクエ』も発売予定日通りにリリースされちゃうし、面白くねえな(何言ってんだ)。
アレでしょうね、制作管理も昔に比べてしっかりしているのでしょうね。
大会社の財政を左右する大事な商品ですものね……オオゲサな時代になっちゃったなあ。

オイサンでした。





 

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