2017年12月31日 (日)

■オッサンREBOOT2017 -更新第1190回-

2017年も大つごもり。
オイサンです。
 
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今年も一年アザッシタ(フランク)。
来年もどうぞよろしくオナッシャス(フランク)。

例によって暇つぶしに、2017年とは果たしていかなる年であったかについて
遡って考えてみましょうそうしましょう。



●○● まずは主だった出来事を振り返る ●○●



先ずはどんなことが起こっていたのか、3ヶ月ごとに切り取って思い出してみましょう。
← 3ヶ月単位のことを「四半期」っていうとたちまちサラリーマンごっこっぽくなってしまうので
  そう書くのを躊躇したオジサン。
 
 
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■1月~3月
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■旅など
・実家帰省。ペ氏と柳生の山奥へ。
・北海道22回目。摩周湖で湖周辺トレッキング。壮大なサンピラーに遭遇。ヒゲの妖精と出会う。
・小諸13回目。ズベ公&若者ーズと落ち合う。

■アニメ
・『この素晴らしい世界に祝福を2!』
・『けものフレンズ』
・『亜人ちゃんは語りたい』
・『小林さんちのメイドラゴン』

■その他の娯楽 映画、マンガ、ゲームなど
・この世界の片隅に(1/29)
・この世界の片隅に(2/5)

■人と会ったこと
・小諸にて、ズベ公三銃士と合う。
 ズベ公のお友だち、小姑氏、かかっ亭ねえ太郎師匠。
 過剰なバイタリティとニヒリズム(?)。

■寸評
記憶によれば、何はなくとも『けものフレンズ』だった時期だった。
珍しく、自分の感じた波長と世間のウェーブが一致してテンションが変だった気がする。
過去最高に画像を保存していたかも知れない。
ケータイがブラックベリーさんからandroidさんになって間もなかったこともあって、
余計そういう情報収集・流入的な活動には拍車がかかっていたかもしれない。

1月に行った摩周でも過去最高の摩周湖さんにお目にかかれ、
出足快調……というか、今思うとちょっとロケットスタート過ぎるか。
まあ、人生いつ終わるかしれないのに出し惜しみしてもしょうがない。
 
 
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■4月~6月
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■旅など
・飯能・?回目 4/29 …
・甲府・昇仙峡~忍野八海 5/3~5/4 …3人の大仙人と巡り会い、人生の知見を得る。
・世田谷散歩マン 6/E …旅行というか、徘徊・散歩。なんだか良い時間だった。
・小諸、14回目 6/3~6/4 …6月なのに寒い。ミズゴケの美しさに脳天を割られる。

■アニメ
・『有頂天家族2』:安定の面白さ。
・『ID-0』:ヒロインが健全えっち。

■その他の娯楽 映画、マンガ、ゲームなど
・『メッセージ』 5/20
・『夜明け告げるルーのうた』 5/27
・『パリ、テキサス』(DVD)
・スマホで『スバラシティ』を始める。
・この頃、ニンテンドーSWITCH入手。
・中村博文先生の個展を見に行く。
 
■人と会ったこと
・sytlo氏と城南島海浜公園で会う。
 
■寸評
主に旅を楽しんだ時期。
昨年から思い悩んでいたことに対して、飯能の山を下りながら答えがじんわりと滲むように出てきた感じが
心に残っている。
昇仙峡の旅は大変インパクトがあった。

スマートフォンを、日々どう楽しく有効に使ったものか試行錯誤していたところへ
『スバラシティ』を見つけてしまって、そちらに結構な時間を食われてしまった。
スマートフォンで遊べるゲームは危ない、ということを、この辺から時間をかけて実感することになる。

アニメは不調。『有頂天家族』は面白かったが、全体的にみると大人しかった。

久しぶりに、Twitterの中の人と新たにリアルでお会いした。
随分初期からのお付き合いの筈だが、先方がこちらにこられる機会だったので。
「この人とはこのポイントで話が出来るだろう」
と想定したところとは全然違う話で一番心が重なる体験をし、
「気が合う」とはこういうことなのだなと実感した。


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■7月~9月
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■旅など
・猪苗代~新潟 7/16~7/17 …フルメンバーで初の東北トライ
・実家帰省 …ペ氏と桃尾の滝を見に行く。
・北海道23回目。朱鞠内 8/18~8/20 …二度目の朱鞠内~旭川。失敗は目立つが素晴らしい旅
・川越~赤城温泉~小川町 9/16~9/17 …のどかな川越、邪教の宿、プラモの話、分校のばっちゃん。
 
■アニメ
・『ノラと皇女と野良猫ハート』
・『ゲーマーズ』
・『徒然チルドレン』
・『セントールの悩み』
 
■その他娯楽 映画、マンガ、ゲームなど
・『勝手にしやがれ』 7/1
・『君の声を届けたい』 9/4
・『メアリと魔女の花』 7/23
・WiiU『スーパーマリオ3Dワールド』をクリア。これによりSWITCHがようやく接続される。
・『ドラクエXI』開始
 
■寸評
明確なきっかけがあったワケではないけど、この時期、何やら心のギアが一段上がった感がある。
そのアクセルは『ゲーマーズ!』が踏み、エンジンは『ノラとと』だったろう。
『ドラクエXI』が出たタイミングもあって、心がまたゲームの方へと大きく向いた。
その勢いで『マリオ3Dワールド』をクリアして、環境を、文字通りSWITCHにスイッチした。
SWITCH、まだしっかり触れてないけど。
しかし心に弾みがついた気はするが、如何せん、肝心なことは置き去りなままだ。
無闇にエンジンだけ回して何らかの成果や納得が得られるような年齢ではないな。

旅も大充実。
 
 
 
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■10月~12月
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■旅など
・あわら・金沢 11/2~11/4 …両親を連れて。東尋坊、兼六園。
・伊那 11/11~11/12 …1年ぶり2回目。同じ宿、同じ場所へ々日付で。
・小諸2017ファイナル 12/17~12/18 …本当に何の目的もない旅。
 
■アニメ
・『ブレンド・S』
・『干物妹うまるちゃんR』『血界戦線』
・『アニメガタリズ』『魔法使いの嫁』
・『ラブライブ!サンシャイン!』
 
■その他娯楽
・映画『エルネスト』 10/15 
・映画『ヤマノススメ 思い出プレゼント』 10/29
・映画『ご注文はうさぎですか?? Dear My Sister』 11/18、11/23
・映画『ガールズ&パンツァー最終章・1』 12/24 
 
■寸評
前の期に「映画館で過ごす時間はなかなか良い」と思うようになり、意識して劇場に足を運んだ。

アニメは『ブレンド・S』を喜んで見てはいたが、
楽しんだ度合いは『うまるちゃん』が一番だったと思う。
しかし何よりも『カーグラフィックTV』を流している時間が長かった。なぜだ。
あと、『ラブライブ!』の見方がちょっと分かった。分かったが、面白いとかデキがイイとかは言わない。
割とラブライブラブライブ言ってた気がする。ハマる人の気持ちはちょっと分かった。思い入れだけだ。

唐突に『ドラクエXI』のプレイ日記的な書き物を始めてみたり、
あまり面白くなかったはずの劇場版『ごちうさ』の感想をがんばって書いたりしたせいか
こうして思いをまとめ、言葉にし、書き残すことの意味が今までよりもハッキリ見えてきた時期。
その片鱗は、年始めに『この世界の片隅に』の感想をまとめたときもあったのだが、
今回のことでよりハッキリした。
 
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●○● プレイバック2017 ●○●



振り返ってみると、旅の多さと映画の多さが水際立った年だったと思う。
それと同時に、ここ数年に比べると一人でいる時間がまた長くなってきた年だった。
ゲームも結構遊んだ。これからもこのペースでしばらく遊べそうな気がする。
つまり、回帰の年だったのだろう。
そもそも自分は一人で過ごす時間の長かった人間だし、
インスピレーションの多く、アクションの多くは、ゲームの世界から引き出してきた。
これから先始まるのであろう変化に際して、ここ数年よりも「少しひとり」で動き、
人生を積み上げていくことを思い出そうとしつつある年だったのではなかろうか。

そしてまた、これから先の時間に問題を抱えている自分が
どのように納得してやっていくかについて、
手掛かりと、いま時点での暫定回答を持ちえた年でもあったと思う。

オイサン今年でジャパニーズ厄3Yearsの最終年度だったのだけど、
マそれを思うと、特に大きな出来事が伴わなかったとはいえ
大変良い節目であったんではないかと、振り返って思う。
出来事によってもたらされるのではない、
自分の意識と思惟に寄ってそれを迎えられた・迎えることが出来たという実感があるのは、
いんちきメルヘン書き物士としては誇らしいことだったと思う。

……ことにする。



■旅、そしてくらしについて



年の始め辺りから、「旅って難しいな」と色濃く思い始めていた。
「色濃く」としたのは、以前から思っていたことでもあるからだ。

細かくはまた別で書くが、
旅には目的のあるものとないものとがあって、自分の旅にはないものの方が多い。
あるように見えても、そもそも目的として体をなさないものが多い。

目的のない旅の、意味……というと誤解されそうでイヤだが、
旅の時間や、空間を移動する意味は何なのか、
旅の終わったあとで自分がどうあることを望んでいるのかを量り、そこを目指して導くことが難しい……。

何かの役にたてたいとかそういうことではなくて、
その旅がどういうものであったのか、どういう姿をしていたのかということを、
自分の心に収めるために何らかの感触を得たい。
それは輪郭をなぞることによるかもしれないし、中心部の核心に触れることによるかもしれない。
その形を探り出すことと、その形に納得することが難しい。

  満足ではなく、納得である。

何故なら、ハッキリした目的がなければ形を捉えることが容易くないからだ。
行って帰って来てみないと、旅は、その肝が分からない。
目的があれば「アレが見られたから」と自分に言い聞かせることは可能だけど、
目的のない旅は、終わってみるまでその旅の肝が分からない。
だから終わってみたときにその肝の確かな感触が残っていない場合だってある。
何故なら、その瞬間にはそこが最重点であるなど意識していないからだ。
終わってみて、全体像を振り返ってみて初めてわかる、
「ああ、今回の旅のいちばんの場所はあそこだった、時間はあの瞬間だった」
ということを記録として逃さないための備えや構えとは、いったいどんなものだろう……。



……そんなことを考えるのに、年の前半、
ワリと真面目に結構な時間を費やしてしまったのだけども、
それはそのハナシが旅に終わらず普段の暮らしにも通ずる問題であったからだ。
カンタンに言うと、
家庭も子供もない自分がこれから先の暮らしのどこに納得して生を全うできるだろう?
という問題だ。

  ……クックック、どうだ? 辛気くさい話だろう? 
  アラフォーの人生の葛藤だぞ? どうでもいいだろう?
  だから短めに終わらすぞ?

マ家庭を維持することや血を残すことが人間という生き物の生きる唯一の目的だなんていう気はないけれども、
一般的に考えるとその辺が大きくかつ手っ取り早い回答で、自分にはそれがない。
世の中の役に立って人様に褒めてもらおうという気もサラサラない。
自分で自分に思い知らせるためには、日ごろ何を捕まえながらいる必要があるだろうか。

そんなことの一先ず現状の答えが、春の飯能山中をブラブラさまよう中で降りてきた。
その後、5月の昇仙峡で巡り合った3人の仙人の姿はいくらかの励みになり、
それがファイナルアンサーでは勿論ないだろうけど、ある程度、
納得の出来る答えに行き当たることが出来たと思う、
……というのが、2017年の大きな収穫の一つである。
これからも引き続き、先人たちの生き様を眺めつつ、それを知る旅を続けていこうと思う。

  それとはまた別の意味で旅の難しさを痛感したのが……
  11月に両親を招いた金沢の旅だった。
  金沢は難しい。つくづく「こりゃ上級者向けだな」と感じた。
  とにかく広くて、とにかく人が多い。
  オイサンの志向する、
  「人の多い場所には寄り付かず、なるたけ他者の都合に左右される移動手段は用いない」スタイル、
  すなわち「可能な限り人のいない楽しいところへ徒歩で赴く、それが出来なかったら諦める」
  がまるで通用しなかった。自分の旅のスタイルの不器用さを思い知らされた。
  多少人ごみと慣れ合ってでも交通機関を上手に使い、ピンポイントに見どころを拾って歩くことが
  自分は本当に出来ないんだな。
  今回は両親が一緒だったのでそれに気づくことが出来たが、
  自分だってそのうち体力のない、足の弱った老人になるのだから、
  今後の課題がヒトツ浮き彫りになったと言えよう。
 
 
 
■考え、まとめ、書き残すことが生み出すもの
 
 
 
これは、読んでくれてる人に伝わっているのかどうか分からないけど、
『この世界の片隅に』とか、『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』とか、
『ドラクエXI』とかの感想を書きながら、
自分にとって理解不可能(或は不可分)であったものについて書こうとする・言語化を試みることで、
その対象が段々と自分の理解可能なものへと収束していく手応えを、
今年は明確に感じることが出来た。

……まあ、考えてみれば当たり前のことなんだけども。

はなから全く正体不明・実体不明であった『この世界の片隅に』や、
さほど面白くないことは確定的であるにせよ、部分的に感じた魅力について
精一杯の言語化を試みた『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』など、
これらの不可解・未分化のものに挑みかかった結果、
それらを自分の理解できる領域に落とし込むことが出来た(……と、自分では思っている)。

  特に『この世界の~』については、感想をかきあげる前と後では、
  作品が自分の中で支配する領域がガクンと減り、
  「理解するとはこういうことか」という驚きの感触があった。
  驚くほど、「この作品とは(自分にとって)こういうものだったのだ」という、
  理解が、そこに実体として存在した。

言語化によって、どう思っていたか分からなかったことが分かるようになることを、
実感というか、自覚というか、した。
今までその効果というのはあまり感じていなかった。
コレを敢えて今改めて成長と呼ぶ気はないけれども。
新たな感覚・感触の獲得ではあった。

ただ逆に、それらを理解可能な領域に「押し込める」ことで、
不可解であった頃の、魔力的な魅力は失われてしまった感があり……
もし理解が誤っていたり、不十分だったりしていたら、それはもう明らかな損失でしかないので、
このやり方に関してはちょっと取り扱い注意であるな、とは思う。

マ当たり前のことではあって、「え、今更そんな話してんの?」と思われそうではあるけれども。
そもそも勉強の足りてないオジサンなんてこんなモンなのである。
ただ今回は特に、それらスルスルと自分の物になっていく感触があからさまにあったので、
尚のこと感激してしまってワザワザ書いてる、というのもある。

また、
「当然のことであってもそれを言語化できていない人々というのは一定数世の中にいて、
 それを万人に理解可能な文章として著し示すことは、自分にとってではない価値がある」
ということにも、他人の文章を読んで、今年改めて気付いたので……
自分で「……こんなん、当たり前やんな。書いてもしゃあないな」と思うようなことでも、
一応エラそうに書いておくことにしようか? と、思えた今年でもあった。

『ドラゴンクエストXI』については、
まだ途中だけども大きな書きたいことが一個ある。近々形にする予定。
 
 
 
■アニメとゲーム 心身を突き動かすものとして
 
 
 
アニメに関しては、『けものフレンズ』『このすば2!』『ゲーマーズ!』『ノラとと』に、
心身ともに強くドライブされた。

『けものフレンズ』のワケの分からなさには衝撃を受けたし、
世間の流れとマッチしてしまったこともあって、カクヨムのSSコンテストに応募してみるなんていう、
柄にもないテンションの上げ方をしてしまった。
作品自体から直接的にインスピレーションを得たわけではないけど。

『ゲーマーズ!』は、今振り返ってみればそんなに面白いわけではなかったけれども、
主人公の抱く無自覚な孤独と闇が自分の思い描くゲーマー像ととてもよくマッチしていて
「ゲームって、そういう闇や孤独と引き換えに出来るくらい面白かったな」
という気持ちにさせてくれたのが大きい。
『ノラとと』はハイスピード置き去り系ネタアニメだったが、
そういうイミの分からなさにキャッチアップ可能な自分の孤独やかなしみを肯定するもので、
あとから知ったことだけど『ノラとと』もゲーム原作で、
この2作品が同時にやってきたことで、ウズウズと、手薄になりがちだったゲーム方面への回帰が
自分の中で昂っていったのだった。

『ノラとと』に関してはwebラジオ(内でのミニドラマ)がまた素晴らしく、
久々に素晴らしい言語感覚を持つ作家氏(ゲーム原作、アニメ脚本、OP作詞も全部やっている!)に
巡り合えた! という喜びがあった……大変刺激になる。

『ノラとと』のOPは、
『ようこそジャパリパークへ』と並んで2017年を代表するアニメ主題歌だった。
最高です。



そんなゲームへの気持ちの再覚と、Switchの発売、『ドラクエXI』が相まって、
これからまた、濃い目にゲームを楽しめるようになりたいと思う。
ゲームは自分の心を動かす糧であるので、一人になっても強く動き続けるために、
欠かすべからざる動力源として気持ちが再燃した今年は、やはり回帰の年なのだろう。
 
 ▼スマホでのゲーム

……とはいえ、やっぱりスマホでのゲームをしっかりとやろうという気にはちょっとならない。
上でも書いた『スバラシティ』と、
『ソニック』の制作者である中裕司さんの『Legend of Coin』をやってみたけれども。

 ▼スバラシティ
 
 
 
 ▼Legend of Coin
 
 
 
アレは、アカンな。アカン。スマホでゲームするんはアカンわ。
時限のイベントとかがある物はそもそも好かんのでそういうのを避けたチョイスでプレイしてみたが、
少なくとも上の2つで言えば、スキマ時間で始められ過ぎてしまって、
終わらせるにはスキマ時間では足らない、という、中々ヒドイ物であることが今年分かった。

そんなにどっぷりやってないオイサンでさえそうなんだから、
本格派の人たちはもう、どエラいコトになっているであろうことは想像に難くない。
アレはアカンね。
やらん。
やっぱりこう……ゲームというのは、電車の中で
「……立ち上げようか、どうしようか? ちょっとめんどいな、やめとこう」
ってなるくらいの面倒さがあるくらいがちょうどいいと思う。
手軽でいつでも遊べ過ぎるというのは、やっぱダメだ。
そのために電源を入れて立ち上がりを待つくらいでないと、常に電源が入っていて
手元にある機器でプレイできるというのは毒だ。
コレはもう、来年以降もキホンやらない方向で行こう。
 
 
 
■映画
 
 
 
映画館で見る映画の時間はやはり良い。
2時間なりの時間を、そこそこ良い環境で、何かに邪魔をされずに
一つの世界にしっとりと浸ることが出来るのは、自宅では散漫になりがちな自分にはありがたい。

飛び抜けて素晴らしく面白かったと言えるのは『この世界の片隅に』くらいのものだった。
他も、決してつまらないワケではなくて、
どれにもしっかり見てキチンと考えればそれなりに発見はあったけれども。
文句なしにひと目で面白い、理屈はワカランがとにかく心を掴まれた! と
テンション上げて言えるのはそのくらい。

アニメで言えば、
さほど大きな期待も寄せておらず、世間的にほとんど話題にならなかったジブリの後継作
『メアリと魔女の花』の印象が意外によく、
逆に、いくらかの期待を寄せていた押井監督のお弟子さん筋に当たる湯浅監督の
『夜明け告げるルーのうた』は大変イマイチだった。
『メアリ』はジブリの後継を名乗るには、ちょっとお利口さん過ぎる気がした。
ジジイの呪いの様な暗い情念から醸し出される、暴力性が感じられない。
お上品。
しかしお上品・お利口なりに気合の入ったシロモノで、もう一歩で
オッサン心をしっかり掴むだけの何かがあったようには思う。

不思議と好印象だったのが『君の声を届けたい』。
ガワの構成だけ見れば面白くなる要素の見当たらない作品で、
見に行ったのも気まぐれ七割、全体的な印象も事前の予測通りだったのだけれども、
その面白い筈がないという全体像の周りをホンノリと「育ちの良さ、上品さ」の様なものが包んでいて……
「ブサイクで、今は落ちぶれたあばら家に暮らしているけれど、
 もとは高貴な生まれで、素晴らしい教養と立ち居振る舞いを身に付けている子」
のような良さがあった。
ふつうにぶさいくでびんぼうなだけの人、
                      なんかすみません。


実写方面は、古典をちょっと見た、くらいで新作の方はナンダカナーであった。
新しいところでは『メッセージ』と『エルネスト』を見、
古典は『勝手にしやがれ』『パリ、テキサス』を。『パリ、テキサス』はDVDで。

『メッセージ』には面白みを感じなかったし、コレと言った発見も出来なかった。
フーン、という感じ。
『エルネスト』も面白くはなかったが、怒りに関するちょっとした認識の更新があったので、
実りはあったと言えよう。
古典の2作は、さすが古典だけあって色々と衝撃がでかかった。
キチンと分析をしたり、自分の言葉に置き換えて心にしまい直したワケでないので説明のしようはないが。
ああなるほどこれは鮮やかだ、と、どちらも思わされる内容だったのだと思う。
派生して、『パリ、テキサス』からは、ライクーダーのスライドギターの音色への興味が湧いている。
CDの1枚くらいは持っていてもいい。
心を洗い直すときに丁度良い響きを持っていると思う。

来年は、もっとどうでもいい映画も見に行こうと思う。
興味のない物でもとりあえず見に行く、くらいの勢いが欲しい。
見たいもの以外に月一本ノルマ、くらいにしようか。
 
 
 
■人との出会い
 
 
 
長いことお休みしていたtwitterを介した人との新しい出会いが、
今年久しぶりに、立て続けに発生して、なにかそういうサイクルの様なものがあるのかなと、
不思議に感じたりはした。

殊に、5月のsytloさんとは、
ジャンルとしては「物書き同士」という括りのつもりでいたのだが、
最も意気投合した瞬間が
  「ロクヨンのレフトポジション」についての談義であった
のは、
なんというか、
ヘタに「今期のアニメでウンヌンカンヌン」みたいな話題で通ずるよりもよっぽど深い、
魂の部分での繋がりであった。……と、少なくともオイサンは感じた。
なんかヘンに、そういうアニメの話とか、書き物の話とかに終始するより、もっとカタい、
「ああ、なんかずっと友だちでいられるわ」という繋がりを感じる。
ともあれ、うわべだけではない深い共感を得られたと思う。

お会いする前は
「あんまり絡みはないのに、お互い長いことよくフォローしてるなあ、大丈夫かなあ」
みたいな不安定さがあったけれども、あの会話があったおかげで
ああ、ずっと相互フォローでいられたのはそういうことかw、みたいな
おかしな納得感があった。
「同じ地獄に落ちそうな感じ」とでも言えば良いか。
「気が合う」というのは、同じカルチャーの上で育ってきた者同士が共有する
骨太なシンパシーであったのだ。
そういう発見も、今年の一つの大きな収穫であったと言えるでしょ(確信)。
 
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●○● 2018年に向けて ●○●
 
 
 
……とまあ、そんな感じで長々と2017年を振り返ってきたけど。

2018年に、具体的な期待感があるワケではない。
ああしたい、こうしたいというのはあるけれどもエラそうなことは言えないので、
今年の反省を踏まえ、ささやかな希望を述べてシメようと思う。

2017年、色々と気分よく過ごせた一年ではあったけど、
実はちょっと調子に乗ってしまったと思う部分がある。
そう言う意味ではあまり今の自分が好きになれない、警戒すべき一年でもあった。

ただ、上向きな調子に乗じて、人が変化したり、成果を成したりするときなんてのは
こんなものなのかもしれない。
人が変化するにはこういう調子に乗った団塊が伴うものなのかもしれない、とも考えている。
今の自分のお調子ノリを、成長だなんて呼ぶつもりはサラサラないけれど。

  だって、その面では全然嬉しい思いをしていないので……
  そんなんで調子のってもお前、したいことは全然出来てないじゃんと思う。
  それは自分の欲する、何らかの向上ではまったくないですものね……
  もっとちゃんと頑張れよ、と思っている。

正直、調子に乗っている自分は嫌いだ。余計なことを口にする。
もっとしょぼくれて、凹んでいるくらいの自分がどうやら自分は好き。
自分のことが嫌いな自分は好き。
めんどくせえな。
なので、その辺、しっかり押しとどめて行きたい。

ただ、今年手に入れた物は自分を安心させるために必要な重要なパーツだったから、
それは失わないように、疑わないように、コツコツと
いんちきメルヘン書き物士としての使命を全うして行く所存である。
不安も、意義というものに対する萎縮も随分小さくなった。
社会はカンケイない、それは自分由来の使命であり、自分に対して要求するものである。
社会は自分の要求に従って変化すればよい。

あー、あと。
写真をね。
今年は我ながら……ダメだったなあと思う。
「ああ、今年はアレだな」と、パッと思い浮かばない。
なのでもう少し、
2018年は早い段階で「少なくともコレはイケてるだろ」と言える一枚を収められるようにしたい。
そこにある物と取り囲んでいる風景を、忠実に、技巧的に写し取り、
且つ、それを写したときの自分の気分が見るだけで心に再生されるような一枚を、どうか。
 
 
 
書き物、写真、そして楽しいゲームプレイと旅を。
 
 
 
贅沢かね。マいいじゃんね。
あーあと、スマホの良い使い方。
見つけられるようにしたいです。


マそんな感じでヒトツ。
お世話になりました。
来年も、ゆび先はもう一つの心臓とオイサンをよろしく。
目を離すと損するぜ。
凝視してても損するけど。


良いお年を。
オイサンでした。
 
 
 

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2017年12月25日 (月)

■過ぎ去りし時を求め日記~『ドラクエXI』プレイ記録018:二人の妹、マヤ&セーニャ -更新第1189回-

『ドラゴンクエストXI~過ぎ去りし時を求めて~』プレイ日記。
いまはこっち書くのを優先してプレイしてないので進んでない。本末転倒では?
 

