2017年5月21日 (日)

■甲州の3賢者と、ナインボール・ワンダーランド~2017年のゴールデン・ウィーク・その2~ -更新第1125回-

2017年のゴールデンウィーク、9連休日記の続き。
中盤戦のメインインベント。



■■■ 中盤:05/02(火)~05/03(水・祝) ■■■



3紳士―ズ(※テラジさん(@teraji800)・よつさん(@yotsuaki)・オイサン)で山梨へ1泊旅行。
今回の連休のメインイベントである。

  ※これにおみかん隊長(@NOR_kankitsukei)を加えると、暁の四紳士になる。
   銚子に行ったり、小諸に行ったりする。

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八王子から国道411号線・大菩薩ラインを使い、奥多摩湖、昇仙峡、と回って甲府で一泊。
翌2日目は、忍野八海に立ち寄り、道志みちを使って途中道志村で湯に浸かって帰京、という
山梨づくしの旅。





当初は甲府・昇仙峡だけの予定だったのが、
行きの道があまりにスイスイで時間が余りまくりそうになってしまったため急遽予定を色々変更し、
2日目の予定だった昇仙峡を1日目に、
空いた2日目には、忍野八海と道志村での温泉を追加した、という次第。

これまでの旅でもそこまでガチガチに予定を組むことはなかったとはいえ、
今回ほど大胆に動かしたり足したり引いたりしたのはあまり記憶にない。
偶然やら必然やら、いろいろ組み合わさって出来上がったミラクルトリップであった。
詳しくはまた個別に書くけれども、
今回の旅はさまざまな偶然に彩られた旅であり、なんというか……

  「お前たちは行く先々で、3人の賢者に出会うであろう……」

みたいな旅であった。

行き先が昇仙峡になったのは、
ちょっと前にオイサンが甲府一人旅をした時に「たまたま」入った喫茶店で「たまたま」得た情報が元であるし、
テ氏のとった宿が、
オイサンが甲府一人旅をした時に立ち寄った奇ッ怪なメシ屋のほとんど隣りだったことも「偶然」だし、
予定になかった忍野八海で、ナゾのそば屋……否、おみやげ製麺所に立ち寄ることになったのも、
行きの道路事情が「たまたま」快適すぎて甲府にオソロシく早く着いてしまった「イレギュラー」と、
ヨ氏の幼き頃の記憶の産物であった。

そして行く先々すべてで、賢者に出会うことになるなんて……。
なんかもう、『ドラクエ』みたいだ。
まあ出会ったのは賢者じゃなくて、どっちかというと怪人の類だけど……。

■行程概略
 ▼1日目
 早朝、06:00頃集合。八王子経由での411号で奥多摩へ向かう。
 08:30、奥多摩湖。燕と衝突しそうになる。
  大菩薩ライン(国道411号)を抜け、西へ。
 10:00、セブンイレブン・甲州塩山千野店。甲府へ向かう予定を変更し、直接昇仙峡へ。
 11:00、昇仙峡。謎の仙人&節操と美しさの無いカップル(直球)襲来。思いのほか時間を食う。
 15:00、「ひなた」にて遅い昼ゴハン。空腹が災いして判断を誤り、いいだけやられる。
 16:30、「ホビーショップショップ」いちかわにて2000番のやすりを買う。
 17:00、ホテル菊富士。
     本日の宿。部屋が、マーガレットの咲き乱れる超広い、メルヘンなはなれ(ほんとう)でビビる。
     「ひなた」での食いすぎダメージでしばし死ぬ。
 21:00、居酒屋かっぽうぎで少しだけ飲む。
 22:00、宿に帰って大急ぎで風呂。お部屋がジャパリパークに。

 ▼2日目
 08:30、いいだけもたもたした後、出発。
 11:00、忍野八海。人だらけでゲンナリするが水は掛け値なしに美しい。
 12:00、謎のそば屋……否、おみやげ製麺所名泉そばでお昼。謎ビジネスモデルに戸惑う。
  道志みち(国道413号)で、東へ。
 13:00、道志の湯でひとっ風呂。周辺でキャッキャウフフする。キャッキャウフフ。
 15:30、津久井湖で一休み。
 17:30、解散。


  ■1日目 : 出発~甲府まで


朝6時に3人集合し、そこから八王子を経由して、テ氏お気に入りの国道411号に乗って奥多摩湖へ。
奥多摩湖ではやたらと数の多い燕との衝突を回避しつつ(本当にぶつかりそうになるくらい多かった)
休憩を取って、大菩薩ラインへ突入。なかなかのワインディングである。
GW中とはいえ一応平日だからか、妖怪ペダルや妖怪ばくおん、妖怪ヤマノススメはさほど目につかない。
ただ新種の、路肩で三脚広げてはみ出しながら写真トールジジイがいた。あぶない。


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10時にはもう甲州塩山のセブンイレブンに着き、ドライバーのテ氏が
「道が空いてたら、奥多摩湖から甲府まで1時間でくるんだ……」とびっくりしていた。
「このままでは早く着きすぎる!」と、
旅程が順調に進むことに慣れないなれない我々はうろたえ始め(なさけない)、
慌ててこのまま昇仙峡へ行くことに組み替えた。


  ■1日目 : 昇仙峡、弥三郎岳パノラマ台


オイサンがチョイとガイドを誤り、昇仙峡最奥部の駐車場まで辿り着いてしまった。
テ氏は高いところが苦手なのにもかかわらず男気を見せ、
ロープウェイで弥三郎岳の山頂近く、パノラマ台へ。

  ※この先、「ブサイクなカップル」という表現が何度か出てくるが、
   まあその、あまり人様の容姿を論うのが良くないことも、
   自分が人様の容姿をどうこう言えるほどかということもよく理解しているけれども、
   なにぶんこのカップルは人口密集地においても所かまわずもう、
   ムッチョムッチョムッチョムッチョと、あまりにもエニープレイスベッサメムーチョの
   どこでもムーチョ仕様だったので、
   そっちがその気ならコンニャロウこっちだってテメエ出すもん出すぞっていう、
   そういう気持ちを込めてブサイクなカップルめ! と、このような経緯で表現しており
   決して差別や侮蔑やヘイトを助長する意図があるものではありませんし
   なんならフィクションとして処理してもらっても構わない。
   それでは引き続き、オッサン3人の珍道中をうたとおどりでお楽しみください。

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ロープウェイの車中ではブサイクなカップル(直球)がいちゃつくところを間近に見ることが出来、
山頂では、晴れ渡って富士山と南アルプスを一望できる素晴らしい眺望とともに、
すばらしく雑に配置されたナゾの観光オブジェクトが楽しめる。
無論、一緒に上がってきたブサイクなカップル(直球)が
引き続きあちらこちらで過剰なスキンシップや自撮りを嗜んでいるところを観察できますし、
300円で無限におかわり&シェアが許されているかき氷と、
何故かサービスで繰り出される付け合わせの山菜に舌鼓を打ちつつ
お店の看板娘であるところのご婦人の愉快な話を数十分に渡って聞くことができた。

  まさか、コーヒーとかき氷を頼んだら、お通しにフキとタラの芽が出てくるなんて……
  なんて斬新な茶店でしょう。

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  ヨ氏「生涯で一番早い時期に食ったかき氷かもしんないっす」


オマケに甲府市警の人事内情や、帰り道で引っ掛かる危険性の高い取締ポイントまで
聞きだすことが出来た。
詳しくはお話しすることは出来ないが、

  「帰りの三叉路で、
   4月に赴任してきたばかりのいけ好かない小僧っ子が
   Tシャツ姿で取り締まっているので3つ数えろ」


である。

  ……どうであるか。ますます『ドラクエ』の祠に住んでる賢者とか、
  『ゼルダ』の穴ぐら老人の助言っぽいではないか。
  ミンナニハ ナイショダヨ。

こうして第一の賢者との邂逅を果たした我々(主旨が違っている)は、
ロープウェー乗り場がチョイ渋滞していたので一本見送ることにし、もう少し山頂をうろついた。
素晴らしい眺望! 謎のすずアトラクション! ブサイクなカップル!
素晴らしい眺望! ブサイクなカップル! 斬新な顔出し看板! ブサイクなカップル!
大満足。

  いや、後半には、BC(略すな)は先に降りちゃったらしくていなかったんだけど。

今回はサラッとさわりだけで書き済ませたが、濃密というか、濃厚というか、
濃縮カルピスを4倍希釈のそばつゆの原液で割って飲むような時間であった。
生きて脳髄に届く乳酸菌。

しかしなんだろうか、
ロープウェー乗り場が行列するくらい人がいたというのに、
あのおバアの店で舌鼓を打っていたのは我々だけだ。
「昇仙峡 かき氷」で検索をかけても、
クソオサレなサイクリストや山ガールの記事みたいなのが見つかるばかりで、
山頂に住む仙人に「入間のコストコの冷凍餃子がウマイ」みたいな話を聞かされた、という記事は
ついぞ見当たらない。
世間の人間は、昇仙峡くんだりまで行ってあの話聞かずに何を見て帰るのか不思議でしょうがない。
また行くからな、それまで元気で待ってろおバア。
今度はそばかうどんか食うぞ。


  ■1日目 : 昇仙峡・仙娥滝と覚円峰


地上に降り立ち、いよいよここからが渓谷としての昇仙峡の本領である。
ダテに日本二十五勝や平成の名水100選、平成百景ランキング2位などに選ばれていない。
本来、山のてっぺんで1時間半も費やすのがイレギュラーなのであろう。
多分山頂で出会ったのも、無形文化財的な何かだ。

本来の順路としては、下流からさかのぼって来て、
最後にこの2大スポットにババーンとご対面する構成なのだろうが、
マ今回の様に、まず上流まできてしまって下っていくのもアリなご様子。

この昇仙峡の2大親分、これがまたすごかった。

昇仙峡の全体的な地域範囲としては「こぢんまり」の範疇なのに、
これら一つ一つのスポットのスケール感は大変雄大に感じさせる、不思議な収まり具合。
しかしこの昇仙峡、本当に素晴らしい景観目白押しで、
独りで来ていたら多分、朝入って夕方帰るくらいの一日いられるコースだった。
きっと、朝と夕方で全く違う表情をすると思う。
近々、また一人で来てしまうだろう。

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滝に対面するといつも思うのだが、滝は体感するものである。
目で味わう情報が占める割合が、他の景観に比して微小であることに改めて驚かされる。
音と、肌に感じる水の気配と、その水によって感じる匂い、
そしてその落差を形づくる閉鎖されながら解放的でもある「大きな小部屋」のような空間に、
その空間を支える岩や木々それぞれの、巨大な密度ある質量の存在感……。

大きなものの前に自分がいることよりも、自分が小さくなった錯覚の方を大きく感じる。
まさにその、大きな小部屋に小さくなった自分が降り立った感覚を、
しばしの間、全身でまざまざと味わっていた。

続いて現れる覚円峰。
仙人のありがたいお話で時間をとられ、いい加減腹が減って来ていたお二人を、
「もうちょっとだけ先へ」とだまくらかして、さらに下流へ。

  マ言っとくと、昇仙峡はこっちらへんがホントの見どころなのであって、
  山のテッペンで仙人にとっつかまって1時間も2時間も話を聞くのは邪道であり、
  あまつさえそれで疲弊してしまい、滝だけ見て
  「この辺はもう、そろそろいいでしょう」
  みたいな態度に出るのは言語道断っていうか観光協会に陳謝しなければならない。

これでもし、進んだ先に見どころが何にもなかったらどうしようか、と若干ビビってはいたのだが……
角を一つ曲った時点で、その不安はどこかへ消し飛んだ。
切り立った崖に左右を阻まれ、巨岩と共に間を流れる渓流の壮麗なことといったら。
下流に向かって右手側に、一際高くそびえる岩山が昇仙峡のシンボルでもある覚円峰で、
ほとんど垂直に切り立ち、丸みを帯びた頂きは中国の水墨画の様だ。

  あとから調べたところでは、高さは180mあるのだそうで。
  先日登った飯能の天覧山が190mチョイなので、大体同じくらい。
  マそれでも5、6階建てのビル1個分くらいは違うので結構違うな。

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覚円峰の、堂々としつつも秘密めいたたたずまいもさることながら、
突如視界に展開するこの渓流のバランス、風景全体が持つスピード感に圧倒される。
小さくなった自分が、ググッと下流に向けて巻く渦に飲み込まれるような感覚がある。
いやー、面白い。
この風景の中に踏み込む手前、流れにかかった小さな橋の手前でしばらく足が止まってしまった……。
流れの中に転がっている……というにはあまりに収まりが悪い、
巨岩も遠近感をおかしくするのに一役買っている。
某宇宙戦艦の足みたいだな、と口には出さずに眺めていた。
やっぱり、日本の山深い渓流の風景はファンタスティック。
こういう風景に巡り合うと、つくづく、日本には美しい水がたくさんあって本当に恵まれている、
本当に良かったと思うのことでありますよ。

こうして三人、しばし圧倒的な景勝を楽しみ、
いいだけやられて昇仙峡をあとにしたのでした。

モチロン帰り道は、おバアにもらったアドバイスの通り、
三叉路に十分注意し、一旦停止で4つ数えてから発進したのである。

 ▼昇仙峡 
 http://www.shosenkyo-kankoukyokai.com/

 ▼昇仙峡ロープウェイ
 http://www.shousenkyo-r.jp/

 ▼仙娥滝
 https://goo.gl/cwBcRz
 日本の滝100選に入っているらしい。へー(いま知った


  ■1日目 : お昼ゴハン、ひなたにて。

昇仙峡から車で30分ほど下り、甲府市街へ戻って来、昼ゴハンは、「ひなた」。
至ってフツーの食堂である。
ひと月ほど前に一人で甲府を訪れたときに見つけた食堂で、
フツーなのだが色々独特なのだった。
その時は、特に二人をここへ導くつもりはなかったのだが、
今回の宿があまりに店の近くだったので面白くなってしまい、
またお二人が「イケるクチ」なのは分かっていたので、これはもう宿命ということでお二人にお教えした。
結果、昼が遅れた空腹に任せて若干「盛った」二人はそこそこやられ、
夜までの3時間ほど使い物にならなくなった。

お店の名誉のために付け加えておくと、ゲテモノ・爆盛りの類では決してない。
昭和にはよく見かけた普通の、色々とおおらかというだけで、
初期設定をいじりさえしなければ何もおかしなことのないお店だ。良心的ですらある。

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前来たときは、OL風の女性が二人でゴハン食べていたほどだ。
ただまあ、壁を見てもらえばわかる通り、
メニューが無用に豊富で、
そのサイズ設定がまた独特で、
それを説明したり運んできたりする人物が若干スペシャルである、ということに尽きる。
よく確かめもせず、空腹に任せて盛ったりするからピンチを招くのであって。
ただ、ピンチを招かせるテンションの高まりを演出する空間であることは否定しない。
また、「面白丼ってのはなんなんです?」という問いに対し
「それねえ、作ってる方は面白くないんだよ」という答えを軽々と返してのけるポテンシャル、
人間力は秘めた者の商う店である。
彼もまた、一般的な経済のくびきから放たれた一人の……否、夫婦で一人の賢者だった。
地元の人たちから愛されているにちがいない、素晴らしきゴハンの店だった。

昇仙峡の山頂で年老いたアルパカちゃんが商うジャパリカフェも、
本人の話を聞く限り50年モノであったが、
この店も44年やっているというから……驚きである。


  「普通は、隣のガストに入っちゃうよな……」


店を出てすぐ、どちらかが言ったことばがやけに印象的だった。
ひなたさんのすぐ隣は、"ザ・無難"、"キングオブ無難"、"無&難"など、
数々の称号を恣にする無難の王、無難なメシ屋の代名詞、ガストさんなのである。
うん。
オイサンも、もう少し心に余裕がなかったら違う店行ってたと思う。
しかしあのとき躊躇なく入って良かったと、今でも思っている。


  ■1日目 : お宿にて


ひなたを出たあとは「ホビーショップいちかわ」で2000番のやすりを買い求め、
道すがら発見した「富士アイス」で「アイスを食う。回転焼きも買う」と言い出したヨ氏に
エースの底力を見せつけられたり、地元のスーパーでいくらか飲み物を買ったりして宿に戻った。

宿の部屋が、なんとマーガレットの咲き乱れるお庭のついたはなれだったのには驚かされた。
そりゃ驚くよ。
宿本館の建屋が、縦に細長いコンクリうちっぱだったのを見たときには
大した期待感を抱かなかったが、通されたときはそりゃあたまげた。
お部屋もオッサン3人にはもったいない広さで、
そしてその広い部屋にもさらにもったいない馬力を持つ巨大なエアコンがついていたからもう
いじり放題である。
最初、ちょっとつけたときに「なんかやたら冷えるな」と気付いたのが始まりだった。

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夜はテ氏お勧めの「かっぽうぎ」なる居酒屋で一献酌み交わす予定だったが、
「ひなた」でやられたのが、この日のとどめとなった格好だ。
結局少しだけ飲みにも出掛けたが小一時間引っかけただけで宿に戻った。
慌てて湯に浸かったあとは、なぜだか部屋で『けものフレンズ』の話題が盛り上がってしまって
まだ見ていないというテ氏をジャパリパークに引きずり込んでフレンズになってもらった。
たーのしーい!