■前回までは……
 内海でジャコラさんに襲われて死にかける。預言者との邂逅。
   ↓
 ネルセンの宿でおどろおどろしい夢を見る
   ↓
 ユグノア城廃墟で16年前のデキゴト回想。
 オヤジとオカンのこと、ウルノーガさんにとっ捕まるデ王の真実。
   ↓
 グロッタの街。マルティナさん復帰。

……という辺りまで。珍しくホンスジ固め打ち。
ゲーム上の話は進むが、その分妄想も捗ってプレイレポートは進まないというジレンマ。
無駄話が多い!



■ジャコラさん再戦
 
復帰したマルティナさんがどこからかマーメイドハープを回収しておいてくれた。
ていうか、その辺の重要アイテムが手元からなくなっていることに気付いてなかった。
なくなっていたのか……
それを使って、ひとまずあちこちの海の光の柱を巡って回るも大した発見はナシ。
肝心の、海底王国ムウレアに続く光の柱は無反応だった。
マそもそも、あのジャコラさんがまだのさばっているのだろうからおいそれとはアクセス出来まい。

おとなしく、次に示された目的地・クレイモランへ向かうと、
光の柱のすぐそばでジャコラさん再登場。

サテどうしたものか、彼のインチキなバリアを破る方法はまだ見つかっていないぞ?
……と思っていたら、ユグノアの地下で目覚めた勇者の証の効果でバリア破壊。
ジャコラさん唖然。
オイサンも唖然。
うーん、勇者の証、万能やな。
インチキバリアさえ破れれば、回復なんか要らんくらい楽勝でした。瞬殺。
六軍魔将軍、二人目を抹殺(一人目はグロッタを仕切ってた奴)。
ジャコラさんの赤いバリアの正体は、レッドオーブの力でした。奪還!
……おいレッドオーブ、お前、オレんときにもその便利なバリア出せや。
そういえば、グロッタの奴からもなんかのオーブを取り戻してたんだった。



■黄金の国、クレイモラン
 
ジャコラさんに勝ったことで、クレイラモンへのアクセスが可能になった。
クレイモランではカミュの過去エピソードが明らかになった。

かつて、親のなかったカミュは妹のマヤと二人でこの近海でバイキングとして暮らしていた。
ある年のマヤの誕生日に、カミュは海で見つけてきた首飾りをプレゼントするが、
それは身に付けた人間が触った物を端から黄金にしてしまう呪いのアイテムで、
やがてマヤ自身まで黄金の像に変わってしまい、
自分の浅はかな行動から妹をそのような目に遭わせてしまった傷心のカミュは
逃げ出すようにこの地を離れ、盗賊稼業に身を落とした……ということらしい。

その妹が最後に欲しがったものが……何あろう、デルカダールの宝レッドオーブだったのだという。

  ……ウウウ、なんて悲しい話だ……。

折しも、現在のクレイモランでは、
ある日突然人間が黄金の塊になってしまうという怪現象、黄金病などというものが流行していた。
まあこんなモン、タネを明かすまでもなくマヤさんの仕業ですよね……。
大樹が落ちたあの日に、
黄金の像と化しつつもその奥底に残ったマヤさんの心の兄に見捨てられたという絶望に
ウルノーガさんがツケ込み、甘い言葉でマヤさんを誘惑し、魔物に変えてしまったのでした。
 
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このエピソードで酷いのは、誰あろう、ロウさんである。
 
 
 
カミュの辛い過去話は、
例によって(都合よくここにだけ生き残っていた)大樹の根から得るビジョンで語られるのだが、
記憶喪失に苦しむカミュの古巣で、ご本人を前にして

  「さあイカスよ、大樹の記憶の続きを見てみるんじゃ!
            カミュの過去が分かるかも知れん!」


と2回も3回もせっついてくるロウさんの所業はまさに鬼。
もうやめてあげて! カミュのMPはゼロよ!
誰か1回くらい止めたれよ……。
……このパーティ、仲良さそうに見えて案外ギスギスした鬼の集まりなのかも知れんな……。

  しかし大樹の根っ子さんはなんでこう都合の良いところにばっかり
  ニョキニョキ出てるんですかね? 覗き見がご趣味なんですか?

尚、魔王の手先・ギラゴルドとなった妹のマヤちゃんは、
ご親切なことにそこから北へ歩いてすぐのところに居城を構えていました。
ここのダンジョンはそこそこ手ごわかったな。ちょっと面白かった。

ひと悶着あってバトルになりはしたものの、
マヤちゃんに人の心を取り戻させることに成功し、めでたしめでたし。
しかしマヤちゃん、見た感じ普通に正気を保ったまま魔物になっていた感じだけど、
人を殺しちゃったりはしてないのだろうか……。
デルカダール王は完全に記憶もなかったかんじだけども。

ちなみに、
クレイラモンのドスケベメガネ女王
ドスケベレズ友だち(断定)である
ドスケベ魔女のリーズレットさんは、案の定、
黄金病の元凶として嫌疑をかけられ地下に幽閉されていたけれども、
「まあ解決するまではおとなしく捕まっておいてアゲル」と、何やら大人の余裕でした。
うーむ、ふつうの人間よりもよっぽど懐が広くていらっしゃる。
ドスケベの癖に。

これにて、カミュさんも記憶を取り戻し、スキルも元通りになって完全復帰の戦力増強。
火力としてはそんなに期待してないけど頑張れよ!(こら)

尚、このイベントの後にメダ女を訪れた際、カミュさん
「世界が平和になったら、マヤをこの学園に入れてやろうと思うんだ。
 アイツは規則とか苦手だから嫌がりそうだがな」

とか言い出すの、大層可愛いと思います。
よし、お前は今日からシスコン刑事だ! 行くぞシスコン!



■ラムダの里へ

六魔軍将のギラゴルドと化したマヤちゃんを寄ってたかってくたぁっ……っとさせた(合法)ことで、
黄金の山にふさがれていたゼーランダ山・ラムダの里への道が開けた。
シケスビア雪原を抜け、再びラムダへ向かう。

その途中、邪竜ネドラさんとのバトル。
誰かと思えば、大樹崩落前には、凍った湖に閉じ込められていた
スカイドラゴンの色違いのやつである。
どさくさに紛れて檻から脱走しちゃったんだね。
かつて、先代勇者のローシュさんともやりあったという邪竜さん。
クックック、ケンカを売る相手を間違えたな。
先代のヘタレ勇者なんぞと一緒にされては困るぞ! ← 悪役の顔
 
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勝つのにちょっとだけ時間がかかってしまった。
殺すだけなら全然普通に瞬殺出来たんだが、
カミュの「バイキルト+分身+敵を毒状態にしてタナトスハント」の威力を確かめたくて
ちょっと粘った。
最終的には成功したんだけど、肝心のダメージ値を見逃すという……w
3000くらいだったような気がするんだが。
焼けつく息でワリとチョロく麻痺してしまうので難儀した。



■セーニャさんの復帰、ベロニカの死。

邪竜ナントカとの戦いのあと、
こっちはお前、最大ダメージ出すための小細工と練習をするくらい圧勝やったっちゅうのに、
邪竜さんがインチキして勝ちそうになるカンジのムービーが流れて、
そのピンチを救う格好でセーニャさん颯爽登場!
お前ナンヤネン、俺ら余裕で勝っとったっちゅうねん。

ベロニカとははぐれ、一人でここまで来たという。
クレイモランからの道を阻んでいた黄金の山が消えたので来てみたらみんながいた、と。
お前、ちゃんと原因とか調べて進もうとした? 

  尚、以前学者がいた小屋には兵士がいて、妹を殺したキラーマシーンのG型を破壊してくれ、
  というクエストを仰せつかった。
  ワリとあっさりクリア。

デ。
ここからは、本作最大のクライマックスだと思われます。
「故郷に向かう。そこにお姉さまの気を感じる」と言うセーニャと再び連れ立って、
予定通りラムダへとたどり着くワケですが、そこにベロニカの姿はない。

幼い頃二人がよく遊んだという森へ向かうと……そこに、
眠るようにして息絶えている、ベロニカの骸が横たわっておりました。
キレイだろ……死んでるんだぜ、それ。
死んでなお幼い姿のままのベロニカの骸は、ハラハラと清い光の筋となってほどけて消えてしまった……。

あの大樹崩落の瞬間、ウルノーガさんの力から主人公たちを守るために
全部の力を使いつくしてしまったようである。
ちびっこいくせに無茶しやがって。
 
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まあこの展開自体は、さすがに伝え聞いて知っていたのでこれと言って驚きもしなかったが、
こういうとき、仲間会話のセリフが思いもよらないインパクトを残してくれる。
ていうか、そういう大きな物語の部分は、知っていたってネタバレになんかなりやしないと、
個人的には考えている。
それを知っていても、物語の良さにはなんら影響をもたらさないのが良い物語だ。
寧ろその陰で、誰も気に留めないような言葉……
たとえばカミュの、
 
  「アイツは、そのうち泣かしてやろうと思ってたんだがな……」
 
という言葉の表す深みこそが、物語の良しあしを支える柱なのだと思う。
 
 
  
■ベロニカの死と、大きな物語の構造

堀井雄二は……どうしてベロニカにこの役を背負わせようとしたのかなあ。
死なせるのはロウというテもあったし、セーニャというテもあったろう。
 
何故ベロニカだったのか?
 
死なせるつもりにしたから、ベロニカをあの性格のキャラクターにしたのか?
それとも、あのキャラクターで書き進めていたら、死ぬおハチが彼女に回ってしまったのか?
あの瞬間、仲間を守る判断が出来、その力を持っていたのは彼女だけだったのか、
或いはその瞬間に向けて、他のキャラクターに向けてその判断と力を授ける物語の進め方を
することは出来なかったのか?

まあ、プレイヤーに最も印象を強めるにはベロニカだという考えは分かるし、
スキル引き継ぎの都合上、死なすのはセー・ベロのいずれかであるというのもワカル。
その二択となれば、セーよりはベロの方がインパクトが残るのは自明だが。

堀井雄二にヒトツ聞きたいのは、果たして
「本筋クリア後の裏ボスエピソードで生き返らせる」
という選択肢やアイデアがなかったとしても、
ベロニカを殺すシナリオで終わらせることが出来ただろうか?

 
ということだ。
つまるところ、生き返らせることを見越して死なせたのか?
それならば、生き返らせるシナリオを本筋から外して
本筋クリア後の裏ボスエピソードに回したのはなぜなのか?
それは最早裏ではなく、本筋エピソードではないのか?
いまの本筋は未完結でしかなく、裏とかクリア後とか呼ぶのはただの逃げなんじゃないのか……
そんな風に思う。

なんかね。その辺の考え方に、大変納得がいっていない。
ウラばなし前提で、表で自分でも処理しきれないようなことをする、というのが。
最初から救済前提の話でも全然かまわない。
しかしそれなら、それは本筋として語り切るべきで、
語り切ることで間延びする、つまらなくなる、プレイのモチベーションを維持することが辛くなるなら、
それがこの物語の本来の姿であるとして受け止めるべきだと思う。
もっとまっすぐ、真っ正直で良いのではないだろうか。
『ドラクエⅦ』は正直だった。あれで良いのだと思う。
面白い、面白くないは、真っ正直に作ったあとからついてくるモンと割り切って良い。
『ファイナルナントカー』とか『テイルズオブナントカ』は、
面白さを逆算して、大きな構造のところからいじり倒して良いと思うけど、
『ドラクエ』はそうじゃなくていいと思うんだよ。
無論、面白いこと、快適であることを徹底して追及していると思うけど、
それは細部のおもてなしの部分であって、
物語の大きな構造を小細工で逃げるのは……ちょっと違う気がする。
力を逃がしていい部分と、そうではない部分と、やはりあるのだと思う。



……話が重たくなったので、今回はここまで。
 
 
 
次回、このラムダで空を飛ぶ生き物を手に入れ、
いざ最終決戦へ。
 
 
 

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2017年12月24日 (日)

■過ぎ去りし時を求め日記~『ドラクエXI』プレイ記録017:16年前の真実とグレイグの罪、そしてマルティナの人生 -更新第1188回-

師走のアラフォーが年内にはどうにか世界を救いたいと頑張っている、
『ドラゴンクエストXI~過ぎ去りし時を求めて~』プレイ日記。
リアルタイムでは現在プレイ時間は109時間、レベルは大台、71。



■前回までは……

ブチャラオでシルビア、ドゥルダでロウが戦列に復帰し、
その後バンデルフォンのネルセンの宿に行かねばならなかったところを大幅に寄り道し、

 ダーハルーネ(何も起こらず)
   ↓
 サマディー(勇者の星の落下を阻止(したのは多分魔王さん))
   ↓
 ホムラの里(人喰い火竜退治。かなしき親子愛)
   ↓
 白の入り江で記憶喪失のカミュと再会
   ↓
 外洋漫遊。目新しい発見はナシ。ナギムナー村でクエストをいくつか受ける

……という辺りまで。
えーキホン寄り道ばかりで、肝心の話は進んでいません……が、
多分先々のイベントがいくつかこなされている。
今回は真面目に世界を救いに行きます。話を進める。



■内海でジャコラさんに襲われる

外海から内海に戻り、バンデルフォンへと向かう途中、
突然!
予想だにしなかった、まるで次はそうなると決められていたかのようなタイミングで嵐に見舞われ、
なんかウーパールーパーとオコゼを足して2で割ったようなデカいのが現れた。
 
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あーコイツ、なんか見たコトある。
サマディーの砂漠の奥の方で、ちょっと手強いメのモンスターとして出てきたヤツの色違いだ。
ははーん、さてはコイツか? ナギムナー村で、嵐とともにやってくるって言われてたやつは。
ジャコラ? さんとおっしゃるらしい。
自分で六軍魔将軍が~とか役職名を名乗ってくるところを見ると、
はっはぁーん、サテはおぬし小物やな?

えー、ここではつまり、インチキする中ボス(※)に船を転覆させられた主人公が、
生死の狭間を彷徨う中に迷い込んだ世界で「預言者」なる存在と出会って
勇者の力を取り戻す予兆を感じるイベントが置きます。

  ※いわゆる勝てない系イベントバトル

預言者。これまた初めて聞く言葉です。
あとで皆に話すと、どうやらカミュもこの人にあったことがあるトカないトカ。
 
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気を失っている間に船はアリスちゃんの名操舵でどうにか破壊されずに済み、
バンデルフォンに流れ着くことは出来た模様。
地味にすごい活躍を見せるアリスちゃん。シルビアさん周りはタレントに恵まれている。

本作では、この預言者さんといい、ロウのお師匠のニマさんといい、
このあとも自ら神の民とか名乗る人も出てくるし、
異界に住まうワンランク上のレイヤーの人たちが多めに出て来てしまい、
ありがたみが薄いというか、後付け感が酷く安っぽい。
ヨッチ族の人とかもそう……かな? 彼らは異種族という位置づけで済むかもだけど。
彼らの存在が、あとあと有機的に結びつくのならよいけど、
もう少しまとめられなかったものか。今回、全体的に世界観に対する配慮が雑な気がする。



■余談~カミュさんの記憶喪失を治す方法についての妄想

このころ、「カミュさんの記憶はいつ戻るんだろう?」という事を心配していた。
仲間連中は、全然そういうの気にしないからさあ。

  ロウなんか酷いよ、
  「こんな雰囲気のカミュはちょっと新鮮じゃのう!」とか言って喜んじゃって、
  オマエ本人の気持ちも考えたれや。

オイサンはその辺妄想とかはかどってしまう方なので、
「……もしかすると物語上で自然に戻ることはなく、
 何か主人公の行動が引き金になって戻る、というセンもあるのではないだろうか?」

などというジブン理論、妄想まで働き始める始末。
キャンプにて、シルビアが
「カミュちゃんとイカスちゃんは、いちばん長く一緒に旅をしているせいか、
 ただの仲間って言う感じじゃなくて、相棒って感じよね」
などというから、もしかしたらそれはヒントなのかも知れないと思ったのである。
そんな妄想の甲斐あって、
カミュさんは記憶と一緒に技も失っていて戦力としては正直心もとない感じではあったのだけど、
なるべく前線に出して一緒に戦うようにした。
連携技を出すチャンスがあれば、なるたけ二人での技を撃ったりしていた。
懐かしのシャドウアタックとか。
結果から言えばそんなの何の意味もなかったのだが(普通に必須イベントで元に戻る)、
そういう想像や妄想を働かせてくれるのは、良いゲーム、良い物語である証拠です。

  かの名著、『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』が
  あれだけシリーズと版を重ねることが出来たのも、『ドラクエ』の物語が、
  遊び手の想像力を刺激し続けるものだったことの証左であろう。
 
  
 
  ……マ、終盤は作家陣もネタをひねり出すのに苦労したことだろうけど。
  「早くッ! 早く次の新作を出してくれッ!
   間に合わなくなっても知らんぞーーッ!!」
  って言う気持ちのときもあったろうな……。
  なんせ『ドラクエ』はリリース間隔が長かったから……。
  閑話休題。



■バンデルフォン地方~ユグノア城址で勇者のチカラを取り戻す

寄り道の末辿り着いたネルセンの宿では、「宿泊した人間が皆同じ夢を見る」という、
かつて『ドラクエⅣ』のライアン編のド頭でも聞いたような噂がたっていた。
世界がぶっ壊れて世の中大わらわだと言うのに、案外のんきな噂である。

夢では、鎧の騎士が暗闇の中で無念を訴えている場面が見られたのだが、
その正体は、ウルノーガさんにとり憑かれたデ王に殺されたユグノア王、
すなわち勇者イカスの父であり、ロケ地はユグノア城の地下である。
ロケ地言うな。
ロウの言葉に導かれて赴いたユグノア城址で、夢に見たのと同じ鎧武者の怨霊に触れることで、
16年前にこの場所で何が起こったのかがまざまざと再現されるのであった。

  尚、先にグロッタ方面へ寄り道しようとしたらロウに止められた。
  いいじゃんよーちょっとくらいゆっくりしたってさー。ちょっとくらい?
  尚、バンデルフォン城の廃墟跡のさらに西にあった崖は、
  道が埋まってユグノア方面まで続くようになっていた。

ここでは、16年前の、
「デ王がウルノーガさんに体を乗っ取られた経緯」
「勇者イカスの実家・ユグノア王家で何が起こったか」
が明らかになる。

その日、ユグノア城にはデルカダール、サマディー、クレイモラン、ユグノアの
四国の首脳が集まって、生まれたばかりの「勇者」をどう扱うか……、
「勇者は希望の光だが、伝承の読みようによっては光があるから影も出来る、
 という解釈もできるからどうしましょう」
という会議が開かれておったようである。

  尚、バンデルフォンさんはこの時既に滅んでおられたらしい。
 
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そこへウルノーガさんのけしかけた魔物の軍勢が押し寄せて、
デ王はウルノーガさんに体を乗っ取られてしまい、
子どもたち(主人公+マルティナ)とヨメを逃がそうとしたユグノア王は
デ王(=ウルノーガさん)に殺されたのであった、という顛末が回想される。
そのユグノア王の無念が、ネルセンの宿屋の夢という形で現れたらしい。

回想世界をさまよった後、ユグノア王の無念を現世に縛り付けていた魔物をやっつけて、
怨念から解放された親父さんと勇者イカスは邂逅を果たし、父も天へと召される。
ママンはどうやら無事に成仏したようだった(空からダンナを迎えに来てた)。
しかしまた、このユグノア王を縛っていた魔物というのが、
 
「げっげっげー!
 オレ様は人間の絶望を食らうのが大好きなんだずぇー!!
 中でもこいつの絶望は極上モンだ、簡単に成仏してもらっちゃ困るずぇー!!」

 
 
っていうノリの三下感バツグンのやつで、
お前イマドキ珍しいくらいまっすぐな奴やなって思うくらい清々しい小物であった。
自分も何らかの口上を述べる機会を得たときには、
ヘタな三下感が出てしまわないように気を付けたいと思う。

『ドラゴンクエスト』は、人生の色んな大事なことを教えてくれるなあ……(そんな教訓は含まれていない)。
……親父よ、お前もこんな奴に16年もエエようにやられてんなや。
 
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それにしても謎なのはウルノーガさんの出自である。
あのタイミングで魔物の大群をけしかけられるというのが一体、
魔物サイドでどういう立場や地位にある人なのか?
そもそも元から魔王であったのか、命の大樹の力を手にして魔王となったのか? ではそれ以前は?
というのが、大変気になるところである。この先明らかになるのであろうか。