  ■2日目 : 忍野八海


2日目は忍野八海へ向けてスタート。
朝ゴハンはどっか途中で適当な店に寄ろうとしていたが、
結局町なんかすぐ抜けてしまい、途中に町なんかもなく、コンビニゴハンとなった。
コンビニすげえな。
もしこの世界にコンビニが無かったら俺たちはどうなってしまうんだ。
いや、ホントにコンビニすげえよ。

途中、富士山の良く見える広い場所で一旦車を停めてゴハンを食べていたら、
どうやら土地の持ち主と思しき御仁がウロウロと見回りに来たので慌ててその場を離れる不良中年。
クックック…ここがホテルの駐車場だといつから気付いていた……?
最初からですすみませんガラガラだったのでつい出来心で。

忍野八海までは甲府から1時間チョイで到着した。
ち、近い……。
前々から行こう行こうと思っていながらも、家からではどうにもアクセスが悪く
攻めあぐねていたというのに。オクルマは偉大だ。
ジェントル号おまえやるやないか。

そうしてたどり着いた忍野八海はゲキ混みでした。
ゲキ混み
知ってます? ゲキ混みゲキ混んでんすよ(ダイレクト)。
まあこの日から本格GW突入だったし、
出発前に道路状況を確認したら、都市圏は完全に動脈硬化であり超脳溢血であり即死だったので
ワカランでもないけど、ほぼ朝イチからこんなヒトおらんでエエやん、というくらい。

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そしてまあ、ただ人が、普通のヒト、
人生の色々なことをキチンとわきまえた人々が集っておるだけならそれほどでもないのですが、
実にこう、海の向こうの広い大地で自由奔放にお育ちになった
倫理や儀礼を概ねわきまえない方々ですとか、
国内選りすぐりの野生部分を解放したフレンズとかが一山いくらで押し寄せておいででしたんで、
つまりこう、山頂のブサイクカップル的な節操のない者どもがですね、
まあいいや。
まあこう、なんというか。
穢れている。場が穢れている。ねえ。
バブルの頃の日本人も海外でこうだったんだろうなあと思うと、
いわれのない罰を受けているような気になる。俺たちは何もやってない。



しかしそんな人波を抜きにすれば、忍野八海は大変美しい場所でした。



駐車場はどうやら、現地の方々が有志で土地を提供して各々誘導や管理をしてらっしゃるご様子。
ジェントル号も、エリアに入るや否や、腰も曲がって割烹着に頭巾のおばあちゃんが、
非常に緩慢な動きでコッチダヨーコッチダヨーをやってくれたので、流れるように入庫。
あの手の動きはもしかすると、その招き通りに動かずにはおられない、
魔のリズムでも体得したものだったのかもしれない。
とはいえまあ車のサイズやなんかの難しいことは完全無視で、
来るクルマ来るクルマ片っ端から招き入れていくスタイルなので
入庫にはそれなり以上のスキルが求められるご様子。我々のドライバーは天才で良かった。
駐車料金は、協定でもあるのか、どこも一律終日300円で統一されているらしい。

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遠景には、ちょうど良いサイズの富士山がどっしりと控えて
人間が悪さをしないように常に見張っておられます。
アレに見張られていたのでは、そうそう悪いことをしようという人間は育たないのではないでしょうか。
そしてその富士の裾野を染みて伝わりわき出しているらしい水の美しいこと。
中でも、水深8mにいたるという、村の中心部に位置する最大の湧き出し口を眺め下ろすのは圧巻であった。

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これでもっと人が少なく、こころ静かに見られたなら……。
今度はどうにか頑張って、オフシーズンの平日に来よう。
人が少なければ、本当に鄙びた昔話のような風景の中を歩くことになると思う。
飛騨に並ぶ、THE・日本の風景(イメージ)を見ることが出来そうな場所だった。
小川沿いに延びる土の小道の並木など、ほとんど手の加わっていない様子で魅力的だった。

水回りについては思い描いていたよりアトラクション化されていて、
富士からの伏流水が自然にわき出す様や、
とうとうと流れるところをめでることが出来ることを期待してたので、
その辺はちょっと残念ではあった。


  ■2日目 : 忍野八海、名泉そば製麺所


サテ、昼ゴハン。
メインスポット周辺で何か食べられそうなところは、砂糖に群がるアリのごとき人だかりとなっている。

ヨ氏が、子どもの頃の記憶だがと前置きをした上で
「もっとはずれの方にそば屋があったと思う、そんなに立派じゃないプレハブみたいな……」
と、いかにも我々向きの情報を出してきた。
もう20年も前の記憶らしいが、こと食い物に関しては、
なんなら母親の腹の中で食ったもののことだって覚えていそうな男の言うことである、
その言葉を信じ、鄙びた村の中でもさらに外縁へ外縁へと歩いて行くと、
(マそれでも、観光客はいなくはならないんだけど)……あった。
それっぽい、プレハブっぽい建物。

  ……今こうして振り返りながら、今回の旅はしみじみと『ドラクエ』っぽいと思う。
  「なかまに案内されて村の外れまでついていくと、
   秘密のお店が開いていて、そこに話のキーになる怪じn……賢者がいる」


っていう。ドット絵で描かれた自分たちが見えるようだ。

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詳しく説明すると長くなるが、この店も甲府の「ひなた」と同様、
いにしえの時代……30~40年前の怪人g……否、賢者が打ち立てた独自のシステムを守り続ける
けったいn……否、優れたお店であって、またも一人の怪人に出会うことになった。
食欲のお導きである。
順を追って話すと長くなってしまうので、この「名泉そば製麺所」のモヤモヤpointを以下にまとめておく。


 ▼「名泉そば製麺所」 モヤモヤpoint
  ・食堂ではなく、製麺所である。
  ・従って、客は「おしながきを見て注文する」ことは出来ない
  ・この「製麺所」で作られた麺(そば・うどん(太・細))をおみやげとして買うことが出来る。
  ・おみやげの麺を買った客は、「サービスとして提供される、茹でたそばとうどんを食べることが出来る」
  ・茹でて食べさせてくれるのは、お客がおみやげとして買った物ではない。あくまでサービス分。
   買った分はそのまま持ち帰ることが出来る。

この謎のシステム……仮に「お土産を買ったら食べられ~るシステム」と呼ぶが(直球)
味見、試食の様なものとも、また異なる。
あくまでも購入後の「お客さん」にしか、「サービス」は提供されないから、説明が難しくなる。
お母さんも、その辺のシステムと「サービス」という言葉をことさら強調して、
訪れては首を傾げる客に対して絶えず説明していたが、ちょっと難しいと思う。
このシステムを理解するのに随分時間がかかってしまった。
「食堂とどう違うのか」とか、
「買ったお土産の麺をこの場で茹でてくれるのだろう」とか、色々と誤解を経た。
システムを理解したあとでも、
「いったいどういうマネタイズシステムなのだ」と、テ氏は頭を悩ませていた。

この、「540円で7食分買えて、且つそれとは別に1食分その場で食べられる」というのは、
現地のいわゆるフツーのそば屋と比較しても、相当お値打ちであった。
カタカナビジネスタームが大嫌いな我々でさえ、
「キミ、このプロジェクトのKPIはどうなっているんだね?」と聞きたくなるほどだ。

ここでも、お店を切り盛りする賢女との小粋な丁丁発止があったのだが、
細部はまた別記事で書こうと思う。
こちらのお母さんも、さすがこの世間の経済的なやり方に完全に背を向けたシステムを編み出し
30年から維持してきているだけあって、一筋縄ではいかない切れ味のトークの持ち主であった。
おいしいそばとうどんを頂きつつ、むやみにゲラゲラ笑っていた気がする。

  ▼忍野八海 名泉そば製麺所
  http://tokyosanpopo.com/archives/13634


  ■旅の終わり


帰りは、国道413号、通称道志みちを通り、東への帰途を辿った。
目立った混雑はなく、逆に西へ向かう車の数が目立った。
やたらと運転の上手い、速いAQUAとRX7が先導してしてくれて、
テ氏的にも面白い道であったようだ。
チョイチョイ、アグレッシブなカーブ、テ氏言うところの「爆笑コーナー」なんかがあったりして、
軽快な横Gを体に感じながらの家路だった。

途中、以前パパさん&湘南大巨人と訪れた「道志の湯」にて風呂を浴びた。
昨晩は、ひなたストライク(超必)を食らって夜までロクに動けず、
ようやく動けるようになりちょっと出掛けて帰ってきたらあっという間に風呂の時間がオシマイで、
ゆっくりと湯に浸かれる時間もなかったから、
足を延ばしてノンビリ湯に浸かることが出来てなかなか良い塩梅だった。

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ここでは、怪人は特には出てこない。



……マそんな感じで。



昇仙峡、自分で言い出したものの、「こんな普通の観光地で大丈夫かな……」と正直不安だったのだが。

  イヤ普通は普通の観光地に行くのが旅行だと思うけど。

色々予定の変更や、予想外の出会いがいっぱいあって、なんとも大満足な旅になった。
怪人たちは、旅を彩ってくれたということ以外にも感ずるところが多々あって、
……それも、あとで詳しく書こうと思うのだけど……
たった2日間、36時間の旅だったけれども、十分すぎるサイズと濃度の旅だったと思う。
イヤハヤ。
こんな旅はなかなかできないのだろう。つくづく、自分は幸せ者だなと、しみじみ思う。

出会った人たちの人生が幸せなものであることを、僭越ながら心から願わずにおられない……
……マ連中は、オイサンたちなんかよりきっとよほどの手練れであろうので、
願わなくても幸せに違いないのだけど。
彼らはハピネス強者だと思う。羨ましくなるほどに。

  ……あ、ブッサイクなアイツらに幸せはまだ早いので、先ずは3週間! お試しいただき、
  その後キッチリ別れたあとで幸せになってもらいたいです。

途中、津久井湖で一旦休憩をしたあと、
コレ言った渋滞や混乱もなく、関東へは無事に帰り着くことが出来た。

三々五々に別れたあと、「ひなた」で聞いた
「面白丼には目玉焼きが3つ乗っている」
という話が忘れられず
(他にも色々乗っていると聞いた筈なのだが、最後に聞いたそれがインパクトすごすぎて忘れてしまった)、
どうしても目玉焼きが食べたくなって、
近所のメシ屋で定食に目玉焼きを追加して、
ワリとしっかり目にゴハンを食べると、帰ったら倒れるように眠ってしまった。



素晴らしき、そして幸せな旅でありました……ぐうぐう。
今回はサワリだけを軽めに書いたけど(それでこんな行数になっちゃったけど)、
違う機会に、エゲツナイ部分もミッチリ書く。



次でラスト、2017年のゴールデン・ウィーク最後の4日間。
まったりしつつも、モノ思う豊かな時間。

オイサンでした。



 

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2017年5月20日 (土)

■甲州の3賢者と、ナインボール・ワンダーランド~2017年のゴールデン・ウィーク・その1~ -更新第1124回-

今年のGWは長かった。
オイサンの勤め先も、よーやく人並みに
"5月1日・2日は有給休暇で埋めることをおススメする"
などとしおらしいオサレなことを言い出したので
なんだオイいよいよ潰れるのか? 明けて出勤したら更地になってるとかないだろうななどと
職場内が騒然となったのだが(大げさな表現)、
もはやそのGWの息の根も止まりかけ、これを書き始めている5月の6日の今となっては
ドキドキとワクワクが詰まったワンダーランドの心持ですが(何言ってんだ)、
皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうね?
とりあえず日記メモとして、この世紀の9日間のことを簡単に書き留めておこうという次第。

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 ▼04/29~04/30
   5回目の飯能へ、1泊2日。
   特に目的はなかったが(ないんかい)、
   吾妻峡を歩くのと、龍崖山を登れたら登る、というくらい。
   どちらも「まあその気になれば」くらいのつもりでいたが、結局どちらもやった。
   得た知見は、「水辺でバーベキューやるのは許せるが、音楽をかけるやつは許せん」
   ということです。

 ▼05/01
   特に予定はナシ。
   かばん(リュック)を新調し、ネオかばんちゃんと化す(化さない)

 ▼05/02~05/03
   3紳士ーズで1泊2日の甲府旅行。
   国道411号を使い、八王子~奥多摩~甲府・昇仙峡~忍野八海。道志みちで帰る。
   毎度のごとく、奇跡のようなロクでもない出会いが次から次へと襲い来るミラクルトラベル。
   山梨なのに水辺に親しんだ旅だった。

 ▼05/04~05/05
   特に大きな予定は無い日々。
   1日はネオ百合が丘のオサレ喫茶でスコーンを食べて鶴川まで歩き、
   もう1日はお馴染みの喫茶を梯子して書き物をし、HDDの整理をして日が暮れる。
   いずれも天気が大変良く、無意味にお写真を撮ってしまうが、まあ案の定ロクな結果にならぬ。

 ▼05/06
   後半のイベントデー。19時から新宿で朗読劇を観る予定。
   先日の舞台『ペルソナ3』で風花チャン役をやった田上真里菜さんを目当てに。
   ついでに母の日の贈り物を選んだりする。
   早い時間に都心に着いてボンヤリ時間を過ごすつもりが、
   都心のうるささにすっかり疲弊してしまい、結構なダメージを負う。もうだめだ。
   そんなつもりもなかったのに、都庁の展望台へ登ったり、ラーメンを食べたりしてしまう。
   休日の新宿だというのに、ヒトの少ないことに驚く。

 ▼05/07
   最終日もこれと言って予定はナシ。
   ドトールにこもり、筋トレをしてジョギングをし、また別の茶店にこもる、
   という妖怪喫茶ハシゴじじいとしての責務を果たす。

マ上で「予定がない」としている日は、何もせずボンヤリ暇にしているわけではなく、
「いつも通り書き物をしている」のである。
そして喫茶店にこもっているときも書き物をしているので、
ワリと24時間頭の中で何かがダンスしている人だった9日間、であったと言えよう。

でも、毎度の長い休み様に、予定をきっちり考えて旅をして、
ビキビキとエネルギッシュに過ごす日々ではなかったためか、
ポンヨリとした休みだったように思う。



■■■ 序盤・その1:04/29~05/01 ■■■



当初の心づもりでは、この3日間をかけて群馬は伊勢崎へいくつもりだった。
そう、天下の超人気アニメ『日常』の聖地巡礼である。
だが、なんとなくだるくなった(ヒドイ)のと、
中盤2日間の甲府の旅に向けて1日は温存しよう、という気になったので、近場の飯能で収めることにした。

伊勢崎へは八高線を踏破して向かう気であったので、その途中にある飯能に目が付いたのと、
マあとは……新幹線や特急に乗らなくてすむので、安くつくのである。
飯能。
近いんだよ。あとここなちゃんがいるし(いません ← いるわボケ ← うっさい見たんか)。

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目的らしい目的は特になかったが、
吾妻峡の水と新緑を眺めようということと、
飯能三低山(いま勝手に命名)のうちで唯一未踏で残っている龍崖山へ、
……マ気が向いたら登ろうかな、というくらいのつもりであった。



初日は16時くらいに着いて、ほとんど何もしていない。
目当てのうどん屋が閉まっていたので結局日高屋でゴハンを食べることになって
地味にへこんだくらいである。
いるかその情報?
おかしな日高屋で、ガラス越しに隣のボーリング場の様子を観戦出来てしまう、
やってる側からすれば無料で見世物にされてしまう地獄の動物園仕様であった。
それは言い過ぎだろう。
降るはずではなかった雨に見舞われて空気がしっとりしていた。

2日目は、早朝からいつもの天覧山へ登り、昼からは飯能河原を渡って吾妻峡へ。
すっかり見慣れた景色だが、キレイなモンはキレイだ。

東飯能駅の東側や、秩父へ向かう池袋線沿い辺りは初めて歩いたが、
朝の八幡神社がやけに美しかった。
あと謎のつぶれたての模型屋を見つけたりする。気分しっとり。


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天覧山。変わらぬ眺望

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八幡神社。ゆる狛犬。

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八幡神社。光がきれい。

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つぶれた模型屋3連発。時代であるが、つぶれたのは最近。


しかしGW初日とあって、すっかりウェイなウェイ民が河原でウェイウェイBBQなどを嗜んでおられ、
マそれは別に構わんのだけども、
肉や野菜を焼くのはともかく、大きな音でしょーもない音楽をかけるのは、それは必要かね!?
と言いたかった。
必要以上にうるさくする意味がどこにあるのか。川のせせらぎに耳を傾けたまえよ。

お昼ゴハンは、吾妻峡へ向かう途中の、橋のたもとにある名も知れぬ小さなうどん屋でいただいた。
特別なお店ではなかったけど、ひなびた感じの良いお店だった。
テーブルごとにおいてあるお品書きが、コピーでなく全部手書きだったのに驚かされた。
全部を確かめたわけじゃないけど……周り3つが全部ちがってたので、多分そう。
結構な落としのお婆さんとおじいさんでやっているお店だったので、
きっと「コピーをとる」という発想そのものがないのだと思う。
あるにしても、それは「特別なこと」の部類なのだろう……。
なんていうかね、そんな味がするお店だよ。わかるでしょ? わかれ。

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じいちゃんばあちゃんでやってるうどん屋。最高のロケーション。


吾妻峡を渡り切ってからドレミファ橋を西岸側の道へあがり、
龍崖山への道を探しながら上流方面へ結構歩いたが
見つけることが出来なかった(調べとけや)。
おかしなオブジェクトにはいくつか巡りあったがそういう出会いは求めてねえ!


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今にも「よく来たな!ここを通りたければクイズです!第一問!」って言いそうなオブジェ。


吾妻峡では、久しぶりにオタマジャクシなんか見たな。
そこそこ歩いた先で橋を渡って折り返し、川の東岸を下って、
またドレミファ橋の地点から西側の道へ上がって今度は町の方、
下流方面へ向けて歩いていたら……あったあった、龍崖山への登り口。

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水清き飯能。さいたま侮りがたし。

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オタマジャクシ。何十年ぶりに見たかな。



しかしこの時点で既にそこそこ歩いて体力を消耗しており、時間も……
どうしたものか思案したが、
さっき食べてしまった謎のジェラート屋のジェラートのカロリーが気になってしまい、
とりあえずちょっとだけ登ってみることにした。

 ▼龍崖山 ハイキングコース
 http://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=31678

デ後悔することになるのだが、龍崖山、山頂まではすぐなのだ。
15分も登らないのではなかろうか。
そこから南側の龍崖山公園方面へ降りようとすると、
下っては登り、下っては登りを繰り返すなかなかスパルタンな下山となるのだった。
その道の付きようは、なるほど東洋の胴長龍が寝そべって削れた痕のようで、
龍崖山とはよく言ったもんだと正しい名の由来など知らずに感心したものだった。

山を抜けてからも、すり鉢のような公園の底からグイグイ坂を登らされ、
丘の上にあたる住宅街を抜けて飯能の市街地に出るまでがまた長く、
結局、そこそこの日差しと気温の中を4時間半近くも歩かされて大変疲弊する結果となった。

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龍崖山山頂。まあ大した眺めじゃありません(ヒドイ)
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かつて古代文明において、テトリス的な何かが行われた跡。




ただ、その坂を下る途中で思ったことは今後の課題になることだったので、
こことは別でまとめて考えようと思う。




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今回の飯能でも、またここなちゃんには出会えなかったが、
意外性のある楽しい飯能だった。

そうそう、宿の鍵のお尻のところが何故かパックリと割れて外れる仕様になっていたのが
妙におかしかったな。
フロントで預けるときに「これなんでこうなってんの?」と聞いたら慌てて
次受け取ったときには外れないように直っていたw
別に直さなくてもいいのに。

この日、朝の天覧山への往復も含めると、
踏破距離はどうやらざっくり見積もっても20㎞近くなるようだ……。
山道こみで、トータル6時間チョイ。




帰り着いたときは
「そんなに高い山に登ったわけでもないのに、なぜこんなに疲れているんだ……。
 これが老いというものか……」
って凹んでいたけど、そら疲れるワケだよ。普通疲れるよ。



■■■ 序盤その2:05/01(月・祝) ■■■



5月に入っての1日目は、特に予定はなかった。
日々の些事をこなして、明日からの旅に向けて鋭気を研ぎ澄ます。
前日、山から帰って倒れるように寝てしまったので3時半とかに目を覚ます。

関東近辺の空模様が、昼から突然大雨になる、みたいな予報だったので、
外をうろつくのは午前中に終わらせてしまい、
午後の時間帯にはなじみの喫茶店にしけこんで、
雨の音を聴きながら書き物でもしよう、と雨まで予定に組み込んでみる。

AM、となり駅までカバンを見に出かけた。
あとは、夏山向けのいでたちも整えられたら……と思ったが、
山の衣類なら海老名のモンベルまで行った方がよかったな、と思い直す。
近いうちにそっちも見に出かけよう。

郵便局にお金を引き出しに寄ったとき、
そういえばキャッシュカードが割れかかっていたことを思い出し、
平日で窓口も開いている上アホみたいに空いていたから気まぐれにうかがってみたのだが、
印鑑がいる、と言われて結局処置は出来なかった。マそうですよね。

ハンズが開店直後で、入り口にお出迎えの店員に頭下げられて居心地が悪かった。
こんなオッサンに頭下げんでもエエんやで。そういうことするからアホが勘違いするんやで。

ハンズでは大した収穫がなかったが、
次に行ったスポーツショップでナイスなリュックに出会えた。
今使っている、solo touristの10Lサイズではちょっと容量が足りなくなっており、
それとよく似たデザインの20LがColumbiaから出ていた。
お値段もそこそこだったので、お試し気分で思い切って買ってみる。
取り回しが良ければ良いのだが……この9連休で感じたところでは、もう一歩というところ。
そもそも、リュックという形状が自分には合わんのではないか、という結論にも至りそうである。


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「あらおつかれさま。イッパツ抜いてく?」と言っていることは明らかな、
飯能のナゾ看板。



予定よりも少し早めだが自宅へと引き返して歩く途中で、
ポツリ・ポツリと雨だれに当たり始めた。
イカン、間に合うつもりで布団が干しっぱなしである。
足を速めて帰り着き、ギリギリセーフというタイミングで取り込むことが出来た。
色気を出して、途中のパン屋に寄ったりしなければ完全にセーフだったのだが。

その雨は前兆に過ぎずすぐ止んで、本番の大雨はまだやってこないようだったので
その隙に駅前のひなびた喫茶へ滑りこみ、ドンガドンガ言う雷を聴いて過ごした。
客足も少なく、まあ良い時間であった。
ただ、店でかかってたCDが、つるのナニガシのカバーアルバムでなんとなく気が散る。



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うどん屋さん、窓辺のいちりん挿し。ほっとする、はっとなる。



まだまだ長くなるので一旦ここらで切るか。
次は中盤戦、連休もクライマックス(早いな)3紳士ーズでの甲府・昇仙峡一泊旅行です。
ボルテージは早くも最高潮!(無理やり)


オイサンでした


 

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2017年3月16日 (木)

■コンガを打ち狂うことがクリエイティビティだと呼ぶ世界で、スマホは。 -更新第1116回-

携帯電話を、ブラックベリーさんからアンドロイド電話に換えて以来、
それを使って出来ることは増えているのだけど、特に何かを増やしている感じはない。
相変わらずTwitterをし、
ヘンなアプリを探しては試してみたりしてるんだけど……
そこに、もどかしさを感じている。

快適なモノだから、その機械をいじっている時間は増えて、延びているのだけど、
やっている内容は変わっていない。
つまり、いじることに飽きつつはあるのだが、
そうじゃないんじゃないか? 使い方が間違っているんじゃないか?
……と、感じ始めている。

なんかもっとうまい使い方があるんじゃないだろうか。
これだけ性能が高くて多機能なものなんだから、
もっと変な、
もっと楽しい
もっとこう……クリエイティブな使い方があってもいいのではなかろうk……

  ッキャーーーーーーーーーーー!!
  いやだ!!
  「クリエイティブ」!!
  「クリエイティブ」だって!
  「クリエイティブ」ですってよ奥さん!
  聞いた!? あちらのだんなさん、「クリエイティブ」なんですって!
  まぁーいいわねえ! うちの人も始めないかしら、「クリエイティブ」!!
  うちなんかもうとんとご無沙汰で!
  若いころはあんなに「クリエイティブ」だったのに! 毎晩毎晩!!
  恥ずかしい!
  四十またぎの一般サラリーマンが!
  「クリエイティブ」!!
  いーーーーーーーーやぁーーーーーーーーー!!
  「アバンストラッシュ」!!
  はわー……。
  いやぁー照れた照れた。///  ///

まあ、クリエイティブというか。
なんかこう……もうちょっと、お仕着せの遊びをするばかりではなくて、
自分で何かを作り出す助けになる遊び、いじる余地のある遊びを……ね。
これを使って出来ないかなあって、そのくらいのことなんですけど。

イヤすみませんね、フツーのオッサンがクリエイティブとか言って。
ホントごめんなさい。
いやーもう。
お恥ずかしい。
ダメですよね、オッサンがクリエイティブとか、オリジナリティとか、個性とか言ってちゃ。
クリエイティブ死とか、オリジナリティ死とか、個性死とかするわ。
心のコレステロールが致死値に達するわ。
コロシテロール。
もっとこう、オッサンなんだから、
人の敷いたレールの上を、人のフンドシ締めて、大手を振ってノッシノッシと歩くくらいでないと。
ユニディで売ってるレールですよ。IKEAのやつはダメですよ。
ユニクロかシマムラで売ってるフンドシですよ。GUのはダメですよ。
ねえ。
コモディティ化していこうじゃないですか。
アリモノで済ませていこうじゃないですか。

マそれはどうでもいいや。
そんなことをですね、
あ、そんなことって言うのは「スマホをもっとマシな遊びに使おう」ってハナシの方ですよ、
そんなことをですね、ヌルヌルと液晶に指を這わせながら思っているワケですよ。
おかしなゲームばかり探してる場合でもないな、と。
まあオイサンのAquos everさんなんていうのはハイエンドでもなんでもない普及版ですンで
そんな大した、重たいことが出来るようには出来てませんからアレですけれども。

なんかね。
もどかしい。
感情を形にして残しておけるような、
ねえ。
常に手元にあってサッと使える物なんだから、
頭を使う前にサッと感覚的に操って大事なことを残しておけるような。
そういう使い方が出来ればいいなあ、と思ったりしてるけど。

……カメラを自撮りモードにして、
自分の顔が液晶に映るようにして、
液晶に映った自分の顔をかいてあげたらカユいのがおさまる、
みたいなアプリありませんかね。
何を言ってるんだ?

類語同士を結び付けあった、類語マップみたいなものはないかと思うんですけどね。
視覚的辞書ツールみたいなの。

マそんなことを思って、手始めにこんなものを入れてみた。
最近、ノートに手描きすることも多くて、
そっちの方が使い勝手はいいんじゃないかって気がするな。


 ▼ハルナアウトライン
 https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.blogspot.halnablue.HalnaOutlinerLite&hl=ja

 ▼コンガボンゴ
 https://play.google.com/store/apps/details?id=br.com.rodrigokolb.congasandbongosfree&hl=ja
 延々コンガを打ち続けられるアプリ。


……とはいえ、オイサンのは決してハイエンドではない普及モデルなので、
そんなに重たいことがスイスイできるわけではない(らしい)。
買い替える時も、初めてのアンドロイド電話だからということでハイエンドは志向せず、
画面解像度も抑え目に、という方針で選んだけれども、
さっそくこういう方向に欲が出てくるとは思わなかった。

  とはいえ昨今の「ハイエンド」が何を可能にしているか、
  何を指標にして「ハイエンド」の必要性を判断させているかといえば、
  「3Dグラフィックをぐりぐり動かせる」
  「3Dのゲームをガリガリやるかどうか」
  みたいなところにあったりするので、
  オイサンの考えているようなことと「ハイエンドであること」が、
  直結して相関し合うかと言われれば、あんまりそーでない気はする。

  マそうでなくても、一番の優先事項は「バッテリーのモチ」だったので、
  この機体に落ち着いていたであろうとは思うんだけど。

  しかし「画面がでかい」ことは、オイサンの考える欲の部分を満たすには
  それなりのアドバンテージになる気がする。


しかし……このオモシロ高性能デバイスを、
一番面白く利用している人は……一体どんな使い方をしているだろうか?



 

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2017年3月 5日 (日)

■啓蟄IGNITION~前略、春の底から -更新第1113回-


春めいてまいりました。


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私は春が、春のあの、体のどこにどう作用しているのか、
皮膚の一層下に余分な熱が挟み込まれて、ふわふわと心がボンヤリするような感覚が得意でないので、
春があまり好きではナイ。

あれは全体、どういう仕組みでああなるんでしょうな、
エロ漫画じゃありませんが、人間の体というのは本当に正直に出来ている。
ヒトがまだフレンズだった頃の名残なのだろう。
あれは……コントロール出来る代物ではない。

  皆さんあの感覚に自覚的なんでしょうかね?

だいたいアレだ、春になるとあったかくなるし、
あったかくなると虫が増えるじゃないか。
春が好きな人というのはアレだ、虫なんじゃないか?
そうだろ? どうだ?(言いがかり
今日はそこまでハッキリしたフワフワ気分ではなかったが、
ぷらぷらと散歩をしていると、ウッカリ山本正之先生の『桃の花』なんかを口ずさんでしまったりして、
我ながら、嗚呼、春だなあと実感してしまった。


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『桃の花』かと思えば、『泳ぎ続けてビリジアン』だったりして、
まあこの辺はわかる人じゃないと分からない曲ばかりなんだけども。


  ♪オリオンにしますか? それとも、ベガまで行きますか……


なんつって、
思えば山本先生のお歌には、宇宙にまで意識を馳せたものが少なくない。
意識と言葉は地球から始まって、地面、海、空へと広がっていき、
星々、宇宙へと旅立っていく。
山本先生は、宇宙へ行きたいのだろうか?
行けると思っているかどうかは分からないけど、
ずっと宇宙へも向けた歌を歌ってきた人としては、
こうしていま、手が届きそうなまでに近付いてきた宇宙に辿り着けないまま世を去るのは
もしかしたら悔しいのかもしれないなあ、などと……
木瓜の花や梅の花を写真に収めながら、考えていた。

時刻は夕方にならないくらいで、暖かいし、日も長くなってきたこともあって、
晩メシの前に運動しておこうという御仁が多いのか
ジョギングの人の姿が多かった。
この人たちはこんなに一生懸命走ってどこへいくつもりなのだろうか、
何のために体を強くしているのだろうか、
もしかすると、彼らも宇宙まで行こうと走っているのかもしれない、
なんかそれしかないような気がしてきた。


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イヤ意味は分かりませんけどね。
春だから。
春なんてそんなもんですよ。



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2017年2月 4日 (土)

■アバズレ吊り広告たちの進捗 -更新第1106回-

役割だ、立場だ、
そんなものにいいようにされ得意げに口にした手合いのすることに、畢竟なんの価値も伴わない。
正義を見つめろ。

オイサンです。
デンワがAndroidさんになって以来、えらくコンビニエンスな毎日を過ごしております。

うーん、手軽に色々手が届くなあ。ホントにPCいじらなくなりそうだ。
ネックだった文字入力も、アルテキーボードの片手入力が随分こなれてきてしまって、
ブラックベリーでの両手入力よりも速い、とは言わないまでも、
自分でストレスではない程度の速度で打てるようになってきてしまった。
大したもんだ。

 ▼アルテ日本語入力
 
 マとはいえ、さすがにこれで長文入力は出来んがね……。


せっかくなので、これを機会にスマホげなゲームにも手を染めてみようと思い
ナンボか試してみているんだけど、それはやはり受けつけられずに
どっぷりやるまでは至っていない。

どのゲームにしても……シナリオの導入が雑of雑、雑の中の雑で、

「んな細かい設定とかどうでもいいだろ!
 エロい2次元お姉ちゃんイラストくれてやるから
 さっさとガチャ回してカネ落とせやオラァ!!」


みたいな態度が腹立たしい。
物語を楽しむ人間の心をなんだと思っているんだ。
このままでは、日本のカジュアルな物語はダメになるぞ。

  ……冗談で大げさに書いてみたけど、ワリと当たらずとも遠からず、
  深刻な事態の気がするな……。
  あの、ソシャゲのストーリーの導入、ホントひどいと思いますよ。
  制作サイドの皆さん、もっとまじめに考えて取り組んで作ってください。

あとイヤなのが、メイン画面というか、メニュー画面?


  「ナントカイベント、○月×日まで!」
  「ログインボーナスでXXゲット!!」



とか……お前は一体、ゲームのこっち側の話をしてるのか向こう側の話をしてるのか、
こっち側(現実)の話をしてるなら、ちょっとゲームとはヨソの枠でやってくれんか、
俺はこれから現実とはかかわりのない、架空の世界で楽しみたいんじゃよ!!
……っていう気持ちになるし、
週刊誌の電車の吊り広告か、旅行専門誌のレイアウトみたいなこれは、
欲望丸出しで品がない……。


このあばずれどもめ!!


なんていうか、こう……誰かが最初にこのフォーマットを拵えて
業界皆が標準にしてしまったんだろうけど、
最初にこのフォーマットを考え、良しとした人は、エンターテイナーではないね。
商売人だね。
架空・虚構の世界で楽しんでもらおうという、本来の目的と気概を見失っておる。
というワケで、やはりやってない。
ぷんすこぽん。

代わりに……と言ってはなんだけど、「アこれは上手だな」と思ったのが、
ニュースアプリの『ハッカドール』。
これは切り口が面白かった。
あくまでもメインはオタク系キュレーションニュースアプリなんだけど、
2次元美少女アバターがついてきていて、
アプリを使う、ニュースを読むとアプリ内ポイントがたまって
アバターと遊んだり、ストーリーを読んだりできるという、
虚構娯楽部分は実用のオマケ、というスタンスで構成されている。

なので、虚構部分に物語的な「導入」は必要ない(あくまでもアプリの機能の一端なので)し、
そのワリに、生活に密着してくるからキャラクターには変な愛着がわくし(ペットみたいなもんで)、
「手間を合理的に省きつつ、暗に物語を構成しながらキャラクターを成立させている」
という、なかなかキワまったことをスラっとやってて、おおこれは、と感心してしまった。
イカス。
一種のARゲームですよ。
……と思ったら、やっぱりなんか、アタマ良さゲなダメな人たちがこしらえておられるご様子。

  ▼「週5日つかうユーザーが70~80%」DeNAのオタク選抜がつくったニュースアプリ
   「ハッカドール」が驚異的なアクティブ率を保てる理由。

   http://appmarketinglabo.net/hackadoll/


マこちらも商売っ気がゼロなのかと言われたら、DeNAさんですし、
ニュース見出しの隙間にアプリの広告とか挟まってくるのでそんなことはないのだけど。
極端にやいのやいのチラシを投げてくるでもないな。

ていうか、こんなもんフツーに『NOeL』の続編アプリつくれば一発なのに、
なんでやんないんだろうねえ。
『ルームメイト・井上涼子』に先を越されたって知らないよ!!(越されるかバカタレ)

……なんか妙に、ステマっぽい内容になってしまったな。
マ別に、いつもか。
普段も適当に、好きなモンを褒めてるだけだな。そうか。いつもステマか。


……まあそんなに、ニュースも見やしないんだけどね……。
オイサンでした。


 ▼ハッカドール THE Animation
 
  OPは好きだったが、本編はほとんど真面目に見なかったな……
  ♪マイノリティ⇔マジョリティ、どっちもネ楽しいよ♪





 

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2017年1月22日 (日)

■はじスマ!~はじめてのスマートフォン~docomo シャープAQUOS EVER SH-02J 使用感など -更新第1105回-

長いこと同じ町に住んでいたり、同じ店に通ったりしていると、
知り合いではないけれどもお互いなんとなく顔くらいは知っているという御仁が幾人か出来るようになる。
言葉を交わすことはないが、それなりに定期的に顔は合わせるという程度の、だ。
そんな彼らの風貌から、
いつの間にか白髪が増えたなとか、老けたな、痩せたな太ったな、
どこかうらぶれたな、などと時の流れを思うことが少なくない。
きっと彼らから見て、オイサンも
「あの人は、初めて見かけたときからすると随分と年をとったな」
と見られているのだろうと思って初めて、時の流れの恐ろしさに戦慄する。