  ところでこの回想エピソードの冒頭で、
  大国のエラい人4人が集まって、ユグノアさんちの生まれたばかりの子供をとりあげ
  「この子を生かすか、殺すか」
  「コイツのせいで闇の勢力が強くなるから殺した方が良い」
  なんて話を、まじめ腐ってするシーンがあるのだが、
  結果的に「殺す説」はユグノア王の心を試すための意地悪なぞなぞで、
  「お前らウチの子舐めてんのか、勇者としての落とし前キッチリつけさせたるわい」
  と啖呵を切ったユグノア王に、皆でよってたかって「よく言った、俺たちは信じてた」
  っていう茶番だったのだが。
  「勇者が清濁両面の可能性を持つ地雷である」というのもまた、偽らざる真実だった筈である。
  それでも人間なので人間を信じようとする姿は、
  ロジックというより生き物としての本能の方なんだろうなということが窺えて
  妙に感心してしまった。

  ユグノア王は4人の中では一番若かったようだし、且つ婿養子でもあるので、
  王族としての覚悟のほどを見ておきたかったという、
  4人の王の王様らしいアタマもあったのであろうが。

  なんていうか、
  「あー、人間ってきっと、なんだかんだ理屈をつけても、
   最後には(同族として)ヒトを信じてしまうんだろうな」
  と、いう感心の仕方を。
  アレだよ、武田鉄矢の、

   ♪ それでもー 人しかー 愛ーせなーいー
 
    ってやつよ。
 
 
  ▼海援隊 人として
  


  王妃が殺されるところと、
  マルティナが赤ん坊の勇者イカスを川に捨てる(人聞きが悪い)ところは描かれなかったな。



■グレイグさんの苦悩と、贖罪の重さ

このエピソードでヒドイ描かれ方をするのは、誰あろう、紫オールバックことグレイグさんである。
デ王(=ウルノーガさん)がユグノア王をブッ刺した現場に居合わせたのに、
「急にユグノア王が襲ってきたので殺しちゃった」というデ王の言葉をスポコンと信じて
「ほなしゃあないですね」と、そのまま放置してしまった。
……これは、この映像をその場で共有していたグレイグさんにはたいへんな黒歴史、
出来れば他のメンツと一緒には見たくなかったと思います。
 
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キッツイでーコレ。見ながら絶対
「うわー、アレ俺やん。
 俺、めっちゃアホですやん。
 このあと16年、俺あのお化けにハイハイ言うてついてきたん? うわー。ないわーw」

って思っていたに違ない。
グレイグさんは、主人公たちと一緒に旅をするのは正直キツかったと思う。
しかし寧ろ、それでもそれも贖罪と受け止めて魔王打倒の旅を全うしようとする姿は、
その分胸を打つものがある。大人として大変立派な姿である。

にしても、父の仇であるデ王を許し、
仇同然のグレイグを許してともに旅をする本作の主人公、勇者イカスは、
シリーズ屈指の聖人であるな。さすが俺。
グレイグさんくらい生真面目な人であったら、
旅の途中で主人公に殺されても仕方ない、くらいに思っていることだろう。



■勇者の紋章が返ってきたのはいいけれど。

マそんなこんながあって、
16年前の自分に何が起こったのかを知り、父の無念を晴らしたことがキッカケで、
一体どんな因果関係があるのか知らんが主人公の手に勇者の紋章の力が返ってきた。

……のだが。

「勇者」のスキルがすっかり消えてるー!!
なんでじゃあ! 俺、デイン覚えてたやんけ!
なんでまた取り直さなアカンんねん!
スキルポイントはその分返金されていたんだろうか……? なんかモヤモヤするずら。
あと返金言うな。



■2度目のグロッタの街にて、マルティナが帰ってくる。

次にグロッタの街へ向かった理由はなぜだったか……誰かに何か言われたのだったか?
とりあえず近くなので立ち寄ってみたところ、魔物が取り仕切るカジノの町に作り変えられていた。
町なかは魔物だらけで、人間は建物の中に身を潜めているようである。それで無事で済むのか?
どうやらこの町、ジャコラさんのご同僚である六軍魔将軍とかいうののうちのお一人が
経営してるらしい。経営?

  この六軍魔将軍だか六軍王だかって名前も、イキナリ魔物の側から聞かされただけで、
  えっ急に何言いだすの、って思うよねえ。ビックリする。
  少年マンガ的お約束だから、いきなり勝手にやってもいいって感覚なのかなあ。
  て言うか、魔物の側がそんな風に組織立たれると、小物感が増すだけなのでやめた方がいいと思う。
  「誰かからもらった役職」の上で威張ってるバイオレンスなんて、誰が認めるよって話ですよ。
  バイオレンスはバイオレンスらしく、カオスのコロニーの中から自然発生的に生まれてこいって話です。

この町でのイベントは、マルティナがパーティに復帰するそれなりに大事なエピソードである
……ハズなのだが、なんかもう、取ってつけた様な軽さであった。
バトルも苦戦した覚えがない(それはお前の寄り道レベルアップのせいだ)。

町は、魔物のためのカジノに作り変えられ人間が排斥されていて、
その町のカジノでバカ勝ちしてVIPコーナーへ迎えられ、
案の定出てきたボスをぶっちめる展開なのだが、
ボス戦の前段で、魔物に捕らわれてデビル化したバニーマルティナさんとバトルする羽目になる。
まあそこも別段工夫も要らず普通に戦えばいいんだけど。
やっつけると、マルティナさん普通にパーティ復帰。軽い。チョロい。
マルティナさん復帰ー。ハイ次行こー。

しかしあとでマルティナさんに話を聞くと、
「敵に捕まっていいようにされるなんて、屈辱だわ」
とか、こう……ワリと色っぽいカンジのことを言っていたので、
案外イロイロされてしまったんではないだろうか!
寧ろイロイロされていて欲しい!! と、PC98世代のオッサンとしては
想像とかを膨らませてしまうのだが、マそれはいいでしょう。

あと、マルティナさんは、捕まっていたときの名残で
「いつでもデビル化できる」という特技を身に付けておられたが……
え、それだいじょうぶな奴? 
ちょっと聞いたカンジでは特技のくくりでは収まらへん、ご病気レベルの話やと思うんですけど。
ホンマに大丈夫???(心配)
体の中に、なんかアカンもんが残ってはるんと違いますか……?



■マルティナの人生、そしてロウについて思いを馳せる

前々から少し気になっていたのだが、マルティナさんの扱いって、
主人公やグレイグ、カミュ、セー・ベロ姉妹などに比べると、随分軽い気がいたします。
背負った物は決して軽くないハズ……どころか、全然重たいと思うんですよ。

年齢ヒトケタ代で親とはぐれ、
再会した親には、「偽物である、悪魔の子の仲間だ」などと言いはねられて
それから16年間も、親をおかしくした仇敵を求めて世界を彷徨う羽目になったんですよ?
……重い。
親に見放され、人生のいちばん良い時期を放浪の旅路に身を寄せなければならなかった人生は、
本来歩むはずだった王族の娘としてのそれと比べると……ちょっと、質が違い過ぎる。

  マ「こういうものなんだ」とはなから思っていればそのような人生に疑問もないでしょうし、
  そうして暮らしている人も多い世界でしょうから……「普通」といえば普通なのでしょう。

パーソナリティの明るいロウとペアにされることで随分軽量化されているけど、
この二人のしょってるモノは、描かれ方がなぜか随分軽めに抑えられているんですよね。
マしんど過ぎるという判断なのだろうとは思うし、ここでじくじくドロドロしてしまうとそれこそ
『ファイナルナントカー』とか『テイルズオブナントカカントカ』になってしまうので
いいんだけども。
実はこの人たち重たいんですよ、とか、
彼らの16年間の、殊にまだマルティナが幼かった時分の、二人の旅路でのエピソードなんかを
どこかで見る機会があると嬉しい。

ロウと一緒だったことが、きっとマルティナにとって人生の大きな救いであったのだろうし、
また短い時間とはいえ王族として育てられたことも、
彼女の旅路を支えた一つの大きな柱であったりしたのだろう。
誇りだとか、人の上に立つものとしての、ワンランク上の人としての在り方を知ってるかどうかってことですよね。
こういうとき、「誇り」って大事だと思う。

きっとロウも、途中でマルティナを「普通に」させてやろうと思ったりしたであろうし。
それでも二人で諦めずにやってきたってのは、ちょっとすごい。
16年だよ……?
主人公・勇者イカスが戦える年齢になることを信じて待っていたのかもしれんなあ。
 
彼らの心根を支えた物は、果たして
「ウルノーガさんの様な悪をのさばらせてはいけない、世界を守らねばならない」とする正義の心であったのか、
「自分から全てを奪ったウルノーガさんが許せない」という、怨念、恨みの心であったのか、
そこも気になるところではある。
 
ていうか、歪んだ感情に囚われることも一度や二度じゃなかったろうに、
その中で小さな子供をつれて旅を続け、その子がゆがまないように育て上げたロウが
やっぱりすごいよ。すごいジジイだ。オマエが勇者だよ。
まあまっすぐなマルティナがいたことで救われたことも、きっとあったんだろうけどな。
閑話休題。



……えー、ちょっとまた、長いな。
一旦切るか。
 
 
 

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2017年12月20日 (水)

■雪見こもろ。~小諸、15回目のおとずれ~ -更新第1187回-

我はオイサン……。
おさんぽ感覚で小諸を旅する者なり……。
さあ、望みを言うがいい……。
 
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小諸行ってきました。今年3回目。通算15回目。
2017年グランプリファイナル(グランプリではない)。
今年は、3月にズベ公たちと落ち合ったのと、6月に一人で行ったのとあったが、
ズベ公と会う前に一人で行ったような気がしていたが勘違いだった。

満を持して、何をしに行ったというわけでもない。マ毎回そうだけど。
1泊2日で、
初日は、
キャンディライトでお昼を食べて、
ツルヤに寄って、おやき(ピリ辛なすとえのき)と謎のお菓子「リンゴ味かりんとう」を購入、
線路の西側、懐古園と、千曲川方面へ向かう田園を歩いて、
珈琲こもろさんでコーヒー頂いて……おしまい。
宿はグランドキャッスル。やはり温泉がすばらしい。
 
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2日目は雪。
朝、駅前そば屋できざみそば(+山菜)を頂いて、
飯綱山方面へいつもの散歩。
弁天の清水で写真を撮り、駅前の停車場ガーデンでコーヒーをもらって一旦宿に戻り、
昼前にチェックアウトし、
そば七さんでおそばを食べて、またツルヤで買い物をして、
また珈琲こもろさんでのんびりして……
最後にみやさかさんでおみやげ買って、終了。
 
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目的らしい目的といえば……年末に、実家でハヤの甘露煮を食べたかったので
それをおみやげがてら実家に送ろうとした、ことくらいであろうか?

着いてから起こったことは
 ・キャンディライトさんで、ツルヤさんの休業(来年1月31日~)を知らされる。
 ・グランドキャッスルに、高校柔道部の団体がいくつも泊まっていて、
  「夕飯のバイキングは早めにした方がいいです!」と深刻に告げられる。
 ・雪でこけそうになる(2回)。

……くらい。
どれも地味だなw でも、本当に何もなかったんだもん。


▼初日昼、到着即キャンディライト直行。
キャンディさんはすっかり通常営業で、着いて注文して、ゴハンも出てくる前から
「聞いてよ、ツルヤさん休業しちゃうのよ」
って、それ旅行者にする話かw なんでオイサンがツルヤ知ってる前提なんだよw
ふつうの旅行者は知らないぞ。ふつうの旅行者ではないけど。
まあツルヤさんにはアラフォー共々お世話になっているので、
キャンディさんの期待通り超びっくりしてしまい、
「ほらw! 旅の人でもビックリするわよww!」と喜ばれる始末。
 
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あと、キャンディライトさんでは初めてぶたしょうが焼きを食べたけど、
肉厚でゲキウマであったことをお伝えしておく。
これは、旭川のブラジルさんと双璧を成すな。
マぶたしょうが焼きなんて、腹さえ減ってりゃどこで食ったって死ぬほど美味しいんだけど(ミもフタもない感想)。
ていうかそもそも、ぶたしょうが焼きの麻薬的なうまさ自体が人類の一大発明だと思うのだがどうか?
ノーベルぶたしょうが焼き賞を授与されたい。
世界で最初にぶたしょうが焼きを考えたやつは誰だあっ!

それはそうと、お勘定のときに奥さんが「懐古園、行く? 券あげようか?」と言うので
またもらってしまった。
ホントは市民にだけ配られる無料券なんだけど、
「あんたはもう、準市民だから」つって、もらっちゃった。
マもらうばっかりで使わないんだけど。
だって懐古園でお金払わなかったら、小諸に落とすお金ほとんどないんだもん。
なので、券は有難くいただくけれども、入園にはお金を払っていますオイサンです。
 
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▼ツルヤさん
キャンディライトで聞いた(聞かされた)ツルヤさんの休業発表(というか決定?)は、
地元の人にとってはなかなか寝耳に水で電撃的であったらしい。
今回の休業は、店舗の拡張を視野に入れた計画であるようで、
撤退や廃業ではない……ようなのだが、再開に関する見通しが何も発表されないことが
皆さん(つってもハナシきいたのキャンディさんとみやさかさんでだけだけど)を不安にさせているご様子。

「拡張したい」「休業するかも」ってウワサ話は、どうやら10年も昔からずっとあったらしい。
コレは2日目に聞いたみやさかさん情報。
それが今回緊急浮上で具体化したので、皆さんビックリしているご様子。
また公式発表が新聞でちょこっとされたのと、
お店の入り口に超ちょっとだけ掲示されてるだけで、
キャンディさんなんかはそれでブーブー言っておられた。
 
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休業・拡張の背景としては、借地でやってる駐車場の方が土地代がかさんでしまい、
今の店舗面積では赤字なのだとか……
……って、そんな細かいウラ事情までヨソものに話したってどうなるっていうんですか、
キャンディライトさん、おみやげのみやさかさん!
そりゃまあ私&アラフォーなんかは、ヨソモノにしちゃあ利用してる方だと思うけど。

買い物する場所、他にないんだってさ。なんとか考えてあげてよツルヤさん!
市長からもご意見が出ているとか出ていないとか。
拡張先の土地確保も見通したたずにとりあえず休業だというから、キャンディさんで
「ある程度見えてから、段階的にやればいいのにねえ?」と言ったら
「本当にそうなのよ、誰だってそう思うわよねえw!?」
えらい食いつかれた。

あと、今回新たに買ってみたえのきのおやきは、シソが入っていて大変おいしかった。
謎のお菓子・リンゴ味かりんとう
「ミスマッチであるけれども、コレはなんだかアタリの予感がする……」と思って買ったのだけど、
ほぼもくろみ通りのお味で大変おいしかった。
 
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みやさかさんの話では、ツルヤオリジナルの商品にはファンが多く、
市街から車でドレッシングを買いに来る御仁もおられるのだとか……
……自分は、小諸に何の話をしに行っているんだろう?
ホント、こんな情報を与えて、神は俺に何をさせようとしているんだ?
阻止すればいいの?
 
 
 
▼懐古園
懐古園は今回あんまり時間をかけてまわらなかったけど、
冬は木々の葉が落ちて、見通しがよく、いつもより大変広く感じた。
あと、人っ子一人いなかった……というのは大袈裟だけど、真面目にカウントして、
園内にいた1時間程度で、
 ・遭遇した人の数は5人
 ・気配を感じたのは2人
でした。
「後者はなんだ、怖い!」と言われそうだが、神社の中にいたっぽい人数である。
水の手展望台の裏手から出て、最近歩いていなかった田園地帯を歩いてきたけど、
あそこはやはり良い雰囲気である。
やはり人っ子ひとり出くわさないワケだが。
「あ~チミチミ、こんなところで何やっとんの?」とか聞かれたら
上手く説明出来ないワケだが。
 
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▼珈琲こもろ
珈琲こもろさんでは、土曜の夜には毎年恒例のクリスマスパーティーだったようで、
参加予定と思しきお客さんが大勢でワイワイやっておられた
(パーティは18時からで、オイサンは参加しなかったが)。
行くといつもいる、ちょっと声の大きい夏まちおじさんが相変わらずの調子であった。
今回は前回みたいに、オイサンがモンベルのジャケット着て座ってる隣で
モンベルの悪口言い始めたりされずに済んでホッとする。ジブンもうチョット周り見た方がエエで。
しかしあそこのお店は、夏まち的お客とそうでないお客がよく共存してるなーと思う。
 
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2日目行ったとき、雪で電車が止まったりしないもんか聞いてみたけど、
そこまでのことには滅多にならないご様子で安心する。
今まであまり頼んだことのない、浅めのブレンドを頼んでみた。
アメリカンブレンドと、スウィートブレンド。こういうのもなかなかいいね。
ホッとするひと時。


▼お宿・グランドキャッスルさん
グランドキャッスルさんにチェックインする際、夕食の時間をきかれて、
「5時半、6時、6時半、7時、7時半……と開始時間をお選びいただけるんですが……
 実は今日、柔道部の団体様のご予約が入っておりまして……
 6時から7時の間は集中すると思われますので、5時半をオススメしております!」
と実質一択の、選択ではなく決断を迫られた。
だって、『帯ギュ』の福知山高校みたいな連中が100人とか押し寄せてきて、
7時半にはもうスッカラカンの可能性があるって言われてんでしょコレ!?

実際は、一回エレベーターですれ違ったけど、
そんなに大柄ではない、ちょっとガッシリしてるかな? くらいの10人程度の一団でした。
他にもいたんだろうけど。
 
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そうして早めになってしまったゴハンでしたが、相変わらず美味しかった。
カニの食べ放題だったり、何種類かのお鍋を取り揃えていたりしていたが、
そんな中でも……お味噌汁と、野沢菜とたくあんで頂くゴハンがとても美味しかった……。

グランドキャッスルさんの温泉は、温度といい、湯の柔らかさといい、
今まで自分が浸かった湯の中では飛びぬけて印象が良い。
パンチの利いた、分かり易いお湯ではないが、浸かっていて心地よく、
長い時間入っていられる。
ちょうのんびり。
もしかしたらここでも柔道部とかち合ってしまうのではないか……とビクビクしていたが、
夜と朝、二度ともほとんど貸し切り同然に気分よく浸かることが出来てのんびりできた。


▼弁天の清水・飯綱山
あとは……ここまで本格的に雪の小諸は初めてだったかな。
おかげで、飯綱山の上まで上がるのは腰が引けてしまったけれども、
上から見下ろしても、雪の町並みはきっと美しかったに違いない。
弁天の清水はいつも通りの美しさであり、
水は思いのほか冷たくなかったのが印象的だった。
外気よりもちょっとあったかいくらいで驚いたものである。
 
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▼停車場ガーデン
停車場ガーデンさんではいつもアイスコーヒーばかり飲んでいたような気がするが、
今回改めてホットコーヒーを飲んでみたら、こちらも思いのほか美味しかった。
時間帯によってセルフサービスになったのね。
けど、セルフなのに、オイサンの言った時間が早すぎて、
ほとんどオイサンのためだけに一杯新しく点ててくれるくれるような状態であった。
淹れたてだったせいもあってか、めっちゃおいしかったです。
アイスコーヒーはイマイチなんだよね…… ← あっ
 
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……っていう。



ちょいちょいと細かな発見はあったけど、超平常運転だった、2017年最後の小諸。
平常運転どころか、普段よりもスローペースくらいだった。
これといって特別な感慨がわくことも、今回はなかったけど。
しっとりと、ゆったりと、田舎の山と川の寒風にさらされてきた。

けど、如何せん、今年は……あんまり、自分で撮った写真に「これだ!」っていうのがなくて、
どうしちゃったのかなーと思っているオイサンでした。
おかしい……俺は天才のはずなのに。
 
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そんな、2017年最後の、ひとりぼっちの小諸でした。
雪。
 
 
 

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2017年12月17日 (日)

■過ぎ去りし時を求め日記~『ドラクエXI』プレイ記録016:寄り道おじさん、終盤の展開を先取りする -更新第1186回-

寝不足のアラフォーが血まなこになって世界を救う、
『ドラゴンクエストXI~過ぎ去りし時を求めて~』プレイ日記。
命の大樹崩壊後、書けていなかった日記を超速で追いついていく。

前回は、
 命の大樹崩壊
   ↓
 最後の砦防衛、グレイグさん参戦
   ↓
 デ王の言いつけを無視してブラチャオ村。難儀解決、シルビア=ゴリアテさん復帰
   ↓
 ソルティコ。シルビアの実家訪問。
   ↓
 メダ女。新展開特になし
   ↓
 ドゥルダ郷。ロウさん復帰、新必殺ワザ・『覇王斬』体得! 名前がダサい!
   ↓
 次はバンデルフォン方面!

……というところまで。
マ今回もバンデルフォンまで行かないんですけど。
今回は、

 船で寄り道、ダーハルーネ。
   ↓
 そのまま陸路でサマディー。
   ↓
 さらに陸路でホムスピ火山方面、ホムラ。
   ↓
 外海へ出る。あの人と再会! しかし……
   ↓
 外洋漫遊

という辺りまで。嗚呼、はるかなるバンデルフォン。


  ※尚、12月12日現在の状況は、プレイ時間109時間、レベルは71。
   ケトスを入手して、空に浮いた島へ行け! と言われてるけど、
   世界レベルで超寄り道+クエスト消化中。



■世界崩壊後のダーハルーネでは

特になにごとも起こらなかった。
海底を追われた魚人が数人、陸に上がって来て騒ぎになっていたくらいだ。
彼らからヒントめいた話も聞いた気がするが、あまり重要ではなかったように思う。
 
 
 
■世界崩壊後のサマディーでは
 
そこからサマディーへは陸路で遡ったのだったと思う。2Dモードにすると進行が早くて助かる。
が、敵との遭遇率が高すぎる気はする……。もう少しバランスよく出来んのかなあ。
マップの広さを1.5倍くらいにして、敵との遭遇率を2/3くらいにしたらいいような気がするんだが。

サマディーでは、「勇者の星が落ちてくる」というワケの分からない話を聞かされることからイベントが始まった。
「勇者の星」? 全然知らない単語だ……。もう少しうまく伏線を張れないものか。
ここまでにその単語、出てきてないよねえ?
前にサマディーを訪れたとき、そんな話あったっけ???
 
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勇者の星は空にあって、それが少しずつ落下してきている、
地面に落っこちたら大変だ! 破滅だ!
……って世間の皆さんが騒いでいる、という展開なのだが……

如何せん、3DS版では空を見上げることが出来ないので!
勇者の星がどんなものなのかも見えないし、どれだけ差し迫った状況なのかも全然把握出来ないのであった!
スクウェア・エニックスさん!もう少ししっかり作って下さい!

……!?
も、もしかして、空を飛ぶ乗り物を手に入れてからこのイベントを起こせば
(というか空飛べるようになるまでこのイベントを残しておけば)、
勇者の星の恐ろしさをこの目で見ることが出来たのか!!?!  ← 今気付いた

うおおおおーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!
寄り道が完全にワザワイしたァーーーーーーッ!!!