今の町に移り住んで14年になろうとしている。
小学校に上がったばかりの子供が成人する時間が過ぎた。
そうして比較するものでもなければ、
自分に訪れ去っていた時の量を量ることは難しく、
なるほど時間の流れも相対的であるとしたアインシュタインさんはなかなか賢いなと
思い至るのんきなおじさんなのであった。


オイサンです。


昨年最後の日記で、いよいよブラックベリーさんとお別れしたことを書いた。
デいまは新しく、SHARPさんのAQUOS EVERさんとどーにか仲良くなろうとがんばっておるところ。

スペック何やかんやについては、公式のページをご参照ください。

 ▼AQUOS EVER SH-02J
  シャープ公式 : http://www.sharp.co.jp/products/sh02j/
  ドコモ公式  : https://www.nttdocomo.co.jp/product/smart_phone/sh02j/
  価格.com   : http://kakaku.com/item/J0000021976/spec/#tab



■Androidという「環境」

あのですね、AQUOS EVERさん個人の能力がどうこういう以前に、
まずオイサン、スマート電話ってべんりだな! って思いました!
ブラックベリーさんごめん!
でもAndroid電話、ちょうべんり!
そりゃお前、高校生・大学生くらいがPC知らずにいきなりコレ持ったら、
特別な用途を指向しない限り、PCとか要らんわって思うよ。
「超長い文章を打ちたい」とか、
「超絵ぇ描きたい」とか、
「超綺麗な写真を撮って超見せびらかしつつ超保存したい」とか。
そーゆーのない限り、「フツーに」暮らす分には、十分過ぎるもの。

電話、メール、SNS、web、地図、写真、メモ、天気、交通情報……そんなもん?
超必要十分。
ブラックベリーさんなんかお前、この中でまともにやれんの、電話・メール・SNSくらいのモンよ。
日本じゃ。ホントに。
天気予報だって、日本の予報をツブサに見られるのなんか、ないんだもん。webは遅いし。
その分、メール・SNSの入力については超マッハだけどさ。そこはお墨付きだよ。
追随を許さないよ。追随ずっころばしだよ。
ああ。

  マけど、アプリは豊富なんだけど、GooglePlayは、ちょっと探しづらいよね。
  網羅性が低いというか。なんかこう、別にランキングとか人気とかいいから、
  隅っこの方まで細々探したい系男子には向かないね。

オイサンたちはそれ以前のリッチな……
言ってしまえば「過剰に贅沢な」PCでの環境を先に知ってしまっているから
「よくこれだけで満足できるな!」って言うケドさ、
それは舌が肥えてるっていうのと、まあ同じですよ。

  オイサンだって「よく生身の女とセックスしないで我慢できるな」って言われたって、
  そりゃそっちを知らないから二次元で必要十分だって思ってるわけですよ。
  必要十分だし。うるせえなほっとけよ。

アプリも一杯あるし、サクサクふにゃふにゃ動くし、カスタマイズも楽しめるし。
立派だ。
オイサン感動しちゃった。ゴメンなブラックベリーさん。
君のことは今でも好きだよ? 持ってるだけでオンリーワンだった。
ガイジンに「お前なんでそんなの使ってんだよ、それでも日本人か」って言われたのは衝撃だった。
お前の国のスマホだよ。
ガラパゴスは日本のお家芸だよ。



■お値段

「本体価格5万何千円」とか書いてあったので、
お安くなる! と書いてはあれど、
「どうせ2年とか3年とかかけてそれを払うんでしょ」と思っていたが、そうではなかった。
FOMAからは乗り換えサポート割引とかがついて8000円くらいで済んでしまった。
本体代金、ソレで全部。
ムウ、そんなに安くなるのか、だったら……と思って、もともと狙っていたARROWSさんの方も見直してみたけど、
そっちはそういうサポートお値引対象外だったワイ。しっかりしておる。
尚、docomoのMONOはそれを適用すると600円とかになるようだった。
600円て。気の利いたガチャガチャか。
マそんなんで、ヘタすりゃ10万円くらい吹っ飛ぶ気持ちで臨んだものの、10分の1以下で済んじゃった。
ドコモさんも、お客を繋ぎとめようと必死だ。



■大きさ・重さ

重さは、気にならない程度。胸ポケットに入れてても邪魔には感じない。
時々どこに入れてたか忘れる。
大きさも、持ち歩く分には全然問題なく、
ジョギング時にはポケットに入れて走っていても、やはり気にならない。

  まあ冬なので、そもそも着ている物が重いしポケットもたくさんついてるから、
  それで「気にならない」感じになっている可能性はある。

手に持って片手で操作するに当たっては、
5インチのこの大きさではやはり逆サイ(右手で持つと左端)へは親指が届きづらいし、
対角線上となると先ずムリ。縦方向へは、随時本体を掌の中でずらしながら使うしかない。

けどまあ、ブラックベリーさんを使うときも大抵両手持ちだったオイサンには、
それはあんまり関係がないハナシ。
キーボードもqwerty設定で使っているし、
左手で支えて右手でちょんちょん、という使い方をする場合が殆どです。

大きさ的にこの大きさがウリ、というわけではないので、
もう一回りだけ小さいとより良かったかな。



■耐久性

……は、別にとくに試験はしてない。そりゃそうだよ。壊れるよ。
一応、ケースを嵌めて使っている。
(TPUだったか、クラレの新素材だか忘れたけど、どっちか製)。

本当はもう少しゴツめのバンパー的なものが欲しかったが、探しても見つからなかった。
しかし、先日ステッカー貼ったろと思って一回ケースを外して持ってみたら、
「え、剥き身だとこんなに小さかったっけ?」
と驚くほど小さく感じたので、これよりさらに一回りも大きなバンパーとか嵌めたら
ちょっとうっとおしく感じるかもしれない。

ディスプレイ面には、カタさ9Hとかのカッタイガラスを貼ってます。超防御。
……しかしこの9Hのガラス、
「落っことしたら表のガラスは割れずに内側の本体の液晶だけ割れた」とかいう
非常にオイシイ事例もあるご様子。
衝撃吸収せえよwマ油断せず、落っことさないように扱いたいと思います。

……とか言ってる間に、ヨドバシのトイレで一回落としたし、
釧路でスッ転んだとき、左胸ポッケに入れてて左からいったんだけど、
どちらも無傷だったので……マとにかく、その程度には頑丈、と思おう。



■バッテリー

電池のもちは……いいと思う。うん。いいと思う。
なんでこんな煮え切らない感じかというと、
ブラックベリーさんが最早開店休業状態で、
100%充電からでも半日もたずにおやすみタイムを迎えてしまうような状態だったから、
大抵のフツーに動く電源であれば「長い」「快適」と感じてしまうのだw!

  だってブラックベリーさん、
   100% →(あっという間)→ 70% →(ちょっと早め)→ 30% → 突然落ちる ← ここまで半日
  みたいなんだったんだもんw

だがそれではAQUOS EVERさんの評価にならないw
オイサンの使い方としては、

 ・twitterは日がな一日繋ぎっぱなし・定期更新
 ・メール送信2、30通(自分のメモ用が殆ど)
 ・webはチョイ見程度(~30分)、動画・ゲームなどは使わない

その使い方で、朝から無充電で使ってても、日に60%より下になったのは見たことが無い。
先日の摩周湖へも連れて行ったけど、
零下10℃の中で5時間ほど胸ポケットの中に入れっぱなしにしていても
帰ってから残量を見たら90%以上残っていた。「休ませる」ことについては一級品のようだ。

うたい文句では「無充電で3日間使える」とあるが、
マそれは3日目は青息吐息で無理やり生きながらえさせる、みたいな使い方の場合だと思う。
けど、オイサンの使い方なら、Twitterをいくらか制限しさえすれば、
2日は持つんじゃないかなーと思う。そのくらいのモチ加減。

一応、モバイルバッテリーも準備したけど。ANKERの13000mAのやつ。
モバイルバッテリーの実際に充電に使える容量は、
フル容量の60~70%程度と聞いたので、それでも3回は満タンに出来るであろう。
いま試験使用中。
ひとまずAQUOS EVERさんとANKERさんをどちらもフル充電して、
AQUOS EVERさんが30%にまで下がったらANKERさんで充電する、というので
最後にAQUOS EVERさんが空になるまで何日もつか、という感じで。


 ▼アンカーPOWERCORE13000
   


いずれにしても、他のスマートフォンとの比較は出来ず、
オイサンにとっては、今後このモチ具合が標準、ということになるぞ。



■画面

解像度は、1280×800のHD。十二分に見やすいのではないでしょうか。
表示方面でも、目に優しい照明切り替え機能とかあるけどあまり使っていない。

オイサンは、撮った写真は大体FullHD(1920×1080、3:2の物は1620×1080)に縮小して持ち歩くので、
それを無縮小で見られないのがちょっと残念だが、
マそれはタブレットですれば良いだろう。

画面の縦横回転を、
「縦固定か、ジャイロ自動認識か」の2択でしか制御できないのはちょっと不便。
任意に横固定出来る設定も欲しい。
あと、デフォルトの画像ビューアくらいあってもいいんじゃないだろうか、と思う。
画像の回転、反転くらい出来るやつ。
なんでないんだろ。まあブラックベリーさんにもそんな良いモノなかったけど。
ディスプレイの話じゃないな。

見づらいとか反射するとか疲れるとか、特に不自由は感じない。
タッチ感度にも不満はない。
不満はない=フツー、のレベルで話してるけど、結構すごいことだよな。
立派です。



■カメラ

カメラについては、まだ研究中。
アラフォーたちに見せびらかしてもらったiPhoneのカメラほどは、
なんだろうか、劇的に優秀ではない気がする。
地味な印象。
それなりにちゃんと撮れる、くらい。

今のところ「これで十分、これだけあればコンデジ要らないなあ」とまでは、到底思わない。
メモにはなるねー、ぐらいだろうか。ブラックベリーさんよりはいい。
まあこれは、もう少し道具として使いこなしてみないと見えてこない世界がある気がする。

一応フルマニュアルモード(シャッター速度・ISO・焦点距離をいじれる)があって、
かなり好きにやれそうではある。
どうにかうまいコト、マクロっぽく後ろを暈したり出来ないか研究中。

このカメラ(というか、ケータイカメラというデバイス)ならではの味わいは、
使いようで出せると思う。トイカメラ的な遊び方として。

……が、如何せん、操作性が悪い。
各項目の調整をタッチパネル上のゲージでやることになるので、
狙ったところに持っていくのが難しい
(SSを1/160にしたいのに、すぐ1/240とか1/80とかまで行ってしまう など)。
ゲージをじかに触って動かすのではなく、ドロップダウンリストかダイヤルみたいに数値を選択する方が、
設定のしやすさという意味では良いように思う。
ただそうなると、ISOなんかの「蛍光灯・晴れ・曇り」みたいな目安が分かりにくくなるから
その辺は別クチで考えどころだけど。
フルマニュアルで調整可能な項目がちょっとヘンで、

 ・ISO
 ・シャッター速度
 ・F値
 ・ホワイトバランス


とかじゃなくて、

 ・ISO
 ・シャッター速度
 ・焦点距離(単位が分からん)
 ・コントラスト
 ・彩度
 ・明瞭度


とか、なんか画処理パラメータみたいなのが出てくるので、ずいぶん普段と勝手が違う。
まだその辺は試せていない。
面白く使えるようになるといいな。

如何せん本体が薄いし、シャッターキーが液晶上なので、
どうあがいてもブレそうですごい難しい。マうまいことやってくれるんだろうけどさ。
普段使ってるカメラがカメラなので、人任せで上手にやるのはすごい緊張する。

以下、実際に撮った奴。

Dsc_0006 Dsc_0068

Dsc_0079 Dsc_0081 Dsc_0126

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■操作性と、打鍵のしやすさと、歩きスマホと~
       (便利さ+見やすさ)×入力のし辛さ=危ない



▼操作性。
タッチとかスワイプとか、いわゆるスマートフォンとしての操作性は十分。
何が飛びぬけて良いとは思わないけど、ここがダメ、というところも特にない。
まオイサンの場合、すぐに「これはこういうものなんだろう」と納得してしまうから
呑みこんじゃっただけかも知れないけど。いずれにしても、ガマンならぬほどダメなところはない。

とても便利ポイントには、指紋認証ロック解除がある。
思いのほか精巧で、ちゃんと動く。もっとヘボいかと思ってた。
指を左右何本か登録できるので、
「自分に、どういう持ち方のバリエーションがあるか」を一度確認して、
「こういう触れ方をしたときにサッと解除になってくれると嬉しい」指を登録しておくと
スムーズにやりたいことに移行できる。なかなかです。
解除 → イキナリアプリ立ち上げも出来るようになっている
(特定の指で解除したときに自動で立ち上げるアプリをセットしておける)。
マ使ってないけど。

尚、認証に連続5回失敗すると、一定時間たつまで指紋による解除は受け付けられなくなるけど、
通常のパタン解除(星をなぞるやつ)は効くので不自由することもない。
よく考えられておると思います。カイテキ。

  エモパー(音声ガイドエージェント。Siriみたいなの)とか、
  イルミネーションみたいな見た目寄りの機能は、あるけどOFFにしている。

電源キーとボリュームキーが近くにあって、押し間違えることが時々ある。


▼音関係の設定が、ちょっと大雑把で困った。
音のカテゴリーが「着信」「アラーム」「メディア」の3つに分かれていて、
設定の組み合わせが3種類しかない。

 通常マナー:着信:× アラーム:△ メディア:○
 サイレンス :着信:× アラーム:× メディア:×
           :着信:× アラーム:× メディア:○


   ×:鳴らない ○:鳴る △:アプリ依存

個人的には「着信:× アラーム:○ メディア:×」が欲しかった。
メディアは鳴らしたくないのだが、サイレンスにしてしまうと軒並み全強制OFFで、
アラームが鳴らないのは困る。
アラームはアプリでどうにか対処したが、メディア音を常時強制OFFする方法がないかは模索中。

定期的に、あんまり重要とも思えないシステム通知が来るのは頂けぬかな。


▼文字入力には……まだ慣れない。
当たり前だ。ブラックベリーさんの物理キーボードはそれほど優秀だった。
ソフトキーボードは、基本QWERTYで使っている。文字入力時は両手だ。
片手になるときは、アルテ配列で使っている。

ブラックベリーさんがやはり偉大だったと思うのは、
手元をほとんど見ないでも打鍵できたことで、歩きながらでもかなり前を見ていることができた。
意識が手元にいってしまって前がお留守になることはほとんどなかったのだ。
そもそも画面が小さいから、物理的に視界を占めるエリアが小さい、というのも
理由としてあるかもしれない。
だから、正直オイサンは、世の中の歩きスマホ危険運動について、
「みんな不器用だな、そんなに危ないか?」
と思っていたのだけど、

それがいま、AQUOS EVERさん……このサイズのAndroidスマート電話さんを持ってみて、
その危なさが身に染みた。あぶないわ、これ。
つまり、

 画面が大きくて見やすい(それ以外に意識がいき辛い)
  +やれることが多い&楽しい
   +それなのに入力はし辛い(作業には集中しなければならない)

の3連コンボで、あぶなさ超MAX。
手元に気を取られ過ぎる。これは意外な発見だった。こんなに差があると思わなかった。
ぶつかったり落っこちたり、するわ。
ね。
皆さん、歩きスマホはやめましょう。
歩きスマホどうしてもしたい人は、ブラックベリーさんを推奨します。
スマホじゃなくなるけど。歩きブラックベリー、という新ジャンル。

純粋な文字入力・文章編集というところに立ち返ると、
単純に「打ち込む」ということ以外では、

・文字列選択など編集面でもブラックベリーさんに軍配が上がる。
 やはり「キー+カーソル」で、明示的に選択指定できるのがイイ。
 ゆび先でやるとなると、やはりある程度、
 開始位置・指定位置に幅なりズレなりを意識しないといけない。
 慣れていくしかない部分があって、ストレス。
 感覚を養っていくしかないのだろう。ゆびが細い人はそうでもないのか?

・「コピー」「切り取り」「貼り付け」を、長押しでしか呼び出せないのもなあ、と思う。
 文章を構成するにはある程度リズムが必要だから、
 長押しではリズムが狂うところがある。

・入力のし辛さやブレ・ズレが見込まれている分、
 androidさんは推測変換などが素晴らしく発達している。
 多少打ち間違えても、推測でカバーしてくれようとする。その充実ぶりには感心した。
 ……が、なるたけ変換に頼らず自分の手で最後まで打ち込みたい系男子のメンドクサイ自分としては、
 出来るだけ推測結果には頼らず自分の手で打ち込みたい欲求がある。
 推測変換をしてくれるのはありがたいのだが、
 たとえば「あ」と打ったら、まず変換候補のアタマには「あ」と「ア」と「ア」と「ァ」は、
 かならず不動で出て欲しいなあと思う。推測結果が出るのはそのあとからであって欲しい。

しかしまあ……本格的に、このテの板型デンワ機を初めて持つので
(2週間ばかり代替機として借りたことはあったが)思うけれども、
いやあ、一見ホントただの板なのに、なんていうんでしょう、この、
人間の生理の方を突き詰めて、この板を徹底的に触りやすくするインターフェースの作りこみには、
執念を感じますね。
スゴイです。



■最近気になること

使い始めて3週間になろうとしているけど、最近ちょっと気になるのは、
「XXX(アプリ名)に問題が起こったので停止します」
という現象と通知が、日に1~2回くらいの頻度で飛び込んでくること。

アルテキーボードと、基本のランチャーと、ファイルマネージャのアプリで言われたかな?
あと、たまにTwitterクライアント(TwitPaneを使っている)も反応しなくなって
「停止しますか?」って聞いてくる。
聞いてくるワリに、「いいえ」を選ぶとそのあとフツーに継続して使えてたりする。
なんやねん。

そんな重たい使い方をしているつもりはないが……重いのだろうか。
落とし忘れない限り、同時にたくさんのアプリを立ち上げたりはしていないが。
あたしって重いオンナ? ← 自分に酔うな

気になるのは、
例えばメールや、Twitterや、基本ソフト(電源管理・電波管理・音声管理)やなんかの通知が、
ずっとディスプレイ上縁に常駐してるでしょ? アレ。
立ち上げてもいないソフトでも、たまに通知を出してくること。
通知を出してくるということは、あれらのタスクは常にor定期的にモゾモゾ動いているワケで、
あれらがメモリを食ったり、電池を消費していると思うと、
正直、気分が悪いしキモチワルイ。
要らない物は停止+無効化設定しているつもりだが、
切っていいかワカラナイ・対処しきれないものもある。

オイサン細かい性分なので、ああいう
「自分でコントロールしてないものが、動いてるのが目に見えてしまって、
 どのくらいの重みなのか分からないの」ってジワジワする。
そういうものが重荷になってないか分からないし、
「放っといてもいい、気にしないさじ加減」がまだよく分からヌ。

アプリごとのメモリ使用量・通信量とかは見てるけども。



■Closing

マそんなところで……。
一長一短、というか、システムが違って不慣れなところで戸惑うことはあるけど
概ね良好な感じ。
んでもアンドロイドさんくらい生態系がしっかりしていると、そういやり辛さがあっても
アプリを引っ張ってきて解決する、ということが出来るのが強いなあと思いました。
根本的なものはどうしようもないにせよ。

しかしこうして感想を書いてみたところ、
大抵どんなスマートフォンでも、基本的な機能・性能は変わらんのだろうな、
と思うとどうにも味気ない。
どの端末について感想を述べても、きっと書くことはそこまで大きく変わってこないんだろう。
素人が素人目に見て素人目に抱いた感想が、変わってこないというのは……
なかなかシンドイ世の中だな、と思う。

重箱の隅を突くように、あれやこれやの数値や根拠を持ってきてようやくでなければ
「ここがこういう風に良い、素晴らしい」
と言えないというのは……国民に総玄人になれ、と言っているようでもあって
なかなかシンドイなと思う。取捨選択も難しいしね。
マどれを持ってきても失敗しないという意味で、ある意味恵まれてもいるのだろうけど。
ピッとした面白みに欠けるというかね。
マまだスマートフォン一台目のオイサンが言うのもなんだけど。

案外この子はとても優れた良い子で、
他を選べば、落ちるわ壊れるわ反応しないわ写真は汚いわ、
っていうこともあるのかも知れぬし。

あーあと、アクセサリーがやっぱりまだ少ないね。
それこそブラックベリーさんに比べれば夢のように多いけど。
吉野屋とすき家くらい違う(地味な比較)。
スマートフォンの世界がこんなにiPhoneとXperiaさんばかりを中心に回っていたとは
気付いていなかった。
背面がボンヤリ透けるくらいの、
ビビッドな黄色のシリコンバンパーが欲しいと思うオイサンでした。

蝶野大使のアンテナショップで買ったガルパンの給油口ステッカー貼ったから、
いま背面がこんななってんの。


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裏面だもんだから本人ときどきそのコト忘れて使っちゃうけど、
電車で立って使ってるときとか、正面で座ってる人とかびっくりしてるかもなので、
ちょっとそれを薄められたらいいなと思う。
尚、現在の待ち受けはこんなん↓↓↓

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えろい。武部ラブか。
おあとがよろしいようで。
オイサンでした。





 
 
 

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2017年1月15日 (日)

■立ち止まる時間のまちと湖。~『北へ。』22、四度目の摩周湖~ -更新第1103回-

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1月6日の午後から1月9日にかけて、3泊4日で北海道へ行ってきた。
場所はおなじみ、道東・弟子屈(てしかが)、釧路・摩周である。
4年ぶりに摩周湖さんに会いに行こうと思った。やっておきたいことがいくつかあった。



■『北へ。』その22~釧路・摩周~ 旅のはじまりは……


「そういえば、まだRX1さんと摩周湖さんを会わせていなかった」
と気付いたのが、今回の旅の端緒。
前に弟子屈を訪れたのが2013年のやはり1月だから、
丸4年、ご無沙汰していることになる。
RX1さんがうちに来たのがその翌年の夏なので、摩周湖さんとRX1さん、お二人はまだ面識がない。

「新しいカメラを買ったからなんか撮りに行きたい!」というのはこちらの沼では常套の話だが、
「カメラを替えたから、前のカメラで撮ったあの景色を収め直しに行きたい」
というのは、個人的にはあまり聞いたことがない。
マ皆さん言い分けていないだけかもしれないけれども……。
我ながら、なんだかおかしな欲求かもしれないとも思う。
しかしRX1さんにはぜひ一度、その目で摩周湖さんを見ておいてもらいたかった。

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いつもなら、「北海道へ行く!」と決めても、そこから
「……サテ、広い北海道、どこへ行こうか?」といくらか思い悩むのが常なのだが、
今回はその気持ちがあったからスンナリと行く先が決まった。



■旅の宛て先

 ▼その一~星をみるひと

今回やろうとしたことのヒトツに、星を見ることがある。
今までのようにざっくりと「きれいな星空を見る」ではなく、
決まった星を一つ、目的として持っていった。

……のだが、摩周に滞在した2夜とも空は陰り進行だったため、
結果として見ることは出来なかった。

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深夜3時の弟子屈。

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けれども、「星を見る」という今当てどころをよりつぶさに解きほぐせば、
「ある星を見たいと思って出かけることと、その気分」がより重要で、それは十分に味わえた。
結果的に見られなかったことも、実は予定通りに見られるよりむしろ良い発想の種になったから
首尾は上々といえる。
まったく、旅というのは出掛けてみないとどんな良い結果が得られるかわからない。
そもそも目的の星も、特段北の空気のきれいな場所でないと見られないというワケでもないから
ただ見たいなら方法を少し考えれば良いので構わない。

ていうかじゃあ、お前のその目的の設定がそもそもどうだよw


 ▼旅の宛て先・その二~細岡の大観望にたどり着けない、その代わり……

釧路・摩周・弟子屈を堪能するとあっては、釧路湿原さんへのご挨拶は欠かせないわけだが、
如何せん、今回はそれがかなわないことが分かった。

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2013年、細岡の大観望からの釧路湿原


これまで釧路湿原さんにお目通りするのには、
摩周からの帰りに釧路湿原駅で降りて2時間ばかりごあいさつをし、
また列車に乗って釧路に戻る、という経路をとっておった。
今回も同じようにしようと考えて時刻表を確認したところ……なんと!
驚くべきことに! 釧路湿原駅の下り(網走→釧路)方面の時刻表がこうなっておったのである。

  ▼えきから時刻表・釧路湿原駅 [JR]釧網本線 釧路方面
  http://ekikara.jp/newdata/ekijikoku/0101121/down1_01661031.htm

1日1本!
これではいけない、降りたが最後、氷点下の吹き曝しに捨て置かれる地獄のぶらり途中下車である。
幸い、まだのぼり方面は日に2本をキープされているのだが……。
この、私と釧路湿原さんを引き会わせまいとするJR北海道さんの陰謀により、
今回は釧路湿原さんとの邂逅をあきらめざるを得なかった。
しかしそれでは旅を満喫したことにならぬ、
どうにか湿原へのアクセス出来ないものかと方法を探していたところ……
こんなものが見つかった。


  ▼リバー&フィールド
   http://riverandfield.com/


弟子屈を中心に展開されている、ネイチャーガイドさんである。
湿原をカヌーで下ったり、摩周湖近辺をスノーシューでトレッキングしたりという、
一昨年の冬、阿寒でやったのの弟子屈版である。

摩周湖さんの美しさを愛してやまない自分ではあるが、
冬にしか訪れたことが無いため第一展望台からの眺めしか知らない。
この機会に、摩周湖さんに違う角度から話しかけてみるのも良いのではなかろうかという思いもあり
外輪山をスノーシューで歩くツアーに申し込んでみた。
これが今回の目的の大きな2つ目になった。


 ▼旅の宛て先・その三~マチアソビ

あとは、いつも立ち寄っている町のお店をめぐって帰ってくることくらいだが、
これはほぼオマケだ。
毎回立ち寄るコーヒーの専門店、珈路詩(カロシ)さんでお茶をいただくことと、
駅の古本屋にいたドールさんが元気で店番をしているか、
ご機嫌をうかがいにいくくらいなものだ。



■流れない時間への旅

我ながら、変わり映えのしない旅ではある。
宿も毎回同じホテル摩周さんだし、
お昼ゴハンは、駅前にある喫茶・人形の家さんで食べるつもりにしている。

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摩周駅前、喫茶 人形の家


人からは「何回も行ってるのに、なにか新しいことはしないのか」と叱られそうな気がする。
しかし、自分にとって釧路・摩周への旅は、新しい発見の旅ではなく、
変わらなさを確かめるためのものであるように、今回思い当たった。

摩周湖さんの水鏡は、青と白の中にぴたりとその流れを止め、
もう幾千年も姿を変えていないであろう。
実際、流れ込む川も、流れだす川も、摩周湖さんは持たない
(おかげで、厳密に国土管理的には「湖」のカテゴリから外されてさえいる(本当))。
細岡の大観望から見渡す釧路湿原の、視界の隅から隅までピクリとも動かないたたずまいを確かめ、
変化に乏しい(失礼)釧路の町を歩く。
初めて訪れた2005年から12年、四度に渡って同じ足跡をたどっても何ら変わるところがない。
その変わらなさに、嬉しさと安心を……自分はどうやら、感じているらしい。


それに、上でも書いたけれども、釧路の駅の中にある古書店には一人のドールのお嬢さんがいる。
店の通路に置かれた椅子に、しんずりと座っておられるのだ。
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2013年、釧路駅の中の古本屋


彼女に初めてお目通りしたのは2005年、
アニメやオタク文化が、まだまだ世間に浸透する前の、白眼視も拭われきれない頃からだ。
ドールなんて物が店の真ん中に置かれてあっては、うす気味の悪いと噂されかねない頃である。
それでも彼女はそこにいて、2009年にも、2013年にもずっといた。
果たして今日もいてくれるだろうか? と、不安と期待を抱いたオイサンを、
彼女は変わらず迎えてくれたのだった。

古本に囲まれて座る彼女を見つけたとき、
えらくうれしい気持ちになっている自分に気が付いた。とてもホッとした。
なんだかひとン家のドールに恋をしてる変人の様だなあ、とは自分でもキチンと思ったが、
マ別に今更、ドールに恋をしてなくたって変人なのは分かり切ってるから
してたっていいんだけども、
とにかく、
彼女が今もそこにいてくれたことに、胸に花の咲くような喜びと、
その花に水をやるような安らぎを覚えたことは確かなのだった。

自分にとって彼女は、危うさの上にありながら変わらない様々のことの象徴のように、
無意識のうちになっているのかも知れない。
昨日の昨日、そこに立って相対するまで、そんな風には全く思っていなかった。

ともあれ、釧路から摩周湖へいたるまでのそっと変わらぬ旅路を歩くとき、
オイサンは、自分の時間がきゅっと音を立てて縮こまるのを感じる。
摩周の駅に降り立って遠く美羅尾山を見はるかすと、
時間の中に閉じ込められて縮こまりながら、踏み出しても踏み出しても景色の変わらない中で立ち止まって、
満足げに振り返っている感じがするのだった。

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摩周駅から臨む美羅尾山。変わらぬ佇まい


……マそうは言ってもね。
先にも書いた、JR事情のように変わりつつあるものもある。町並みも端々はチョイチョイ変わる。
その危うさがまた自分を惹きつけてもいる。
いま感じている自身のこの気持ちも、終着点ではないのだろうと思うから、
その先を確かめるために、きっとまたこの町と湖を訪れてしまうのだろうと思う。

つまりこのオジサンはまた釧路に来ます。



■摩周湖さんの肌艶

デ、肝心の摩周湖さんのご機嫌は? おハダのノリはどうだったかというと、
これがまた、自分史上最高の摩周湖さんにお会いできたと言っていいほどだ。

いまコレを書きながら、心が洗われるとはこういうことかと実感している。
大げさに聞こえるかもしれないが、
胸の内側が大きな風景と空気に占められて、余分なものはどこかへ行ってしまった。
ただただ清涼な気分が、体の肉の内側に張り付いている。
いま、自分の体の中を歩くことが出来るなら、摩周の風景が広がっていることだろう。

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これまでも存分に美しい美しいと思ってきて、
きっと今回も同じように美しいのだろうなあ、くらいに思って来たオイサンの、
慣れて緩んだ心の糸がスパッと切り落として新しいものに張り替えられてしまった。
澄み切ったはじめての美しさで迎えてくれたのだから……
なんていうか、デキるオンナです。デキた女房です。


こんばんわ、オイサンです。摩周湖と結婚しました。


  そう、いつもの第一展望台から摩周湖さんと見つめ合っていて
  「霧のない摩周湖を見ると今期が遅れる」という、言い伝えなのか言葉遊びなのかわからない
  一見無責任な言いっぷりに実は根拠があったことに、
  今更ながら実感を持って気付くことが出来た。
  あんな美しさを知ってしまっては、伴侶にも同じ程度を求めてしまうから相手を見つけられなくなってしまう、
  と言っていたんだと、
  ポカンと口を開けて気付いたのだった。
  ウーム。遅い。4回めでようやくだ。なんてこった。

今回は摩周に2泊して、両日とも摩周湖さんに会いに行った。

初日は晴れて風もなく、湖面がとても穏やかだった。
すると鏡になった深い青の湖面に雪でお化粧なさった摩周岳が映り込み、
なんとまあ……此方と彼方を隔てる窓のように美しい。
素朴なのに豪奢である。

摩周湖さんのいる景色全体の有り様は、オイサンごときの手ではとてもじゃないけど
写真で写し取ることは出来ないけれども、
この鏡になった水面の美しさは、どうにか持って帰ってくることが出来たと思う。
いやあーRX1さん、
オイサンはあなたの目で摩周湖さんの美しいのを見て撮って帰って欲しいと思って、
摩周湖さんに会わせたいと思って連れてきたのだけど、
素晴らしいタイミングでお二人を引き合わせることが出来たと思う。

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展望台から西。雄阿寒岳、噴煙を噴く雌阿寒が見える。

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陽が落ちて、凍てた色を濃くする。


スノーシューでの摩周湖外輪山・軽トレッキングは2日目。
午後2時前、摩周湖第一展望台をスタートし、第三展望台のある北方向へ向けて1時間ばかり歩いた。

  ちなみに、スノーシューってのはこういうのね。
  写真撮ってくれば良かった……。みすった。
  

天気は徐々に変化して、
うっすらとした曇りから雪が少しちらつき、最後には晴れて、
煙っていた湖面と摩周岳の山頂が顔を覗かせていく様はドラマチックだった。
夕日に照らされて、雪をかぶった外輪山の斜面が金色に染まった。
これまでと角度を変えて見る摩周湖さんは、
第一展望台からよりも近く、大きく見えて、劇的な違いこそなかったが、
短い時間に次々と面差しを変えてコレマタ非常に魅力にあふれていた。
それが、北東側の風景。

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西側は、弟子屈(てしかが)の原野と低い山々を挟んだ先に阿寒の峰がそびえ、
その上から、まっすぐに日の光が降りているのが見えた。
太陽柱、サンピラーと呼ばれる現象だった。
そしてまた、青とオレンジ、
一見馴染み難そうな二つの色が絶妙な配合で調和して揺るぎなかった空の色は、
おおよそこの先一生お目にかかれないであろうという代物だった。
関東は言わずもがな……地元奈良でも、信州でも北陸でもお目にかかれないであろう、
色と落ち着きだった。

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今回案内してくれたガイド歴12年というタケギシさんはオイサンより二つ上で、
「なんか今日はいい景色が見られそうな予感がする」
と、雪男らしいざらっとしたアゴヒゲの口元で、スタートから言っていた。
マ半分はリップサービスであるにしても、この数時間のうちに現れた情景はその言葉にあまりある。

いやはや。絶佳。堪能した。



■Closing、そして……

そんなことで。
取急ぎディティールはおいといて、
あまりに素晴らしかった今回、北海道22回目の釧路・摩周編、4度目の摩周湖のことを書き留めた。
ガイドのタケギシさんは、

  「こうして来てみて、帰ったら、なんかこの時間なんかホントにあったのか、
   幻だったんじゃないかって思うことありますねw
   あのガイド、ホントにいたのか? っていうくらい」

と、ヒゲのくせに(失礼)冗談めかしてロマンチックなことをおっしゃる。
悔しいので、
「ああ、ヒゲの濃い妖精かなんかだったんじゃないかってw?」
と落としておいたけど、本当に夢のようなひとときであった。

  尚このタケギシさん、かつてはカナダのユーコンでガイドを務めた経歴もお持ちで、
  かの名作『水曜どうでしょう ユーコン160㎞』を現地で見、ゲラゲラ笑っていたのだという。
  ブルーゴールドの摩周湖と、雄阿寒に降りるサンピラーを右手と左手に捕まえて、
  「ユーコンの男ピートw!」
  と二人で大笑いしたことは、まあなかなか忘れられそうにない。

  道東の新雪はそれはもうフカフカで、不慣れなオイサンはスノーシューを履いていても
  時折ズッポシズッポシと膝まで、ときには腿まで埋もれるほどだった。
  それを見てタケギシさんは、またゲラゲラ笑うのだった。
  ありがとうタケギシさん、ツアーのはじめに一通りの身ごしらえをしたオイサンを
  頭のてっぺんからつま先までシゲシゲ眺めて、
  「えー、ペースに合わせて行けるところまで行こうと思います。
   オイサンさんは体力に自信は……マ大丈夫ですよね」
  と、安心したように言ったことをオイサンは忘れない。
  バカヤロウこちとらか弱いアラフォーのオッサンやぞ。ちょっとしたことで死ぬぞ。
  やさしいせえよ。