……とまあ激しく後悔するのはあとにして、イベント自体は至って普通の展開。
王様に会いに行くとあのトンチキ王子が出張って来て、
落ちてくる勇者の星の観測・調査に行くと自分から買って出た。
「なるほどあの腰抜けトンチキプリンスも少しはマシになってきたと見える」、
と、周りの皆は言う。そういうものか。王族ってのも大変だな。

向かった先は、以前のイベントで大サソリと戦ったエリアのさらに奥。
遺跡みたいなものがあったけど何も起こらなかった場所だ。そういやそんな場所もあったな。
トンチキ王子は遺跡で大の字になって空を見上げ、
「勇者の星をこんな風に間近で見上げられることなんかないよ」と、大物ぶりをアピールである。
ウーン、キミそれは、望ましい成長か? まエエけども。

デそこまで行ったのだけども、落ちてくる真っ赤な球体を、
横から飛び出してきたウルノーガさんと思しき影がぶった切ってしまい、
「これで良し」みたいなコトを言って消えてしまった。
魔王の剣を持っていたので多分あれはウルノーガさんだと思う。
ムウ、思わせぶりなイベントめ。何はともあれ、これでどうやら目先の危機は去ったと見える。
そもそも勇者の星とはなんなんだ。
トンチキ王子Mk-Ⅱ(バージョンアップ版)は、その様子を見ていたのだったかどうか、
ご満悦で意気揚々とお城へ戻って行かれた。
マお前が満足ならそれでいいんだけどさ。
 
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サマディーでは、そんな緊急事態の最中でも競馬はまだやっていたのでついでにひとっ走りしといた。
あとどうでもいいけど、この地域はザコ的が強い。
どうでもいいけど、この辺までくると雑魚的がやたら強い。
ギガンテスやら、灼熱の天馬やら、
自分らのレベルはちょっと高すぎるハズだが、それでも苦戦とまではいかないまでも
ワリといい勝負、くらいはあるようだ。
明らかにかなり終盤に訪れるべき場所であるご様子。
全部のメンバーが揃ったくらいに訪れる場所なのであろう。
先ほどのイベントでも、魔王ウルノーガさんの影まで見え隠れしたし、
裏ボスとして名高い「ニズゼルファ」なんて単語も垣間見える始末。

装備の性能も上げていきたいところで、武器屋にも強めの武器が足されているが……
こっから先に訪れる町でまだ良いモノが売られていそうだからここはまだ抑えて行こう。
今の武器で不自由しているわけではないしな。
その辺の武器供給バランスも、あんまりよくないんだよね
あとで書くけど。



■世界崩壊後のホムラの里にて

そこからさらに東へ陸路で遡り、懐かしのホムラの里へ辿り着いた。
ここは、セーニャ・ベロニカ姉妹と出会った村だ。
もしかしたら二人もここへ戻っているかも知れない……
そんな、頼りない手がかりに藁をも掴む思いですがって来てみたが……。
うそ。なんとなく寄り道しちゃっただけです。なんでウソつくんだ。

ここはまた、随分深刻にやられていらっしゃった。
なんか詳しい経緯はわすれちゃったな。ワリとややこしい話だった気がする。

火山に化け物が出るようになったけど? その化け物の正体は実は村の子供で?
その子がそんなことをした理由は、「生贄に選ばれた母親を山中にかくまっているから」で?
母親は村のシャーマンおばさんに、火の神の生贄として選ばれた?
だったかな。

デ、なんで生贄制度なんか始めたんかといえば、
村のシャーマンおばさんの息子がかつて火山の人食い火竜をやっつけたことになってたけど、
そのときに息子は火竜の呪いを受けて自分が火竜になっちゃって、
シャーマンおばさんはそれをいままでかくまっていて、
火竜は火竜だけど息子だから殺すに殺せず、食べ物に窮して生贄を出すようになった、
だったと思う。

まあその火竜も、2回やっつけてやったけどな!! ← おおいばり
そこそこ苦戦した気がするが、まあ深刻に勝てない相手ではなかった。
 
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シャーマンおばさんは最後までそのことを隠し通そうとしたけど、
結局里まで下りてきちゃった火竜を前に自分が食べられることを選んで、
それを勇者一行がやっつける、という流れでした。
最期には息子氏の霊的な物も登場して、「母によろしく」みたいなコト言ってたけど
お前の腹ン中だよ(とは言えなかったが)。

……とまあ、やっつけはしたんですが、この時点では特に他のイベントはナシ。
村の難儀を解決しただけだった。



■外洋へ出る

サテ、いよいよ寄り道できる先も限られてきたので……!!
外海へ出ましょう。  ← あくまでもバンデルフォンへは向かわない構え


そうして向かった白の入江付近で、記憶喪失のカミュを拾う。
外海に出た途端ムービーが流れたので何が始まるのかと思えば……船内に不審者が。
船倉から物音を聞いたオイサンが様子を見に行ってみると、
なんとそこには……食べ物をあさっているカミュの姿が!
なんだよーカミュ、戻ってたんなら声かけろよー。
どしたの、お腹減っちゃった? だめだよー挨拶もなしにつまみ食いしてちゃー。
……お前そんなに食いしん坊だったっけw? 梨穂子? 国木田花丸でもうつっちゃったずら?

などと和やかな気分でいたら、どうやらカミュさん、
何らかのショックで記憶を喪失していらしゃるご様子。
えええええ。そ、そんなばかな!

……っていう展開だったのだが、実はオイサン、
このシーンを見た直後に寝オチしてしまい、
次に目が覚めたときには3DSの電池が切れてしまっておった。
立ち上げ直しても、イベント以前の教会から……。
というワケで、
 
 「カ、カミュが記憶喪失に!? そんなばかなうわあああああああ!!!」
 
  がばっ!
 
 「……? な、なんだ夢か。脅かしやがる……」

 
みたいな気持ちだった。
マ実際は、2回目も記憶喪失でパーティに返ってきたんですけど(当たり前だ)。
早く元に戻してあげたい。
スキルパネルが全部なくなっていて使いモンにならん。
もちろんあとで記憶は回復するんだけど、記憶を喪失した経緯は語られなかったな……。



■外海をさまよう~漁村~クレイモランに入れない

外界もそこそこフラフラしてみたけれども、大きな発見やイベントは無かった。
クレイモランに近付く入り江の辺りに、海の底から金色の山が突き出ていて近付くことが出来ず、
キナイさんのいたナギムナーにも立ち寄ってみたが、
海が荒れて漁にならないとか、そんな話を聞かされたくらいだった。
「赤い光が近付いてきて、海が急に荒れて大変なメに遭った。内海では気を付けろ」
と言われたが、マなんかイベントが起こるのであろう(冷静)。

海、とくに北部ではクラーゴンがしょっちゅうでてきて鬱陶しい。
弱くもないのにそんなに稼ぎにもならないし面白味もないという、面倒なだけの相手だ。
マーメイドハープを失ってしまったようで、光の柱に近寄っても何もできなかった。

命の大樹でウルノーガさんにやられたとき、
何を失って何が残っているのかがちゃんとは分かってないんじゃよね。



■具体的なイベントではないが。

船で外洋を巡っていると時折、視界の彼方の命の大樹があった辺りの空に、
赤黒い雲が渦を巻いているのが見える。
3DS版では、2Dモードはいわずもがな、3Dモードでも上下を見上げることは出来ないので
ハッキリとは見られないが、禍々しい、人心をそぞろにさせるには十分すぎる恐ろしさだ。
また、ときどき空に浮かんでいる島の様なものも見えたりするが、
こちらもちゃんとは捉えられないのでなんなのかはようワカラン。
なんで上下見渡せないんだろう……町の中とかでも結構不便するし、
眺めの良い場所などでは大変不自由に感じる。

これ以上外洋を巡っていても何も起こりそうになかったので、
いよいよ本来の目的地であるバンデルフォン地方、ネルセンの宿に向かうことにする。
クソッ……他に寄り道の先はないのか!! ← 寄り道へのただならぬ情熱
他のメンバーもそろそろイラついている気がする。



●○● 今回の苦言 ●○●

■2Dモードでの、印象としてのエンカウント率の高さ


3DS版の2Dモードでプレイしていると、3Dモードに比べ演出もあっさりしているし、
町の構造もよりシンプルに抑えられているため、大変スムーズに進む。
聞くところによるとPS4版は3DS版に輪をかけて世界や町が広いため、ものすごい時間がかかるらしい。

ところが2Dモードの欠点として、エンカウント率がすごく高い(様に感じる)というのがある。
いかんせん、ワールドマップが狭いのである。
且つ、モンスターとのバトルも3DモードやPS4版のようなシンボルエンカウントではなく
ランダムエンカウントなので、自分でエンカウントをコントロールできない。
勢い、適正なレベルになるようにバランスを調整するとなると、ちょっと歩くとエンカウント、
というバランスにならざるを得なかったのであろう。
事情はわかる。わかるが……それだったらワールドマップのイベントとイベントの間は、
もうちょっと距離が開くように広げても良かったんではないだろうか、と思う。
3Dモードは3Dモードで、
「世界全体は、エリアごとに分断されているせいで狭く感じるが、各エリアは冗長でだだっ広く感じる」
というジレンマを抱えている……
どこかに、このジレンマを解決するゲームはないものだろうか?
まだあんまり手を付けられていないけど、『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』は
かなりイイ線言ってるように感じたが、あれはアクションRPGだしなあ。



■伏線張りのまずさ?

これに関しては自分が寄り道ばっかりで変な順番でプレイしている可能性があるから
一概にゲーム側が悪いとも言い難いのかもしれないが……。
今回、「え? 急に何の話???」となる出来事がたまにある。
「勇者の星」の一件はその代表だし、
このあと出てくるケトス(空を移動する手段)入手の段階でも、
ロウか誰かがいきなり「神の乗り物が~」とか言い出して、
「え? ここまでにそんな話出てきてたっけ???」となるなどした。
ここまで結構な時間や場面が十分あったのに、その辺の内容をちりばめたり仄めかしたり
してこなかったのはなんでなんだろう?
正直、ちょっと『ドラクエ』らしくないな、と思っている。



■武器の供給サイクル・タイミングの良くなさ

これは、上の「マップが狭い」ハナシと連動するところもあるのだけど。
マップが狭い・展開が早いと、次の街が近くなる。
そうすると、新しい町についてもなんとなく「どうせまた、すぐ次の町だ」と思えてしまうところがあり、
武器の買い替えが見えてくる。
となると、今の町で武器を買ってもすぐに無駄になるんじゃないか? という心理が働いて、
オイソレと新しい武器に手を出せなくなるんですよね……。
マお金に不自由するバランスではないのでイイっちゃイイんだけど
(オイサンはワリと早い段階で10万、20万の預金が出来てしまった)、
心理的にはあまり楽しめない。
くわえて今回は錬金要素もあるため、町の武器屋で新しい武器を見かけても、
「町を回れば、或はイベントを進めれば、その武器を作るレシピが手に入るかも?」
という心理も働いてくる。
錬金であれば、成功したら売っている物より性能の高い武器を作り出せもするから
その傾向は尚のこと加速する。
その辺の心理をうまく回避する武器の供給サイクルを考えなければならないと思うぞ。
自分が貧乏性なだけだろうか?
 
 
 
マそんな感じで、また次回。
 
 
 

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2017年12月16日 (土)

■過ぎ去りし時を求め日記~『ドラクエXI』プレイ記録015:よりみちおじさん覇王斬を身に着ける -更新第1185回-

えらく間が空いてしまった。
 
寄り道しか取り柄のない(?)アラフォーが
末世救済に挑む、『ドラゴンクエストXI~過ぎ去りし時を求めて~』プレイ日記。
命の大樹崩壊後、書けていなかった日記を超速で追いついていく。

前回の日記終了時点でレベルは50で、
この日記の中ではその続きからなので無論50からなのだが、
実際オイサン自身が今プレイしているレベルは71(!)である。
プレイ時間も100時間を超えて、前回から色々なことが起こりあり過ぎたので簡単に書く。


▼前回は……
命の大樹がウルノーガさんの手によって崩壊したあとの世界で、一人になった勇者イカスが、
「最後の砦」と名を変えたイシの村でグレイグさんとデ王(デルカダール王)と再会し、
デ城に巣食っていた魔物を倒して(あと、すっかり魔物ヅラになったホメロスさんともちょっぴり再会し)、
デ王の命により、本格的に世界救済の旅に出る……運びになったところから。


▼グレイグさんと二人で最後の砦を出発。
デ王には
「勇者ゆかりの土地であるドゥルダ郷へ向かえ。
 そのためにはナプガーナ密林を抜けてドゥーランダ山を登れ」
と言われていたけど、その言いつけを半分だけ守り
ナプガーナ密林を抜けてメダチャット地方へ。
前は海の底経由じゃないと来られなかったけど、世界崩壊の影響で陸路が出来ていた。
 

▼メダ女は一先ず置いといて、ブチャラオ村へ向かう。
その途中で、イケメンだけを集めて派手な格好をしアホみたいなパレードをやらかしている
シルビアと再会。
オネエ野郎どもを大勢引き連れて、世の難儀を解決し、
世界を明るくするパレードの最中なのだとか。
相変わらずで安心する。
 
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▼シルビア&野郎パレードを引き連れてブチャラオ村へ到着。
するとブチャラオ村さん、またしこたまやられていた。やられるのうまいな。バカの村なのか?(失礼)
魔物に女子供を連れ去られてしまったのだとか。しゃあねえな。
オイサン、グレイグ、シルビア三人で、海辺の洞穴へ向かう。前に寄り道した時何にもなかったあそこだ。
 

▼洞穴に向かう途中で一人の男の子に出会った。
彼はブチャラオの住人で、魔物が襲ってきて、父親が一番大事なものは何か?と問われたときに、
自分ではなく「死んだ母親のペンダント」だと言ったことでショックを受けて
村から逃げ出したのだという。なんだお前。ナイーブか? ナイーブなのか?
しかしなるほど、この話のオチが大体見えたぞ。 ← いやなオッサン
 

▼このボスさんは、大変陰湿な上ケチくさかった。
村を襲ったときは、ご丁寧に村人に一番大事なモノは何かを尋ね、それを奪って行ったのだとか。
なかなかだな。
そうして奪ったものをどうしていたかというと、洞穴にしまいこんでいただけだった。
なんだよ。魔王の手の者かと思ったが、野生動物が悪さしてるの大差ない。
 
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しかしこのトカゲ、バトルが始まる前から問答無用でマホトーンをかけてくるという
大変ずるい&賢い奴だった。そんなんありかよw
しかしオイサン一行は無暗に鍛えているのでその程度の小細工は体力差で押し切ってしまう。
全員、「回復魔法が必要になる前に叩き殺してやる!!」という勢いで殴り掛かった。
多分、魔物よりも怖かったと思う。
途中でマホトーンの効果は切れたが、結局回復しないでなぐり殺してしまった。バイオレンス。
このバトルで覚えたのは、「あ、マホトーンて時間で解除されるのか」ということだった。
知らなんだ。

▼そうして村の難儀を解決し終えると、
シルビアは本格的にパーティに復帰してくれるという。
お前……それはエエけど、そのぞろぞろ引き連れたホm……否、オネエブラザーズどうすんねん。
というと「ソルティコに預かってくれる当てがある」という。
ああ、お前の実家な。
 
 
▼というワケで、次の目的地はソルティコ。
シルビアの親父さんは大層おっかない方なのだそう。
あとシルビアは、実家の親父さんの元で修行していた時分はグレイグさんと同僚だったらしい。
当時の名前はゴリアテ。
それがサーカスに感化されて、自分なりの騎士道を見つけるため、
親父を振り切って家を飛び出し、旅に出たのだという。
ムムッ、ただのオカマヤロウが、純真な熊本出身の女子高生に見えてきましたよ!
お父ちゃん、見つけたよ! 私の騎士道!
お姉ちゃん、見つけたよ! 私の戦車道!

 \アイジャスビマイウィーン♪/

シルビアがゴリアテだったと知ったグレイグさん、超ビックリ。
まあ、高校んとき剣道部でゴリゴリやりあってたマブダチが、
オトナになって再会してみたら
にゃんたま取っちゃった挙句
ホモ同人描いてた

みたいな気分だろうからな。たとえ方。
  
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▼あと、シルビアは自分たちの「世間の厄介ごとを解決して回る」行進のことを
「世助けのパレード」と呼んでたけれど、「世助け」って言葉はないよな。
「世直し」と「人助け」を合わせた物だろうけどさ。
ちょっと違和感があったことはメモしておく。
 
 
▼それからな、シルビアな! お前のそのパレード衣装な!
すっごい邪魔だから! 視界さえぎるから!
3Dモードだとただでさえ視界が広くないのに、その格好で街歩かれるともう、邪魔以外の何物でもないから!
こうだから!
 
Atrdsc_0411
前が見えない。邪魔w 堀井雄二も分かっていて
「堀井さん、これどうします?」「らしくていいじゃないw」
などというスタッフとの会話があったであろうことは想像に難くない。

 

▼途中、ついでにメダ女に立ち寄り。
ここは特に変わりなかったが、クエストが大量に発生した。コレ面白いな。後述。
 

▼ソルティコに到着。
最後の砦やブチャラオのように特定の差し迫った問題を抱えているわけではないようだが、
やはり様子は暗い。
さっさとゴリアテを実家につれていこう。
パレードの連中が町を賑やかして何やら楽しそうだ。こいつら才能ある。
 

▼ひと悶着あったが、シルビア=ゴリアテ、久々に父親と再会。
親父さんはなんか体を傷めているらしいが、それでも主人公組の誰よりも強そうだ。
ゴリビアは、飛び出したことを父にガツンガツンに怒られるものだとばかり思っていたようだが、
父の方はサッパリしたもんで。
「そんでどうした! お前の騎士道ってのは見つかったのか!!」
だってさ。イヤー、親父さんってのはやっぱ、大したもんだね。
あのゴリビアが借りてきたホモみたいだもんな(借りてくんな)
 
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親父さんは、ゴリビアの不在中アホたれパレードのメンバーを預かることも、
自分がその中心となって率いていくことも(騙されて)快諾してくれ、
ゴリビアさん、本格的に戦列復帰です。これで百人力だぜ!
なぜかゴリビアさんへの信頼が厚いオイサン。

しかしこの、ゴリビアが親父さんにほおずりするシーン、PS4だとどんな感じなんだろう?
3DSだとキャラモデルの頭身が低いから微笑ましいんだけど、
PS4のリアル頭身でやられると若干引くような気がする……。


▼サテ。問題は次どこへ向かうかです。
おとなしくドゥルダに向かえよ。
イヤです(なんでだ)。
いやー、しかし楽しいな、この感じ。
「次はどこにいこうか?」って、昨今のRPGじゃなかなか迷ったり選んだりできませんもんね!
やっぱり世界が崩壊してからの方が、シナリオが断然『ドラクエ』らしくなってきた。
前置きが長いよ!

ソルティコ周りをぶらぶらしていると、町の南岸に船が停まっているのを見つけた。
アリスちゃんも無事だ、良かった! ← 大ファンか
しかし船の方はまだダメージがあって動けないらしいので、海を渡るのは難しそうだ……。
仕方ない、ここはおとなしくドゥルダへ向かうとしよう。(チッ


▼ドゥーランダ山からドゥルダ郷へ。
……正直、道中のことをあまり覚えていない。ほとんど苦労した覚えがないな。
えらく短く親切な山登りだった様な気がする。
途中途中、例の「モンスターの乗り物を奪って進む」ギミックがあった気がするが、
例によって大して面白くない。コレ明らかに要らんやろ……。


▼ドゥルダは宗教施設。
クリリンみたいなちびっ子がここを仕切っているらしい。
ちょっと前までは鬼の様なキリッキリで目鼻立ちパッキパキの怖いオバサンがやりまくりだった(表現)ようだが、
命の大樹が落ちたどさくさでお亡くなりになり、ちびっ子が跡目を継いだのだという。
お前、そこはクリリンじゃなくて幼女だろ……。分かってねえ、雄二分かってねえよ。
それはともかく、何やら先客があって、その者は僧侶たちの制止も振り切って
山の頂上へ向かってしまったのだという。
ここから先の山頂までにはなかなかグレイトな魔物が巣食っているということで
命が危ないので助けに行ってほしい、とかいきなり言われる。
マいいけどさ。

しかしこのドゥルダという里というか、その文化というか、
ロトゼタシアに広まるラムダと二大勢力の宗派というワリには
ここまで全然その話を聞かなかったな。
もう少しその辺、なんかあっても良かったんじゃないの?


▼普通に考えれば、その先客はウチらのツレの誰かだろう。
ここがモンクたちの集う場所ということを考えればロウかマルティナ。
モンクという職業的な色合いから考えるとマルティナであろう。


▼と思って山頂まで行ったら、ロウが即身仏みたいになっていた。
ロウかー。マいいけど。在り難いけど。いま回復方面が手薄だからな。
ロウは、極寒の岩の祠で座禅を組んでミイラ化しているが、まだ生きてるらしい。
詳しくは憶えてないけど、
「まだ意識はある、これは冥府で修業をするドゥルダの修行の一つだ、
 戻れなくなる前にお前も行って連れ戻して来い」
みたいなことを言われたのであったか、ともあれ自分もそれに付き合うことになった。
えー。


▼クリリンの導きに従って冥府につっこんでいくと……
カリン塔のてっぺんみたいなところにロウがいて、
ワンレンキリッキリで目鼻立ちパッキパキの、化粧厚めの怖いオバサンと戦っていた。
どうやらあれが先代の教祖様であるらしい。ロウとは師弟関係のようである。ロウが弟子。
なれそめは忘れてしまった。


▼ともあれロウは師匠の下で、
魔王打倒のための奥義を習得しにここへきたという。
覚悟の違う爺さんだ……とても真似できない……。
 
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だってサ、あのトシになってだよ?
「自分の子どもと滅んだ王国の仇を討つために、死んだ師匠を追いかけて
 嘘かホントかも分からない、帰って来られるかも分からない
 冥府までやって来て魔王をぶっちめるための技を身に付けよう」
とか、思いつかないし、思いついてもやろうと思えんよ……すげえなあ。


▼それでシルビアのときも驚いたけど。
ウチのパーティのメンツは、中心人物であるはずの勇者を失って、
あれだけのメに遭ったにも関わらず、
この数か月のうちにそれぞれがちゃんとそれぞれの目的を持って
それぞれの向かう方向へ動き出していて、さらにそれなりの成果を上げていた、
という展開が用意されていたことに、とても驚いた。

これがアナタ、『ファイナルナントカー』だったり、
『テイルズオブナントカカントカ』だったらこうはいかないですよ。
どいつもこいつもメソメソメソメソ、やられたその場から一歩も動かず、
「もういやだ! ダメに決まってるんだあああああああ!!」
とか言っちゃうに違いない(偏見)。


▼などと感心していると。
ロウのお師匠さんはオイサンにも修業をおススメしてきました。
ははーん、サテはお前、ただのドSやな?
ロウの会得した必殺技とペアになるやつで、合体技になるから覚えて帰れと言う。
まあエエけど。 ← 流されやすいタイプ
 
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ロウ爺ちゃんのお師匠、ニマさん。ぶっちゃけると好みのタイプです。
ブラッド・キャント・バトル。血は争えない。

 
 
そして! 身に付けた技の名は!!
 
 

覇王斬!!!
 
 
 
かっっっっこ悪ッッッ!!

師匠! ネーミングセンスゼロですね! そしてエフェクトも超ダサいですね!!
少年ジャンプとか読み過ぎじゃないっすか!!?
あんま使いたくないっす!! はやぶさ斬りでイイっす!