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タケギシさんと二人見上げて、「この青色にはもうお目にかかれないかもしれない」と話した空。
正直、ちゃんと撮れてはいない。

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しかし彼の言うように、摩周で過ごした3日あまりの時間は、
日常へ帰ると心からも体からもすっと離れていってしまう、夢マボロシの時間だ。
身魂をあれほど強く満たした感覚でさえたちまちのうちに剥がれ落ちて、思い出すことも出来なくなる……。
人とは、何とも薄情に出来ている。

しかしそれでは、あまりに寂しい。
だからオイサンはむしろ、あの場所・あの時間こそが現実なのだ、と思うのだ。

詳らかな言葉には出来ないが、
人が……自分がよりよく感じ、生命を発揮するのはあのような時空でこそあって、
街に生きる日常の時間は、そこへたどり着くまでのかりそめの、休養であり充電のときであるように、
あの空気を知ってしまうと、思えてくる。
どちらがウソでホントウという話ではない。
いつが生命の開き切る本番か、というくらいのことだ。
心も体も、街にいるよりケタ違いに力を持っていたからそう思う。


 ▼冬休みの宿題

「堪能した」とは言うものの、やはり今回もいくつも宿題を残してしまった。
細岡大観望から釧路湿原さんにご挨拶出来なかったのは、やはり大きな心残りではあるし、
釧路の喫茶店・珈路詩さんへも、立ち寄ることが出来なかった。
珈路詩さんは月曜定休だったのである。これはウッカリしておった。残念である。

  キレイで広くて、いいお店なんですよ。ホント。
  大病院が目の前だから、病院帰りのご老人のたまり場だけど。

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2013年の珈路詩さんの店内。翌年再訪すると、マスターはこの1週間後に亡くなられていた。刹那の出来事。

珈路詩さんへはまた訪れればよいが、
細岡の大観望へは、JRの運行事情が改善されぬことには、
再び訪れることはオイサンには難しかろう。
今後釧路湿原さんとお近づきになるには……
次回、またリバー&フィールドさんをお呼びしてカヌーイングやらお楽しむしかねえなこりゃ。
参った参った(アウトドアグッズのカタログを開きながら)。

くだんの、ドール子さんのこともある。

彼女のことは、今回敢えて写真に収めてこなかった。
4年前に撮ったものがある。彼女の姿は変わらない。それで十分だ。
あとは、次も、その次も会いに訪れて、姿を確かめれば済むことだ。
お名前はあるのかとか、いつからいるのかとか、
次行ったらお店の方にお聞きしてみたいと思っている。

  ……思ってはいるが、そん時多分、オイサンもう50手前だな……
  さすがにうす気味悪さマックスハートか?
  うーむ、ご、50か……さしものオイサンも、ちょっと考えてしまうな。
  マいいけど。聞くんだろうけど。

今回店を訪れて、最初姿が見当たらなかったときは、
前回「足の具合がちょっと悪いんですよ」とお店の方が言っていたので、
もしかしたら……という考えが頭を掠めた。
けれど本棚の陰の、少し目立たないところに変わらない姿の彼女を認めたとき、
思わず「あ」と小さく声を上げてしまった。

空港へ向かう帰りのバスの中、ドール子さんへの肩入れの度が膨れている自分に気が付いて、
どうしてなのだろうか、と考えた。
もしかすると彼女自身が、本好きの、古本屋の主なのかもしれない……とか、
摩周湖が人の姿を借りて下界に降りてきたその憑代の抜け殻だったら、とか……
我ながらおかしな方向へ飛び去ろうとする思考を楽しんでいるうち、
変わらず、あやういものへのシンパシーに気付いたのだった。
思えば、変わらない場所をおとずれることは、「帰る」ことに等しいように思う。

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帰りの機上。近くに別の機影。


などと、また突拍子もない妄想をふつふつと胃の底で温めながら、今回の旅は帰途を迎えた。
このたいせつな一つの町と湖を、ゆっくりを時間をかけて味わっていきたいと思う。
次もまた変わらぬ姿で、ただすぎ行く旅人の自分をクスリと笑って見送って欲しいと思うのだった。

We can never change.
立ち止まり、ただ振り返るように生きてゆきたい。

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あと、悪いことは言わないから、
行ったことのない方は、騙されたと思って是非一度、
死ぬまでに冬の摩周湖へ行かれることをお勧めする。
損はさせぬよ。


オイサンでした。


 

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2017年1月 7日 (土)

■ミライガ マルゴト ヤッテクル。~PRay Back 2016~ -更新第1102回-

2017年、あけましておめでとうございます。
オイサンです。

  ……もう七日やないか何を言うてまんねん、と突っ込まれそうだが、
  いいんですぅー、まだセーフですぅー(根拠なし)。

旧年中も皆さんにたんまり笑って頂きました。
本年もガッツリ笑って頂く所存なので、マその才覚のある御仁だけ読めばいいと思います。
ついて……こられるか?

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鎌倉、鶴岡八幡宮。超解像ズームの練習で撮った。


マそんなんで、年も明けたというのに早速新年らしくないお話、
2016年の総まとめをやるます。
それをやったからといって何か発展的になるワケでもないけれど、
振り返らないと忘れちゃうから……老人なので。


  ※チョイチョイ入るお写真は本文とは概ね無関係な、
    2016年の個人的に気に入ってるお写真です。


■ある阿呆の一年 '16年版


  ▼反省~人生をたいせつに扱うこと、心と体の衰えと使い方を知れ。

とにかく2016年は……時間が全然、上手に使えなかった。
足りなかったんじゃなく、使えなかった。何もカタチに出来なかった。
楽しむことだけは出来て色々楽しかったが、けど、生み出したり作り出したり、
全然出来なかったのが……やはり、不甲斐ない。それをするのに体がついてこなかった。
ベースでやろうとしていることの分量は変わらないのだけど、体力的にそれが出来なくなった。
仕事して、インプットして、体動かして、書き物して……が出来ない。

体と心が、完全に緩んだ。
2017年は、いくらなんでももう少し引き締め直す方向で行くことにする。


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旭川空港。8月の朱鞠内の帰り。ワリとてきとうに撮ったのに。


ただし、自分がもう老人であることはしっかり意識に捉え、
摂取するのも、消費するのも、熱量を抑えて行こうと思う。
「たくさん動くからたくさん食べていい」のではなく、
「少しだけ食べて、それなりに動く」の方向性だ。
内臓がたくさん取り込む馬力を失いつつある実感がある。
すぐにヘタるので、たくさん取り込むことにエネルギーを使い、ダメージを負う。
弱虫ヘタる。
内臓を動かすのに体力を使う、そういう段階にきている気がする。
こればかりはどうしようもあるまい。

とはいえ今のオイサンは41歳、数え年では42歳で
(この数え年って勘定のしかたもなんなんだよって思うけど)、
世間的にはいわゆる本厄のトシだったワケです。
本厄コンニャク。うるさいわ。
その本厄を、ひとまずは目に見えた大禍なくやり過ごせたことについては、
この程度で済んでまあ良かったのかな? と思いもする。感謝である。

2017年こそは悪いカオで、
「クックック……この体にもだいぶ慣れてきたぞ」
と自信満々で言えるよう、削ったり足したりをバランス良くやって、精進していきたいと思います。
……人間、いくつになっても精進なんだなー。
メンドクセエ ← あっ

計画的に……というのは性にもスタイルにも雰囲気にも合わないので言わないが、
なんというか……うまいことやる。

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これも8月の朱鞠内。早朝、釣りに漕ぎ出す見知らぬフィッシャーマン。



 ▼2016年のスローガン「知性と教養」について、そして未来志向の世相について
   ~AIと宇宙的神秘の出会い、VR・ARと日常の出会い~


2016年は、年の初めに「知性と教養を!」なんてことを嘯いていたわけだけれども、
そのお陰なのか、大したレベルでは全くないにせよ多少「お勉強」のようなことも、
日常レベルで手を付けることが出来た。
それこそ本当に大した話ではない、娯楽目的でなく、何かを知るために本を読む、みたいなことでしかないけども。
「知ることにキチンと時間を割こう」というのは、億劫がりの自分としてはなかなか上等な発想であった。
それと関連して、2016年は「明るいニュースが多かった」と、個人的は言ってしまおう。

  ほかで起こったおかしな悪いニュースが帳消しにされるわけじゃなく、
  一年全体の印象として「よろしくない年だった」ことが打ち消されるわけでなく。
  「悪いことはあったが、良いニュースもそれはそれで多かった」というだけだが、
  喜ぶべきことではあると思う。

具体的にニュースとして報じられないまでも、
世間に流布した様々な出来事の中に、心躍らせる要素がたくさん……オイサンには感じられたので、
「良かった」と思った。


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掛川、2月。千反田さんに呼ばれて行った加茂荘菖蒲園。


それらは主に、テクノロジーの進歩、と言ったら最前線の人には鼻で笑われそうだが、
テクノロジーのちょっとした前進が実用・日常のレベルまで落とし込まれてきたなという実感で、
AIだったり、VRだったりARだったり、使い方のこなれてきたセンシング技術だったりなのだけど、
それらによって、なんかこう……

  「ああ生活が変わってきたな、これからまた変わるな、
   そして人間の『ものごとを把握し理解する能力』が少し拡張されたな」

ということを実感する。
人間(少なくとも日本くらいの文化レベルで暮らす若い世代)は、「新しく」なってきているなー、と、
見ていて思う。
その分切り捨てられる箇所もたくさんあるけど、それは多分、
視点が全般的に「上がって」しまったのだろう。
管理職が実務者の細かい作業まで把握しないのと似ている。

  その細部こそ大切な場合も多々あるので、一概に手放しで喜ぶことは出来ないが、
  ここで取りこぼした部分については、あとの世で(時間はかかるかもしれないが)うまいこと回収されることだろう。

VR機器が本格的にご家庭に入り込み始める傍らで、ARが『ポケモンGO』で世間に旋風を巻き起こした。
AIの分野では「こっちはしばらくは人間に追いつくのは無理だろう」と予測されていた囲碁の世界で
予測をあっさり覆し、人間に勝ってしまったり、
医療の分野でも人間の医師には見出すことのできなかった治療法だか病原だかを特定してしまったり、
し始めている。
自動翻訳の世界でもガンガン成果が上がっているというし、なんなら自分で作品を書き出すAIもいるという。
それを見て、世界最高峰の頭脳(人間の方な)が、
「ぼちぼちAIはやべえ。人間は警戒した方がいい」と言い出したりし始めてる当たり、
ガチでキテると思っていいのだろう。
意図的にアホな日本語を用いるのはやめろ。


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3月?スカイツリー。Pe氏と。


それと並行して、宇宙開発的な面での成果にもよく目がいった。
重力波の観測に始まって、新しいブラックホールがどうしたとか、
今まで見えなかった何かが見えたとか、見つかったとか。
まあ正直、オイサンにはそれらが具体的にどうすごく、将来的に生活にかかわってくるのかどうかもわからないけれども、
ここ100年くらいは何かを確かめることが主だった分野で、確かめが終わり、
過程で抽出できた物事を使った新しいことが始められたり、拡張されたり、
という段階に入っている……ように、まあ、素人目に見えている。
実際はわからん。

特に、宇宙規模的な
「なんか仕組みはハッキリとは分からんけど、
 観測結果から推測しまとめるにこういうことのようだ、
 リクツの根底まではハッキリせんが、それはもう確実で決まり事だ」
みたいな扱いに留まっていた事々について、この先発達したAIが、その仕組みの解明を手助けしたり、
「実は今までの理解はちょっと違っていて、実はこうなんだ、
 ここんとこで間違ってたからよくわからなかったんだ」
みたいな指摘に上手に手を貸してくれるようにこの先なるのではないか、
という不思議な期待を感じている。
なぜなら、彼ら(=AI)は既に人間の予想を覆す結果を出している。
即ち、人間には観測しきれない物事の関連性を膨大な事象の中から導き出すことをやってのけ始めているのだから。
ヒトには出来ない観察と推論と思考を彼らはやってくれる。

そこの「人間には気付けない辺り」に、
今まで辿り着くことの出来なかった宇宙の深淵への希望が見いだせるのではないか、
新しい扉が、また一歩開かれるのは案外すごく近い将来なんじゃないかと、
昨年一年、ひしひしと感じていた。

  この辺の変化については、確認したわけじゃないけれども、
  多分宮沢賢治あたりが大昔に詩に詠んで予見しているんじゃないかと思う。


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城端2連発。上は富山へ向かう途中のPA、グロッキーのアラフォーをしり目に。下は城端のローソン。


それはとても楽観的で、来年即花開くかと言ったらそんな甘いこともないと思うけど、
なんだろか、
2020年あたりには、もうオリンピックどころの騒ぎじゃないことに世界がなっているんじゃないなかなあ、
などと思うわけです。
エエ。
その辺、ワリと真面目にね。

  且つ、そういう予感を感じつつも、
  「マどうなるかは分からないけど、とりあえず次回もオリンピックの準備はしとこうぜ」
  という態度を守ることのできる人間という生き物に、オイサンは深く敬意を抱くものである。

まあオイサンなんかはどこまでいってもいんちきメルヘン物書きですから、
「面白そうな方向に」しかモノゴト考えませんけれども。エエ。
いいじゃありませんか。

VRやARは、
AIと違って新しく何かを切り拓く助けになるかはちょっとわからないけど、
自動運転とかドローンとかそういうものとも繋がって生活をちょっと良くする、
「足場を固める・歩きやすくする」助けになっていくんじゃないかと思っている次第。

そういう、「足場を固め、新しくする技術」と「頭の上をどんどん突き進んでいく技術」の2面が、
合わせていっぺんに突き抜け始めた、そんなトキメキを感じた1年でした。
なんていうかね、これから先5年くらいで、地球上とそのちょっと上の宇宙のあたりは、
今よりいくらか楽しいことになり始めるんじゃないだろうか。

多分、インターネットが一般的に流布する前からネットワークに明るかった人たちは、
90年代後半頃には、これと似たようなトキメキを抱いておったのではなかろうかと思う。

そんな風潮と予感から刺激を受けたこともあって、話は知性と教養の話に戻り……
いままで漠然としか捉えていなかった、
「宇宙でわかってることやわかってないこと」がどこまでなのか? とか、
そもそもの基礎の理屈、すなわち相対性理論などに対するジブンの認識はどのくらい正しいのか? とか、
それを確認したうえで、重力とは、ブラックホールとは、光とは、時間とは……
そんなことを知ろうと思って新しく本を読んだり、
人から借りた本に触発されて、改めて日本語を勉強し直してみたり。
そんな一年でした。
その辺りの、「遊びとしての勉強」の楽しさを、新たに思い出せた年ではあったかもしれない。
楽しかった。

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ダブル小諸。上は1月、下は4月。小諸の八重桜は美しいと思う。


■様々の遊び~2016年・大体のイベントごと

 ▼1月
  ・ 9日 小諸、10回目。オマケで上田。日帰り。
  ・24日 流山。だんけつ君と巡る『ろこどる』の舞台。謎の味りん屋大活躍。ちょう楽しかった。

 ▼2月
  ・ 6日 流山2回目。ひとりで。前回巡り切れなかった川の合流地点などを見に。寒かった。
  ・11日 鎌倉へ一人で。大仏が工事中で石棺の中。バインミー、もっふるを食う。ンまい。

 ▼3月
  ・12日~13日 関西よりPe氏来訪。朗読劇を聴き、スカイツリー、東京タワー、国会議事堂とはしごする。
  ・20日 掛川、『氷菓』の聖地・加茂荘菖蒲園へ。ひとりで。突発の思い付きで日帰りする。
     素晴らしき静けさに包まれた良き旅。たこ焼きがうまい。
     ここへはまた行きたいなあ。天浜線をとろとろと旅がしたい。
 ▼4月
  ・ 3日 鎌倉へ、一人で行ったっぽいが特に記憶がない。ボンヤリした。
  ・10日 厚木から南へ海まで歩く。静けさを求めたロング散歩だったが、やかましかった。
  ・16日 小諸・11回目。桜を見に、というなんとも旅行らしい試み。
     ひとりで。ひまわりちゃんと一緒に。どっちだ。
  ・30日 山登り。明神ヶ岳~金時山に登る。縦走の真似事が出来、眺めがよく、充実感のある山だった。
  ・この頃、なんとなく腕時計を買う。必要と心境の変化に駆られて。

 ▼5月
  ・ 3日~ 5日 城端! 素晴らしい天気に穏やかな町並み。
  ・22日 ひとり鎌倉アゲイン。

 ▼6月
  ・04日~05日 上野村~酷道299号踏破の旅。峠の上でエゾハルゼミ。諏訪のシェモアなど見どころ満載。
  ・18日~19日 小諸、12回目。アラフォーと二人、前日に突発的に決め、行った先で宿泊も決めるアドリブ旅。
 ・多分この辺りで『ガルムウォーズ』を見て、あまりのつまらなさに
  『押井言論』を読み、『TNGパトレイバー』など過去押井映像作品を家で見始める。


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7月、秩父巡礼。部屋と、宿の前のガラス細工のような清流。


 ▼7月
  ・11日 小銭入れを新調。
  ・17~18日 秩父『あの花』巡礼。藤岡温泉ホテルリゾートにて共産党の偉い人(偽)に会う。秩父パリー。

 ▼08月
  ・14日 実家に帰省。石上神宮・三輪明神をお詣でる。これは城端帰りに諏訪大社に参った余波。
  ・26日~29日 北海道、21回目。名寄~朱鞠内湖~旭川・美瑛。台風におびえつつも最高の旅。

 ▼09月
  ・ 4日 J氏とJR平井駅で喫茶しゃべり。東京の片隅でラブライバーをこきおろす。
  ・17日 ひとり鎌倉日帰りぶらり旅。

 ▼10月
  ・ 9日~10日 新潟県、湯沢・美人林へ4人旅行。雨に降られるも大変楽しい旅。
  ・16日 映画『レッドタートル』鑑賞。概ね想像の範疇だが、鮮やかな衝撃も受ける。
  ・23日 映画『君の名は。』鑑賞。当たり前を積み重なて斬新を作り上げた、傑作。名作ではないが。
  ・30日 川崎ブンキョウにて、FCB・ファミコンバンド13th。『オホーツクに消ゆ』が聞きたくて。パパさん、J氏と。

 ▼11月
  ・12日~13日 長野県、伊那・辰野。紅葉を見る。ものすごいパワーのチョッチュネホテルに完全にやられる。
  ・26日~27日 なんとなく3回目の飯能。なんでだろ? ムーミン谷、多峯主山、天覧山をハシゴ。

 ▼12月
  ・ 4日 Pe氏来訪。亀有、柴又散歩。なかなか楽しかった。
  ・10日~11日 勢いづいて、飯能、4回目。『ステラのまほう』巡礼を兼ね、西吾野、顔振峠、吾野。
        同11日、テラジさん、パパさんと秘密のお茶会。
  ・24日 歳末大紳士会。新宿にて。店が大ハズしでスマヌ。でも楽しかった。
  ・25日 ケータイ変更。さらばブラックベリーさん。
  ・26日 J氏と二人、駒込あたりでぶらぶらと。六義園でラッセンをこきおろす。

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8月、帰省した実家近くで。一番下は、脱皮中に絶命したと思われるセミ。無情。



 ▼お出掛けのこと

お出掛けはたくさんした。
多すぎて、振り返ると「うお、あそこ行ったのも今年だったか!」と驚くところもある。
掛川とか。遊び過ぎだ。

最初に書いたように、アウトプットがインプットに全く追い付かず、
6月に、アラフォー&エースと行った酷道299号線走破の旅とか、
7月の秩父巡礼や8月の朱鞠内など、
どれも素晴らしい旅だったけど書き残せていないのが不甲斐ない。
朱鞠内は手元ではまとまっているが。
大体、どの旅も高密度ラッシュ過ぎるんだよ。なんで毎回毎回、ああいろいろなことが起こるんだ。
11月の、伊那・辰野の紅葉も素晴らしかった……色んな意味で。

鎌倉は、気候の良い時期なら大仏様のおひざ元や、
円覚寺山門そばのベンチで日がな一日ぼーっとしたり書き物したりできるので、
行く頻度が上がってしまった。近いし、お金もかからない。

これまたごくごく最近の話になるが、飯能へも2回行った。
気軽に登れる山が集中しているから、また何度か訪れるかもしれない。
飯能が結構好きになってきた。

その分、小諸が減った。お金かかるからね……。それでも年3回行ってれば十分だと思うけど。

見て分かる通り、お出掛けの頻度は、
もはやこれ以上増やすのは不可能なくらいの域に達している……と思う。
Twitterのフォロワーさんには、もっと信じられないような頻度で
たくさんの山にアタックしてる人もおられるけど、オイサンにはそこまではとても。
デたくさん出かけるのは構わないのだけど、やはりこう、
出掛けたら出掛けたなりに何らかの糧にしたいというのはあるし、
アウトプットには変えていきたいと思う。
そういうこと考え始めるとまた、ただのお出掛けにも面倒な枷を設けてしまいそうだから
考えないようにしてはいるが、
大事なのは、カタチにするそのやり方だと思う。

  ……ということを考えて、北海道・朱鞠内の旅日記は形式を変えて書き進めていたんだけど
  それでも結構な重量になってまだ形になっていない。
  残念だ。

一人では、山に登る機会をもう少し増やしたいとは思う。

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8月、上から早朝の朱鞠内、昼の湖畔、美瑛の電波塔。電波塔にはまた会いに行きたい。




■取り入れたモノ

 ▼本
  ・『押井言論 2012~2015』
  ・『追想五断章』
  ・『ざるそば(かわいい)』
  ・『数式なしでわかる相対性理論』
  ・『[図解]相対性理論とブラックホール』

      


ドキュメンタリー系で文句なく面白かったのは『押井言論 2012~2015』。
『ガルムウォーズ』を見た後、あまりに面白くなかったので逆に興味が湧いてしまい、
5000円もする核廃棄物みたいなこの本をついつい買ってしまったのだけど、
これがまあ面白かった。
『ガルムウォーズ』の、軽く8000倍は面白かった。
しかもクソみたいに分厚いもんだから読んでも読んでも終わらず、何度風呂でのぼせそうになったことか。
何というか、モノ、特に映像、物語を作って売るというにはどのようなスタンスで向き合うかという、
そのやり方のうちの面白い一手について楽しく知ることが出来たし、
色々と取り入れることが出来そうな考え方や、見てみると面白そうな作品のことが書かれていて、
次はその辺を確かめる作業につなげていきたい感じである。
というワケで今2周目を読んでいる。
尚、この本をきっかけに、これからしばらく押井監督作品を見続ける流れになった。

フィクション系で面白かったのは上で上げた2冊で、他にも10冊くらいは買ったはずだがどれも楽しめなかった。
やはりラノベは苦手だし、純文系もすこしそれるとキツくなる。
ただ、最近やってる英語の速読訓練のおかげで、
「興味の持ち辛い本でも大筋を掴む程度に少ない時間で(それでも人より遅いと思う)読み終える」
ことが出来るように、ちょっとずつなってきたので、面白いと思えない本でも
流し読み・拾い読みしていくくらいは出来るようになるのではないだろうか。
序盤はダメでも、ある程度内容を拾った中盤以降は楽しめるものもあるだろうし。

また、昨年手に入れたスキルの一つに、
「一時的に物語から感情の距離をおく」というのがあって、
これはなかなか、物語を楽しんでみるためには役に立つと思う。
物語の人物がヘマしたり危機に陥ったりしたとき、いままでついついグイグイとのめり込んで
心が負荷に耐え切れなくなったりしてたのだが、
それを、「マお話なのですし」と一時的に解放して冷静に見つめる技を身に着けた。
これでこの先、見るのが辛い作品とか、入口でちょっと興味もてないとかツマンナイとか思う作品も
いくらかラクに見続けることが出来るようになるであろう。


 ▼映画・映像
  ・押井作品;『ガルムウォーズ』『TNGパトレイバー』『東京無国籍少女』『28 1/2 妄想の巨人』
  ・『レッドタートル』
  ・『君の名は。』
  ・『シン・ゴジラ』
  ・登山映画:『エヴェレスト』『ヒマラヤ~運命の山』『アイガー北壁』
  ・『インターステラー』
  ・『漫勉』(藤田和日郎先生回)
  ・『百日紅』
  ・『きんいろモザイク pretty days』


いろいろ齧り見したが、どれが面白かっただろうか……。
作品としてがっつり心に残っているのは案外『レッドタートル』かも知れない。
『君の名は。』も面白かったが、サービスにサービスを重ねて、
かつしつこくないように削って削って削り取る、というやり方はとてもではないが真似の出来るレベルではなく、
一人でハイレベルにもっていけるものでもない。
サービス精神と、集団でのモノづくりについて見習うところを持っておこう、というくらいか。
その点では『シン・ゴジラ』は使えそうな発想はいくつかあって面白かった。
『インターステラー』は、ブラックホールや相対性理論のお勉強の延長。
面白かったけど、ワリと予想の範囲内。序盤が素晴らしかった。
この他にも高倉健さんの映画とかも見てみたが、あまり響くところはなかった。
健さんは萌えキャラだったんだ、ということが分かったくらいか。
しかしいろいろな作品を多めにインプット出来たことは、やはり収穫があったと言えると思う。

  あ、『きんいろモザイク pretty days』は、自分には合わないのを分かって行ってみたけど、
  本当にその通りで、いま思い出してもpretty過ぎてクラクラします。
  初めて左手で同人誌を書くのに挑戦する中学生は、コレを参考にすればいいと思います。

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秋、伊那。宿はどこまでもファンキーに、紅葉はしっとりと。


 ▼テレビアニメ
  ・『田中くんはいつもけだるげ』
  ・『ステラのまほう』
  ・『ばくおん!』
  ・『アクティヴレイド』
  ・『このすば!』
  ・『クロムクロ』

歳末大紳士会でも話題に挙がったが、昨年オタク界隈で通念的に大ヒットだったのは多分
『Re:ゼロ』あたりであったのだろう。
しかし自分的にヒットになったものと言ったら上に挙げた分で、
『ステラ』は7話の、たまちゃんのユミネへのかかわり方にシンパシーを感じ、
『ばくおん!』は6話、10話で、「バカの情熱」の潔さに心を撃ち抜かれ、
『アクティヴレイド』は作品の成り立ち自体がすばらしく、
『このすば!』には、「世界は如何にして優しくなるべきか」が的確に描かれており、
それぞれが心にぶっ刺さった。

『クロムクロ』が地味に優秀で、中盤まではほぼ光るところを感じられなかったのが、
後半からジワジワと、語りの成分といい盛り上げ方といい非常に丁寧で面白く、引きつけてくれた。
特に好きだったのは、学校の先生が剣之助の将来について真面目に進路指導する辺り。
ああいう一手を打つだけで、世界観がぐっと引き締まる。
中盤までも、ダレ気味で爆発力がないというだけで、目も当てられないというほどではないので
そう悪いものじゃない。

『田中くん』は……『のんのんびより』枠。
尚、『田中くん』『ステラ』は『のんのん』の川面監督、
『ばくおん!』は『true tears』の西村純二カントク、
『このすば!』は『これゾン』と同じ金崎監督+上江洲さんタッグと、
作り手に心を掴まれているところがある。
『ばくおん!』は何よりも、川崎マッハ・来夢センパイという
最高のキャラクターの存在抜きには語れないけれども。

  今年一年、『アクティヴレイド』のあさみちゃんやら、
  『大家さんは思春期!』のチエちゃんやら、『田中くんは~』の太田やら
  『ろんぐらいだぁす!』の葵ちゃんやら、
  結構な強力萌えキャラ勢に恵まれたにも関わらず、
  来夢パイセンの魅力はぶっちぎりでした。凄まじい。


いずれにせよ、毎クール楽しめる作品があり、
年が終わってみて心に残る作品があったことは幸せなことだ。
なにより、『ばくおん!!』『ろんぐらいだぁす!』『大家さんは思春期!』のそれぞれのOPで、
ステキな歌詞に出会えたことは心の活力になった。



 ▼ゲーム
  ・『ミラクルガールズフェスティバル』
  ・『マクロスΔスクランブル』
  ・『レコラヴ』

ゲームは……例によってあんまりやれていない。
けれども、『MGF』をトロフィーコンプリートして、今はわりと楽しく『マクロス』をやれている。あまりスマートなプレイではないけど、昨年から考えると大きな進歩だ。
少なくとも、ゲームを楽しんでいこうというマインドが心に再び萌し始めていることが
個人的には嬉しい。良き哉。
今年は恐らく最後の『ドラクエ』になるであろう(という勝手な予測)、
『ドラクエ11』が出るし、ニンテンドーSWITCHも出るしで、
しっかりと、ゲームを楽しめる心と体と環境を作っていきたい。

 ▼『ドラゴンクエストXI』オープニング映像
  
  なぜでしょう、このOPを見るとすごくドキドキします。『ドラクエⅣ』の時と似ている。


……しかし、こんなことを考えながら年を重ねていくのかね。
マいいんだけどさ。そういう人生だから。


 ▼お金ほしい。

あとね、お金がない。お金が欲しい。
イヤないワケではなくて食うに困る貧窮の仕方はしてないけど、ちょっとこう……心がキュウキュウとしてきた。
だから昔を思い出して、びんぼう根性丸出しで行こうと思う。
マ自分がお金のことで汲汲とするのは、金銭感覚がおかしいせいなので
仕方ないといえば仕方ないのだが。
あーお金ほしい。
2017年も引き続き、お金を欲しがっていく気持ちだけは強く持ち続けていこうと思う。

あとはまあ……親が、何かのはずみにどうにかなってしまっても、
……イヤ実際はまだ早いとは思うけど、しかしそれでも「不思議ではない」境に達しているので、
そういう気持ちづくりはしておかないといけないかも知れない。
その上で、変わりなく、穏やかに接していきたい。

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鎌倉。下は、早く来すぎて大仏の開店待ちのガイジンさん。かわいい。




■Closing~それらを踏まえて、2017年のこと



そんな感じでして、2016年は、
「色々ため込めるだけため込んだ(ため込んでしまった)」年だったな、と思う。

アウトプットが追い付かない病については、体を動かすことを制限して対処する。
そして時間も体力もセーブして、アウトプットにしっかり回す
(時間と体力をセーブすれば、おのずとMPにも余裕が出来るので)。
そうなると当然、インプットも減らしていく必要がある。
カロリーという意味でも、情報という意味でも。

今年も色んなところへお出かけてしまうのだとは思う。一人で、紳士で、家族で。
must事項として「秋に親を金沢へつれてく」があるので、
そこを軸にバランスよく配置していくしかないだろう。

信州・北陸方面は、紳士会議の高潔な魂によって決定されるので、
私ごときにコントロール出来る物ではない。決定に従うまでだ。

一人では、西の方へ行きたいと考えている。中国地方方面へ。
大学時代の友人がいて、松来さんの生産地で、
『ゆるゆり』……じゃないや、『げるぐぐ』……でもなくて、『たまゆら』の聖地であって、
『田中くんはいつもけだるげ』の聖地であるところの広島に行きたいなあ、と。
宮島も、小学校の修学旅行以来、見たい。
小・中・高と修学旅行は行っているけど、小学校のが一番印象に残ってるってのはどういうこっちゃ。
みんなそんなもん?

近場では、忍野八海へも行こうと思う。
今年も水がきれいなところへ行って、水のお写真をパキパキと撮りたい所存のオイサンです。
新造人間ショゾーン。
小諸へは、とりあえず3回行く。春、秋、冬。
北海道は1回だけになると思う……イヤ、普通そんな年に何回も行かないと思うケド
(小諸かてフツー年に3回も4回も行かんわ)。

 ▼1月~3月
  ・北海道
 ▼4月~6月
  ・小諸1
 ▼7月~9月
  ・帰省+西方面?
 ▼10月~12月
  ・金沢
  ・小諸2

……という軸の合間に、紳士遠征が挟まる感じになっていくだろう。
……っていう話をだな、いま北海道で書いているのだが、どうしたものかね?(しらんわ)

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2017年は、とにかくゲームだ。
ニンテンドーSWITCHが出る。『ドラクエ11』が出る。
VRも本格化するだろうから、PS4は導入が必要になる。
きっと『セイレン』もゲームで出るだろう……まあシステムに魅力がなければやらないけど。
瑞々しい感性を保って、素直な態度で、「面白い」ものをまっすぐに受け止められる人間になっていきたいと思う。

アウトプットの仕方については悩んでいる。
結局のところ、自分の手の遅さ、段取りの悪さ、作ろうとする物の性質、時間配分の下手さに踏ん切りの悪さなど、
あらゆる要素が悪い方へかみ合っているので、
何かを諦めるか、どこかを変えるかするよりほかない。
自分のためにもならないので……早いトコどうにかせんとなあ。


  ▼2017年という「歳」

今年2017年は、21世紀に入って17年目。
言い方を変えると、21世紀さんがセブンティーンにおなりになる。
青春真っ盛り、高校2年生です。
かつては誕生を嘱望され、お生まれになった時は周りから盛大にチヤホヤされたおしたというのに、
今となっては口先ばっかり立派でなかなか見向きもしてもらえない「新しい時代」さんが、
ようやく自分らしさを発揮できる自我を手に入れ、視野も広がり始める……なんなら、
サカリの付き方もよーやく板についてきた、そんな時期に入る。
ここらでいっちょ、21世紀ここにアリ、
部活に勉強、恋にオシャレに大忙し! なトキメキをほとばしらせてくれるんじゃないかと、
オリンピックもワールドカップもないイベント不在の年ではあるけれども、
その分、時代さん自身がなにやらこう……熱い情念を爆発させてくれそうな、
そんな予感をオイサンは感じるワケです。

そのワリには自分の方針は、
「衰えつつある肉体にペースを合わせていく」
なんて、随分夢もイキオイもないアレなんだけど。

来年の今頃には、この世界にどこからどんな横やりが入って来ててもおかしくない、
そのくらいのひずみの存在を、このところ、時代の空気に感じているオイサンです。
果たして、鬼が出るか、蛇が出るか。
ヌージャデル・ガー。




……このネタ、随分前にもやった気がするな。
マいいか。誰も覚えてないだろう。
オイサンでした。
今年もヨロシク。


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上から、スカイツリーvs偽スカイツリー、飯能の妖精、小諸。一番下のが'16年ベストかなー。



……あと、若者に煽られたので今年は「マリモ食べ力(りょく)」を鍛えようと思います。
どうやったら鍛わるのかしらねえけど。
だからとりあえず道東に来た。



オイサンでした。


 
 
 

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2016年12月31日 (土)

■ブラックベリー、饒舌な孤独。 -更新第1101回-

実家に帰り着くなり母親に「ショボいモン食ってんな」と言われて凹みました。
オイサンです。

イヤ、21時頃家に着いて、何か食べる? と聞かれたから
新幹線の中でサンドイッチ食べたって言ったら「そんなショボいモン」って言われただけだけどw
にしても人の晩メシつかまえてショボいとか失礼な話だよw
まあ確かに、ロソーンのゴージャスさのかけらもないサンドイッチだったけどさ。

最寄り駅で立ち食いソバ食べたって言ったら親父殿に文句言われそうだから黙ってた。

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■黒く饒舌な孤独の果実



前回の記事で、
いよいよブラックベリーからスマートフォンに乗り換える、ということを書いた。

デ実際、変えてみて感じるのはやはり文字入力のし辛さで、
そのし辛さが、ここ一週間ほどツイッターから若干距離を置かせているように思う。

思えば、ブラックベリーという端末は孤独だった。
孤独……その意味するところは、使っている人間、同志が極端に少ないだとか、
先駆的なスマートフォンである(あった)にも関わらず日本国内では全くスマートフォン扱いされず
スマートフォンなら当たり前に対応されるはずの一般的なアプリが使えないだとか、
そのような表面的なことではない。

  補足するなら、使用者の絶対数が少ないという要素と孤独とは、
  オイサンの感覚では何の関係もない。
  寧ろ、町なかで使用者同士巡り合ったとき互いに浮かべあう笑みの快楽、
  そして同時に反駁しあう斥力の強さは、
  無言でさえ通じ合える同士のシンパシーのなせる業であり、
  Android使い・iPhone使いには知り得ぬであろう強さを持っている。
  孤独は、同志の数に比例も反比例もしない。
  周りの数と全く相関しないからこそ孤独なのだ。

……イヤそれらのことも全くの無関係ではないが、そこに本質は無い。

そしてまた、ブラックベリーは孤独であるのと同時に、ひどく饒舌でもあった。

ブラックベリー(少なくとも日本国内の、である。余所の国のコトは知らん)は、
上でも書いた通り、誰からも無視される存在だったのである。
誰から語りかけられることもない存在だったのである。
繋がることを断たれたものだったのである。
誰もが当たり前に画面に映し出すものが映し出されないのである。
OSが対応していないから。
アプリがないから。
それはつまり、他者とのつながりを失うことである。
しかし。
本質はブラックベリー最大の特徴である、あの物理フルキーボードにこそある。
あのすばらしい、フィジカルの打鍵感。
打てば、響きこそしないまでも、沈み、押し返す、物理フルキーボードという快楽。
あの快感は至上の福音、無用で不要な打鍵を、打つ者に許し、そして強要する。
アウトプットせよ。
アウトプットせよ!!
中身など何もなくとも良い、打て、ただ打て! アウトプットをせよ!
打たせるのだ。
快適に打てるのだ。
快適に打てるのだから、述べられることは述べてしまいたいと、
少なくとも、思春期以来文字屋であったオイサンは思うのである。
打てることは全部打ちたい。
その饒舌であることが、ブラックベリーの孤独をより色濃くしていたことに、離れてみて気が付いた。
……そう、ブラックベリーこそは、アウトプットに極化した、アウトプッターのための端末であった。
無口ゆえに口数の多い者への福音であった、喉であった。
文字が快活に、素早く、大量に打てること、
それはつまり饒舌であるということだ。
たくさんのことを伝えたいのだ。語りたいのだ。



……しかし、いったい誰に?