しかし、展開がホントに少年ジャンプ的、『ファイナルファタジー』になってきたなあ……。
正直、あんまり好きではない。心高ぶるものもない。


▼こうして、ロウも戦列に正式復帰。
ウム、なかなか戦える顔ぶれになってきたな。
あとは……戦力としては、セー・ベロ姉妹がいてくれればいい!
……待ちたまえ。マルティナとカミュは?
……あんまり使ってなかったしなあ。
しかし予感としては、セー・ベロ姉妹の復帰は最後であろう。次はカミュあたりだろうかなあ。


▼次の目的地は……ロウだったか誰かが、
「バンデルフォンの入り口、ネルセンの宿屋で、泊まった者が皆同じ夢を見る」
という噂を聞きつけてきた。
何かあるかも知れない、というのでそこへ向かうことが提案された。
……よしわかった。そこを避けて動けばいいんだな!?
船も使えるようになったので、バンデルフォンを避けとりあえず内海で近場からアクセスしてみる。


▼ここからは、結構な迷走を続けることになる。
船で手近なダーハルーネに行き、そこから陸路を辿ってサマディーへ至る。
サマディーではあのトンチキ王子も一枚かんでひと悶着あったがそれも解決し、
続いてその先、過去に辿ったのと丁度逆の順番で、火山の町・ホムラへと至った。
ホムラでももちろんひと悶着あった。



先はまだ長いので、日記(既に全然日記ではないけど)本編は次回に続く.

ちょっと面白いなーと思ったのは、世界崩壊後、クエストが同時多発的に大量発生したこと。
クエストシステム自体は大変鬱陶しくて好きではないが、
「世が乱れ、人々が己のチカラに無力感を感じている世の中だからこそ、
 何かにすがったり求めたり、なにげないけれども大事な何かに気付いたり、
 ということの表れとして頼まれごとが増えた」

と考えると、このタイミングで人々のちいさな願い・望みの数が増えることには大変な含蓄を感じる。
これはゲームシステム的な演出も当然のことながら、
堀井雄二なりの物語表現でもあり、彼が肌で感じてきた世界の真実の姿の一つなのだろうと思う。



●○● 苦言がいくつか ●○●


今回の文句は、主にバトル方面にむけて。

▼特技や呪文が増え過ぎて、世界観がなんかヘン。
新たに「覇王斬」なんていうヘンな技を増やす必要があったのだろうか、みたいなことである。
ギガスラッシュをここまで引っ張ればすんだのでは? と思う次第。
 
他にも、マルティナの「ヒップアタック」が妙に強いとか、
シルビアの「アモーレショット」ってなんなんだ! とか……
イヤ、いいんですよ、在るのは。
でも、アモーレショットがメラミと似たようなダメージ量って言われると、やっぱり
「シルビアは何を発射しているのか?」って気になるじゃないですか。
もしかして、せ……いやいや、落ち着け。
なんかね、インフレとスピードアップが酷いんだと思いますよ。
お話の展開・スケールに合わせて、数値や魔法の種類を増やす・拡大するんじゃなくて、
魔法の種類のスケールに合わせてお話を収める方向性で作った方が良いのでは?
話が長引いて、ダメージ量・HP・MPもインフレしたから、ベホイミとベホマの間にベホイムをいれるんじゃなく、
ホイミ・ベホイミ・ベホマしかない、そのスケールに合わせた物語とゲーム展開を考えるべきなのだと思う。


▼AIがバカになっている気がする。
「ガンガンいこうぜ」と「みんながんばれ」の差が見えない。
後続がやることのダメージを見据えて自分の消耗量を加減しつつ効率よく打って出る、
という姿勢が見えてこない。
結局、みんな俺が俺がのダメージと消耗量になっているように見えるのよね。
「いのちをだいじに」くらいにすると、ようやく攻撃の消耗を抑えようとしているようだ。
補助と攻撃をバランスよくは、なかなかやってくれないなあと思う。
賢くなってるのかねえ?


▼バトルのバランスがおかしい。
魔法使い系がMP消費主体で戦うのは致し方ないとして、
戦士職まで、MP消費技で戦うことが前提くらいのバランスになっているのはいかがなものか?
「バッチリがんばれ」で戦っててもキホン消費技で攻めるスタイルってことは、
そういうことですよね……?
戦士職はそういうこと気にしないでガンガンやれるのが、本来の魅力だと思う。
戦士職と魔法使い職の差が無くなって来ている。
戦士職でも複数攻撃がしたいなら、攻撃力で劣るというというディスアドバンテージを負って
ムチなりブーメランなりを使う、という文脈ではなかったのか。
戦士職でも火力はそのままに横軸攻撃をMP消費で補えてしまったら、
魔法使い職って補助系にしか存在意義が見いだせないように思うのだが……。
確かに便利だからそうしてしまうんだけど、



マそんな感じでヒトツ。


……そうそう、メダ女に立ち寄ったとき、先生が言っていた。
 
 
  「この災厄の中、もしも一人で泣いている女の子を見かけたら
                       この学園のことを教えてあげて下さい」……
 
 
……セーシェル!
言われてすぐにピンと来た、最後の砦の川辺で泣いていた女の子。
ルーラ一発で、ザ・寄り道オジサンにあるまじきまっしぐら具合で最後の砦へ飛んでゆき、
最奥部に辿り着くと、同じ場所で佇んでいたセーシェルにメダ女のことを教えた。
連れて行ってやれば良いようなものだが……
「私、そこへ行ってみる」と歩き出した彼女の小さな背中を見送るオイサンでした。
へっ、イイ女になるんだぜ?
行くだけでも相当大変だと思うけど、どうか無事でな。
 
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2017年11月26日 (日)

■しゅまりない旅情2017~4日目(3)・終~ -更新第1182回-

空と海が入れ替わり、深い空へと落ちていく朱鞠内。
2017年8月の訪問録、その4日目、のその3。
 
……最終回です。楽しかった2017年夏・朱鞠内の旅も、おしまい。かなしいぜ。
 
 
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たびびと風いち姫 
 
4日目、早朝から昼にかけて7時間もの美瑛のスパルタン丘行軍をどうにか生き延び、
旭川の駅に戻るところから。






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■4日目 8月21日(月)
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  ●○●14:00~15:30 旭川、cafe花みずき ●○●
 
 
・予定の時刻通り、旭川に戻ってくる。朝、ロッカーに放り込んでおいた花みずきさんへのおみやげを回収し、花みずきさんへお茶しに行く。これがないと旭川の旅が終わらないオイサンです。スコーンだッスコーンを食うのだッ!

cafe花みずきさんとは13年前の初渡道からのお付き合いだが、ワリと最近まで辿り着くのに道を間違えたり所在を見失ったりしていた。だって旭川って碁盤目状に整理されてて、ハズレまでくるとしんなり寂れてて寂れ具合に見分けがつかないんだもの。

らーめん黄拉々(きらら)さんを目印にすることを最近ようやく覚えた(遅いわ)。そうなると、らーめん黄拉々(きらら)さんにも興味が出てきたので、ちょっと食べに入ってみたい気持ちにもなっている。思えばこの店も、13年間看板を眺めて前を素通りしてきた店である。

・今回はもう一軒、常磐公園の入り口近くにある、「たく」というコーヒー屋を開拓しようと思っていたのに、とうとうその時間がとれなかった。朝早くからやっているお店の様で勝手が良さそうなのである。こちらも次回の宿題であるな。
 
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・花みずきさんは……金曜日に確かめた貼り紙どおり、営業しておられた。良かった。お客の入りはいつも通りくらい。カウンターに一人、奥のテーブル席に2、3組。

・スコーンのセットを頼んで、小一時間ばかりとりとめのない雑談をする。

・そう、オイサンは今回お土産を持って行ったのである。観光地へ観光に行くのに、おみやげを持っていくのである。あべこべである。ブツは、この一週間前に帰省した際、京都駅で買った加茂葵なる小豆の和菓子。花みずきの母娘が奈良が好きだというのは知ってたので、「一週間後に北海道に行くんだし……」という、いわばついでみたいなモンである。

・しかしそのおみやげも、そんなにたくさん入ってる物でもないのにオモタセでオヨバレしてしまった。エエんか。いただきます(食うんかい)。……ム、パンチの効いた甘みに大きすぎないサイズ、さくっとした歯応え。これは美味いな(自画自賛)! つまらないものですが美味しいお菓子です!(鉄板ネタ)

お  店「でもねえ、来てくれたのが今日で良かったー。お店、昨日まで夏休みだったのよー」

 オイサン「知ってますw」
 お  店「来wwてwwたww」

・お店の夏休みの話から、休みの間に見に行ったというサーカスの話を聞かされた。札幌に木下大サーカスが来ていたらしい。木の下大サーカス、まだ生存していたのか……。てっきりもう、ディズニーとシルクドソレイユ辺りの外来種に駆逐されてしまったものとばかり思っていた。

・カウンターにいたお客のご婦人も、そのサーカスを見に行くつもりだという話が折り重なって、チケットが全然とれないから早くした方がイイ、自由席は安くて当日券もあるかもだけど、殆ど見えない様な席になることもあるから避けた方がイイ、みたいな話をしていた。

・しかしそのカウンターに座ってた常連さんは、Loppiの使い方が分からぬ。メロス。

・サーカスのショーはやはりインパクトがある様だ。ホワイトタイガーがウリだったらしいが、それはあまり響かなかったらしい……。「うーん……確かにちょっと白い……? ぐらい」なのだとか。身もフタもない。まあ動物見るんだったら動物園だろうな。今なら、サーバルキャットを連れてきた方がおかしな客が良い食いつき方をするだろう。たーのしーい!

・この夏の話だったか忘れたが、お店の母娘は最近、また奈良にも来たらしい。どこか目新しいところに行ったのかと尋ねたが、「全然w! 毎回同じところに行っちゃうのw 新しいところに行きたいとも思うんだけど、前に行った良いところとか好きなところを予定に入れたら、そこだけで終わっちゃうのよね、どうにかできないかしらw」だそうな。あー……わかるわー。 ← さっきまで、3日間かけて去年と同じ道歩いてきた人

・大体、東大寺や国立博物館のあたりにしか行かないそうな。目抜き通りみたいなものですな。飛鳥、高野山へも行かれたことはあるのだそう。吉野へはまだ行ってないとのこと。

・しかしこの母娘がオイサンと違うのは、いくらかの国際性を帯びていることだ。パリにも行ったことがある、という話になったのである。ところが折悪く、エッフェル塔の2基あるエレベーターのうち片側が工事中で大行列が出来てしまい、普段は開放されない階段を使って上っても良いことになった。しかし如何せん、高所があまり得意でないお母さん(オイサンの母と同じ年齢であらせられる)は、その足元がスケスケな階段を使うのが怖いので、娘さんに一人で行ってこいと言ったらしいのだが。

店娘「それで私が『じゃあそうするわー、行ってくるわー』って行こうとしたら、
    この人『私を一人にする気!?』って言うのよー、もうどうしたらいいのーw?」

 店母「だってねえw」
 
・……ですってよ。「だってねえ」じゃないっての。何ののろけ話だ。もう結婚しちゃえよ。

・しかしそのインターナショナル母娘の国際性もどこか怪しい。
 「サンフランシスコって、ニューヨークとは違うの?」
 ……。ああ、ええ、違いますねえ。 

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・娘さんの旅話は続く。

・昨年の大みそかから正月にかけて、なんと鎌倉へ凸したらしい。あー……そらアカンわ。正月の鎌倉は、アカン。信仰心が試される場所である。案の定、元日に八幡宮にぶっこんでコミケ4日目になったそうな。石段の下で2時間待たされ、上ってまた待たされて、みたいな話でった。まあそうだろうな。うーむ。

・オイサンは、元旦の鎌倉は行ったことがないが、2日にならあるな。早朝だったのでさほどの込み具合でもなかった記憶がある。あそこは、秋と正月は迂闊に近寄ったらアカンのである。

・尚、その際泊まった宿は大船だったらしい。大船にホテルなんかあったのか。

・驚いたのが、話が長谷の寺に及んだときのことである。

・長谷寺へはオイサンも行ったことがある。お寺自体はあまり印象に残ってなかったのだが、時期のせいか百日紅がきれいだった覚えがあって、「百日紅がきれいですよね」と水を向けたら、「え? サルスベリってなに?」と言われてしまった。北海道ではあまりメジャーではないらしい。基本的に温かいところ向きの花木だったのだな。確かに夏の盛りの花であった。

・あと、娘さんの長谷寺の印象は、「洞窟の中の仏像がイマイチ」。あー。なんかそんなだった気がする。

・途中、オイサンの持参したお土産のお菓子が食べながら話したり、突然「近所の人が畑で作った」というスイカが出てきたり、なんだか親戚の家にでも遊びに来たような展開になる。まあ不定期ながら13年も巡礼を続けていれば、ご本尊とも面識ができるというものである。
 
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・どんな流れだったか忘れたが、話の最後はミサイル防衛の話をしていた気がする。このときはまだ襟裳の南にミサイルがー、みたいなことの前だったはずなので、なんかのたまたまだったと思うが。一時間半ほどの年一定期巡礼であった。お母さんも娘さんも、お元気そうでなによりであった。またくるぜ。


  ●○●15:30~16:30 ブラジル、旭川空港 ●○●


・飛行機は、20時台の最終便である。

旭川駅周辺から空港までは車で40分弱なので、18時半頃にこちらを出れば十分に間に合うのだが、空港の傍にある展望の丘でボンヤリする時間が欲しいから、その1時間くらい前には着きたい所存。今が15時半なので、ゴハン食べてしまったら、もう宿に荷物を回収に行ってしまおう。

・晩ゴハンの店は決めてある。暗黒地下喫茶・ブラジルさんである。イヤ普通の喫茶だけど。ここのしょうが焼きが、悪魔に魂を売ったとしか思えないほど美味いのである。なるほど、それで地獄により近い地下に店を構えておるのであるな(論理的な解釈)。マ所詮はオイサンのさじ加減でしかないが。

・歩きなれた、変わり映えのしない道を歩く。花みずきさんは目抜き通りからは結構離れている。

・街路樹のナナカマドが、ところどころ赤く色づいている。中心街に近付いたある一区画にだけ植えられているらしい。そういえば、花みずきには冷房がかかっていなかった。扇風機が回っていただけだったが、それでも十分に涼しかったのである。もう秋を感じる季節であるのだな。

・喫茶ブラジルさん。看板に「コーヒーひとすじ」と謳いながら、となりに掲げられたメニューではあきらかに、海粥、山粥、オムライスに肉丼が推されている感のあるブラジルさん。相変わらずの即オチぶりがSごころをくすぐる(くすぐるかそんなもん)。
 
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・薄暗い地下店内。中途半端な時間のせいか客はいない。お店のおっかさんも、オイサンを見て「アレこんな時間に」といった風情だ。無理もない。

・適当に陣取ってひとしきりメニューを眺めはするが心はしょうが焼き定食に決まっていた。こんなところまで昨年の通りなのである。「違うモン食うても罰は当たらんのとちゃうか」と心は騒ぐが、胃袋と心臓がしょうが焼きを欲して止まないのだから仕方ない。へっへっへ、口では冷静なふりしてても体はしょうが焼きだな! や、やめてえ!

・……などと独りで悶えていたら(悶えません)、しょうが焼き到着。うむ美味い。なんてことないのに美味い。多分ヨソで食っても味にはそんな大差ないんだろうけど(身もフタもない)美味い。とにかく美味いのでいい。体に染み入ればそれでいい。

・値段は780円。またこの値段がイイではないか。800円でも750円でもない、780円。ゾイドの値段である。
 
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北海道の地下でせかいせいふくをたくらむいち姫
 
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 世界一うまいしょうが焼き
 
・食事を終えたら一旦宿へ戻り、フロントに預けておいた荷物を受け取って、空港へ向かう。少し早い気もするが、まあいいだろう。遅いよりはずっといい。

空港~駅間は、便の発着に合わせたリムジンバスが走っていて、大体4、50分で800円くらい……だったかな? 来るときはコレを使ったが、帰りは大体タクシーを使うことにしている。運転手さんが何かしゃべるなら、そこから何か拾える話もあるだろう、というくらいのことである。

・宿のエントランスにあったタクシープールでクルマを拾い(生意気にも立派な宿であった)、旭川空港まで、と告げる。そうしたらまあ、大体の運転手さんは「旅行ですか」とか聞いてくる。聞いてこない人も中にはいる。であればなにもすることはない。無理してしゃべる気もない。今回は前者だった。

・昨日までは暑かったけど今日は涼しいだとか、今年は雨が多いとか雪が少なかったとかの一般的な話から始まって、どこへ行ってきたのか、どこへ帰るのか? という、話は少しプライベートな方へ色をグラデーションさせていく。どうやら今回の運転手さんはお話が好きなご様子だ。いいじゃないか、話聞くよ?

・運転手さんは車が大好きで3台持っているというハナシで、車種は忘れてしまったが、どれも高そうなものだったことはなんとなく覚えている。運転するのも大好きで、以前お客に乗っけたお婆さん三人組が、美瑛をどう見て回ったらいいか分からず悩んでいたというので、翌日休みだった運転手さんは自前の車を出し、タダで乗っけて見どころを巡回してあげたという。

・マ正直、自分だったらそんな風に申し出られても多分色々考えてしまって遠慮してしまうところだが、ご婦人3人組も喜んでいたというし、運転手さんもドライブがてらにいい気分で走れたというんだから、良い話だったのであろう。

・「美瑛の青い池には行ったのか?」、と、だしぬけに聞かれる。しつこいようだが美瑛歴13年間のオイサンである、なめてもらっては困る。スンマセン、恥ずかしながらまだ行ったことがないッス。だってあそこ、冬は入れないんだもん。夏場はバカみたいに人が多いというし、冬が主戦場のロンリートラベラー・オイサンにはちょっと縁遠い場所だ。リア充のための場所だ。

・青い池がことさら有名になり、観光客が大挙するまでになったのはここ数年のことではあるが、その存在だけはオイサンも13年前から聞き及んでいた。『北へ。DiamondDust』にもスポットとしてフィーチャーされていた筈だし、何よりも、初めての渡道の帰りの空港へ向かうタクシーの中で、運転手さんに聞かされたからだ。

・その運転手さんは言っていた。「お客さんは『青い池』って知ってる? あ、知ってるんだ。あそこもね、ちょっと前までは私らみたいな地元の運転手くらいしか知らないような場所でね。観光協会に、どこか穴場になりそうな場所を知らないかって聞かれて、誰かが話しちゃったんだろうな。そうしたら最近はねえ、もうちょっとずつ、情報誌なんかにも出るようになっちゃって。なかなか、ああいう隠れた場所も減って来ちゃったよね」

・それから13年。運転手さんは言う。「駐車場が出来てるんだけどさ。でっかいよ。そこがすぐに満杯になって、溢れて渋滞しちゃうんだからね。行くんだったらもう、早朝じゃないとね」……なのだそうな。まあ話には聞いていたが。そんな噂を聞くものだから、なかなか手が、否、足が伸びないのである。まオイサンが行くとしたらレンタサイクルを借りてということになるだろう。距離は12、3㎞のはずだから、自転車と時間さえあれば苦にはならぬはずだ。

・旭川の中心地から空港までの間には大きな田園地帯が広がる。今年はいいが、昨年は台風続きで大変だったろう。その台風が3つ続けてやってく合間を縫って、昨年のオイサンはここに居たのだ。帰りの飛行機が飛ばないのではないかと、オロオロひやひや、戦々恐々としながらの旅はなかなかにスリリングであった。そんなスリルは求めたくないのだが。

・台風、というハナシになると、運転手さんは話し始めた。釣りが好きなのだと。お友だちとあちらこちらへ釣りに行くのだそうだが、台風が来ると、その翌日はオホーツク側まで車を走らせ、……紋別といっていたっけか、海岸に立つのだそうな。そうすると打ち上げられた大きなホタテがわんさと収穫できるのだそうである。

・「こんなのが! こんな大きいのがもう取り放題なんだよw!」と楽しそうに語る運転手さんである。オイサンは漁業権とかそういうのには詳しくないが、まセーフなのだろう。

オイサンがどこから来たのか、という話の中で最寄駅の名を告げると、「え! 昔そのすぐ近くに住んでたよ!」という反応が返って来て驚かされた。なんでも30年ほど前、オイサンの住む町の近辺に大きな石油関連メーカーの研究所だか研修所だかがあって、そこで勉強をしていたのだそうな。話のディティールは忘れてしまったが、高い車を何台も持てるほどの収入を得られているのには、その頃学んだ技術が関係していたような、そんな話を聞いた気がする。

・……などと、多岐にわたる話をしていたら、40分などあっという間なのである。
 なんだか、運転手さんの 自慢話ばかり聞かされたような 気がするなあ……。
 マいいさ、面白い話もあった。

・運転手さんは最後に名刺を渡して「次また来ることがあったら、連絡をもらえたらお安く案内するよ」と付け加えることを忘れない、その小まめさが収入に繋がるのだろう。連絡などなくて当然、あったらめっけものの精神なのであろう。働くのもきっと大好きなのだ。

・フライトまで2時間近くある。サッサと荷物を預け……てしまうのは素人。先にお土産を買って一緒に預けてしまえば楽なので、まずは2階のお土産コーナーを見て回るのだった。

・買い物が終わったら荷物と一緒にして預けてしまい、身軽になったら……展望の丘へ向かう。あそこは気を付けないと蚊にくわれるので、虫よけをしっかり噴いておく。



■Closing~たびのおわり~



以上を以て、今回の旅はおしまいである。
あとは空港全体を見渡す丘の上で搭乗便が羽田から到着するのを待ち、
その便の折り返しで羽田へ向かったのみだ。
 
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今回の旅は……色々と、すれ違い、食い違い、簡単に言えばポカの多い旅だった。
 
 
 
初日朝に訪れる予定だったcafe花みずきさんが休みだったことに始まり、
あるハズだった深川駅前のコインロッカーが撤去されていたこと、
2日目、昨年は同じタイミングで営業してた朱鞠内の商店がお休みだったこと、
朱鞠内から深川へ折り返すバスが、日曜は運行していなかったことと、
名寄から旭川へ帰る列車の時間を一時間勘違いしていたこと。

上から3つは、田舎の気まぐれであってどうともしようのないことだ。
実際、花みずきさんの夏休みの予定はwebサイトにもどこにも書いていなかったし、
深川のコインロッカー情報も、あることを調べて行った結果である。
朱鞠内の商店なんか調べようもないしな……当日朝に電話するくらいしか?

下の2つは、自分のシンプルな油断であって、しかも場合によっちゃ致命傷になるものなので、
今後気を引き締める必要があろう。
「走ってるはずのバスが走ってない」「一本乗り逃す」なんて、
旅程の決まった田舎のバス・電車旅では、やっちゃいかんことだ。
いま無事にこの空港の丘に予定通り座っていられるのは幸運と言っていいだろう。
イヤ大げさじゃないよ。
バスがその一本でおしまいとか、電車が3時間後とかだったらと思うとぞっとする。

  ……まあゾッとはしつつも、その状況に「これは……おいしいな」と思っている自分も
  きっと何%かはいるだろうけれどもだ。

それにしても、である。
昨年とまったく同じ物を見てきたがいやはや、美しく、心地よい場所であることが確かめられた
朱鞠内の旅であった。
掛け値なし。
思えば「全く同じ場所に、同じ行程で行く」などというのは、
自分の旅においては稚内でもそうだし、摩周に行くときだってそうだから、何ら珍しいことではなかった。
それらの場所へ、何故そうやって幾たびも訪れるかといえば、
それらの場所が素晴らしいからであって、「それで完成している」と言えるからだ。

  ……マ、他に周りようがない、バリエーションの無い土地だということもあるけれども。 ← あっ

つまりそれに堪え得た朱鞠内の旅は、自分の新たな定番として定着したのだろう。
今後もたびたび、人生のそこかしこで登場する場所になると思う。
素敵な隠れ家の誕生です。旭川・美瑛をからめて行けるっていうのがまた良い。オイサン向きである。
だって、花みずきにも行けるもの。空港が使いやすいしさ。

ひと的には、特段面白い出会いがあったワケではないけれども。

登場した新キャラは……朱鞠内のバス待合で働いていたビビる昇太くんと、
名寄の北緯45度のおっかさんくらいだろうか。
ビビるくんとは二度と再び会うことは……まあ、ないであろう。行けば会えるってモンでもないし。
てか会いたいワケでもないw
彼はどういう立場なのかもよく分かんないし。
新キャラではなかったにせよ、
朱鞠内湖の遊覧船チケットオフィスオペレーターのおばちゃんと船長とは、
あらためて密なコミュニケーションを取らせてもらえ嬉しかった。
多分彼らとは、今後繰り返し訪れる中で顔見知りにはなっていくだろう。

  ……万が一船長になんかあったらあの遊覧船ってどうなっちゃうんだろう?
  他にも、操る人がいるのかな?
 
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空港を見渡せる丘の上、発着する飛行機を(そんなに便ないけど)眺めていると、
日はみるみる傾いて写真を撮るのにも難儀する暗さになる。
ベンチの上には、前のお客さんの忘れ物であろうCANONのレンズキャップが置き去りにされていた。
純正っぽいから、コイツもきっとそのナリからは想像できない様なお値段であるのだろう。

  オイサンのRX-1さんのレンズキャップ。
  これは本体についてきた純正品なのだが、単品で買うと7000円する。
  この黒い薄っぺらいのが(薄くはないが)、7000円。
  ちょっと面白いので、最近は親や仲間内に対してネタとして使っている。
  だからきっと、あそこに置き去りにされていたキャップも同じくらいするだろう。
  だからといって、拾って帰っても有難い値段で売れたりはしないので
  そんなこともしないが。

小一時間ばかり、そこで写真を撮って過ごした。
これもまた、昨年の通りである。撮れた写真も昨年と大差ない。

日のすっかり暮れた滑走路に誘導灯が灯り、一機の飛行機が降りてきた。
これから折り返しで羽田に向かう、自分が乗る予定の本日の最終便だ。
アレが来た以上、自分もここを去る準備をしなければならない。
手元に広げた色々を片付けて、ロビーへ帰った。

ロビーの一画にガチャガチャがやたらと並んでいるので気になって見に行ってみると……
海外(すなわち主に近場の半島)からのお客さん向けの、最後の小銭搾り取り装置であるようだった。
「これは日本で人気の、おもちゃの自動販売機だ!
 小銭なんか自国に帰ったらもう使えないんだからここで出し切って帰れ!」
と書いてある。
マ連中にはこれくらい言った方が伝わり易いのだろう。
自分も何か回してみようかと思ったが品揃えがフォリナー向けにチューンされており、
自分のセンスに響くものがなかったので結局やらなかった。
 
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旭川空港の保安検査場は広くなくて並ぶので、早めに済ませてしま……ったつもりだったが、
通り抜けた先のロビーは、もう出発を待つ人々で溢れかえっておった。
ムウ、どうやら自分は最後の方だったようだ。
まあ、おりしもお盆翌週の最終便、みな遊ぶだけ遊び切ってしまって、
これ以上そとでウロウロするような元気も残っていないのであろう。終わった終わった、ってなモンである。

オイサンとて疲れがないわけではない。
盛りだくさんな4日間であったし、今日は早朝から昼過ぎまで、6時間も炎天下の丘を上ったり下ったりして
すっかり疲労困憊であるからして、長イスに適当な空きを見つけ、荷物と腰を下ろした。
 
 
 
 
 
……すると、空いたとなりに二人の女の子がやってきた。
 
 
 
 
 
小学校に上がったか、上がらないかほどの二人であったと思う。
オイサンは女性の年齢を見立てるのに長けていないので正しいかわからないが。
 
オイサンの隣は残念ながら一席しか空いていなかったのだけれども、
その二人はとても小さかったので「ここでいいよね」「座れるよね」と合意をとると、
その一つのシートを不器用に分け合っておしりを乗せた。
それでもオイサンの方にはみ出したりはしないほど、二人は小柄であった。チッ ← あっ

くたびれて、熱の靄がかかったアタマをなるたけ働かせないように心がけていると、
二人の話す声がころころと、
お花畑を駆け回る木彫りの人形が足もとの小石を蹴とばす音の様に頭の中を転がり始める。
二人は遠く離れて暮らしているようだった。
家族ぐるみの知り合いなのか、縁戚同士なのかはわからない。
ともあれ二人は友だちで、今回家族同士で連れだって、ここへ旅行に来たらしい。
二人は仲良しだった。空港の冷房に身を寄せ合って夏を惜しんでいた。
旅の終わりをはかなんでいた。

「もっと、ずっと一緒に遊んでたいって思っちゃう」

片割れがつぶやいた。
そんな!
ドラマかマンガか、ギャルゲーかエロゲーか、
ツイッターに流れてくる百合妄想みたいな言葉(やめなさい)を、
まだ年端もいかない生身の少女の、舌足らずな口から聞くことがあるとは思ってもみなかった。
あまりにもプリミティブなのぞみであった。

……マ、だからなんだって話ではない。
二人の少女は草臥れ果てたアラフォーの横でいいだけイチャこいたあと、
ムッハァームッハァーってなってるオッサンを残して、またどこかへ走り去ってしまった。

旅のしまいにそんなことがあった、っていうだけの……
小ぬか雨パラつく朱鞠内のバスターミナルで、春風亭昇太とビビる大木を足して2で割った顔をした、
声ばかりやたらでかい若者に話しかけれたっていうのと同じ重さのエピソードである。

昨年の旅の終わりはよく覚えていないが、こんなことはなかったはずだ。
台風の接近に怯えきって、今回よりも一本早い飛行機が飛ぶかどうか直前までハラハラしていた。

彼女らがどこを巡ってきたか知らないが、旅が楽しいものだったことだけは確かだろう。
だから、何年かが過ぎたときまだ二人が仲良しであったなら、
今日の日の素晴らしい思い出を再び確かめに、ここで再会するような約束が、
言葉にされない気持ちのどこかで結ばれていたなら良いのになあ、と思うオイサンです。

そして願わくば。
またその隣にはオイサンがいて、ひとつのいすに座った二人のおしりが、
今度こそ! 今度こそこっちにハミ出して来ればいいのになあ!!
 
 
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旅は、二回は同じところへ行くのがいいぞ!
オイサンでしt……むっ、家の前にパトカーが停まったようだ。
物騒だな!
 
 
 

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2017年11月25日 (土)

■しゅまりない旅情2017~4日目(2)~ -更新第1181回-

空と湖、二つの青にはさまれた朱鞠内、2017年8月の訪問録。
その4日目。の、その2。

4日目、美瑛の丘めぐりの続き。
 
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千代ヶ岡の駅から歩き始め、本日のクライマックスであるNTTの無線中継所
(クライマックスが早いうえに地味)を経、
かしわ園公園を抜けて、折り返しのセブンスターの木にはまだ辿り着かない。






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■4日目 8月21日(月)
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●○● セブンスターの木 ●○●


・オサレパン屋のビブレさんをパスし、折り返しポイントであるセブンスターの木を目指す。ここからセブンスターの木までは、美瑛さんのらしい美瑛さんらしい眺望を堪能しつつ歩ける、絶好のインスタ映えポイントである。

・セブンスターの木へは、今回のルートのように東側からアプローチすると丘の風景を眺めながら少しずつ近づいている実感がもてて大変気分が盛り上がる。北瑛第三会館のある南、南西側からやってくると、ちょうど丘の谷間のから坂を上ってくる感じでやってくることになり、これはこれで、登り切ったところで丘の視界がわっと広がる格好になるのでドラマチックではある。好き好きだが、自分は今回の東ルートが好きだ。

・道はうねるように穏やかに下り、まだ上っていく。当たり前だが、こちらが下りのときは対向の人は上りだ。
 
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・早い時間、車はまだ少ないが、サイクリストの数はチラホラと増している。どこから走ってきているのか知らないが既にそこそこ消耗した様子のロードレーサーが2台、ゆるやかな隊列を組んでエッチラオッチラと上がってくる。ロードならこのくらいの上りはチョロいものかと思っていたがそうでもないらしい。後ろの1台は前からそこそこ遅れてついていく。

・ついでに言うと、徒歩の人間とすれ違うことは皆無であった。地元の農家の人とすら道で歩いているところにはすれ違わない。どうやらオイサンはレアケースの様である。徒歩、楽しいし便利。

・その2台のロードとすれ違って暫く、後ろの方で何やら行き先を相談する声が聞こえ、せっかく上った道を下ってきた。どうやらこの先の分岐を折れるプランに変更らしい。ご苦労なことである。
 
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・彼らの選んだ分岐した先の道はちょっとした砂利のようで、1台は降りて、交換するのかタイヤに何か手を加えていた。1台は先に行ってしまったようだ。自転車というのはそういう関係性であるのかな。

・さてオイサンも負けてはおられず、下ったら、エッチラオッチラ少しの上りである。マもうここまで歩いて来れば下りも上りも全然関係なくなってくる。ぜんぶ道である。たかが道である。筋道がつけられて、歩きやすくしてあるだけ、上っていようが下っていようがありがたいものだ。本当にそういう気分になるから不思議だ。

・この眺めもそういう気持ちにさせるのであろう。先が延々続いており、視界は地面と空で二分されている。否、空の面積が若干勝つ。どこまで行く気か知らないが、これだけ広大に続いている中で、目の前の道が多少傾いていたところで大きな違いはないと、無意識のうちにそんな気にさせるのだろうか。今振り返って気付くのだが、上りを見たところでウンザリもしたものではないのだった。ついでに言うなら、地面と空も、意識の中で大して違いが無くなっている。

・道はうねり、幾重にも重なる丘の陰に隠れては現れる。いま目の前に見ている道が、あの遠くに再び現れる道と同じ道なのかは分からない。ふたつの、或いはみっつの丘の谷間に吸い込まれるように、道も畑も広がっていて、大きな径をゆっくり描いて渦を巻いているように見えるから、きっと最後にはみんな、どこかにあるのであろうこの丘という渦の中心に飲み込まれてしまうに違いない。

・それにしても。空が多い。空がたくさんある。妙な言い方だが、このとき素直にそう思った。
 
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・天気の良さは昨年と変わらない。時間が少し早いのと、暑くはあるが昨年ほどではないことが少し違っている。まだ気分にゆとりがあるからかもしれない。同じ道を歩いて、同じ景色を見ているはずなのに、昨年は思わなかったことをずいぶんたくさん思っている。

・深い深い深い空の底に、潜水艦の様に飛行機が飛んでいる。そちらからも見えるだろうか?

・これもまた昨年気付かなかったことだが、無線中継所さんはここからでも見えるのだな。彼は結構なランドマークである様だ。

・2度目ともなると、落ち着いて周りがよく見られる。ゲームも旅行も2周目が本番だ。2周目に1周目よりも大きな感動を得ることが出来てこそ本当の良い物語、本当の素晴らしい景色であるのだ、というのがオイサンの持論である。

・セブンスターの木が近付いてくる。まだ視界に小さいが、既にたくさんの旅行者が集まっている様だ。しかしなんだな、オイサンから見ればアレも風景の一つであって、今こうして立っている一歩分の場所と何ら変わりないので、彼らもこの道をずいずいと歩けばよいと思う。歩数と同じ数だけ、絶景と感慨があるのだぞ。無論、それぞれ見栄えの良い悪いはあるけどな。

・あとインスタ映え度は違うぞ。

・はい、これが有名なセブンスターの木です(どれだ)。
 
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・セブンスターの木は美瑛の丘の中でも特に有名な上、比較的分かりやすく、アクセスもしやすい場所にあってしまうので訪れる観光客がとりわけ多い。駐車場も整備されているので、大型のバスがひっきりなしにやって来ては、20分ほど停車しては去っていく。オイサンの到着したのはまだ10時も回らない時間帯だったというのに、既に20人近くがたむろしていた。

・そんな、整備された観光地という趣のあるセブンスターの木だが、トイレはないので注意が必要だ。

・あるのは小さな売店と自動販売機、あとちょっとしたベンチだけ。売店の中には当然お店の人が使うトイレがあるのだろうけど、貸してはもらえない。ひとたび開放してしまったらキリが無くなるからであろう。良い判断だと思う。そういうところで、断固たる決意を揺るがせないことは大切だ。

・売店を切り盛りしているのはもう結構な……いつ生物の普遍的事情で閉店しても不思議ではないくらい老齢の老ご夫婦で、まーあ長いことやっておられるのでしょうけれども、その心の強さには、皮肉ではなく感心する。心の持ち方が強いのは、ベクトルはどうあれ素晴らしいことである。

・このご老人夫婦、いつからここでやっているのか、そしていつ頃から身に付いたのかは分からないが、とにかく心が強い。今年見たのは、どこかへ出かけていたバア様が車で帰ってきたときに、ツアーの大型バスから雑魚メカのようにバラバラと射出されたとなりの国……と呼ぶとこちらも近所の友だちみたいに見られそうでイヤだから……「海の向こうの別な町内会に属する国」から来た連中が、駐車場への進路をふさいで写真を撮っておったのだが、もうスピードもロクに緩めず、クラクションを鳴らすのに一切の躊躇もしないという、大変力強いお姿だった。

・昨年はその逆で、バア様がどこかへ出かけようとするタイミングで似たようなことが起こっていた。
 
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・昨今、そのテの、犯罪者と大して変わらぬ品位しか持ち合わせない異国からの旅行者が増加しているのであろうが、そんな輩相手にまで、商売だからと良い顔をする必要などない。便所など貸してやる必要はないのだ。バッサリと対応しないのがよろしい。

・もちろん、ここに集うのはそんなケッタイな連中ばかりではない。ホホエマ可愛らしい旅行者もいっぱいなので、皆さんも是非来てもらいたい。彼らを眺めているだけでも充分に面白い。旅の風景の中でしか見られない旅人の心安さも、旅の醍醐味であることだ。それらは日常に持ち帰る必要はないものだ。

・旅先では人は開放的になるし、キホン「情け深く、寛容な良い人」になることの方が多いとオイサンは思う。日常から遠く離れた別天地で、出来るだけ良い思い出をたくさん作って帰りたいというのは、やはり旅をする者の共通の思いであるのだろう。無論、日常を過ごす場でより長く過ごし、そこをより過ごしやすい場にしようというマインドだって素晴らしいぞ。マとはいえ、やはり空気は地に染みつくから、日常の湿りを払拭することは難しいとは思う。

昨年、ここで見た夫婦も素晴らしい二人だった。旦那の名前は分からなかったが、旦那は奥方を「チエ」と呼んでいた。この辺からしてなんかもうかなり良い雰囲気丸出しの二人なのだが、この先がまた良いのである。

・チエさんは終始ボンヤリ口調で穏やかなのだが、主導権はどうやらチエさんにあるようだ。なにをしたい、どこへ行こう、という主だった方針を口にするのは彼女の方で、小太りでメガネの旦那は、それをハイハイと自分の思うところも交えつつも基本的には承り、反論しようと思えば簡単に出来るその話を、二度目の主張はしないと決めてでもいるかのような滑らかさで受け止め、奥方の展望に沿って物事を進めていく。細部を補いながら話を具体化していっている。自販機でお茶一本を買う様子を見ているだけでも、その整頓された関係が浮かび上がってくるようだった。

・文字通り、主導、「主に導線を引く」のはチエさんであるのだが、その主張に一定の承認を与えているのは旦那さん。奥方も、それをどこかで理解しているように見える。どちらも強引なところは一つもない。ペタペタと、二人で一つのねん土をこねるような、なにやらひとつ理想的な夫婦のやり取り像を見たような心持がした。それをこの、80年のセブンスターの木の下で見られるというのも、なかなか味わい深さがある。
 
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・そう、このセブンスターの木(カシワの木である)さんも、1976年からずっと現役で美瑛の一線級観光スポットをやってらっしゃるのだからお疲れさまだ。乾いた風が吹き付け雪深い、この厳しい自然環境でよくぞ。オイサンとほぼ同い年の40歳……ではなく、有名になってから、つまりほぼこのサイズに完成してから40年だから、実際の樹齢はもっとだろう。100歳近いのではなかろうか?そこまでいかない? ケンメリは85歳なのだそうだが、「比較的若い」らしい。木の世界ではまだまだ若造か。大変だな。

・チエさんが主張していた次に向かいたいスポットは、美瑛経験13年のオイサンからすると「奥さんそこはちょっと遠くありませんか」という場所であったが、マ彼らはレンタルサイクルであったからそう苦にもならぬのかも知れぬ。お二人はオイサンよか十ほどは年上であった様だから、あまり無茶をして、牙をむいた美瑛さんの本性にやられてツラいさんにならなければ良いが、と心配したことを、いま思い出している。

・お二人の去り際の会話が、また素晴らしかったのである。サイズがちぐはぐなレンタサイクルにまたがり、

  旦那「それじゃあしゅっぱつしまーす。チエの言った通りに走りまーす」
  チエ「えー? ちょっと待って、分かんないわかんない」
  旦那「困りまーす」

 坂を下り、だんだん小さくなっていく二人。年取ったチッチとサリーが一緒になったらこんな感じかも知れぬ。

・……とまあ、それは昨年のここで見かけた風景である。かように仔細に覚えているほど、印象的だったのだ。

・まさかあの時、その場に一緒にいた怪しげなカメラの青年が今年もまたここに居るとは彼らは思ってはおるまいが。今頃家で、「去年は美瑛行ったね」などと思い出を反芻していたりするだろう。まあ、あのあとエーゲ海にでも行って美瑛のことなんかキレイサッパリ忘れているかもしれないが。

・話を現在にもどそう。

・やってくる観光客は6:4で外国人が多いように思われる。その殆どは「海向こうの町内会」の人たちである。10年前はもう少し欧米の方々が多かったように思う。時間が少しだけ早いせいか、昨年よりは木の写真も恵まれた環境で撮れている。

・今年の発見は……セブンスターの木というと、やはりこの全景、木の姿全部を捉えた写真を思い浮かべがちだが、こうして枝の中に入って撮ったものもまたセブンスターの木の姿であることだな、と実感したことだ。
 
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・こうして見ているとなんとなく、初代『ときめきメモリアル』の伝説の樹も、かしわの樹であったのではないかという気がしてくる。幹や葉の風合いが優しく、似ている気がする。花言葉に「永遠の愛」が含まれている辺りもおあつらえ向きであろう。

・伝説の樹の下でしばらくいち姫とイチャイチャし、ヒットポイントも回復した辺りで次へ向かう……というか、あとはもう帰路なのである。特に見るものはない。

・ンなこと言ったら、ここまでだって特段大したものは見ていない。空と畑と電波塔と木である(身もフタもない)。

・駅まで歩くだけ、だが、ここから先は概ね苦行。見どころはチョイチョイあるが、キャッチーさや親切さはないので、心身に余裕がなければ面白くもナントモない農道の日常である。美瑛さんでは試されるのである。どれだけ自分の心に余裕を残しながら歩くことが出来るのかを。己が、いかに心にゆとりを持って日常に輝きを見出すことの出来る人間なのかを試してくるのである。

飽きてからが美瑛。

・ところで歩くコースであるが、当初の予定では特に何も考えておらず、昨年と同じ、西側の北瑛会館への坂を下る腹づもりであった。しかし、ここに来る直前ですれ違った二人のロードバイク乗りが下って行った道でも同じルートに合流するし、何よりも来た道を少し戻るのが、いくらかは展望が残って楽しそうだ。ここは一つ、少しだけルート変更をしてみることにする。


●○● セブンスターの木~美瑛駅 ●○●


・もと来た道を少し戻る。少しといっても10分~15分くらいは平気で戻るぞ? その間に、たくさんの車とすれ違った。時刻は10時を回って、一般的な観光客どもも目を覚まし始めたと見える。さっきまでは道の真ん真ん中を堂々と歩いてこられたのに、いまそれをやっているとクラクション鳴らされた挙句ひき殺されそうな勢いである。分岐では、タイミングによってはちょっとした渋滞が起こっている。やれやれ。

・先ほどの自転車乗りたちが下って行った分岐にきた。なるほど、結構な砂利道である。ひとりがタイヤに何らかの手を加えようとしていたのも納得がいく。

・砂利の小道を抜けると大きめの道に出る。昨年はこの辺で折れどころを間違えて結構なロスをしたのを覚えている。藪を漕いで進んだ先は普通の畑だった、というオチである。今年は過たず、これまた美瑛の有名スポットである「親子の木」を右手に見上げながら歩く丘を越える……と言えば聞こえはいいが、ただの結構な坂だからな。お前ら分かってんだろうな(急にキレる)。

・イヤ、まあ……坂の多い町で育った、しかも歩くの大好きなオイサンなので「ああ、これ上るのね、OK」で済んでいるのだと思うが。ちょっと軟弱ワガママな御仁が同行であったなら、いやいやいやいや、無理無理ムリムリ、と弱音やキレ芸の一つも漏れるところだと思われる。
 
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・それが証拠に、あとから上ってきたレンタカーの助手席に座ってたオンナからは怪訝な目で見られてしまった。マ連中のごときカップルは、写真を撮るのにも車から降りないような類の人種であったのでハナから分かりあえはしない。これは推測に過ぎないが、いい加減このどれだけ走っても変わり映えのしない丘の風景に、女の方は辟易しておったのではないだろうか。「土じゃん」「空じゃん。さっき見た」みたいな。……うるせえな!! お前らの好きなイルミネーションなんか電気と電球だろうが!! ウチ帰って天井でも見上げてやがれこのブス!!(いよいよ妄想にキレる)

・そのクルマをしり目にオイサンが思っておったのは、今年は蝶が多いな、ということだった。同じ時期でも昨年はもっとトンボが飛んでいた印象であった。何が違ってこうなるのかはわからないが……朱鞠内で「昨年は雪が少なくて湖の形が違う」と教えてもらったのと同じような何かが、どこかで起こっているのだろう……。雪や水が少なくて、トンボの生育に適していなかったとか、なんとか。自然はデリケートだ。

・ホーラ、今年はこんなところからもさっきの電波塔が見えるぞ。あの塔のてっぺんまで登れたら、この辺まで見渡せるのだろうか。登りたいなあ。もしアレをもう使っていないなら、開放して、物見台にしてしまったらいいのになあと思う。それってちょっと、『ゼルダ』っぽいやん? ときめくやん?
 