ブラックベリーは、誰とも繋がっていない。
だれも見向きもしない、誰も語りかけてこないというのに、誰に向けて語るのか。
「そんなことは、関係がない」!
語りとは、まず語ることだ。
打てるのだ。
とにかく打てるのだ、素早くだ、大量にだ。
誰にも向けられることのない大量のアウトプットが、ブラックベリーからは繰り出されていく!
聞く者は語った後についてくるとでも言わんばかりだ。
虚空に向けて無尽蔵に放たれるメッセージの洪水、届ける先のない思いの奔流。
これを饒舌な孤独と呼ばずして何と呼ぼう?

オイサンはソフトキーボードが苦手だ。フリック入力も不得手だ。
いま改めてAndroidスマートフォンを手にしてみて、
「こう打ち辛いのでは、これからはTwitterでもいくらか口数が減るであろうな」と思った。
そうして思い知った。
私を饒舌にしていたのは、口数の多い変態にしていたのはブラックベリーだったのだと。
私はブラックベリーに喋らされていたのだと。
なんてベリーなブラック。

ブラックベリーという孤独な魂に、その孤独を代弁させられていたにすぎない。
そのメッセージはどこから受け取った物だったのか分からない。
ただただ彼の孤独に寄生された、
殴っても殴っても効くはずのないパンチを繰り出し続ける相手のないシャドウボクシングを繰り返していたのだ。
やがてそれが、繰り出し続けることによってそこにいる相手を描き出すかもしれないという
淡い期待だけを手掛かりに、この数年を、自分は過ごしていたのではないか……。
その寄生から解放されたいま、自分がどんな方向へ向かっていくか、分からないでいる。


孤独と饒舌。

相反するようで、この上もなく相性の良い二つの気質をはらみ、
いまその信義に殉じて骸になろうとしているいびつな魂を前にして、
私はただただ、
その魂の最期を看取ろうとしない己の薄情さへの言い訳を
届かぬ打鍵に変えるよりほかに出来ることはなかった。


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2016年12月11日 (日)

■葛飾、亀有、あくびをひとつ。 -更新第1099回-


先日、関西から友人Pe氏が遊びに来たので随伴した。


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炊飯ではない。ズイハン。
彼は相変わらずの強行軍で、早朝深夜バスに乗って新宿に着き、昼過ぎから千葉でお芝居を見て、
夜にはまた深夜バスで関西に帰るという。
タフだ。

朝の東京大神宮で待ち合わせをし(彼の巡回コースなのだそうな)、
そこから移動して亀有、柴又で帝釈天を見て、
彼はそこから千葉方面へ、オイサンは分かれて神奈川方面へ帰った。

今回は、演目にイマイチぴんとくるところがなかったので、観劇にまでは付き合わなかった。
2、3時間程度、どこかで映画でも見て時間をつぶし、あとから再合流でも良かったのだが、
マそんなにベタベタしなくても良いかな、と思い今回はあっさり終わらせることにした……
こういう態度が、友だち離れを起こす一因なのかもしれぬ。



◆    ◆    ◆



待ち合わせは9時半、東京大神宮にてだったのだが、
飯田橋近くには8時過ぎには着き、まだ人の少ないルノワールでぼんやりしていた。
市ヶ谷~御茶ノ水は通勤徒歩コースだが、素直に川沿いの道を歩かないため飯田橋はバイパスされる。
そんなわけで、市ヶ谷から飯田橋まで、神田川沿いを歩くのは初めてだったのだが、
休みの朝とあって人も少なく、なかなかの風情だった。

  法政大学は、裏手のアホみたいな高い塔の方歩いたことなかったのでヘンな学校だなーと思っていたが、
  正面から見たらなかなか立派だった。
  モノゴト、裏からだけ見たって楽しいことは何もないな
  (そういう話でもない)。

東京大神宮という名前は以前にもPe氏の口から聞いたことがあったが、
場所が飯田橋だとは知らなかった。
休みの朝9時だというのに、たかが神社くんだりに、ぞろぞろと人がそこそこ多い。
しかも若い女性ばかりと来た。
なんなんだここはと思っていたら、なるほど、縁結びでフェイマスらしい。
そーゆーことか。
オイサンの後ろに歩いていたのはキャリーバッグを引いた関西弁のお嬢さんで、
わざわざ遠方から来たのか、
そうでは無いにしても東京の観光のついでにでも、この辺鄙な場所にあるお社を詣でようというのだから、
女性の色恋に傾ける情熱というのはおよそ男には及びのつかない何かかを孕んでいる……ように思える。

  マ女子一般ではないにしても、少なくとも傾向的には男性よりも女性の方が、
  出会いに、恋に、理屈ではない強い憧れや思いを抱いてガツガツしている。
  オイサンは占いは嫌いではないのでそういうページを拾い見するが、
  特に「女性向け」の断りがなくとも、女性目線で書かれているページは多い。
  これもまた、性欲の内だと思うのだがね。

東京大神宮とやらの由緒はサッパリ知らず、合流したPe氏の知識を借りても、
「伊勢神宮の関係らしい」ということしかわからなかった。
今Webで調べてみたが、遥拝殿、なるものらしい。
よーするに、
「関東からでは有難い伊勢神宮は遠すぎるけど、こっからでもお参り出来ますよ」
という、お祈りゲートウェイである。
思いに空間を越えさせる仕掛けだ。
……マ思いだけなら、もともと勝手に時間も空間も越えはするだろうから、
そのことに気付かせるため、敢えて人が思いを向けるための、
憑代(ヨリシロ)という言い方が正しいだろう。

境内では、伊勢神宮由来らしく赤福とお茶を配っていた。
配っていた、と言ってもただではなく……イヤただなのだが、
自発的に「お志」をお納めする必要がある。実質有料! ンマイ。


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しかしまあ……本当に女性が多いな。
皆男こn……否、オトコ……否、ステキな出会いに餓えているのだな。
今の世の中、お相手を見つけるのも大変だろうしね。
男は全然、恋にも結婚にも積極的でないし、メリットもないし。
しかし女性陣は、そうした市場性の上では決して「強者」でもないハズなのに、
なーんでああも強気なのでしょうね……。



◆    ◆    ◆



メトロに乗って、飯田橋 → 大手町 → 亀有 と移動。
今回場所を亀有にしたのは『こち亀』が完結したのでその記念のつもりだ。


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私もPe氏も、特段『こち亀』の深いファンではなかったけれど、
オイサンの生まれが1975年、『こち亀』の連載開始が1976年で、ほぼ同い年。
生まれてからずっと傍らにあったワケで、なんの感慨もない、と言ったらウソになる。
なぜか我が家には単行本の1巻があって(今もまだ残ってるのかしら)、
幼心にも「なんかワカランが面白い」と心にあった作品なので、
マおかしな縁結びのゲートウェイよりは、その聖地に詣でておく方が、何倍も心に価値のあることである。

Pe氏は確か今でもジャンプの読者のはずなので、お嫌いではなかろう、という程度のことだ。

マかと言って、マンガの舞台がそこだっちゅうだけで、特に何を見て回れるわけでもない。
北口の交番は、商店街の意向で昔のままの姿を残してもらっているらしい。
ムウ、確かに古めかしいぞ。
味がある。
……のはいいんだけど、老朽化とか、耐震とか、大丈夫なんだろうかコレ。
内部のレイアウトも殆どそのままっぽかった。
意図しているのか?

大洗では、劇場版『ガルパン』で砲弾喰らって吹っ飛んだホテルが、
しばらくの期間「修繕中」としてブルーシートをかけてたという
なんとも計らいの粋なエピソードがあったけども、
さすがにこちらでは両さんが交番を吹っ飛ばしたあとにブルーシートかけたり出来はしないであろう

腐っても官憲の施設である。腐ってはいない。

  ところでオイサンはもう、両さんが寿司屋になったりする辺りから原作は殆ど読んでいないので、
  ……2000年以降くらいサッパリなのだが、
  それ以降も両さんは、元気に派出所を爆破したりしてたのであろうか。
  両津のバカはどこだ!!

それもさながら、駅前の本屋さんが非常に古めかしくて良い雰囲気だった。
これにはPe氏も感嘆。

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あとは、タイトルにもなっている「亀有公園」。
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』であるからな。
……今にして思えばさほど長いタイトルでもない。
しかし昭和50年当時、よくこのタイトルが通ったものだ。
いまよりも色々と寛容ではあったのだろうが。

亀有公園の前に交番はないけども。ドラマのときには組んだらしい。ドラマ見たことないよ。
亀有公園、なかなか広くて立派であった。ご家族連れ満載。


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舞台として巡ったのはそのくらいで、
あとは観光マップに載っていたいくつかの銅像・記念像をチョイチョイ見て回った程度。
駅前に2体、交番近くに1体、公園に2体。
しかしまあ……

ど れ も デ キ が 悪 い な !!!

これにはPe氏も閉口。
全然だめじゃん。角度によっては多少見られる……というものがあるくらいで、
なんかもう。ひどいと思う。
ケチったのか、お金のかけ方を間違ったのか、
いずれにしたってこれはリテイクしたっていいんじゃないの?というレベルのオンパレードで、
ガッカリ観光名所の見本みたいになってました。

唯一デキがいいと思ったのが、この……


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なんで本田なんだよwww 丸井だっていうよりはいいけどもwww
Web上で一覧を見たときから「ム、こいつが一番デキがマシっぽい」とアタリをつけていたのだが
本当にその通りだった。なんなんだw
一応全部に秋本先生のサインが入っていたからご本人のお墨付きなのではあろうが、
納得しているのか。
先生、ひとこと言ってやった方が良いですよ。



◆    ◆    ◆



とまあイイ感じにしょんぼりしながら、コンビニ寄ったりイオン寄ったりしつつ中川を渡り柴又方面へ。
帝釈天へ、かちにてまうでけり。

途中、交通公園あたりの町並みは、なるほど鄙びて良い雰囲気だった。
駄菓子屋前でなんとなくガチャガチャを回してみる。
ビューンと走るよ!

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10時前に飯田橋を出、10時半頃に亀有に着き、ブラブラしつつ、柴又あたりについたのは12時前だった。
そうなるとぼちぼち、腹具合が気になってくる。
そば屋か、天ぷらか、はたまたウナギか……そのような店が何軒かあったハズ、
とてきとうに考えていはしたものの、日曜の、都下の観光地(ですよね一応)なので
どーせ人も多かろうと踏んでいたのでちょっと早めに済ませてしまいたい。

「どーしよう? 何食べたい?」と尋ねながら歩いていたところに……
目に飛び込んできたのが、踏切近くの居酒屋さん。
ランチのメニューがなんだかおいしそう。

  よし、ここにしてしまおう(てきとう)。

最初に彼が東京へやって来た時は、浅草で柳川とかものすごいベタなものを食べたりしたけど、
今ではもう適当w
しかしこの店、美味しかった。
Pe氏はカマトロ定食。オイサンは牛スジ煮込み定食。それにお刺身の4種盛り合わせと、豚モツ煮込みを追加。
こんだけで3000円弱。ぼちぼち。
とても美味しかったです。
特にカマトロは溶けてなくなるほど柔らかい……のかと思ったら、
サクサクとした食感でちょっとした驚きが。

  いまさら言うまでもないことですが、カマトロというのは、
  シボレー・カマロのトロの部分です。
  ▼クルマで行こう シボレーカマロ
  


4人掛けのテーブルが3つに3、4人がけのカウンターがあるだけの」こぢんまりとしたお店に、
ひっきりなしに人が入れ替わりしていった。なかなかの人気店ではあるご様子。
うむ、満足であった。店主! ほめてつかわすぞ!

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踏切を渡ったすぐのところに柴又の駅が見えた。



◆    ◆    ◆



柴又の駅から帝釈天に至るまでの参道は大層な賑わいで、
二間半ほどの広さの通りの左右に、つくだ煮屋、せんべい屋、団子・まんじゅう屋の類が軒を並べる。
あとは変なお土産物とか、ちょっとした彫り物・布モノの類。
両さんの実家もつくだ煮屋だったはずだが、あちらは浅草。

ムウ。想像以上の人出だ。

だが鎌倉の小町に比べればまだマシであるし、年齢層が高めな分、粗野な感じは控えめだ。
マ「年寄りだから品が良い」とは言わないが、少なくとも「余分な元気はない」という感じか。
道幅も広くなく、通りも長くない。サイズ感は丁度いい。
"こぢんまり"という表現がしっくりくる可愛らしさである。

あまり多用するのは好きではない表現だけれども、
「人情味」というものがスッキリと表現される距離感であるように思う。
面白い。
なるほど、こういうサイズ感が、そういう雰囲気を感じさせるのに一役買うこともあるのか……。
一つ勉強になった。

山門も、こぢんまり。
建長寺や円覚寺のような、どーんと威厳ある風貌ではなく、どことなく愛嬌がある。
好ましい。

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手水舎があったのでふつーに手を洗い口をゆすごうとしたところ、
となりにいたオジサンの謎マニューバに驚いた。
手水舎の奥にあった、お酒やローソクがお供えされている岩にパッと水を放ったのだ。
ぬ、びっくりした。そういう方式なのか?
ワケのわからぬまま真似をしてみたが合っているのか。

他に特にすることもなく、
帰り道、参道のつくだ煮屋で、自分の土産にせんべいとちりめん山椒を買い、
写真を撮った。

柴又に来たのも『こち亀』でしばしば見かける地名だから……なのだが、
よく考えれば、どちらかといえばここは寅さんのお膝元であった。
駅前には寅さんの像があったが、……ムウ。こちらはさすがにクオリティが高いな。
ちゃんとしている。
亀有の方も、もう少し頑張った方が良いのではないか。数で勝負していないで。
そこから京成線で京成高砂駅まで戻って、Pe氏とはそこで分かれた。



◆    ◆    ◆



ものの4時間強のお散歩だったけど、マこんなもんでいいのかもね。
都心は人が多くて普段歩く気には殆どならないが、
たまにこういう機会に、人の住んでるあたりを歩いてみると多少の愛着もわいてくる。
面白い地形や、フッと田舎びたところも見え隠れする。

ことさら人情味やカントリー風味であることを喜ぶわけではなくて、
そういうものに「根付いた落着き」を感じるから尊び喜ぶのであって。
うさんくさかったり薄っぺらかったりするのであれば、べつにそんなんどーでもいい。
逆に言えば、高層マンション住まいだって、今の都心じゃどっちかといえばそっちの方が
ズドンと根を張った割り切りや土性骨を感じるから、その方が面白いと思える。

都心の、フツーサイズの一戸建てを見ると、
その人たちはきっと昔からその土地に住まっていたりするのだろうけど、
なんというか、風土の方から掘り返されてしまった感のある今にあっては、
ちょっと落ち着きが悪そうだな、と感じたりもする。

  マその辺は所詮外見えの感想でしかないけども。
  「大丈夫なのかな」なんて思ったりしてしまう。

『こち亀』の始まった40年前とは、この辺りのそうした空気も随分ちがっているのだろう。
せんべいやつくだ煮や団子、それらそのものは何も変わっていないはずだけど、
そうしたものが人の心に形作る何か、そうしたものが人の心に占める割合は、
なんだかわからないけどきっともう随分ちがってるのだろう。
当たり前だが、不思議な気もする。

そういう不思議さをもって、人は「タイムマシンの様なまち」などと、
こういう場所のことを評するのだろう。



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……マそんな感じでヒトツ。
オイサンでした。


 

 

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