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・……とはいえまあ、さっきのドライブ女のことも、安易に責められはすまい。歩けど歩けど、こんな緑色一色の日陰もない中を、エッチラオッチラ坂を上らねばならないのだ。飽きて疲れて、文句の一つも垂れるのが多分、普通のセンスであることであろう。万が一誰かを連れてくることになったなら、その辺に注意の一つも払わねばなるまい。

・アタマの中でコブラが会話を始める。
 「もうすぐこの丘を上りきる」
 「するとどうなる?」
 「知らんのか」
 「(無言でうなずく)」
 「下りが始まる」

・昨年も、この下りで大きなダンプ2台とすれ違って砂埃と排ガスにゴホンゴホンした記憶があるが、今年もまた同じだった。ゴホンゴホン。

・この行程はそこそこ長くて単調なのである。2時間弱、起伏のないジワジワとした上りの道を大きな展望もないまま淡々と歩く。時刻が昼に近付き、日差しも強くなってくる。北海道といえど、旭川は盆地で比較的気温が上がりやすい。庇になる木立もない。体温を下げるのも至難の業だ。心のゆとりを失ったが最後、美瑛は一転、死の丘に姿を変える。負けるなオレ。気をしっかり持つんだ。自分に言い聞かせながら、一度は素通りしそうになった味のある標識や看板を、数メートル引き返してカメラに収めたりする。カメラを取り出すのもおっくうになってくる時間帯である。頑張って収めたお写真の数々。ところどころボケながらでないと気持ちが支えられない。(そんなにか)
 
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 何がカキだ!お前ジャガイモだろ、知ってんだぞ!
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・途中、自動車や、ファミリー自転車の一団に何度か抜かれはするものの、人類との接触はそんなに多くはなかった。しかしチャリで抜いてった一団……ご家族連れの2セット(つまり2家族の団体)だったと思うが、もうヘトヘトの様相であったな。どこまで行ってきたのやら。小さなお子様が完全にくたばってて気の毒この上なかった。彼らは大人になってから思い出しても、「イヤあそこへはもう行きたくない」と言うであろう。オイサンのようなM気質であれば、大人になってからそのツラさを確かめに、ここへ戻るであろう。

・この時点では、さすがのオイサンもいい加減くたばっていた。昨年と同じ道を歩いているはずなのだが、こう長いとやはり「どこかで道を過ったのではないか」という疑心暗鬼にかられ始めるのである。

・道を過ったとするなら、今のメンタリティを身に付けたことがそもそもの間違いの始まりであろう。 ← そういうの今はいいから

・地図上の、目印のつもりにしてきたペンションの様なものは、結局最後まで姿を現さなかった。潰れたか、名を変えたかしたのであろう。お陰で距離感と時間の感覚がすっかり狂ってしまった。

・途中に一軒、自家製パン屋を見つけたのだが、昼も近かったしかなりくたばっていたので立ち寄るゆとりがなかった。少し覗いて見るくらいはあっても良かったと少し後悔している。……来年だな。また同じ苦行を?

・来年はコースをリバースにすればいいんじゃないかな、という気がしてきた。美瑛駅を出発点に、セブンスターの木に至り、電波塔をラストに見て帰るのである。ラストに見どころが来るので飽き感は小さくて済むように思う。だがそれも、くたびれてしまってせっかくの見どころで体力が切れている恐れがあるし、美瑛駅周りで買い物できないのはつらいな。

・とりとめのない思考に取憑かれながら、ようやくテクテクと市街地方面へと至る。ここまで来れば、駅まではあと少しだ。た、助かった!!

・北西の丘展望公園を横目に丘をくだり切るとぶつかる富良野国道は交通量が多く、大型のトラックが多い。交差点の手前に建つ謎の建物、「風林火山・武田信玄」はケアハウスになっていた……大丈夫なのか。
 
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・日に当たり過ぎた皮膚から、まるでそれ自体が発熱しているようにじりじりと熱を押し込んでくる。とりあえず、セブンに逃げ込んで冷ます。水分も食べ物も、ウェットティッシュ的な物もそれなりに備えて行ってもこのザマである。素人さんは気を付けること。美瑛さんはスパルタンだ。

・美瑛の駅周辺も、オイサンが初めて訪れた13年前に比べると随分とあか抜けた。当時から……否、そのもっと昔から観光のメッカであったに違いないのに、2000年代初頭まで手つかずに近い状態だったのは奇跡的というか、牧歌的というか。

・正直、個人的に今の美瑛はちょっとオサレ傾向が強すぎて、商売っ気が過剰であるように感じる。鎌倉の小町通りか、小樽の様だ。時代に合わせ、生き残るためのチューニングが施されるのは致し方ないとはいえ、これでもまだ足りないのだろうか? 町が潤うのは結構なのだが、うるおいが過ぎるとズクズクの沼になって沈下していくので注意してもらいたい。要る分だけ潤えばよいではないか……まあ、いつの世も、そのさじ加減が人間には分からないのだろうが。

・駅にほど近いお土産施設「道の駅 びえい丘のくら」も、その2000年以降に出来た、比較的新しい施設だ。実家に送るワインやら、職場にもっていくお菓子やら買い物をする。駅の北側にある「美瑛選果」でも農産物を見る予定にしていたが、時間の余裕も体力もそんなになかったので断念した。農産物の品揃えなら断然あちらである。

・……サテ、昼ゴハンはどうしたものか?

・まだ12時前だが、なにせ朝が5時前と早かったし、この先ガッツリとゴハンを食べる時間はない。軽くでも腹に入れておきたい。でも今はもうあんまり動きたくない。 ← 相当やられている 

・店を探す前に一休みしたいなどという矛盾に葛藤していたのだが、目の前が食堂であった。ここで済ませてしまおう。冷やしうどんなどという、おあつらえ向きに軽くて冷たいエネルギー食があったのでそれにした。

・番号札をもらって席で待つ間に、みるみるお客が増えてきてたちまち待ち時間が発生しだした。どうやらギリギリのタイミングであったらしい。いいぞ俺。

・出てきたおうどんはリキリキとしたコシに恵まれたパワフルうどんであった。正直、疲労がまさってしまって味をあまり覚えていない。食感とのど越しが存在感にあふれていたことは憶えている。美瑛産の小麦で作られたものだ。ここ何年かで美瑛さんは、自前の農産物を前面に押し出した料理を出すお店を増やした。その発想に辿り着くのは遅すぎる気はしたが、そうまでする必然性がなかったのだろうし、今の推し方はちょっとがっつき過ぎにも見える。
 
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・しかしこのお店、レジがみやげ物と軽食スタンド(ソフトクリーム、コーヒー、コロッケなど)と合わせて一つしかなく、そこを受け持つ兄ちゃんがてんてこ舞いになっている。てんてこダンス。ウーム、やはり早めに着いて買い物を済ませておいて正解だった……。良い判断だったなオレ。さすがこの道13年のベテラン。

・食後、レジが空いたタイミングを見計らって軽食スタンドでカフェラテをテイクアウトして店を出る。あとは駅前でブラついて写真でも撮ってれば、じきに列車の時間になるであろう。

駅前の案内施設「四季の情報館」で一休み。ここはいわゆる観光案内所であるが、観光情報、お土産、トイレ、休憩所と、冷暖房完備の大変優れた施設。13年前は駅前にもこういう施設はここしかなくて、タクシーの運転手さんに「四季の情報館まで」って言っても分かってもらえないくらいだったのだが。オイサンはずっとここにお世話になりっぱなし。丘めぐりの地図はこまめにアップデートされていて便利だし、冬場訪れたときは、年によって雪による通行止めポイントは変わったりするから必ずここに来ないとならない。優秀な案内機能を持っている。

・トイレで用を足し、顔を洗う。冷水が熱された肌に心地よい。結構焼けてしまった気がする……。ここにも海の向こうマンたちが大勢たむろしている。まあお行儀よくしててくれる分にはいいんだけどさ。

・情報館から出てきたところで、紙袋を提げたメガネのあんちゃんにつかまった。おお、イケメン。なにかしらボウヤ? こんなおじいちゃんと、ウフフ、遊んでくれるの?

・と思ったら(思うな)、美瑛の観光に関するアンケートだった。北海道ナントカ大学の学生さんらしい。時間もあったので付き合ってあげたが、まーあ事細かに、色々と聞かれてしまった。今回の旅の目的、滞在時間、利用交通機関、便利だったこと、不便だったこと、使ったお金の金額を使途ごとに……など。

「美瑛は今回が初めてですか?」
 「いえ、何回か」
 「何回目かうかがってもいいですか?」
 「え、回数? ……うーん、十~……十~……?」
 「あー……wwwじゃあ十回以上でww」
 「そうしといてw」

 「滞在時間はどのくらい?」
 「朝6時に着いたから」
 「えw?」
 「7時間弱」

 「えww?? ああ。はいw 7時間、と。おいくらぐらい使われました?」
 「XXXX円ぐらいかなあ」
 「内訳は?」
 「お土産と、ゴハン……あと飲み物代くらいか」
 「交通費は?」
 「美瑛の中で? 旭川からの列車代は含む?」
 「含めずです」
 「ゼロです」
 「え?」
 「歩きなんで」
 「7時間w? 歩きでww?
 「はあ、まあ」
 「……じゃあほとんどお土産代なんですねー」
 「うーんそうね。あとは……ああ、さっきあそこの道の駅で」
 「はいはい」
 「ガチャガチャ一回回したから、それが200円
 「www」

・キミ、失礼じゃないかw! なんで終始半笑いなんだよ! チョイチョイ「こいつウソついてんじゃねえか?」って顔をするのは遠慮してもらおう! 美瑛なんて、もっとスパルタンなガチホリック勢がいっぱいいるだろう!
 
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・とまあ10分弱、若者に協力をした。こうやって観光資源を強化しているんだな。地道と言えば地道だ。お礼に、美瑛名物おみやげラスクをくれた。パッサパサ!! パッサパサだよ、口ン中パッサパサ!! 飲み物も一緒にくれよ!!

・列車までまだ時間がある。駅前でチラホラと写真撮影。この駅舎を撮るのももう何回目なのか。撮らなくてもいいじゃん、と思わないでもない。撮る理由もコレといってないのだが。まあ来たんだから撮っておく。

・いち姫を入れても撮っておく。さっと出てきてもらってサッと撮る。周りに見られてないとは言わないが、極力目立たないように撮る。こんなところにアイドルがいては騒ぎになりかねないからな。

・列車まではまだ時間があるが、切符を先に買っておく……「オレカ」とはなんであるか? 北海道限定のスイカの様なものが運用されているのであるか? と思ったが、オレンジカードのことだった。そんな略し方知らない!
 
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・そんな風に駅前でフラフラしていたら、今度は美人のお姉さんがすり寄ってきた……職務質問でもされるのかと思ったが(オトコのときと妄想の方向性が違う)、さっきのイケメンと同じ紙袋を提げている。同じアンケート要員だった。さっき済ませた旨を告げると、きまり悪そうにそそくさと立ち去ってしまった。この暑い中、ご苦労なことである。

・美瑛は、言わずもがな超メジャー観光地である故、人が多い。列車の乗降者数も、富良野線では有数であろう。改札前で列をなす人間の数もそれ相応。
 
・一つ思い出した。朝来るときに乗った列車が、四両編成だったのである。「こ、こんなに長い車両が富良野線に!?」とびっくりした。恐らく、平日の通勤・通学時間帯用なのであろうが、その実、旭川から少なくとも千代ヶ岡までの区間では、後ろの2両しか開放されていなかった。そこから先は通せんぼでドアも開かなかった。ナンヤネン。帰りの列車はふつうの2両……だったと思う。3両だったかな?
 
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・昨年の美瑛からの帰りでは、ムッチムチの白人美女と、ムッキムキの白人イケメンのカップルが、向かいの座席でニチャニチャしており目のやり場に困ってしまって逆にガン見したのだったが、今年は小学生くらいの息子を連れた海の向こうから来た親子であり違う意味で目のやり場に困った。
  
これにて、2017年夏の美瑛アタックはおしまい。
いやー、疲れた、暑かった。 ← 嘘でも「楽しかった」って言っとけよ

次回、4日目の第3回。この旅もいよいよグランドフィナーレです。
いつものcafe花みずきさんでコーヒー飲むだけ。
  
  
  

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2017年11月24日 (金)

■しゅまりない旅情2017~4日目(1)~ -更新第1180回-

ひかりあふれる朱鞠内、2017年8月の訪問録。
その4日目。の、その1。

1日目は羽田から旭川に飛び、行きつけの店が休みだったり、
深川のコインロッカーが無くなっていて困っているところを地元のお店のご厚意で救われたり。

2日目は朱鞠内の湖畔で、
遊覧船の船長やチケット売り場のおばさんと交流を深め、
急な雨に降られた町の方では謎の好青年(ビビる大木+春風亭昇太似、声がでかい)とエンカウントしたりした。

3日目。
乗って深川方面へ戻る予定だったバスが、実は平日しか走っていないことに時間直前に気付き、
ルートを急遽名寄経由に変更したり、
そうして行き着いた名寄で道路元標に行き当たったり、北緯45°でゴハン食べたり、
今度は旭川に向かう列車の時間を1時間間違えたりと、間違いだらけ。
 
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最終日の4日目は、美瑛を巡る予定。
これまた昨年と同じ足取りで巡るのである。
マンネリ、大好き!



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■4日目 8月21日(月)
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●○● 03:30~06:00 起床~列車で千代ヶ岡 ●○●



・起床は驚きの3時30分。夜中やないか。

・朝5時半の旭川 → 美瑛の列車に乗ろうというので、この時間の起床。もう少しゆっくりでも良かったはずだが、寝オチして目が覚めてしまった。

・本日の予定は、早朝美瑛~昼まで丘をかるく一回り~美瑛駅周辺でおみやげをちょっと購入~午後、旭川に帰って花みずき~晩ゴハン食べて空港。

・美瑛を歩くコースも、予定では昨年と同じ。いいのかそれで。

・やや高級なホテルから、5時前にチェックアウトする怪しい男。フロントさんも「なんで?」みたいな顔をしている。すまんな。

・買物公園のいつもの松屋で朝食をとり、駅へ向かう。足の甲が傷んでいたので、途中コンビニでバンソウコウやら、ちょっとした補給物資を買ったりする。美瑛の丘歩きはそれなりの備えをしておかなければただの苦行に早変わりなのである。

・宿を出る直前まで悩んでいたことに、花みずきさんに渡すお土産をどうするかがあった。金曜日が休みだったのでお渡しできなかったアレである。持って出て駅のロッカーに入れておくか、宿に荷物と一緒に預けておき、美瑛から戻ったら一旦取りに宿まで戻ってくるか……。結局、持って出てロッカーに入れておくことにした。常温保存でOKな代物だから、問題ないであろう。

・ここでさらに一つ、危険なことに気が付いた。トイレだ。大都会・旭川を発つ前にトイレを済ませておかねばならない。

・歩き始めの駅・千代ヶ岡は無人だし、コンビニがあるにはあるが、田舎のコンビニである。朝6時から空いている保証はないし、歩く予定の丘の道にもトイレなどない。

美瑛さんはスパルタンなので、観光スポットにもご親切にトイレなどがあったりはしないのである。「どこでしてもいい」という意味ではないぞ。畑は農家の方の大事な財産です!

・とりあえず慌てて旭川の駅でトイレに行ってみる。どことなく、腹に大きな塊の存在を感じるが、今のところ差し迫った便意の気配はない。特に警戒する必要もないかと思い、列車の時刻も迫っていたので乗車。

・前も書いた通り、北海道の列車は早くからホームにおって、乗ろうとするお客も早くからスタンバっておるので混む時期や時間帯にはあっという間に席が埋まってしまうのである。

・平日の朝とはいえ、さすがに6時前から通勤・通学する人も多くはない。乗客はオイサン入れて10人足らず。車両に人影はまばらだった(それでも想定より多かった)が、どうやら半分は旅行者だ。

・旭川から千代ヶ岡まで乗車時間は30分弱。手持無沙汰に、車窓の風景や同行者のいち姫をカメラにおさめたりしていたのだが……ここで恐ろしいジャパリトラップが発動する。

・突如、静謐な車内に聞きなれた警告音にも似たホルンが轟き、車内が緊迫の空気に包まれた。
 ホルンの音色に続いて賑やかな歌声!
 
  ♪ \フォフォーンフォフォフォーン/Welcome to ようこそジャパリパーク! 
  ♪ 今日もどったんばったん お・お・さ・わ・ぎ !

 
・「だ、誰だ!? まさか俺か!?」と、一瞬慌ててスマートフォンヌを確認したが、よく考えれば自分はスマートフォンヌにようこそジャパリパークへは入れていない。辺りの様子を窺えば、三つくらい向こうのボックス席の、見るからにそこそこソレモノ感漂わすお兄ちゃんが、オイサンと同じくらい慌ててスマートフォンヌをいじっていたので、恐らく彼であろう。
 
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・お客様! 携帯電話はマナーモードに設定していただかないと、周りのお客様が無用に肝をつぶすことになります!! くれぐれもご注意ください!!

・あービックリした。……そんなよくある朝の風景(そうそうあってたまるか)をやり過ごし、列車は千代ヶ岡に到着。
 
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・降りるのはどうやらオイサンだけらしい。マそりゃそうか、こんな辺鄙な住宅+畑駅。無人なので、車掌さんに切符を渡して降りる(無人駅から乗った場合だと、ここで現金を支払うことになる)。

・ここでまた一つ、うっかりミス発覚。切符を渡す際、車掌さんが妙に念入りに「大丈夫ですか?」と確認をするから、何故だろうと思っていた。

・(はっはぁ~ん、サテはオイサンのことを初心者旅人だと思って、「美瑛に行く観光客が間違って降りようとしてるんじゃないか? と気を回してくれているな?)……くらいに思っていたのだが。

・オイサン、間違って切符を美瑛駅まで買ってしまっていた。千代ヶ岡は美瑛駅の2つ手前であって、運賃にして180円ほど違う。なるほど、車掌さんが首をかしげるのも当然である。そこで精算が出来るワケでもなし、降りてしまってから気付いたので、まあ致し方ない。ホントに間違いの多い旅だな。

・思えばあの、『ようこそジャパリパークへ!』は、これからワイルドな一日を過ごすことになるオイサンへの餞であったのかもしれぬ。なかなか粋なことをする若者であるな(そんなわけがあるか)。



●○● 06:00~ 千代ヶ岡~セブンスターの丘 ●○●



・ひと気も、列車が来る気配もない千代ヶ岡の駅で、法をはみ出さない範囲でチラホラ撮影。朝6時の澄んだ光はそれ自体素晴らしい被写体である。早起きイズグレイト。駅舎の中もツッコミどころと雰囲気満載である。
 
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 バカには見えないチラシ
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・駅を出て、少し歩くと見えてくるセイコーマート。

・昨年来たときは、シャッターが4分の3くらいしか上がっていなくて、「これ以上上がりません! 営業中です!」みたいな乱暴な貼り紙 のあった店だ。

・そんなステキストアだから、こんな早朝からは営業していないだろう……と思っていたのだが、あ、開いてたー! そんなばかな! 北海道の田舎コンビニが!? まだ朝の6時だぞ!?(失礼)

・まあ開いていてくれるのに越したことはない。トイレを借りて先ほどの煮え切らない腹にリベンジを果たし、補給物資の追加としてラスクを買った。昨年もここでラスクを買った気がする。ついでに言うなら、昨年はこの向かいの郵便局でお金を下ろした。どうでもいいな。
 
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昨年の様子
 
 
・店を出たら、ここから先はひたすら歩くのみである。帰りは、13:10の列車には乗りたいので、滞在時間は約7時間。マそのほとんどが歩いてる時間なので、体力的にもギリギリであろう。

・ルートは、下の地図に示した通り。昨年と全く同じルートである。
 
 

 
 
・折り返し地点の目標はセブンスターの木。中継地点としては、NTTの電波塔(無線中継所)廃墟、かしわ園公園。折り返してからはひたすら駅に向かう道を歩き、駅前でお土産を買って旭川に帰る手はずである。マ変えられるところ・新たに寄りたい・寄れるところは、歩きながら考えよう。なんせ時間はあるのだから。

・小さな川の流れに沿ってクルマ道を離れ、金色の稲穂が埋め尽くす田んぼの間の道に入る。視界が横に広い。

・昨年は道と田んぼに気を取られて気付かなかったが、道の右側になかなか立派な水路がある。水量が多くて勢いがあり、これだけでも見ていて飽きない。

・何故昨年は気付かなかったかというと、道の左側ばかりを歩いていたせいであろう。歩く場所を少し変えるだけで見えなくなるものがある。人の人生、歩く道筋は決まってしまっているかもしれないが、その道幅の中を蛇行するだけでも違う発見をすることが出来るのかもしれない。

・などと油断していたら、目の前を、7、80センチはあろうかという蛇がニョロニョロ道路を横断していった。うっかり「おお、蛇だ」などと口に出していた。久しぶりに見たな。

・道にビシッと埋まった「道」の印(コレは何にするものなのか)とか、早朝独特の長く淡い影が稲穂のじゅうたんに落ちるのなどを、ポチポチと写真に拾いながら歩く。
 
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・田んぼ道を過ぎ、丘へ続く道を左に折れる。緩やかに登り始めるが、まだ朝早く、日陰が大きくて気温も高くない。人や車も少なくて、快適この上ない。心も弾むというものである。弾み過ぎて、心があさっての方向へ行ってしまったりもする。


●○● NTT美瑛無線中継所 ●○●


・最初のポイントは、今ではもう使われていないらしい、NTTの無線中継所の大きな電波塔。

・昨年は、とりあえず目印になりそうということで地図上に現れたコレを目掛けて歩いたのだが、実際に辿り着いてみるとその姿の異様なことに驚いた。広大な、青空と畑の中にただ立つ姿が高潔で孤独な宇宙船のように思えたのだった。

・「ここにはまた来たくなるだろう」と思ったものだが、早速まんまと二度目である。

・旅先というものは、1回目で終わらせてしまったらそれきりである気がする。2度目があって、ようやく自分の場所に近付く。2度目を訪れるかどうかも自分次第であるから、気に入った場所へは、早々に2度目を訪れることをおススメする。それによって何度もその場所を訪れることに抵抗感がなくなって良い。閑話休題。

・昨年の道筋を忠実にたどって歩く。そういう目的ではないが、そうならざるを得ない。ところどころ、新たに見出したものを拾ってはいくが、マイナーチェンジの域を出ない。

・最初の分岐を越えたところで一休み。時刻は7時半。ブラブラ歩きとはいえ、もう1時間ちょっと経ってしまったか。木陰で景色を眺めつつ、ストレッチをして、靴を脱ぎ、コーヒーを飲んだりラスクをかじったりする。くつろぎ。

・旅の重要ポイント。水分・糖分・塩分が足らなくなると、楽しい道が途端に苦行に変わるから、こまめに補給をするといい。休憩も大事だ。

・ここからでも目指す電波塔が見えることに気付く。昨年は、ここで車を停めて写真を撮っているお姉さんがいた。また、荷物満載のサイクルジャーニー小僧があとからやって来たのだが、その彼とはセブンスターの木の手前でもまたすれ違ったのだった。どういうルートを走っていたんだろう、彼は。
 
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・そこからザクザクと歩けば……見えてきました、謎の宇宙船の着陸基地(ただの電波中継塔です)。

・広大に広がる農地、淡く消え残る稜線。宇宙から、深くグラデーションしていく青空の底に潜ってきた潜水艦のような、電波塔のこの不可思議なたたずまいに、オイサンのオッサンハートは完全ノックアウトされたわけです。帰るに帰れない宇宙船の孤独のようなものを彼の横顔にひとたび見出してしまえば、オッサンの妄想はもう止まらないわけです。だってもう人格を見出してシムパシィを感じているのだもの。分っかるかなあ。

・いくらだって眺めていられる、物言わぬ深みがこの風景の中に眠っている。美瑛に観光スポットは数あるけれど、きっと他の物だってそうやってドラマを与えられてきたに違いないのである。この場所が、またドラマやCMの撮影にでも使われたら、きっとここにもアホみたいなオサレインスタ映え女子が押し寄せてきたりするに違いないぞ。バーカバーカ!!(なにかうらみでもあるのか)

・尚この周辺は、物言わぬ鉄塔にロマンを感じられない人でも、そこそこ良い丘ビューも堪能できるのでオススメである……が、そういう人がたくさん来たら「やだーあの鉄塔なんか邪魔ー」とか言い出して取り壊せ!みたいな話になりそうなので、やはり人は来なくていいのである。

・ていうか、あの中継基地は稼働してないのだろうか? なんかどっかで、もう使われていない情報を読んだ気がするのだが……。それもまたオイサンの妄想やもしれぬ。
 
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・鉄塔を見上げ、丘を眺めながらまたプラプラ歩いていくと、どうやら鉄塔に近付ける道があったようだ。昨年は気付かなかったのか、時間がなくてスルーしたのだったか……思い出せないが。今回はスーパー早起きしたおかげで時間があるのでちょっと寄り道して行こう。

・中には入れませんが(当たり前だ)、近寄るとなかなか迫力がある。孤独感や人格が消えて、吹き抜ける寂寥さに変わる。ズシンと巨大な質量を有しているのに、何の温度もない感じ。冬になって、雪に埋もれるとどんな姿を見せてくれるのだろうか……。冬場、この道は除雪がされないのでその姿を近くで臨むことは出来ない。その時にこそ、彼の本当の姿が見えるような気がしてならないのだが。

・尚、ここからは旭川空港に着陸する飛行機もよく見える。

・そうして鉄塔に寄り添ってコーヒーを啜っていると、一台のチャリが道を過ぎて行った。うーむ、地元っぽい車以外で、この道を何かが通るのは初めて見るな。
 
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 旭川空港に向かう飛行機 
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・いくらでもここに居ることが出来てしまいそうだが、時間もあれば腹も減る。次のポイントへ向けて歩き出す。


●○● かしわ園公園 ●○●


・次のポイントは、オサレパン屋のビブレ。……の予定だったが、そのビブレへ向かう分岐の少し先に、「かしわ園公園」などというスポットが地図上に見える。昨年は寄っていない。せっかくなので少し寄って行ってみるか。

・実はすこし尿意がこみ上げてきている。公園とあれば、トイレくらいはあるやもしれぬ。淡い期待もあった。

・かしわ園公園、どうやら昔小学校だった場所を、いくらか遺構を残しつつ公園化した場所であるようだ……否、そのようにしようとした場所であったようだ。

・言い直したのは……志半ばであるように見え、荒れ放題でもあったからである。
 
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・ちょっと盛り土のある場所に札が立ててあって、「ここが校門あと」「ここが礎石があったところ」などとしてあるのだけど、色々足りていなくて分かる人にしか分からない状態であった。大きな朽ち木に囲いがしてあるのも、きっと記念樹かなにかであったのだろう。けれど「乾いて折れっちゃったので、危ないから近付かないで下さい!」的なサインにしか見えない有様であった。

・遊具の大きなタイヤが残っていたり、昔の校長先生だかの石像があったりするのだが。誰かキチンと管理をする人を決めた方が良いと思う……っていうか、恐らく、もう思い入れのある人たちはなくなってしまったんじゃないだろうかと想像させるに足る状態であった。

・しんみりしてしまいそうだが、ここまで荒れ放題だと逆にちょっとこう……計画性の無さ、だらしなさが笑いの種になっていて、アッケラカンとしていた。マ天気が良かったのもあるがね。これで曇ってたり、雨が降ってたりしたら、若干凹んだかもしれぬ。

・トイレは、あるにはあった、が……いやあ、便意が小さい方で助かった。大きい方のブースは、とてもじゃないが使おうという気になれない方式と衛生状態のシロモノで、イザ使う段になったら、底から這い出して来る人ならざる者の陰におびえながら排便をすることになるであろう設備だった。怖い怖い。あの穴に、弱点丸出しでまたがれる者は勇者であるぞ。その勇気をたたえて褒美を取らせ、この国の次なる王たる資格を与えよう。ついでにこの公園を管理する義務と責任を授けよう。

・マそんなことで、辛うじて使用するにたえる小ブースの方で用を足した。マこの辺だったらどこでやっても文句は出ないと思うけど。

・このかしわ園公園で一番の見どころであったのは、岩から萌えた一本の枝であった。たくましいとか生命力とかのありきたりな言葉で済ませる気はないが、言い知れない温かみを感じた。きっと同じ思いであったであろう、いち姫と記念写真のツーショットである。
 
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・どうでもいいが、今回ちょっといち姫をフィーチャーしたフォトに時間を使い過ぎている気がする。イチャイチャしすぎだ。週刊文春さんにスクープされないように気を付けないと(文春さんもそこまで暇ではない)

・かしわ園公園さんの前からも、なかなかの丘ビューが得られる。悪くはない。
 
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・次のポイント・ビブレさんは、とってもオサレなレストラン兼パン屋さん。レストランの方はオサレ過ぎて、オイサンの様な汗だく一人ウォーカーには敷居が高いが、パン屋さんの方でだったら、パンを買うことくらいだったら辛うじて出来る。去年は出来た。しかし今年は辿り着いた時間が9時前とあって、まだ開店準備中のご様子であった。近隣の人が、朝ゴハン用のパンを早くから買いに来たりはしないのだろうか。

・中ではパン焼き職人さんやお店スッタフさんがかいがいしく働いておられた。

・尚、昨年はここで昼ゴハン用にパンを買ったものの、何を血迷ったかこのオッサンはアホなのでチョコチップ入りの物を買ってしまい、しかもすぐ食べればいいものを勿体ぶって灼熱の中セブンスターの木まで歩いてから食べたりしたものだから、パンに埋め込まれたチョコチップがすっかり溶けてヌチョヌチョとした食べ辛い物になり果ててしまっておった。ビブレさんに罪はない。オイサンのミスである。



……といったところでそこそこの長さになってきたので
紙幅を次回に譲る。
次回は、セブンスターの木から、旭川に帰るまでの2時間ばかりのデキゴト。
 
 
 
 

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2017年11月23日 (木)

■月あかりに浮かぶ邪教の宿~『月がきれい』川越巡礼~赤城~小川町(第2回) -更新第1179回-

9月、『月がきれい』の巡礼で川越に行ってきたときのお話。
その第2回目。
 
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道の駅 おがわまち 
 

お宿のステキアメニティの話と、
2日目に行った埼玉・小川町、小川小学校下里分校のこと。
大きな出来事はありません。
 
 
 
▼今回の旅マップ

 
 
 
●○● 邪教の宿のアメニティ~邪教の女将、邪教の風呂、邪教のwifi ●○●


 ▼邪教のアメニティ・その1~悪魔召喚wifiに手を出すな!
 
話は、宿に戻る。
邪教の宿、ゴハンは大変おいしかった。豪勢で大変美味しかった。大満足。
 
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帰り際に少しだけお話をさせてもらった宿のおかみさんもなかなかのキャラクターだった。
おかみさんは宿を所狭しと埋め尽くすオブジェ群を見渡し、

  「……こういうのは、主人が色んな所から持ってくるんですけど、
   最初は片付けてたんですけどしまう場所もなくなってきたからもう、
   『だったら飾っちゃえ!!』ってことになって、そうなるとねえ? もう全部は綺麗に掃除は出来ないから、
   毎日ちょっとずつ違うところ違うところってやってるけど」


と、しれっとぶっちゃけてくる辺り、なかなかの開き直りを感じさせる。
ウンウン、大変ですよねえ。けどね女将さん?
ボクらそういうの別に気にしないんで、「wifiの正しい繋げ方」とか「露天風呂の本当の利用ルール」とかは
ちゃんとしといて頂けるかなマドモワゼル?

部屋に通されるなり、「wifiの使い方は、お部屋にありますので!」とビシッと言い切られたので、
なるほどそうかと信じ切り、お部屋を探してみたけれども、それらしい情報が見当たらない。
それでも何らかのヒントがないかと、3人総出でほとんど家探しのようにして
あらゆる収納から物陰まで探ってみたけれどもそれでもやっぱり見つからず、
オイサンなどは額ブチの裏まで探しているところを2人に見られ

 「オイサンwwwいくらなんでもwwそんなところにwwwwifiのパスワード置かないでしょwwwww」

と爆笑される始末。イヤ分かってるけどさw! 普通はそうだけどw! 他にもう、探すところないじゃんw!
しびれを切らしたよつさんがおかみに再度アタックをかけても

 「いえ、お部屋に……ありますでしょ?」

と、まるで取り合ってもらえない始末。
そうまで自信たっぷりに言われてしまうと、コチトラ長年世間から虐げられ冷遇されて生きてきた
日陰者のオタクでございますゆえ、自分たちのすることにそこまでの自信もなく、
もしかすると俺たちに見えていないだけなのかも知れない、などと思い始めてしまうのも無理からぬこと。
 
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邪教の宿・セーブポイントライブラリー
 

おかみを呼びつけて叱責するなどという野暮はせず、嗚呼ここはこういう宿なのだと飲み込んで
結局wifiのパスワードを発見するには至らず、オイサンのポッケトwifiを細々と分け合って暮らしたのです。
尚、ルーター本体らしき物体は廊下の本棚の上に発見出来たものの、
如何せんその裏を確認出来るほど動かすことが出来なかった。

 ▼邪教のアメニティ・その2~悪魔合成露天風呂

そして、露天風呂の利用ルールである。
「露天風呂はですね、行って頂いて、ご利用の間は利用中の札をかけて置いていただければ、
 その間は貸し切りとなりますので、ええ、ごゆっくりお入りください」

と説明を受け、なるほどそれは素晴らしいと、イザよっちゃんが偵察に行ってみれば小首を傾げて戻ってくる。
 

  「なんか、30分制で、先に予約で
        名前書いとかないとダメみたいです……」

 

お、おかみーー!! 話が! 話がちがうではないかーー!
まあ確かに、その間30分はフダかけとけば貸し切りなのかも知れぬがーー!!
大事なところの説明が抜けておるではないか、おかみーー!!
……となかなかに、旅のスパイスを多めにふりかけてくれるお宿だったのでゴザル。
マ露天風呂っつっても、夜半からは大雨ザーザー大風ビュービューで入れたもんじゃなかったんですけど。
 
露天風呂が露天風呂なら、内風呂の方もなかなかのスパルタン仕様して、
湯船と洗い場は広々として良いようなものの、3つある湯口のうちまともに機能しているのは1つのみ。
イザ体を洗おうと湯口の前に陣取ると、先に入っていた見知らぬ御仁に
「あ、そこ出ませんよ! ここしか出ないみたいです! 私、もう空けますんで!」
と気を使われてしまい却ってこちらが恐縮する事態に。
見知らぬ人を交えた四人で、唯一湯の出る洗い場を譲り合って使うという、
戦時下戦後の井戸端のような光景が現出したのでした。
あと、風呂にも謎のオブジェは進出していた。くそっ、連中こんなところにまで!



……。



そんなわけで、いやー……どこまでいってもくつろがせてはくれない、
何らかの緊張を強いてくる邪教の宿でありました。
宿の主であるところの、謎オブジェを世界中から買い付けてくるダンナの方は、
梁に頭をぶつけたよつさんに
「兄ちゃんでけえなあw!」
と絡んできたくらい(コレと言った気遣いの言葉などはナシ)で、
オイサンはとうとうコンタクトを取るチャンスに恵まれなかった。ひと目お会いしたかった。
 
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……しかしなんでしょうか、
日本人の旅の愉しみは「物見・ゴハン・お風呂」が一般的だと思うけれども、
海外の方々が自国内を旅する時、「観光・ゴハン」までは同じかも知れないが、
やはり同様に「お風呂」も楽しみにカウントされるのだろうか?
なんかそんな気はしない。外国人の自国内旅行では、どんなことを主たる楽しみにするんだろう??

……以上、赤城温泉のどんづまり、邪教の宿からお送りしました。
おお寒い。



■■■━ 2日目 ━■■■



2日目はやはり雨。
小ぬか雨のそぼ降る中、目指すのは埼玉県、小川町の道の駅。
オイサンの希望で『のんのんびより』の聖地、小川町・小川小学校の下里分校へ三度目の巡礼である。
あそこ好きなんスよ。
今まで巡った「聖地としての聖地」の中では、一番好きかも知れない。
普通の旅先としては、小諸とか高山とか城端とかがやっぱり好きなのだけど。
 
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やたらと目につくエキサイティングホテルの看板をやり過ごし、
まずは近場の道の駅に立ち寄っておみやげを物色。
……ム。よつ氏、そのたぷたぷ水の入ったビニールは? なにを買ったんだね?

  「タニシです」
  「タニシ」
  「生きてるやつ。熱帯魚の水槽に入れるんですけど」
  「生きてる」
  「ここ、バカ安ですよ!」
  「バカ安」
  「ヘラクレスオオカブトも売ってましたよ」
  「ヘラクレス」

あまりに自分の知らない世界のデキゴトで、オイサンはもうおうむ返しに呟くことしか出来ない。
近場の農家で養殖してるんであろう。すごいな。
オイサンもちょいとお土産物を見繕い、イザ小川町。

道の駅小川町にはちょっとした因縁があって、
最初に訪れたとき、辿り着いてさあ昼ゴハンを食べよう! と喜び勇んで食堂へ向かったら、
売り切れだかなんだかで、まだ閉店時間前だったのにタッチの差で店がしまってしまったのだった。
今回はそのリターンマッチ。
 
なんらかイベントをやっているのか、駐車場がやたら混んでいたのが印象に残っている。
今回も、席につき、メニューを眺めているとお姉さんがやってきて、
 
「今日はおそばがもう売り切れでして!」
大人気か! 
 
「あと、ゴハンものもないです!」
小川町の人間は炭水化物が大好きか!
 
「うどんしかないです!」
じゃあしょうがないな!
 
一人だけ売れ残ってしまったうどんがなんだかちょっぴり気の毒なくらいだが、
オイサンの注文した田舎汁うどん、とってもおいしかったです。
売店で、なにやら地元のイラストレーターさんがデザインしたカッコいい手拭を売っていて、
心惹かれたが今回はやめておいた。またくることもあるだろう。
 
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●○● のんのん聖地~小川小学校下里分校 ●○●


聖地・下里分校までは、クルマらな数分。徒歩や自転車でも行かれない距離ではない。
何度か、一人でも来てみようと企ててはみたのだが、如何せん家から日帰りではちょっとしんどい距離なのに、
周辺には都合のいい宿もないのでまだ一人で来たことはない。

雨の下里分校は、これはこれで、大変アリな佇まいをしていた。
雨脚はもう、小雨、小ぬか雨と呼ぶには勢いを増し過ぎていて、
すべての色が晴れ空の下よりもひと刷毛、ふた刷毛ぶんくらい濃い。
雨降りだと、視界の中で絶えず何かが動いているし、水の鏡がたくさんできているから
多くのまやかしが働いているように感じる。風景が持つ、脈動や息吹の様なものが色濃く感じられる。
 
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雨の音が強い。
 
 
ここを訪れた二度目のとき、驚いたことがあった。
校舎の、放送室のような場所にオーディオのセットが組み込まれて、
『のんのんびより』の音楽がかけられていた。
主題歌やエンディングのようなキャッチーなものではなく、静かな、第1期1話冒頭のあの曲だった。

ここを管理しているバッチャンがいて、彼女は
「せっかくだから、楽しんでもらえるように」と、そのようにしたんだと言う。
バッチャンはおしゃべりが大好きで、
アニメにも聖地にも全然関係ないような自分の農業のことなんかをベラベラしゃべるおかしな人なのだけど、
オイサンは、なんだろうか、その心遣いみたいなものにいたく心を打たれてしまった。

バッチャン一人でやっていることでもないのだろうけれども、
掃除をしたり、ノートを置いたり、募金筒を置いたり、戸の開け閉めをしたり、
自分にはなんだか分からないアニメと、
それが好きというだけでやって来るなんだか分からないロクデナシどものために
毎日そんなことを続けてくれる人がいることが大変ありがたく、
オイサンには彼らが妖精か何かのように思えてしまった。

だから今回は聖地に訪れたいという気持ちもありつつ、
バッチャンが元気でやってるかどうか確かめたくて来たのでもあった。
さっき道の駅で買ったおみやげも、実はバッチャン向けに買った物だった。
いなけりゃいないで、持って帰って自分で食べればいいだけだ。
 


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とはいえ、不安はある。
なにしろ『のんのんびより』は第2期の放映も終わってそこそこ時間が経っているし、
原作こそ元気に続いているものの続編の声も聞かず、
果たして、敬虔な巡礼者がどのくらい残っているかもおぼつかない。
訪う人が絶えていたとしても、なんら不思議はない。

  かくいうオイサンだって2年ぶりなのだ。不信心な巡礼者で申し訳ない。

そうなっていたら、巡礼者向けのサービスが続けられていることもないであろう。
それは致し方ない、
致し方ないとはいえ……そうやっておもてなしをしてくれる人の気持ちを
たかが流行り廃りでさみしく萎えていってしまうこと、
「飽きられてしまったのだな」と萎びさせてしまうことが、オイサンはひどく悲しかったのである。
だからせめてひとこと、
バッチャンのしてくれたことは本当に嬉しかったんだよ、
楽しかったんだよということくらいは伝えておきたかった。
 
 
雨の音が強い。
 
 
ジェントル号が駐車場に入ったとき、音楽は聞こえてこなかった。
だからまあ、嗚呼、やっぱりそういうことなのかなと、
残念ではあるけれどもある程度予想もしていたことだったからそういう気持ちで車を降り、
傘をさして、
ずくずくと水を吸った校庭の古い土を踏んだ。
大きな校庭を半分くらい進んだところで、先行していたよつさんが、足を止めて嬉しそうに振り返った。

  「鳴ってる」

駐車場は、校庭をはさんで校舎からそこそこ距離がある。
オイサンにはまだ届いていなかったが、耳を澄ませると確かに、
落ちてくる雨だれの間から聞こえてくるメロディーがあった。
こんな雨の日にもバッチャンはここにやって来て、生真面目にオーディオのスイッチを入れてくれたのだろう。
 
 
  ~♪ ~♪♪♪  ~~♪♪ ~♪ ~♪
 
 
果たして、バッチャンかどうかは分からない。別な管理者、職員さんかもしれない。
いずれにしてもそれはとてもありがたいことだ。
校庭にも校舎にも、人影はまだ見当たらなかったが、きっとどこかでオシゴトをされているのだろう。
会うことが出来ればそれでいいし、出来なくても仕方ない。
ともかく毎度の如く、普通に回れるところを見せてもらって、時間が来れば帰ることにしよう。
特別なことはしないでおこう、そう決めて、小川小学校下里分校を、今回も回らせてもらった。

ところどころ変わっているところもあった。
訪問ノートの置き場所が、西側のげた箱から東側の教室の入り口に移動になっていたり、
代わりに西側のげた箱にはお手製の小さなマップが貼り付けられていたりした。
焼却炉もなくなっていた。
あの、一穂ねえねえが
  
   ♪早よ燃えろ~ 早よ燃えろ~ もっとボーボー燃ーえーろー♪
  
と、物騒な歌を口ずさみながらゴミを焚いていた焼却炉である。
訪問ノートは6冊目に至っていたが、なんでも3、4、5冊目の行方が分からなくなっているようで、
そのことを伝えるれんちょんがかなしんでいるイラストが、オイサンの心にそのまま入り込んできて
正直心が痛かった。
 
Dsc07715
  
  もし持って行ってしまった人がいるのなら、早く返してあげて下さい。
  お願いします。

  

一番新しい6冊目のノートを見ると、定期的な訪問者はまだまだいるようだった。
ワリと近い日付に、「ここで写真を撮ってコンテストで賞をもらいました」みたいな書き込みがある。
「10回目です!」みたいな書き込みもたくさんある。
どうやら世間は、オイサンのようなまだ3回目の怠け者ばかりではないようだ。
世のオタクのすることの無さ、しつこさはまだまだ有り余っている様で安心した。



ここから先は、ちょっと書けないことが多い。
バッチャンとの約束があるからだ。



つまりオイサンたちはこのあとバッチャンと会うことが出来、
オイサンは無事、群馬で買ってきたお土産を手渡すことが出来たのである。
なんかテラジさんには爆笑されてしまったけれども。
まあ、見知らぬ男の持ってくる菓子なんか、よく受け取ってくれたなと我ながら思わないでもない。
 
Dsc07706  
 
Dsc07728  
 
Dsc07740  
 

先客も一人いて、彼は青梅からもう10回も通っている大ベテランらしく、
我々は彼のことを「青梅パイセン」と呼ぶことにした。
駐車場でジェントル号の隣に停まっていたのはパイセンの車で、オイサンにはわからないが大層お高いヤツらしい。
バッチャン曰く、西側の校舎の一画にカフェをオープンする予定なのだそうだ。
現時点でのオープン目標は、来年春。

「マンガに出てきた、桜餅なんかも出せたら面白いじゃない、ねえ?」

色々と若い人たちが頑張ってくれているらしい。楽しみだ。
青梅からなら3時間程度で来られると言っていた青梅パイセンも、きっと春には来るだろう。
またここで会えるのではないだろうか、そんな気がする。
バッチャンは……前に会った2年前の夏よりも少し小さくなって、元気がなかったように思う。
転んで足をケガをしたとか、「耳が聞こえにくくなって」とか言っていた。
お歳はうかがっていないが、見るからに結構な年齢である。節々に衰えがあるのはいたしかないことであろうけど、
元気でいてもらいたい。
もしかするとバッチャンはこの学校のOGなんだろうか?
なんかそんな気がしてきたな……春にまた、会うことが出来たら聞いてみよう。



●○● Closing ●○●



以上を以て、2017年秋・川越~赤城~小川町の旅は終幕である。

  ……本当は、最後の最後、雨の中でもうひと悶着あったんだけれども、
  半ば解散後のデキゴトなのでノーカウントとしておく。
  ひと言、雨だれが車内に入って来ないように頑張るのが大変だったこととと、
  雨にぬれてシワシワになった帳票を、それでも頑なにこちらに寄越そうとする若い官憲のことを
  ボクらは忘れない。テメー顔覚えたからな( ← 忘れた)。

今回は昇仙峡のような、たてつづけに大仙人に出くわすスケールの大きな時の旅ではなかったが、
崩れやすい小さな崖をいくつか渡るような、懐かしさのある旅であったように思う。
珍しく三人それぞれに趣旨があり、そのそれぞれを、皆それぞれに楽しめた旅だった。
それだけにひとつに括れる言葉を見つけるのは難しいが、
落ち葉の舞う川越の新河岸川のほとり、
木漏れ日の差す赤城神社の森、
そして桜の咲く下里分校の春などを、
またいつの日か、ぶらりと訪れてみたいと思うオイサンです。
 
Dsc07755  
 

IT'S GOOD TIME.
チキンは一つで十分だ。
 
 
 

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